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『ザ・マージナルサービス』メインキャスト座談会・前編【連載第12回】

「何で呼ばれたんだ?」ペックの演技に大苦戦? キャストの苦労が多分に反映された役作りとは?『THE MARGINAL SERVICE』宮野真守さん、森川智之さんらメインキャスト座談会・前編【連載12回】

ジャパン澁宿という架空の世界を舞台に、≪境界人≫と呼ばれる”伝説上の生き物”が起こす事件を解決する≪マージナルサービス≫というチームの活躍と、≪境界人≫たちの謎やドラマを描いたオリジナルTVアニメ『THE MARGINAL SERVICE(ザ・マージナルサービス)』も終盤に突入!

第11話では、ゼノは十年前に起こった息子ノアの失踪事件に≪境界人≫のイザベラが絡んでいると思い、イザベラを拉致し、消息を絶ちます。ブライアンはラバーならイザベラの居場所がわかると上層部に尋問を要求するものの拒絶。そこでペックとライラの元恋人のエディの力でラバーが収監されている場所を突き止め、ラバーと共にゼノの行方を追いました。

アニメイトタイムズでは、本作のインタビュー連載を毎週掲載中。第12回・第13回は、宮野真守さん、森川智之さん、杉田智和さん、中村悠一さん、名塚佳織さん、下野 紘さん、三木眞一郎さん、内山昂輝さんという≪マージナルサービス≫メンバー8人による座談会を前後編に渡ってお届けします。

前編となる今回は、放送されたばかりの11話の振り返りと、ここまでの収録で印象的だったこと、そして最終回の見どころを語っていただきました。

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THE MARGINAL SERVICE
ある日、地球はグレイ型エイリアンに襲われた。エイリアンの攻撃になすすべもなく壊滅状態の航空自衛隊を救ったのは、実在するはずのない人間の顔を持つ“伝説上の生き物”だった。国家はその事件で彼らが地球で共存していたことを初めて認識することとなり、彼らを≪境界人≫と呼び監視下においた。そして数年後……移民や不可解なテロ事件が発生し、混沌とする世界にある機関が発足された。それが≪マージナルサービス≫≪境界人≫専門の犯罪を取り締まり、その存在を徹底的に隠蔽する機関である。舞台はジャパン澁宿……集められた精鋭たちがジャパンの誇り“ニッカポッカ”をまとい、日夜≪境界人≫と対峙しながら地球を守る物語である。作品名THEMARGINALSERVICE放送形態TVアニメスケジュール2023年4月11日(火)~2023年6月27日(火)日本テレビほか話数全12話キャストブライアン・ナイトレイダー:宮野真守ゼノ・ストークス:森川智之ボルツ・デクスター:杉田智和ロビン・ティンバート:中村悠一ライラ・キャンディハート:名塚佳織サイラス・N・空閑:下野紘セオドア・トンプソン:三木眞一郎ペック・デズモント:内山昂輝ラバー・スーツ:内田雄馬イザベラ・ソーン:甲斐田裕子イヅナ・レン:三宅健太リリ...

11話は息子の誘拐事件の真相を追ってゼノが単独行動。捜索にあたるメンバーへのセオドアの最大の支援とは?

――まず第11話を振り返ってみた感想と印象深かったシーンをお聞かせください。

セオドア・トンプソン役 三木眞一郎さん(以下、三木):イザベラと共に姿を消したゼノを探そうとするブライアンに、セオドアは国連上層部からストップがかかっていると告げて。ブライアンが「何で秘密を出せないんだ」と問い詰めてきたんだよね。

ブライアン・ナイトレイダー役 宮野真守さん(以下、宮野):そうそう!

三木:それでも≪マージナルサービス≫のメンバーがそれぞれ捜索することになって、「私の最大限の支援……見て見ぬふりをしよう」と。

宮野:でもゼノがすべての情報データを消去していたため、手がかりがつかめないところにペックが現れて。

ペック・デズモント役 内山昂輝さん(以下、内山):そうそう。

宮野:そしてエディ・スノーの力を借りて、ラバーの収監場所へ向かって。その時にセオドアのマスクをかぶっていたので、僕の中の三木さんを発動させて、頑張ってセオドアになりきりました。

三木:ウソでしょ!? でも意外に収録が一緒になることが多かったからね。

宮野:アレは楽しかったです(笑)。そしてラバーがなぜか裸で宙づりになっていて。イザベラの居場所がわかりそうなラバーと一緒に3人で行動したんですよね。ブライアンは≪マージナルサービス≫のメンバーをつなげる存在になっているので、彼の人情味が周りに伝播すればいいなと思いながら演じていました。

ゼノ・ストークス役 森川智之さん(以下、森川):ゼノは10年前の息子(ノア)の誘拐事件の真相を追って、≪境界人≫のイザベラをなかば拉致するように連れ出して。みんなとは別行動をしているので、いつ、どんな形で合流できるのかなと気にしていました。

ボルツにとっては地球やチームのピンチより大事なのは筋肉。そんなボルツに杉田さんは恐怖!?

ボルツ・デクスター役 杉田智和さん(以下、杉田):彼の行動の基準は筋肉ですが、今回それは地球やチームのピンチよりも優先なんだなと再認識しました。彼に恐怖を感じたので、その動揺が芝居にのっからないように気を付けました。

サイラス・N・空閑役 下野 紘さん(以下、下野):あはははは!(大爆笑)

杉田:収録の時、下野くんが必ずめちゃめちゃ笑ってくれるので、これで正解かなと思っています。

下野:何でいつも筋肉の話ばっかりしているのかなと思ってたから。

杉田:ゴールドジム見つけたら鍛えたくなるじゃん。

下野:尾行中でもね(笑)。

ロビン・ティンバート役 中村悠一さん(以下、中村):どちらかといえば、ロビンたちはブライアンが動きやすいように、あえて目立つ行動をしていたので、ゼノの捜索を含め、すべてをブライアンに委ねているんだろうなと。このエピソードまで、10話以上費やしていますが、僕はいまだに≪マージナルサービス≫の絆がわからないんですけど(笑)、みんなブライアンのことを認められるようになったんだなと思いました。

この連載の第8回で杉田さんと対談した時にも話していましたが、「≪マージナルサービス≫の結束がわからないよね」と(笑)。でもこの作品ではブライアンとゼノのドラマを1クール通して描いているので、それでもいいのかなと。

第7話でロビンと恋人のマリア、ボルツと愛犬のアーニーのエピソードがありましたが、≪マージナルサービス≫に入るきっかけでも何でもなくて。「そんなこともあったね」みたいな(笑)。第10話までは一緒に行動していても感じなかった一丸となっている感覚が、この第11話で感じられました。

 

(C)THE MARGINAL SERVICE PROJECT
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