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- 藤崎萌恵
- 大阪府在住のライター。数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。

・第1話「ジェットコースター殺人事件」(コミック1巻)
・第162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」(コミック21巻)
・第219話「集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド」(コミック『名探偵コナン』30巻/『まじっく快斗』4巻)
・第286~288話「工藤新一NYの事件」(コミック34、35巻)
・第472~473話「工藤新一少年の冒険」(コミック55巻)
・第490話「服部平次VS工藤新一 ゲレンデの推理対決」(コミック50、51巻)
・第690~691話「工藤優作の未解決事件(コールド・ケース)」(コミック77巻)
・第772~773話「工藤新一水族館事件」(コミック83、84巻)
・第853~854話「サクラ組の思い出」(蘭 GIRL/新一 BOY)(コミック87巻)
・第881~882話「さざ波の魔法使い」(コミック92巻)
・第896~897話「白い手の女」(コミック92巻)
・「名探偵コナンエピソード“ONE” 小さくなった名探偵」
TVアニメ『名探偵コナン』の記念すべき第1話。数々の難事件を解決する高校生探偵・工藤新一は、幼馴染の毛利 蘭と遊園地でデート中、ジェットコースターで殺人事件に遭遇。卓越した推理力で事件を解決した後、新一は黒ずくめの男の怪しい取り引きを目撃。背後から近づく男の気配に気づかず鈍器で頭部を殴られ、毒薬を飲まされます。その後、朦朧とする意識のなか新一が目を覚ますと...…なんと体が縮んでしまっていたのです。
1時間スペシャルで放送。新一が初めて自力で事件を解決したエピソードです。1年前、両親が住むロサンゼルスへ蘭と一緒に向かう飛行機にて。殺人事件が発生し、偶然乗り合わせていた目暮警部が捜査を開始しようとすると、勝手に現場を観察する新一の姿が。
新一の父・優作の知恵を借りて難事件を解決した過去のある目暮警部は、幼少期の新一を知っているとはいえ、現場を荒らすなと素人扱いをして追い出します。しかし、新一はかまうことなく調査を続けて皆の前で名推理を披露し、見事に探偵デビューを果たしたのです。
2001年に2時間スペシャルで放送。前半は工藤新一VS怪盗キッドのエピソード。キッドが新一との対決当時を回想するストーリーです。
この時のキッドのターゲットは時計台ですが、目的は盗みではなく、大切な思い出を守るためでした。好敵手である高校生探偵・白馬がいないと張り合いがないと言って余裕で警備を潜り抜けていたキッドですが、警察に助言する新一に阻まれて予期せぬ苦戦を強いられることになります。
この対決で新一とキッドは顔を合わせていないためお互い何者なのか知りませんが、キッドはこの事件の回想直後に鈴木家の家宝「漆黒の星(ブラック・スター)」を奪いに向かっており、そこで江戸川コナンと初めて対面するという運命的な出会いを果たしています。(第76話「コナンVS怪盗キッド」)
後半は、怪盗キッドを名乗る何者かにより、大富豪・烏丸蓮耶が遺した「黄昏の館」に名探偵たちが集められるミステリー。ある日、小五郎のもとにキッドと思われる人物から招待状が届き、小五郎、コナン、蘭が黄昏の館へ行くと、そこには名探偵たちが集められていました。キッドは人を殺さないはずですが、かつて館で起きた惨劇を繰り返すかのように無情なゲームが開始されます。
