
正に「戦友」だったと思います──タイセイとビーナ、一緒に相棒役でやってきた者同士の絆とは? TVアニメ『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』石橋陽彩さん×集貝はなさんスペシャル対談
二人の日常風景が見える素敵なシーンだと思いながら演じていました
──お互いに印象に残っている共演シーンはありますか?
集貝:ビーナがタイセイに「それを言ったら何々鉄道でしょ!」みたいな例えツッコミをするシーンは印象に残っています。
石橋:第33話だったかな。ビーナが珍しくタイセイに負けず劣らずの知識を披露するんですけれど、そこで「泥酔して、座席で爆寝してるサラリーマンか!」みたいに尖ったツッコミをするビーナは可愛いなと思いながら見ていました。
背中を向けているタイセイにビーナが声をかけるんですけど、タイセイが家族にしか見せない一面みたいな雰囲気だったので、改めてタイセイとビーナの親密さや信頼感をお芝居で表現できたと思っています。
集貝:泥酔したサラリーマンに例えるのもそうですけど、これまでに出てきた鉄道あるあるとは違う、ビーナでなかったら言わないであろうバージョンになっているのが凄く面白かったですよね。
普段、タイセイが早口で鉄道の知識を披露する時に、ビーナはうんざりしたり、ツッコミを入れて止めたりすることが多いのに、ここでは一緒に好きな話をすることでタイセイに元気になってほしいというビーナの愛情を感じられて。
時にはこんな風に鉄道ネタや冗談を言っているのかもしれないと、二人の日常風景が見える素敵なシーンだと思いながら演じていました。
石橋:個人的にはビーナがイドに先輩ヅラするところも好きです。タイセイには見せない一面というか、後輩ができたことに胸を張っている感じも、それに対して素直に乗ってくるイドも可愛くて。ビーナとイドが一緒にいるシーンは好きですね。
──自分を「ビーナ師匠」と呼ばせるのも可愛かったです。
集貝:ちゃんとイドも言われた通りに「ビーナ師匠」と呼んでくれるんですよね。あのシーンも最初はタイセイへのアプローチと同じように、自分より頼りないと思っている人を引っ張っていく感じで演じたんです。
そうしたら三間さん(音響監督・三間 雅文さん)から「このシーンはAI同士だから対人間へのアプローチとは違って、知ることって凄く素晴らしいこと、これからもっと知っていけることが増えるのよ」とアプローチしてほしいとディレクションをいただいたんです。
ビーナとしてはタイセイとイドのどちらにも「助けたい」とか「もっと成長してほしい」という気持ちは持っているけど、それぞれのアプローチ方法が違っていたのかなと思います。
リアルタイセイだ(笑)
──『シンカリオンCW』という作品に1年間も関わっていると、やはり新幹線への想いは変わってくるものですか?
集貝:私は鉄道を移動手段としてしか考えていなかったんですけど、この『シンカリオンCW』でビーナを演じさせていただいたことで、やっぱり自然と新幹線や電車に目が行くようになりましたよね。この前も仙台に行った時に「ファントムシンカリオン弁当」を食べたんです。
石橋:Xにもアップしていましたよね。うらやましいなと思っていました(笑)。
仙台満喫したよ☺️
— 集貝 はな (@HNTMGI) September 9, 2024
はやぶさにうおー!となり、牛タンずんだ笹かまぼこ食べた☺️☺️
ファントムシンカリオン弁当もゲットした🚅💨 pic.twitter.com/y0tq5I1K7V
集貝:作品を通して、移動する車内を楽しめる鉄道がたくさんあることを知って、そういうのにもいつか乗ってみたいと思っています。
──「新幹線を乗り物や移動手段としてしか考えていなかったのが、作品を通して興味を持つようになった」というのは『シンカリオン』シリーズに出演された方あるあるですよね。
石橋:もともと僕は鉄道が好きだったので、タイセイの鉄道知識に触れたことで楽しみ方の幅が広がりましたね。ただ車窓から風景を眺めているだけではなく、それこそGoogleマップで通り過ぎた車両基地や橋の名前とか、遠くに観覧車が見えたらどこの施設なのかを調べるといった楽しみ方が増えるのが本当に素敵な作品だと思います。
集貝:リアルタイセイだ(笑)。まだ私は鉄道自体を楽しむという経験ができていないので、まずは最近気になっている「スペーシアX(新型特急スペーシアX)」に乗ってみたいですね。
石橋:「スペーシアX」が気になるなら、ぜひ「観光特急しまかぜ」にも乗ってほしいです。伊勢神宮に行ける電車なんですけど、窓が大きいから景色も楽しめるし、カフェスペースとかもあるので女性にもオススメです。
集貝:めっちゃ良いです! 早速ブックマークしておきます。
だから正に「戦友」だったと思います。
──最後の質問は、1年間共演してきた「お互いのカッコイイと思うところ」を伺えたらと思います。まずは集貝さんからお願いします。
集貝:最初は私も含めたみんなが『シンカリオンCW』という現場の空気や、求められているクオリティに必死に食らいついて1話分の収録が終わる感じだったんです。石橋さんがどういう気持ちだったかはわからないのですが、作品の主役を背負っている責任感が背中に出ているように感じられて、いつもそれをカッコイイと思いながらビーナを演じていました。そういったものを背負ってお芝居されている背中をブースから見てきたからこそ強く感じていました。
石橋:ありがとうございます。嬉しいですね(笑)。僕の方こそビーナ役が集貝さんだったからこそ背中を預けられたので、このペアでなかったら多分あんなお芝居はできなかったと思っています。
あと、集貝さんの演技から学ぶことも凄く多かったんです。ビーナはタイセイとは違う存在だからこそ、時には「ビーナとタイセイは大きさが違うから超大型巨人ぐらいまで目線を上げて喋る」みたいな難しいディレクションもあったんです。それを集貝さんは現場でパッと対応できているのが、本当に尊敬の念しかなくてカッコイイです。
ビーナが集貝さんだったからこそ、僕としては笑顔で収録を終えられたと思います。本当にありがとうございました。
集貝:実は最終話だけはブースから出て、石橋さんと同じ空間で演じさせてもらったんです。それまでは別のブースで収録だったけど、それでも一緒に相棒役でやってきた者同士の絆みたいなものは間違いなくあって。
最終話の収録が終わった後は、椅子で放心しながら「お疲れさまでした……」なんて状態でした(笑)。その時に、私と石橋さんがお芝居を通じて築けた絆みたいものを感じて、とても良い瞬間を一緒に過ごせたと思いました。
石橋:最後は喋らずとも伝わるじゃないですけど、本当にそんな感じでしたね。収録ではなかなかお話する機会が少なかったが故に、逆に喋らずとも伝わる雰囲気があって。
だから正に「戦友」だったと思います。
取材・記事:岩崎航太、編集:太田友基
作品概要
あらすじ
「超進化鉄道開発機構」通称「ERDA(エルダ)」は、対抗手段として新幹線が変形するロボット「シンカリオン」を開発し、脅威に備えていた。
「何かを守れる、カッコイイ人に…僕は…」
中学2年生の大成タイセイは、2年前に失踪した姉の手がかりを求めて、進開学園中等部に転入する。
その矢先、10年ぶりにアンノウンが出現。偶然にもタイセイがシンカリオン運転士として高い適性値を持つことが判明し、闘う決断を迫られることとなる。
アンノウンの正体、そして目的は何なのか…。闘いの末に見えてきた真実とは…。
少年たちの決意と成長の物語が、今、始まる―。
キャスト
(C)プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/ERDA・TX
































