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「ツイステ」アニメーションで鈴木崚汰が感じた“新しい風”とは?【インタビュー】

『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」トレイ・クローバー:鈴木崚汰さん インタビュー|理解が深まったからこそできる表現、葛藤の中で生きる姿に注目

『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」が、ディズニープラスにて独占配信中!

シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」の配信に加え、シーズン2「エピソード オブ サバナクロー」、シーズン3「エピソード オブ オクタヴィネル」の製作が決定しており、ディズニー作品のヴィランズ<悪役たち>の魅力にインスパイアされたキャラクターたちが登場します。

そして今回、アニメイトタイムズでは、トレイ・クローバーを演じる鈴木崚汰さんにインタビューを実施。アニメーション化を通して感じた新たな魅力、そしてシーズン1の見どころなどを語っていただきました。

 

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ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション
<ツイステッドワンダーランド>、ここは魔法が存在する世界。この世界で伝説として語り継がれてきた偉⼤なる存在が<グレート・セブン>。ハートの⼥王、百獣の王、海の魔⼥、砂漠の魔術師、美しき⼥王、死者の国の王、茨の魔⼥。そして<ツイステッドワンダーランド>において、名⾨魔法⼠養成学校として君臨し、これまで優秀な魔法⼠を多く輩出してきたのが「ナイトレイブンカレッジ」。学園⻑の下には「グレート・セブン」に倣った7つの寮が存在し、それぞれを7⼈の寮⻑が束ねている。7寮⻑の⼀⼈が<ハートの⼥王>の厳格な精神に基づく・ハーツラビュル寮の寮⻑・リドル・ローズハート。“真紅の暴君”・リドルは、寮⽣たちを“ハートの⼥王の法律”によって厳格に⽀配し苦しめていく。リドルはなぜ“暴君”となってしまったのか、彼が囚われているものとはーーー作品名ディズニーツイステッドワンダーランドザアニメーション放送形態配信シリーズディズニーツイステッドワンダーランドスケジュール2025年10月29日(水)〜ディズニープラスにて話数全8話キャスト【ハーツラビュル寮】リドル・ローズハート:花江夏樹エース・トラッポラ:山下誠一郎デュース・スペード:小林千晃トレイ・クローバー...

 

月日が経過したからこそできる表現の仕方

──最初に、「ツイステ」がアニメーション化されると聞いたときの心境を教えてください。

トレイ・クローバー:鈴木崚汰さん(以下、鈴木):この5年半でアニメーション化まで実現できたのは本当に嬉しいです。

最初はスマートフォン向けゲームから走り始めましたが、他のボイスキャストも、アニメーションで動かしたときの爆発力や映像の力は強いと感じていたと思います。

もちろん、ゲームをプレイしていた監督生の方々にとっても念願のアニメーション化だと思うので、僕自身、感慨深い気持ちになりました。

 

 

──実際に、映像をご覧になってみていかがでしたか?

鈴木:色彩の鮮やかさや映像の美しさ、とにかくキャラクターや建物、料理などの造形が美しく描かれていて素晴らしかったです。動きがつくというところで、スマートフォンの中で見ていたものが立体的になり、マジカルペン(ナイトレイブンカレッジ入学時に配られる魔法アイテムのひとつ)の使い方や、能力の発現の仕方などにワクワクしながら見させていただきました。

──映像はもちろん、魔法を使うときの音やBGMにもこだわりを感じました。

鈴木:ゲーム内で使われていた「ツイステ」を象徴するような劇伴も、アニメーションになることでより奥深さみたいなものが感じられましたし、臨場感がすごかったです。

──ゲーム収録当初の場面を再び演じるということで、どのような意識を持ってアニメーションの収録に臨まれたのでしょうか。

鈴木:ボイスキャストのみなさんが僕より年上の先輩方で、その中で年長者の役を演じなければならないというところで声に説得力を出さなきゃいけないなと、若干自分の中でも背伸びをしてお芝居をしていた部分がありました。

それから5年半が経過して、等身大というか、トレイ・クローバーが演じやすくなってきたなと思ってきたところでのアニメーション化だったので、当時にできなかった自然な表現ができたら良いなと思いながら収録に挑みました。

──5年半という月日が経過した上で、トレイ・クローバーを表現するにあたって、ゲームとアニメーションの収録では何か異なる点はありましたか?

