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冬アニメ『ハコヅメ』石川由依&安月名莉子インタビュー

ジャンルは違っていても同じ作品に携われることは奇跡的――子役時代からの旧友・石川由依さん&安月名莉子さんが語る冬アニメ『ハコヅメ』の魅力

TVアニメ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』のオープニングテーマ「知らなきゃ」が1月26日にリリースされました。同曲を歌うアーティスト安月名莉子さんと、藤聖子役の石川由依さんは子供の頃から同じ舞台に立っていた旧友。19年には安月名さんの1stライブにゲストとして石川さんが出演することもあるほど、今もとても仲が良い2人です。

今回はそんな2人にインタビューを実施。先輩である石川さんが、“莉子”と優しく呼んでいるところはお姉ちゃん感があり、“由依ちゃん”と呼ぶ安月名さんも、石川さんを慕っている雰囲気が感じられ、とても素敵な関係性でした。

子供の頃から同じ舞台で活躍!その頃のお互いの印象は?

――オープニングテーマ「知らなきゃ」が大好評ですね。同じ作品に携わることができたという意味では、お二人の念願が叶ったという形ですよね?

石川由依さん(以下、石川):そうですね。莉子とは昔から舞台で共演していたので、大人になってもお仕事を一緒にできるとすると、“役者で”だと思っていました。でも、莉子は途中からシンガーソングライターを目指し始めて、そこからアニソン業界に来て……私も声優の仕事をしていたので、まさか舞台とは違うところで再会できるとはとビックリしました。

せっかくお互いアニメ業界に携わっているなら、「いつか一緒にやれたらいいね」とは言っていたものの、役だったり作品を勝ち取らなければいけないから「そう簡単には行かないよな」と思っていました。でも、わりと早くこの機会が巡ってきたので、とても嬉しかったです。

この仕事を長く続けていると、友達としては繋がっていても別の道に進む子がいっぱいいるんです。だから、こうして昔から知っている莉子と、ジャンルは違っていても同じ作品に携われることは奇跡的だなぁって思います。

――思ったより早かったんですね。

石川:たとえば私がちょっと出ている作品で一緒になることはあるかな?って思っていたんですけど、メインのキャラクターで出ている作品で莉子がオープニングテーマを歌うというのは正直予想していなかったし、こんなに早く実現するとは!と思いました。

――安月名さんはどうですか?

安月名莉子さん(以下、安月名):とっても嬉しいです!由依ちゃんが言ってくれたこととまったく同じなのですが、こんなに早く夢が叶うとは思っていなかったので率直に嬉しいし、頑張ってきて良かったなぁっていう気持ちです。

由依ちゃんはずっと小さい頃から憧れの存在でしたし、そこからアニメの『進撃の巨人』など、その他の沢山の活躍を見ていたから、こうやって同じ作品でお仕事させてもらえることが光栄です!

――ではここで、2人はいったいどんな関係なのかを説明していただこうと思うのですが……。

石川:劇団が一緒だったんです。最初に一緒だったのがミュージカルで、私が中2で、莉子が小4くらいだったから、ざっくりと区切ると莉子はひとつ下の世代になるんです。

なので、役柄とかもかぶらずにお互いメインどころで一緒に出るみたいなことがよくあったんですね。莉子もその世代では常に役付きで出ているような子でしたし、共演数は一番多かったんじゃないかな。

安月名:そうですね。5~6作くらいはご一緒していたと思います。小学生くらいのときって、ひとつでも年が上だと〝お姉さん″に感じるんですよね。だから由依ちゃんは私のお姉ちゃん的存在でした。多分すごく迷惑を掛けていた気がする……。

――子供の頃の印象は、どんな感じだったのでしょう?

石川:莉子はにぎやかでしたよ(笑)。ムードメーカーで、周りを盛り上げてくれる。今もしゃべらなかったらキリッとカッコいい感じなんですけど、しゃべるとおちゃらけてくれるんですよ。変顔したりして、常に笑わせてくれました。

安月名:私のライブイベントに由依ちゃんが出てくれた時、トークの流れでデビューしてから初めて変顔を披露してしまったんです。台本にもない突然の振りだったんですけど、おかげで「こういう子なんだ」ってばれてしまったという(笑)。

石川:本性は出しておいたほうがいいよ(笑)。

――安月名さんは、どうでしたか?

安月名:由依ちゃんと同じ舞台に出ることは多かったのですが、由依ちゃんは常にその舞台の中心にいました。稽古場で全部のレッスンを見て勉強していたんですけど、由依ちゃんはセリフ覚えもとても速かったです!

石川:そうだったかな。覚えてないなぁ……。

安月名:ホントホント! 「(セリフを覚えたから)もう台本持ってない!」とか、そういうことが多かったですね。歌も素晴らしくて、私のルーツはほぼ由依ちゃんの歌声みたいな感じなんです。

石川:えー?

安月名:当時から透明感のある歌声で、ずっと背中を見て勉強してきました(笑)。

石川:ありがたい。

――それを聴いて納得したというか、「知らなきゃ」を聴いたとき、石川さんと声も似ているかもしれないと思ったんです。

安月名:ホントですか!?

石川:でも、ゲストで莉子のライブに出させていただいたときに、告知用でちょこっと動画を撮ったんです。そのときに2人でハモったりしたんですけど、自分でもどっちだっけ?と思うくらい、似ていたんですよね(笑)。

安月名:ついつい由依ちゃんの真似をしちゃってるのかな(笑)。

――もともとの声質が近いというのもあると思います。ちなみに、莉子さんが役者とは違う道に進んでいることは知っていたのですか?

石川:知っていました。莉子が劇団を辞めて専門学校に行き始めたことも知っていましたし、まだメジャーデビューする前に上野でやったライブを見に行ったこともありました。

安月名:そう! ライブに遊びに来てくれました!

石川:そこで莉子ママにも久しぶりにお会いしたり(笑)。

――お互い陰ながら応援している感じだったんですね。

石川:そうですね。

――その後、安月名莉子さんがメジャーデビューをし、『1st ワンマンライブ-rise-』(2019年6月8日)で、石川さんにゲストで来てもらったんですよね。

安月名:そうなんです。お誘いはしたけど、お忙しいのも知っていましたしまさか本当に出てくれるとは思っていなくて、すっごく嬉しかったです。私はかなり緊張してしまって、あたふたしていたのですが、由依ちゃんがリードして進めてくれて、安心感がすごかったです。

しかも終わったあとに「莉子のこと引き出せてたかな?」と気遣ってくれて。私は変顔までしたのに(笑)。

――それだけやったのに(笑)。

石川:いや、まだまだかなぁって(笑)。

安月名:私は、だいぶさらけ出しちゃったなぁって思いました(笑)。でもそんな私のリラックスした様子や、人柄を知れて嬉しかったというお声も頂けたので、由依ちゃんのおかげです。

石川:あとでマネージャーさんに怒られないかな……(笑)。

安月名:大丈夫です(笑)。

――久々に同じステージに立ったときはどんな気持ちだったのですか?

安月名:引き締まりました。 

石川:私は不思議な感じがしたなぁ。舞台に一緒に出ていたときは素で出るというよりお芝居で役として出ていたから、自分として出て、一緒に歌ったり話したりするのは不思議な感じがしました。

安月名:うん。確かに不思議な感じがしました。

(C)泰三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
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