夏アニメ『はたらく魔王さま！！』第2期放送記念：日笠陽子さんインタビュー｜『はたらく魔王さま！』を介するとかかわった人みんなが家族になる、そんな心に響く作品

第2期でも変わらない、安心するキャラクターは？

――当時はアニメを見ていただけで、イベントやラジオは聞いていなかったので、そんなにチームワークが良かったんだと、今回取材をしていく中で知りました。

日笠：ラジオや配信を見ると、仲の良さや楽しさみたいなものは空気で伝わったかもしれないですけど、アニメだけだと確かに。

私が関わっている作品で共演している後輩も、まだ声優になっていない時期で「やるんですか！」って言ってくれたりしたんですよ。発表イベントのときは、花江夏樹くんも同じ会場にいて声をかけてくれて、店員役で出ていたみたいなんです。花江くんが店員役で出るような時代ですからね。私はそれを知らなくて驚いたんですけど、花江くんも思い入れがある？……いや、ないか(笑)。でも、そのくらい時代を感じますよね。9年という月日で、たくさんの声優さんが誕生し、そして成長もしているんですよね。

――メインキャストの皆さんも、ずっと活躍されていますけど、久しぶりに遊佐恵美を演じていかがでしたか？

日笠：いかんせん9年前なので、私は恵美になれているだろうか？って若干心配で、ちょっと張り切りすぎて「声、高っ！」みたいな感じになっちゃっていた気がします(笑)。

でも、それくらい気合いが入ってしまったというか。でも録り方がコロナ禍で分散収録に変わってしまったので、みんなで一緒にやるという感じではなくなってしまい、それがちょっと寂しいという感じですね。

――状況が状況なら、確実に飲みに行っていたんでしょうね(笑)。

日笠：でも、なかなかタイミングが合わないというのはありますけどね。それで思い出しましたけど、コロナが始まったときに(逢坂)良太とたまたまどこかで会って、オンライン飲みをしようぜ！って話になり、まさかのオンライン飲み会を開催したんですよ！　一生しゃべってる感じで深夜まで話しちゃって。

――ではここで改めて、キャラクターの魅力を語っていただきたいのですが。

日笠：遊佐恵美って、魅力が第1期と第2期で変わるキャラだと思うんです。第1期のときは、勇者エミリアである故に、魔王を倒すんだ！という気持ちで地球まで来て、人間の姿になっても魔王を倒す、魔王を見張る、世界を守るという正義を持ち続けていたんです。でも、持ち続けるがゆえに、その正義が時として暴走しているようにも見えるキャラクターで、当時は顔芸とも言われていましたけど、ずっとキレているイメージだったんですよね。だから、ずっと怒っているところが魅力です(笑)。

――怒ってるところも、かわいかったですけどね。

日笠：ホントですか？　私はキレすぎて、ずっと血管が切れそうな感じでアフレコをしていました(笑)。でもそのイメージをずっと持ち続けていたから、第2期でもそれを持ち込んだんですけど、「キレすぎ！」と言われてしまって。

やはりアラス・ラムスという赤ちゃんの新キャラクターが真奥(＝魔王)との間に入ることで、恵美はすごく変わったんです。ある意味成長していけるというか、環境の変化にも適応できるんですよね。そこは改めて思いました。

まぁ、環境に対応できなければ、急にお客様相談センターとかで働いてたりしないですけど(笑)。魔王とアルシエルみたいに、警察にいきなり捕まって「カツドゥーン」みたいなこともきっとなく、意外と冷静に適応していたんでしょうね。バイトじゃなくて契約社員でしたし、鈴木梨香(CV.西明日香)という人間の友達もいましたから。

――では最後に、第2期の注目ポイントを教えてください。

日笠：キービジュアルにも存在し、物語の中心をになっていくアラス・ラムスになるのではないかなと。アラス・ラムスという存在を介して、みんなの関係性が変わっていくので。特に恵美と真奥の関係性は相当変わったので、そこからどうなっていくのかを楽しみに待っていてもらいたいです。

で、その2人を見てちーちゃん(佐々木千穂)も変わったりとか、漆原半蔵も働き始めたりするので、ひょっとしたら変わらないのって、芦屋(アルシエル)だけでは？説があるんですよ。だから逆に芦屋を見ると、私たちはホッとするんです。

