TVアニメ『神クズ☆アイドル』が好評放送中&ZINGSが歌うOP、ED各シングルが同日7月27日発売。仁淀ユウヤ役の今井文也さん&吉野カズキ役の堀江 瞬さんによるZINGS対談をお届け!
演じるキャラと自身の似ている点は? アサヒの印象は「かわいい」で一致!
――お互いのキャラクターと、ご本人の印象をお聞かせください。
堀江:今井さんのお芝居については「大変そう」に尽きます(笑)。
仁淀の印象はある意味、一番人間っぽいキャラクターで、完全でないところがむしろ視聴者の方にとっては「そういうことあるよな」と共感しやすいかなと思います。
そして、今井さんから仁淀と近い雰囲気を感じます。今井さんはクズではないけど……。
今井:どこ? 目が死んでいるところとか?
堀江:そうですね(笑)。世の中を斜めに見ている感じとか。あとチャラそう。
今井:仁淀もチャラそうに見えますもんね。
堀江さんと吉野の似ているところは、仕事へのこだわりの姿勢かな。今回ご一緒させていただいて、堀江さんの理想とするお芝居や見せたいものを突き詰めていく姿勢、自分からリテイクを申し出るところを何度も見てきたので、自分もこだわりを持って演じないといけないなと思いました。
そんな堀江さんが吉野を演じているので、僕も仁淀として安心して堕落できます(笑)。
――仁淀のもう一人の相棒とも言えるアサヒの印象は?
今井:ひと言で言えば「かわいい」(笑)。
堀江:僕も同じです。王道のアイドルで天真爛漫で。
今井:仁淀を演じるたびに、アサヒちゃんのことがどんどん好きになっています。アイドルとして全力で頑張ってきて、死んだ後もアイドルをしたい気持ちや、もっとうまくなりたいという前向きさがあり、それゆえに周りが見えなくなったり、普通の人なら気付くことがわからなかったりするところも含めて、魅力的なんです。
仁淀にアサヒちゃんが憑依している時は、視聴者の皆さんにわかりやすくするために、東山さんのお芝居を模倣させていただくこともありました。原作を読めばアサヒちゃんの魅力が十二分に伝わるし、自分の中にすっと入ってきたので、振り切って演じることができました。
堀江:まさにアイドルになるために生まれてきた子だな、と感じます。人を楽しませたり、笑顔にすることしか考えていないんですよね。「エンターテイメントに関わる人はこうあるべき」と僕も言われているようで……。すごくパワフルでカッコいい女の子だと思います。
――東山さんは幾多のアイドルキャラを演じられているし、ご自身もアーティストとして活躍されているし、まさにアサヒ役に適任ですね。
今井:アサヒちゃんのアイドルとしての立ち振る舞い、プロとしての考え方、性格など通じるものがたくさんあると思うし、尊敬しかありません。
――登場するキャラクターの中でお気に入りを教えてください。
今井:これから登場するアイドルグループ、Cgrassのリーダーの瀬戸内ヒカル(CV.寺島拓篤さん)です。彼の人となりも興味がありますが、つらい過去を経ながらも自分が信じた道を貫いていく姿は素晴らしいなと思います。
いそふらぼん肘樹先生も「ヒロインは瀬戸内です」とおっしゃっていたほどなので、これから注目していただきたいです。
堀江:僕は河川敷さん(CV.上田 瞳さん)、ツギコさん(CV.大地 葉さん)、しぐたろさん(CV.石見舞菜香さん)の、ZINGSオタク&仁淀担の3人が好きです。むしろ僕がこの3人に推されたいくらい(笑)。イベントやライブ会場での仁淀に向ける視線や反応もさることながら、イベント後に居酒屋で語っているシーンが好きなんです。
そして河川敷さんが仁淀からチラシを受け取るシーンもガツガツしていなくて、ちゃんと線引きができている理想的なファンだなと。僕自身、普段応援してくださる方のありがたみを再確認させてくれたキャラでもあります。
ZINGSが歌うOPテーマ「Let’s ZING!」とEDテーマ「キミキラ」が7月27日同日発売! 「Let’s ZING!」は楽曲プロデューサーいわく「力が入ったお気に入りの曲」
――完成した映像をご覧になった感想をお聞かせください。
今井:アフレコの段階からほぼ絵が完成していましたが、改めてオンエアを見ると光など細かい映像効果やSE、演出などが入ることで、「ああ、ZINGSが躍動しているな」と感動しました。
またライブシーンもすごくて、モーションキャプチャ-を担当された方がおっしゃっていたのは、仁淀はお手本通りにちゃんと踊るけど、感情がこもっていないから気持ちを抜く作業が大変だったと(笑)。でも仁淀自身の心境の変化がパフォーマンスにも表れてくると思うので、お話が進んでいく中でどう変わっていくのかも楽しみになりました。
お話自体はコミカルなシーンも多いので、気軽に楽しめるけど、感動させるシーンやカッコよく見せるシーンもあって、テンポやバランスの良さも感じました。
堀江:お話の展開がわかっているのに、実際に映像を見ると笑ってしまうくらい、おもしろかったです。アフレコ時の映像より、完成版の映像はいろいろなものがプラスされていて、福岡大生監督の遊び心がふんだんに盛り込まれているなと感じます。
