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冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』福圓美里 声優インタビュー│連載第10回

今作のひかげは最初から“のんすとっぷ”で大絶叫!? 不安すら感じた悪ノリとは? 冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』宮内ひかげ役・福圓美里さんインタビュー【インタビュー連載 第10回】

みんなの空気が作品を良いものにしてくれました

――福圓さんは東京出身ですから、第10話のような雪遊びの経験はあまりないですか?

福圓:したことないですね。ちょっと積もった時に、マンションの空きスペースなどの綺麗な雪をさわったりはしますけど。学生時代も電車に乗って少し遠いところに通っていたので、地元の友達があまりいなくて。雪が積もっても、友達と遊ぶという思い出がないんですよ。『のんのんびより』の子供たちのように、雪が降ったから遊ぼうぜ!みたいな経験は羨ましいです。

――お年玉のエピソードもありましたが、何歳ぐらいまでもらっていましたか?

福圓:私もひかげと同じように高校生まではもらっていた気がします。ただ、親戚は遠くに住んでいたので、もらうのは親からだけでしたけど(笑)。

――お小遣いの延長な感じですね。

福圓:そうですね。逆に、親戚の子とかにあげたことがないんですよ。れんちょんやしおりちゃんみたいな子に「はい、お年玉だよ」とあげてみたいなって思います。

――では、雪のことに限らず、田舎への憧れや思い出についてお聞かせください。

福圓:いつも思い出すのは、母の出身地である佐賀ですね。小学生の時は夏休みにいつも帰って、地元のいとこたちと駆け回って遊んでいたので、田舎というとその風景を思い出します。『のんのんびより』の世界ほど自然豊かな場所ではなかったですけど、一緒に駆け回って、近所の家にも勝手に入っちゃったりしていた、私の唯一の田舎の記憶です。

でも、『のんのんびより』のように山があって自然が溢れていて田舎道があるようなところは、旅行でしか行ったことがないので憧れます。それを作品の中で疑似体験できるのがいつも嬉しいなと思っているんですよ。

――アニメ第1期からは7年以上経ちましたが、作品全体を通して印象的だったことをお聞かせください。

福圓:劇場版で久しぶりに収録した時に思ったことがあって。ひかげや夏海がギャグをわーっと言ったら、みんな笑ってくれるんですよ。本番はもちろん笑い声を入れられないのでテストの時ではありますが、それで調子に乗ってキャストを笑わせようと面白いことをやるんですね。みんなのほわっとした空気が作品をすごく良いものにしてくれるなって、その時にすごく思ったんです。

――キャラクター、キャストが少ないからこそ、家族感や一体感があるとほかの皆さんも話していました。

福圓:そうなんです。今まで後ろに座っているみんなを笑わせたくて変なことをいっぱいやってきたから、(少人数でのアフレコでは)何をモチベーションにしてギャグシーンをやればいいのか、最初はわからなくなっちゃって(笑)。お客さんのいない劇場のような感じだったんです。

――結局はどのように?

福圓:3人で録れてはいたので、だんだんと「れんちょんを笑わせる」とか個別ターゲットになっていきました。でも、みんなに支えられて、みんながいたからこそできていたんだなと改めて思いましたね。

――ご存知の方も多いと思いますが、原作が先日完結しました。それを受けて、改めて『のんのんびより』に対する思いをお聞かせください。

福圓:なんかどこかでずっと続くような気がしていたんですよね。『のんすとっぷ』の話を聞く前も、いつかまたやるだろうと思っていて。その「またいつか」をずっと持っていたんです。でも、ことりちゃんに会った時に「原作も終わるし、(アニメも)これで最後なんですね」と言われて、急激に寂しくなりました。

――『のんのんびより』の世界がなくなるわけではないですし、できるのであれば今後やりたいことはありますか?

福圓:CDドラマでも音声作品でもなんでもいいから、また全員で集まって収録したいです。やっぱり、みんなの声を生で聴きたいなって。

あと、難しいかもしれませんが、「終わりだよ」とはあまり言われたくないです。なんとなく明日も明後日もあるかもしれないし、のんのんびよりの世界はこれからもずっとあるんだって思っていたいというか。

――そういう感じでいてくれたら嬉しいですよね。では最後に、アニメ終盤に向けてメッセージをお願いします。

福圓:第11話は私が大好きなオススメ回で、特に大人の皆さんに刺さると思いますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。そして、第12話はこれぞ『のんのんびより』の最終回という内容になっています。最後まで見ていただけたら嬉しいです。

[取材・文/千葉研一]

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TVアニメ「のんのんびより のんすとっぷ」作品情報

イントロダクション

「やっぱりここは田舎なのん。」                                       
「旭丘分校」の生徒はたった5人。
学年も性格も違うけれど、野菜を作ったり、
虫捕りをしたり、楽器を練習してみたり・・・
春夏秋冬の変わりゆく田舎生活は
ワクワクが止まりません。

のどかでいつも通りだけど、くすっときて、
ちょっぴり沁みて、心がほっこりする。
まったりゆるゆるなメンバーが送る日常が、
またまたはじまります。

放送情報

2021年1月よりTVアニメ放送スタート!
テレビ東京:1月10日より毎週日曜25:35~
テレビ大阪:1月13日より毎週水曜26:35~
テレビ愛知:1月10日より毎週日曜25:35~
BSテレ東:1月11日より毎週月曜24:30~
AT-X:11月14日より毎週木曜21:30~
(リピート放送:毎週月曜9:30~毎週水曜15:30~)

各配信サイトでも配信予定!

※放送日時は変更になる可能性がござます、予めご了承ください。

スタッフ

原作: あっと(月刊コミックアライブ連載/KADOKAWA刊)
監督:川面真也
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクターデザイン:大塚 舞
総作画監督:大塚 舞、古川英樹
色彩設計:重冨英里
美術監督:横山淳史
美術:草薙
撮影監督:佐藤 敦
編集:坪根健太郎
音響監督:亀山俊樹
音楽:水谷広美
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:SILVER LINK.

キャスト

宮内れんげ:小岩井ことり
一条 蛍:村川梨衣
越谷夏海:佐倉綾音
越谷小鞠:阿澄佳奈
越谷 卓:????
宮内一穂:名塚佳織
加賀山楓:佐藤利奈
宮内ひかげ:福圓美里
富士宮このみ:新谷良子
篠田あかね:田中あいみ
しおり:久野美咲

公式サイト
公式ツイッター(@nonnontv)

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(C)2021 あっと・KADOKAWA刊/旭丘分校管理組合三期
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