
映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!” 山田二郎役・石谷春貴さん×山田三郎役・天﨑滉平さんインタビュー|新しいことに挑戦した『ヒプマイ』らしい映画。でもブクロは、3人で、いつもどおり!
2025年2月21日(金)より、映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』が全国映画館で公開されます。本作は、観客のリアルタイム投票でストーリーが変わる、劇場映画として日本“初”のインタラクティブ映画。2024年11月に映画化が発表された際は、トレンドに上がるほど話題になりました。
観客は5回の投票に参加し、投票数の多かった選択肢に沿ってストーリーが進行。『ヒプノシスマイク(通称、ヒプマイ)』最後のバトルの行方が観客の手に委ねられるという新しい試みに、ファンの期待も高まっています。
アニメイトタイムズでは、劇場公開を記念してイケブクロ・ディビジョン(以下、ブクロ)山田二郎役の石谷春貴さんと山田三郎役の天﨑滉平さんにインタビュー! 今作の見どころや楽曲、演じられているキャラクターについてなど、貴重なお話をうかがいました。
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画像をクリックすると、関連記事にとびます。ストーリー、音楽、映像、まさに“一度で三度おいしい”映画に
──映画制作が決定、それが〈インタラクティブ映画〉と聞いたとき、どのように感じられましたか?
山田二郎役・石谷春貴さん(以下、石谷):「どういうこと?」って思いましたね(笑)。
インタラクティブ映画ということばは、映画化が発表されたアニメイトガールズフェスティバル2024のステージイベントのときに聞いたんですけど、「いんたらくてぃぶ映画??」という感じでした。これは体験してみないとわからないなって。
山田三郎役・天﨑滉平さん(以下、天﨑):今もインタラクティブ映画を完全には理解しきれていない部分もありますが、観ればわかるかなと(笑)。
石谷:アフレコが先に行われたということもあって、台本の中の説明を読んでも、三人とも頭の上に「?」がついていました(笑)。“面白い作品を作るんだな”くらいの感覚で、でも新しい試みに挑戦するのは『ヒプマイ』らしいなと感じました。
──『ヒプマイ』は常に最先端のことを行っている印象があります。
天﨑:日本国内初ですからね。観客のみなさんにとっても慣れない作業になると思いますが、絶対に楽しいと思います!
石谷:僕は普段からゲームをするんですけど、ゲームの選択肢によってストーリーが分岐すると思えば、みなさんもイメージしやすいと思います。バトル中はスマホの画面が暗くなるような気遣いのあるアプリを開発されているので、スタッフさんたちのご尽力があってこそのものだと思いますね。
──完成した映像をご覧になっていかがでしたか?
天﨑:いくつかの勝利ルートの映像を観ましたが、おもしろかったです!
石谷:僕は試写で投票もして、ブクロが負けてしまいました(笑)。ブクロの勝利ルートは個人的に映画館で楽しみたい!という思いからナゴヤに投票したら、そのままナゴヤが勝利しました(笑)。
天﨑:ストーリーと音楽、それに合わせた映像、まさに“一度で三度おいしい”映画になっているなと思いました。音楽パートはまるでMVのようななクオリティ。キャラクターも3DCGで滑らかに動くので、表情や口の動きが自然です。まるでそこにキャラクターたちが実在するかのように感じました。
ヒプノシススピーカーも今までのアニメとは違った角度から見ることができるので、「こういう風になっているんだ」「こんなエフェクトがつくんだ」という新たな発見もありました。
──『ヒプマイ』ならではのアフレコ収録時のエピソードがあれば教えてください。
石谷:ブクロのメンバーだけで録りました。3DCGのアニメーションがつく前の仮の映像に合わせてアフレコをしたので、「勝ったぜ!」というシーンの後に「負けたぜ……」というシーンを録ったりして。情緒がめちゃくちゃ(笑)。
天﨑:普段のようにストーリーの流れを追って録るというよりはパターンごとのセリフを録っていく形だったので、今までとは違う収録でした。「今、自分は負けているんだっけ? この演技だと明るすぎるか?」と気持ちがあっちこっち行ってしまって(笑)。
石谷:三人で混乱しながら録ってました(笑)。でも、映像が完成したあとにようやくピースがはまったというか、「なるほど!」って納得しました。
アフレコという作業に関しては、僕たちは和気藹々といつもどおりにやりつつ、今回はファイナルバトルなので全部を出しきろうと心掛けていましたね。
──この映画をどのように楽しんでもらいたいですか?
天﨑:観客の投票によって結末が変わるので、「どっちが勝つんだ!?」という実際のディビジョン・ラップバトルを生のステージで観ているような緊張感が楽しめると思います。
まだ僕らも気づいていないような楽しみ方が生まれそうでワクワクしています。
石谷:グッズを身につけたり、リアルライブのように楽しんでもらいたい。リングライトをつけたり、声出しで応援してほしい。そして自分の応援するディビジョンだけでなく、他のディビジョンも「いいじゃん!」って思ったら、過去のドラマトラックや楽曲を聴いてもらって、そこから新たにファンになっていくのもいいと思う。
今回はソロ曲にチームの色がしっかり出ているので、過去と今とで楽曲の方向性が全然違う。映画で初めて『ヒプマイ』を見た人は、過去の曲を聴いてもう一度観ると味わいが変わると思います。過去のドラマトラックを踏襲した台詞もありますし、48通りの展開があるので、現実的には難しいと思いますが……最低100回は観に行っていただきたいですね(笑)。