中華料理店で高熱により倒れた蘭は、雨音の中で1年前を思い出していました。第284~285話「中華街 雨のデジャビュ」から続くエピソードですが、時系列としては第162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」の続きです。
飛行機で名推理を披露した後、無事ロスに到着した新一と蘭は、新一の母・有希子に連れられてミュージカル鑑賞のためニューヨークへ。上演中に殺人事件が発生し、新一は「闇の男爵夫人(ナイトバロニス)」の通り名で知られる有希子を介して推理を進めます。
蘭と赤井秀一の遭遇、シャロン・ヴィンヤード(=ベルモット)との出会いなど、今後のストーリーに繋がる重要な過去を描く物語です。
10年前、新一が小学校1年生の時に遭遇した不可解な出来事のお話。学校の図書室に現れた“新一の弟”と名乗る怪しい男の挑戦を受けて、新一少年は暗号の解読を開始。当時はまだまだ知識の少なかった新一は、阿笠博士ら周りの大人に知恵を借りながら蘭と共に謎を解いていきます。
謎解きは成功したかに思えましたが、この暗号にはまだ続きがありました。本エピソードでは、工藤家と黒羽家の関係も描かれています。
1時間スペシャルで放送。コナンは平次と電話で今月解決した事件の数を報告し合い、解決数の多いコナンが1番だと勝ち誇ると、平次は否定し、新一よりも頭が切れる探偵がいたことを明かします。
実は中学生時代に、新一と平次はお互いに顔を合わせずに推理対決しており、それぞれ父親の助言を得ながら事件を解決へと導いていました。
10年前、公園で「死」という血文字を残して男が死亡。警察の捜査に協力していた工藤優作は殺人ではないとして現場をあとにした事件で、当時の新一少年は父が出した結論に納得していなかった模様。
登校途中の蘭と園子と真純は、10年前と同じ「死」という文字を残して死んだ男を発見。新一に事件を知らせて、今回の事件と関係がありそうな10年前の事件を調べるために新一の家へ。ふたつの事件を推理していくうちに、意外な事実が浮かび上がってきます。
新一の登場(回想)シーンは少ないですが、本エピソードでは、コナンが新一の声で蘭と電話しているのを聞いた沖矢 昴=赤井秀一が、「なるほど…そういう事か…」とコナンの正体について確信したような描写も注目ポイントです。
コナンと蘭、少年探偵団、阿笠博士は米花水族館へ。そこは新一と蘭が以前一緒に来た場所で、2人はそれぞれ当時を思い出していました。
時系列で言うと1話よりも前のお話。蘭は別居中の両親を水族館で引き合わせ、愛情を復活させようと計画し、その下見を口実に新一を誘います。しかし館内で殺人事件が発生。新一は“血の匂い”と違和感でそれを察知していました。
事件解決後、新一のせいで蘭の携帯が壊れてしまったため、お詫びに携帯を買うと約束。さらに、蘭が空手の都大会で優勝したら新一のおごりでトロピカルランドに連れて行くことも約束します。
コナンが蘭、園子、世良を連れてきた桜並木。蘭はその桜を眺めながら新一と出会った頃を思い出します。
13年前、保育園の入園時。手作りのネームプレートを男子に取られて仲間外れにされる蘭を目撃した新一は、泣きながらプレートを自作する蘭に声をかけ、自分の分も作ってもらいます。
新一は出会って間もない頃から蘭の笑顔にゾッコンだったようですが、蘭はというと当初は新一が大嫌いだったのだとか。だけど新一の行動の真意を知ってからは、大好きな幼馴染になったようです。当時、新一は生まれて初めてのドキドキの謎解きにも挑んでいました。
10年前、幼い新一と蘭は海水浴に来た際、赤井秀一と弟の羽田秀吉、妹の世良真純、母親のメアリーと知り合います。この出会いは後々のストーリーに絡むことに。
小1の真純はこの時初めて兄の秀一と会い、全然笑わない兄を笑わせようと奮闘。すると秀一を観察していた新一が推理を披露したところ、秀一が大笑いし、真純は兄の笑顔を引き出した新一に驚いていました。新一はこの時、「シャーロック・ホームズの弟子」だと名乗っています。