そのほかには、ライラ(CV.井上喜久子)などの新キャラクターも登場するんです。エミリアの家族はこれまで描かれていなかったんですけど、その家族のつながりみたいなものも描かれると思いますし、ちーちゃんのお父さんとお母さんも出てくるので、結構家族がテーマになっているような気がしています。

［文・塚越淳一　／　写真・MoA］

第2期放送記念 連載バックナンバー

｜連載：01

鎌月鈴乃役 伊藤かな恵

｜連載：02

漆原半蔵役 下野紘

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｜連載：03

芦屋四郎役 小野友樹

｜連載：04

アラス・ラムス役 木野日菜

｜連載：05

佐々木千穂役 東山奈央

｜連載：05

遊佐恵美役 日笠陽子

｜連載：07

真奥貞夫役 逢坂良太

第2期放送中 連載バックナンバー

｜連載：01

鎌月鈴乃役 伊藤かな恵

｜連載：02

漆原半蔵役 下野紘

｜連載：03

芦屋四郎役 小野友樹

｜連載：04

アラス・ラムス役 木野日菜

｜連載：05

佐々木千穂役 東山奈央

｜連載：06

勇遊佐恵美役 日笠陽子

｜連載：07

真奥貞夫役 逢坂良太

TVアニメ『はたらく魔王さま！！』作品情報

2022年7月14日（木）
TOKYO MXほかにて放送

放送情報

[TOKYO MX] 毎週木曜日 23:30～
[BS11] 毎週木曜日 23:30～
[MBS] 毎週土曜日26：38～
[AT-X] 毎週金曜日21：30～
リピート放送 毎週火曜日9：30～、毎週木曜日15：30～

配信情報

ディズニープラス「スター」にて7月14日より毎週木曜日 23:30～地上波同時・見放題独占配信

ストーリー

異世界エンテ・イスラでは敵同士の魔王と勇者でありながらも、
現代日本・東京にて、相も変わらず額に汗して働く真奥貞夫と遊佐恵美。
魔王城の面々や恋する女子高生・千穂たちとともに
日本の生活に馴染み、経済の荒波にもまれる日々
─
ある日、謎の少女が出現して魔王城は大混乱
まさかの子育てだったり、続々とエンテ・イスラからの来訪者だったり
やっぱり働かなくては家計は支えられなかったり…

魔王城は六畳一間！
フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー、
波乱のTVアニメ第２幕、始動！！

スタッフ

原作：和ヶ原聡司「はたらく魔王さま！」（電撃文庫ＫＡＤＯＫＡＷＡ刊）
原作イラスト/キャラクターデザイン原案： 029
監督：筑紫大介
シリーズ構成：横谷昌宏
キャラクターデザイン：飯野雄大
総作画監督：たけだ欣弘
デザインワークス：あきづきりょう
グラフィックアート：荒木宏文
美術監督：緒続 学（草薙）
美術設定：成田偉保（草薙）
撮影監督：飯島 亮（旭プロダクション）
色彩設計：手嶋明美（Wish）
３D監督：小川耕平（Marco）
編集：土居秀充
特殊効果：石橋 啓（旭プロダクション）
音楽：中西亮輔
音楽制作：Lantis
音響監督：明田川仁
プロデュース：インフィニット
アニメーション制作：Studio 3Hz

CAST

魔王サタン／真奥貞夫（CV: 逢坂良太）
勇者エミリア／遊佐恵美（CV: 日笠陽子）
佐々木千穂（CV: 東山奈央）
悪魔大元帥アルシエル／芦屋四郎（CV:小野友樹）
悪魔大元帥ルシフェル／漆原半蔵（CV:下野紘）
クレスティア・ベル／鎌月鈴乃（CV: 伊藤かな恵）
アラス・ラムス（CV:木野日菜）
鈴木梨香 (CV:西明日香)
木崎真弓 (CV:内山夕実)
エメラダ (CV:浅倉杏美) 猿江三月/大天使サリエル (CV:井口祐一)
ライラ (CV:井上喜久子)
ガブリエル (CV:子安武人)
大黒天祢 (CV:甲斐田裕子)
カミーオ (CV:緒方賢一)

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