
『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』敵幹部なのに思わず心を掴まれる!? ファイヤキャンドルの“義理と情とマヌケさ”が生む唯一無二の存在感
2025年2月より放送中のナンバーワン戦隊ゴジュウジャー。スーパー戦隊シリーズ50周年を記念したアニバーサリー作品で、動物や恐竜=「獣(けもの、ジュウ)」をモチーフにしたヒーローが大活躍しています!
ゴジュウジャーはもちろん、悪の組織・ブライダンのキャラクターたちも魅力的なのが本作のすごいところ。彼らが活躍すると、SNSで大きな話題になることも少なくないです。
そんなブライダンの特攻隊長・ファイヤキャンドルは、少年漫画の主人公のような熱さと情の深さを持つ稀有な敵幹部。今回は、そんなファイヤキャンドルの魅力をいくつか紹介していきます。読み終わるころには、彼の部下になりたくなっているかも……⁉
炎のように“燃える魂”
ファイヤキャンドルの魅力のひとつは、作品のテーマである“ナンバーワン”への揺るぎない執着ではないでしょうか。
敵組織・ブライダンの特攻隊長として、常に頂点を目指し、ただ前へと突き進むその姿は、まるで燃え盛る炎のよう。そんな彼の姿に、多くの視聴者が心を掴まれています。
ファイヤキャンドルの情熱は、彼にとっての宿命のライバル・遠野吠/ゴジュウウルフとの関係の中で深く描かれています。彼にとって、吠は“真のライバル”と言える存在で、ただ敵として倒したいだけではなく、魂をぶつけ合い楽しく戦える存在なのです。
2人の関係性がよく表れていたのが、第8話「正邪ゆらめく、指輪の狩人」で葛藤を抱える吠と対峙するシーン。ファイヤキャンドルは圧倒的な優位に立ちながらも、「何の炎も感じねぇ……“空っぽの人形”なんか、倒す価値ねぇんだよ」と、勝負を放棄します。勝ち負けよりも、“魂が燃えているかどうか”を重視する。自分の意志を貫く姿は、単なる悪役ではなく、“魅力的なライバル”として多くの視聴者の目に映りました。
一方で、彼の“ナンバーワン”へのこだわりが、意外な形で表れたこともあります。第9話「アンブレイカブル・ウルフ」で吠がゴジュウジャーを離れ、執事喫茶「ブラックホール」で働いていた時のこと。偶然店を訪れたファイヤキャンドルは通貨の概念がなく、無銭飲食しかけてしまいます。そして、カフェの店主の提案で“売上ナンバーワン対決”に挑むことになったのです。
すると、意外にも完璧な所作と丁寧な言葉遣いを披露し、驚異的な執事力を発揮! 戦場以外のカフェという舞台でも“ナンバーワン”を目指す姿は、シュールでありつつも、目を離せない魅力がありました。
そんな対決の最中、吠との会話を通じて、ファイヤキャンドルは気づくのです。
「ナンバーワンになれなくても、戦うことに意味がある」
「たとえ何度負けても、遠野吠と戦いたい」
そう語る彼の姿には、勝ち負けでは測れない戦士としての生き様が滲んでいます。
☝️来週の #ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー は!
— ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー【東映公式】 (@Gozyu_toei) April 13, 2025
第9話「アンブレイカブル・ウルフ」🐺❤️🔥⚡️
ゴジュウジャーをやめた吠は…
執事に転身!!?🤵🏻
宿敵ファイヤキャンドルとまさかの
売り上げバトル!🕯️
果たして吠は再び戦う意味を見つけることができるのか?
