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春アニメ『であいもん』島﨑信長&結木梢 インタビュー前編

和に感じたリアルな30代? 季節に合わせた描写はアニメならでは! 春アニメ『であいもん』納野 和役・島﨑信長さん&雪平一果役・結木 梢さん対談【前編】

京都の和菓子店を舞台にしたハートウォーミングなアニメ『であいもん』(浅野りん原作、KADOKAWA『ヤングエース』連載中)が2022年4月6日より放送開始!

京都の和菓子店「緑松(りょくしょう)」が実家の納野和は大学卒業後、上京。10年経ったある日、父親の入院の知らせを受け、実家を継ぐ為に戻ると、途中で出会った小学5年生の少女、雪平一果が「緑松」に。そして父親からは跡継ぎとして紹介されたのだ。和と一果、和の両親と店の従業員たちとの交流とドラマが描かれています。また和菓子の描写や京都の街並みなど、心だけではなく、目にも優しいアニメです。

そんな『であいもん』のアニメの放送スタートを記念して、主人公の納野 和役を演じる島﨑信長さんと雪平一果役の結木 梢さんの対談を前後編に渡ってお届けします。

前編の今回は、『であいもん』の印象と、ご自身が演じるキャラクターの紹介やお互いのお芝居について、そして放送を控えた第1話の見どころなど語っていただきました。

温かいお話と和菓子への興味が湧いてくる作品。「もっと和菓子と早く出会いたかった!」

――原作や台本を読んで感じた作品の印象をお聞かせください。

納野 和役 島﨑信長さん(以下、島﨑):本当に温かいお話だなというのが第一印象でした。老若男女みんなが楽しめると思うし、たくさんの方に見ていただきたい作品だなと。あと日本が誇る和菓子の文化にもより興味を持つようになりました。この作品に関わる前も和菓子は食べていましたが、四季折々で味わえる和菓子は違っていて、和菓子によって季節を感じられたり、おいしいだけでなく、視覚的にも楽しめる趣き深さがあって。僕も、「もっと早く和菓子と出会えていたらよかったのに」と思いました。

 

――私は和菓子というと、敷居が高いイメージもありました。

島﨑:確かに大人になってから和菓子屋さんへ行こうと思うと、ハードルが高そうに感じますよね。でも家の近所にあれば、普段から当たり前のように和菓子を買えるし、店主と気軽におしゃべりできると思うし。緑松のモデルになったお店の1つ、京都の『御菓子司 緑菴』さんにお仕事でうかがったことがあるんですけど入りやすくて、お店の方も温かかったですし、和菓子もおいしくて。しかも『であいもん』の色紙があったんです(笑)。まったく敷居の高さを感じなかったですし、むしろテンションが上がりました。

雪平一果役 結木 梢さん(以下、結木):原作を読ませていただいたら一気に最新刊まで読んでしまったくらい、おもしろくて。優しくて温かい物語で、今の時代に必要なぬくもりがギュッと詰まっている気がしました。私自身、落ち込んだ時に読むと前向きな気持ちになれるんです。「大丈夫だよ」とそっと寄り添ってくれる感じがしました。

あと家の近所に和菓子屋さんがあって、幼稚園の帰り道によく買ってもらいました。夏になると「水まんじゅう」が店頭に並んで、当時は「あっ、水まんじゅうが出たんだ!」と思ったくらいでしたが、原作を読むと、和菓子それぞれに季節感があったり、作り方を知ることができましたし、幼い頃や和菓子のことを思い出しました。

――幼少期から和菓子をたしなんでいたなんて、上品な家庭で育ったんですね。

結木:そんなことないですよ! たまたま近くにあっただけで。

島﨑:でも、一果役になるべくして、なったんじゃないかな?

結木:導かれたのでしょうか?(笑)

――京都の和菓子屋さんを舞台にして、上京していた息子が店に戻ってくるなんて、ホームドラマっぽい設定ですね。

島﨑:確かに。

結木:実写化すると思っていた原作ファンの方も多いそうです。

島﨑:でも作品の季節感に合わせて作ることができるのはアニメの良いところですよね。この作品では季節やシチュエーションにマッチした和菓子が登場しますが、違和感なく描写することができるのもアニメならではかなと思います。

結木:絵の色合いも少し淡くしているそうです。それがまた『であいもん』の世界にあっているなと思いました。

島﨑:雰囲気も内容も夕方に放送していそうなアニメだよね(笑)。

お調子者な和がリアル!? しかし大人の対応も!

――ご自身が演じるキャラクターの印象とご自身との相違点、共感できる点などお聞かせください。まず和についてお願いします。

島﨑:和はふわっとしたお調子者ですが、「こんなもんだよな。リアルだな」と思いました。アニメでは、30代のキャラクターは大人に描かれがちで、それは就職活動を経験したり、早く大人にならなくてはいけない事情とかもあると思いますが、和と同世代の僕としては「こんな感じじゃないかな」と。

でも30年生きているということは、いろいろな経験をしているし、明るそうに見えても辛い思いもしていて。そんな部分を感じさせる彼の人間臭さが好きで、ダメなところも含めてチャームポイントになっているんじゃないかなと思っています。

――元バンドマンだったことも若く見える理由の1つかもしれませんね。

島﨑:そうですね。同年代で会社など組織に属して、仕事をしている人ならもう少し落ち着くと思うし、大人の対応をせざるを得ないはずで。でも和もそう見えないかもしれないけど、割と大人の対応をしているんですよね。

あと僕も同年代の人と話してみると、昔、自分が思い描いていたような大人ではないんですよね。たぶん40~50代になっても「自分が想像していた大人になっていないな」と思っているんだろうけど(笑)。

一果はしっかりものだけど、時折見せる小学生らしい表情も魅力

――では次は一果についてお聞かせください。

結木:一果ちゃんは逆に大人びていて。抱えているものやバックボーンが複雑で、私の小学5年生の頃とはかけ離れています(笑)。周りのことも将来のこともひとつひとつ考えて、行動できる女の子ですが、たまにツンとしたり、小学5年生らしい表情を見せてくれるところが魅力的だなと思います。

ひとつ似ている点があるとすれば、私が声のお仕事をしたいと思い始めたのが小学5年生の時でした。声優という職業は知らなかったけど、声を使うお仕事をしたいと。小学5年生は夢を見つける年ごろなのかなと思ったりしました。

島﨑:すごいね。そんなに小さい頃からなりたいと思って、実際に声優になった人はあまりいないと思うよ。

結木:でも、その時から声優しか見えていなくて、そのままここまで来た感じです。

 

(C)RIN ASANO/緑松
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