この後、車が崖から海に転落する事故が起き、秀一はコナン、蘭、真純にも協力を頼みながら、事件を調査します。
本エピソードでは、劇の練習で一休さん役を完璧に演じるコナンの姿が。実は幼児化する前、同じ役に選ばれたことがあるのだとか。その際に新一は元大女優である母の指導を受けており、回想で当時の新一の様子が描かれています。
その後、クラスの副担任・若狭留美先生の隣の部屋で殺人事件が発生。少年探偵団と共に若狭先生の家に来ていたコナンは、事件の真相を探ります。
2016年12月に「金曜ロードSHOW!」2時間スペシャルで放送。工藤新一が小さくなってしまった第1話「ジェットコースター殺人事件」──あの時それぞれの場所で何が起きていたのか、様々な登場人物の視点から映し出されていきます。
原作者・青山剛昌先生の全面監修で、新一と蘭の関係や、当時のシェリーの動向、黒ずくめの組織の暗躍などを描いた注目エピソードです。
『名探偵コナン』連載30周年を記念して刊行されたスペシャルバージョンのコミック1巻『名探偵コナン 1 SPECIAL』には、描き下ろしの第1話前日譚FILE.0「ハズいカップル」が収録。トロピカルランドへ下見に来た新一が登場します。
※『名探偵コナン』コミック107巻「邂逅相遇」「快刀乱麻」「一期一会」の一部ネタバレが含まれます。原作未読の方はご注意ください。
毛利探偵事務所にいた蘭は、小五郎が「てロチチモモ」と書かれたお土産をもらったことと事務所の蛇口が壊れたことで、小さい頃の出来事を思い出します。
それは、警察学校の生徒だった降谷 零、松田陣平、伊達 航、諸伏景光、萩原研二との出会いでした。新一がサッカーボールをぶつけたことで公園の蛇口が壊れて水が勢いよく吹き出し、萩原が応急処置をして助けてくれたのです。
その後、新一と蘭から「山モモ 1g¥6000」と書かれた怪しい紙と化け物屋敷の話を聞き、降谷たち5人は詳しく調べることに。本エピソードでは、ついに降谷がコナンの正体に確信を得たような描写もあります。
『ハロウィンの花嫁』で明かされた3年前、萩原の命日の前日。仕事の合間を縫って一緒に墓参りをした降谷、松田、伊達、諸伏は、その帰りに渋谷の廃ビルで謎の仮装爆弾犯による事件に遭遇していました。
爆発物処理班のエースである松田でさえも苦戦する液体爆弾が仕掛けられ、松田は「こんなとき萩(ハギ)なら……」と、以前萩原が水を止めるためにやっていたことを思い出し、間一髪で爆発を防ぎます。
それから3年後、渋谷の街で大規模な爆発を阻止するコナンの策のヒントとなったのも萩原のかつての行動であり、街を守り大勢の命を救うことに繋がったのです。7年前、新一と蘭は警察学校時代の萩原たちと出会っており、その当時のエピソードが原作コミック107巻で深掘りされました。
TVアニメ『名探偵コナン』は1996年1月8日の放送開始から1,100話を超え、ついに2026年、30周年YEARへ。TVアニメ30周年の幕開けを飾る「名探偵コナン エピソード“ZERO” 工藤新一水族館事件」の放送が決定しました。(2026年1月に1時間スペシャル)
〈あらすじ〉
物語は、黒ずくめの組織の薬で“江戸川コナン”になる少し前――。高校生探偵・工藤新一は、幼なじみの毛利蘭と米花水族館を訪れていた。目的は、別居中の蘭の両親・毛利小五郎と妃英理を仲直りさせるための作戦「水族館ドッキリ再会ラブラブ復活大作戦」の下見。しかし、楽しい時間は一瞬で終わりを告げる。人だかりの先に漂う異様な空気に、新一は殺人事件を察知し、蘭に係員を呼ぶよう指示する。叫び声も聞こえなかったのに、なぜ事件に気づいたのか尋ねる蘭に、新一は「匂いだよ」と答え……。血の匂いを嗅ぎつけて現場へ赴き、持てる感覚のすべてを使って犯人を割り出す、緋色の高校生探偵の推理劇が始まる!そして、事件の先には、あの日へと繋がる“もう一つの下見”が……!?
(公式サイトより引用)