予告▶︎https://t.co/JfPoFeKP2d pic.twitter.com/RBHqioJcLJ
悪役なのに義理と情で生きる男
ファイヤキャンドルの魅力を語るうえで欠かせないのが、彼の仲間想いな一面です。
例えば、彼は一見モブキャラに見える戦闘員ひとりひとりの名前を覚え、命を落としたときには怒りや悲しみを隠さずに叫びます。飲み仲間だった部下が殺された際には現場に赴き、線香を手向けました。
さらに、自身の代わりに戦場へ出た部下が戦死したときには、二人で撮ったプリクラを握りしめ、声を上げて泣き崩れています。上下関係に縛られず、いつでも率直でまっすぐ向き合ってくれる。そんな彼の上司力に惹かれる部下たちが多いのも納得です。
時には、自分がこだわる“勝利”よりも仲間を優先して行動することも。厄災・ベルルムとの戦いでは、ゴジュウジャーが苦戦する中、ファイヤキャンドルが突如現れ、敵の弱点を伝えて彼らを救いました。「悔しいが、俺たちがお膳立てしてやったんだ!感謝しやがれ!」と吐き捨てるように言いながらも、その行動はまぎれもなくゴジュウジャーを助けるもの。
敵に塩を送ったようにも見えますが、実は、厄災ベルルムを倒すことで、ブライダンの仲間であるMr.シャイニングナイフの仇討ちを成し遂げたかったのです。“勝利”への執念を持つ彼が、そのこだわりよりも仲間の想いを優先した瞬間だったと言えるでしょう。
ひょっとすると、ファイヤキャンドルはゴジュウジャー達よりも義理と情を重んじるキャラクターかも?(笑)戦いに生きる男でありながら、人とのつながりや仲間への想いを裏切らない……その生き様は、ただの悪役という枠では語りきれません。
ワーン泣🐺💦
— ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー【東映公式】 (@Gozyu_toei) February 23, 2025
全米が泣いた……!!!#ファイヤキャンドル と#カシオス・ベアー の熱い友情🕯️🔥🔔
ということで特別に、
2人のプリクラ大公開ワン!!!✨
▼そんな第2話見逃し配信はこちらからhttps://t.co/RxzwqdmEJw#ゴジュウジャー#ファイヤキャンドル親衛隊#待ち受けにしてもいいよ pic.twitter.com/QBxzcDQ3Qy
かっこいいのにおマヌケ⁉ 三本木大輔さんの遊び心
熱くカッコいいファイヤキャンドルですが、“おツムが弱い”というギャップも、彼が多くのファンに愛される理由のひとつ。ふとした瞬間の抜け感があるからこそ、 視聴者は思わず笑ってしまい、同時に親近感を覚えるのだと思います。
たとえば、会話の途中で「救世主」という単語が出てこず、ロード画面のような演出が差し込まれたカットや、吠に「少し待て」と言われ、その言葉を真に受けて本当に待ち続けてしまったエピソード。部下と七並べで時間を潰しながら律儀に待機し、最終的に「帰るか!」と去っていったあの場面は、“熱くて真面目なのに、どこか抜けている”という彼の魅力を象徴しています。
そんなファイヤキャンドルのキャラクターを支えているのが、演じる三本木大輔さんの表現力です。感情がひと目で伝わる豊かな表情、華麗な槍さばき、ふとした仕草のすべてに説得力があり、つい目で追ってしまう存在感を放っています。三本木さんの熱量と遊び心が、ファイヤキャンドルというキャラクターを愛されキャラへと押し上げているのです。
いただいた台本には、ただの金アーイーって書いてあったんだけど、プロデューサーさんに「わがまますいません、ファイヤキャンドルは部下全員の名前と顔、覚えてると思うんで、この子に名前をつけていただけませんか?」と相談して"デンジス・パーク"と名付けていただいたのでした。#ゴジュウジャー
— 三本木 大輔 (@3bg___) March 30, 2025
ロウソクの炎のように、熱く燃えたぎる愛されライバル
ナンバーワンへの執念も、仲間への情も、時折こぼれる滑稽さも、そのすべてを“本気”で燃やし続けるファイヤキャンドルの姿に、多くの視聴者が心を揺さぶられています。彼はまるで、暗い場所を明るく照らすロウソクの炎のように、熱く、強く、そしてどこか優しい。だからこそ、彼のひとつひとつの選択に、視線も感情も奪われてしまうのです。
これからファイヤキャンドルがどんな戦いを見せ、どんな形でゴジュウジャーの未来へ影響を与えていくのか……彼の成長や葛藤をリアルタイムで見届ける体験は、きっとあなたの胸を熱くしてくれるはず。
いよいよストーリーは後半戦に突入しました。あなたの“ナンバーワン”は、もう決まりましたか?
[文/五六七 八千代]
『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』作品情報
あらすじ
その唯一の勝者、巨神テガソードは深い眠りについた。
テガソードの力をわけた指輪をすべてあつめると、
なんでも願いがかなうという…。
そんな指輪を、5人の“はぐれ者”が手にした!
はぐれアルバイター・遠野吠はゴジュウウルフ
元スーパーアイドル・百夜陸王はゴジュウレオン
テガソード信奉者・暴神竜儀はゴジュウティラノ
パリピ高校生・猛原禽次郎はゴジュウイーグル
ハイクラス名探偵・一河角乃はゴジュウユニコーン
ナンバーワンは1人しかありえない!?
戦士になった5人は、指輪をもとめて戦う!
さらには、悪の軍団・ブライダン、
そして歴代スーパー戦隊とも、 おきて破りの頂上バトル!
新時代のナンバーワンになるのは誰だ!?
“最高最強ヒーロー”
ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーの
戦いのゴングが今、鳴りひびく!
キャスト
(C)テレビ朝日・東映 AG・東映







