また、画面全体の色使いやキャラ一人ひとりの躍動感、ちょっとした部分のこだわりもすごくて。例えばアサヒちゃんの足の先をじっくり見ると透明になっていたりと、どの瞬間も丁寧に作られていて、この作品に関わることができて良かったなと思いました。
――ZINGSとして歌われているOPテーマ「Let’s ZING!」、EDテーマ「キミキラ」の各シングルが7月27日にリリースされますね。「Let’s ZING!」はアッパーでキラキラ感あふれる曲で、歌詞の言葉数も多くて。ラップパートは掛け合いみたいな躍動感があり、間奏パートやDメロではお客さんに参加をうながすような、ユニークな部分もあります。
今井:「Let’s ZING!」はZINGSとしては2度目のレコーディングだったので、まだ仁淀としてどう力を抜いて歌えばいいのか、試行錯誤していました。不安定さもあったかもしれないけど、アサヒと出会う前の仁淀が出せているのかなと思います。
この作品の楽曲プロデュースをされている佐藤純之介さんが、「ここ数年の中でも力が入った、お気に入りの曲ができた」とおっしゃっていました。
堀江:僕もこの曲では吉野としてどう歌うかまだ手探りで、吉野の声の高さを維持しながら歌うのが難しかったです。でも純之介さんに「何とか両立させて」と言われて、自分を奮い立たせながら歌ったことを覚えています(笑)。
――デビュー曲の「恋のBANG」はキャッチーでインパクトがある曲だったので、アニメのOPテーマはどうなるのかな?と気になっていましたが、ワクワク感のある王道アイドルソングに仕上がりましたね。
今井:「恋のBANG」がZINGSの顔になる曲だとすれば、「Let’s ZING!」はライブの1曲目にピッタリの曲で、アニメのOPテーマにもふさわしいのかなと思います。
カップリングにはアサヒちゃんが憑依した「恋のBANG 神.ver」が収録されているので、オリジナルverと聴き比べていただきたいです。
――ED曲「キミキラ」は明るくさわやかで、自分らしくいることの大切さを伝えるような内容と、キュンとくる歌詞が印象的です。
今井:「キミキラ」のさわやかさは、楽しいことが終わった後の寂しさやせつなさも感じさせるところがあります。
堀江:「キミキラ」のレコーディングで、吉野として歌うことをある程度つかめてきました。
これまで、声のキーを高めに設定したキャラで歌う時は、低音部を意図的に出し切らなかったり、ちょっと濁してピッチをはずすことで、幼さを出していました。でも吉野の場合は、むしろそこをちゃんと出すことで、アイドルとしての彼と、等身大の彼を両立できた実感があり、アプローチの仕方を確立できたと思います。
▲「恋のBANG」CD付き!
2話挿入歌「絶対証明ロック」と、3話EDテーマ「裏表のデュエット」もリリース! 聴きどころをご紹介
――さらに、8月17日にはZINGSが歌った2話挿入歌「絶対証明ロック」、3話EDテーマ「裏表のデュエット」が1枚のCDになってリリースされます。「絶対証明ロック」はユーロビートっぽいイントロや、サビのギターリフのループがカッコよく、歌詞や歌い方にワイルドさもあり、他のZINGS曲とは違うタイプです。
今井:アニメの2話という、物語の序盤で流れる曲なので、あまり力を入れないでほしいけど、楽曲的にはハネて歌わないとのっぺりしちゃうので、「もっとハネて!」と、仁淀には珍しいディレクションをいただきました(笑)。
二人がユニゾンで歌う部分では、それぞれの良さも感じていただけるかなと思います。
堀江:これまでは吉野らしさを意識して歌っていたので、「あっ、カッコいい曲きちゃった」と、どう歌うか迷いました。
低音を意識しながらも、吉野なりにカッコつけた感じをどう出そうかすごく考えたし、ZINGSの曲で一番苦戦した曲でした。
――「裏表のデュエット」もカッコよさと熱さが同居した曲で、ロックチューンっぽさもあり、これもまたZINGSの違う一面が見られました。
今井:監督から「今井くん、厨二風だよ」とニヤニヤしながら言われたのを覚えています(笑)。ビジュアルが浮かんでくるなと思いながら歌っていましたが、映像を見たら「やっぱりそうなるよな」と納得しました。
この曲は遊びやすくて、「もっとこうしたいです」といろいろ提案させていただきました。また、「ビジュアル系バンドみたいな歌い方をしてみようか」とアドバイスをいただき、やってみたらちょっとおもしろい感じになっちゃって。まさに3話冒頭のキャラ変した仁淀みたいな(笑)。
堀江:改めて聴いてみるとすごくキーが高かったな、と。普通に聴く分には感じませんが、歌ってみるとキーが高いのは『神クズ』の楽曲の特徴だと思います。
この曲ではロックほどカッコつけないけど、いつものかわいいアプローチとも違うものを求められて、すごく苦悩しながら歌ったし、難しかったです。
今井:この2曲で、ZINGSの違う表情や可能性を感じていただけたと思うし、今後の楽曲でもいろいろなZINGSが見られますので、お楽しみに!