鈴木:年長者という役どころでしたので、当初は若干無理をして、自分の理想のトレイ・クローバーの声というものを作っていました。5年半が経過して僕も声が低くなったので、自分の表現しやすい音域の中で演じることができるようになってきたのかな、と。

また、ゲームの中で、トレイ・クローバーを含めたキャラクターたちの過去に触れたことで、より解像度や理解が深まってからのアニメーション化でしたので、僕自身も深い表現ができるんじゃないかと思いました。

 

 

──素人目線で申し訳ないのですが、一度演じたことのあるストーリーを再び演じるということは大変そうに感じてしまいます。

鈴木:そうなんです。ストーリーを知っているからと言って、新鮮味がなさ過ぎてもダメだと僕は思います。

アニメーションから見始める方もたくさんいらっしゃると思いますので、新鮮さには気をつけつつ、演じる上で何を取っかかりにして表現しようかという部分がゲームの収録当時とは変わっているような気がするんです。

昔は日本語的というか、いかんせん僕は放送部出身なものですから、そういう文章の組み立てみたいなところからお芝居を始めたところがありました。

そういう着眼点から感情的な表現も徐々にできるようになってきていると感じるので、そこをうまく調整しつつ、よりブラッシュアップできたら良いなという想いがありましたね。

 

葛藤の中で生きるトレイ・クローバー

──今回は新たなキャラクターとして、監督生の円満雄剣が登場します。彼に対する印象をお聞かせください。

鈴木:円満雄剣は面倒見が良くて、日本にいた頃の後輩の目のかけ方や剣道に対する情熱みたいなものが、<ツイステッドワンダーランド>にいる寮生とはまた少し違う熱量を持っているキャラクターだと思いました。

そんな彼が<ツイステッドワンダーランド>に召喚されて、ナイトレイブンカレッジの人たちに良い影響を与えるんじゃないかと思います。

たとえば、揉めそうになったときに円満雄剣が間に入ることで緩和されるなど、ハーツラビュル寮の寮生たちと比べると、彼はだいぶ大人っぽいので、何か変わってくる部分があるのではないでしょうか。

 

 

──シーズン1では、ハーツラビュル寮がメインとして描かれます。鈴木さん自身が感じるハーツラビュル寮の特徴を教えてください。

鈴木:ハーツラビュル寮は他の寮に比べると、キャラクターの人数も多くて学年もバラバラですので、1番学生寮っぽい雰囲気がありますよね。

ルールの厳しさに対して、抵抗していく1年生組とそれをなぁなぁにしてきた3年生組など、1番人間関係がハッキリと描かれている寮なのかなと。

学校というものは「ツイステ」に触れてくださった方にとっても共通している部分だと思うので、ゲームでもアニメーションでも最初に描かれるハーツラビュル寮は入り込みやすい寮だと感じます。

──そして、ハーツラビュル寮といえば、寮長であるリドル・ローズハートの厳格さです。

鈴木:側から見ると、気が強いと感じてしまいますよね。でも、リドル・ローズハートの幼少期を知っていると、「気が強い」と一言で済ませるのは可哀想な感じもします。

リドル・ローズハートは才能もあって、その才能を活かすためにいろんなことを頑張ってきた中で認められない、寂しい子なんですよね。

攻撃的な面を出すことによって、自分を守ってきた部分もきっとあるんだと思います。

──そんなリドル・ローズハートを理解し支えようとしてくれるのがトレイ・クローバーです。

鈴木:リドル・ローズハートに対するトレイ・クローバーの立ち回りは、深掘りすると単なる優しさではない感じがします。ちゃんと人として向き合うためには彼にも足りない部分があるので、話が進むたびにトレイ・クローバーを含めたキャラクターが成長していく姿がしっかり描かれているのは良いところだな、と。

──この2人の関係性が良い、グッとくるという方も多いと思います。

鈴木:幼少期から連れ添った幼馴染という関係性の中で、リドル・ローズハートの圧倒的な才能をトレイ・クローバーは近くでずっと見てきた人物です。

加えて、トレイ・クローバーは親からの厳しさを受けているリドル・ローズハートも見てきているので、彼を壊さないようにというか、ふとしたことで壊れそうな彼を支え続けているしんどさみたいなものもあると思います。

トレイ・クローバー自身もリドル・ローズハートに対して、本当はこれじゃいけないとわかっていて、けれどそれを伝えてしまうと壊れてしまうかもしれない。そういう葛藤の中で生きるトレイ・クローバーをよりアニメーションで表現できていたら嬉しいです。

 

 

──同じ3年生組のケイト・ダイヤモンドに対する印象はいかがでしょう?

鈴木:ケイト・ダイヤモンドは柔軟で視野が広いキャラクターで、性質としてはちょっとエース・トラッポラに近いものを感じます。

ケイト・ダイヤモンドも全部わかっているようであえて行動しないのは、こちら側の成長の機会をうかがっているのかもしれません。そういう意味では、トレイ・クローバーと似ていますよね。

トレイ・クローバーの手の回らない部分は、ケイト・ダイヤモンドがフォローしてくれている感じもしますし、明るく士気が下がらないような雰囲気に持っていけるのがケイト・ダイヤモンドだとしたら、トレイ・クローバーは心理的というか寄り添い型でバランスが良いと思います。

 

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