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『呪術廻戦』第3期 鶴岡聡が語る“髙羽史彦と歩む”ということ【インタビュー】

「死滅回游」を破壊する!? 再起した髙羽と共に歩む覚悟――TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」連載インタビュー第14回:髙羽史彦役・鶴岡 聡さん

がっぷり四つで髙羽に向き合う

ーー先ほど「時間をかけてしまった」というお話もありましたが、改めてアフレコについてもお聞かせください。

鶴岡:彼を演じるには、どうしても声を張らないといけない中で、声帯も細かな筋肉の集まりですから。常に100%の大声を出せるかといえば、そう簡単ではありません。

僕自身も言うほど若くはないので、常にフルを維持できるかと言われると、どうしても守りに入る瞬間があります。でも、監督の求めるものに応えるには、自分が思っている100%で行ってもしょうがないなと。だから一度、全開放してみようと思いました。まずは「自分の声帯が保てるのか、テストするところから始めてみよう」って。

ーー汗だくどころではないですね。

鶴岡:何とかやれはしましたが翌日にすぐ回復するかというと、そういう訳でもない。アフレコを続けながら、発声方法を工夫しつつ、マネージャーに「翌日の午前中は仕事を入れないでほしい」とお願いしていました。そういう意味で、全開放できる環境を整えることが大事だったと思います。それが担保されていれば、髙羽とがっぷり四つで向き合える。環境を整えた上で、遠慮せず、監督を信じてついていこうと思いました。

ーー監督やスタッフ陣からは、実際にどんなディレクションがありましたか。

鶴岡:唯一、言われたのは一発ギャグのシーンですかね。「余計なお世Wi-Fi!!!」って叫んだ後に40秒くらい、出血音だけが聞こえる長い間があるんです。その後に「クソ客がぁああああ!!!!」って言うんですけど(笑)。

僕は、徐々に語尾が上がってくる、込み上げるような感じで「クソ客がぁああああああああ!!!」とやったんですけど、「頭からいっちゃってください」と言われて。自分でシュールな状況を作ってから、それをさらに転がすには、アクセントを頭に置かないとダメなんだと納得しました。

ーー髙羽がギャグを繰り出すシーンも、全開放を意識しているのでしょうか?

鶴岡:そうですね。ケンさんの「ずっと売れ続ける奴には二種類おんねん ずっとおもろい奴と、ずっと自分のことおもろいと勘違いできる奴や」という言葉を受けて、髙羽は後者を選んだ男だと思っています。

自分がやっていることは全部面白い。そう思っているから、あそこまで振り切っている。だからこそ、僕自身は笑わせる必要があるとは考えていません。ただ髙羽のやることに従うのみ。ある種、髙羽の傀儡(かいらい)みたいなものです(笑)。「今日もやっちゃってくださいよ、髙羽さん!」と思っています。

「髙羽と一緒に元気一杯、生きていきたいと思っています」

ーー髙羽と共闘する形になった伏黒 恵を演じる内田雄馬さんとは、どのようなお話をされましたか?

鶴岡:スタジオではあまりコミュニケーションがなかったのですが、『じゅじゅとーく サンキ』の方でお話しすることができました。そこで、お互いがどう思いながら演じていたのか答え合わせをしたような感覚です。

内田さんも、好意的に受け止めてくれていたみたいで。劇中では会話しているようでしていないような距離感のふたりだったんですけど(笑)。

ひとつ印象的だったのは、伏黒 恵って、人を見る目がすごく優れているキャラクターだなと。その伏黒が髙羽を「味方」と判断した時点で、「髙羽は悪いやつではない」という立ち位置になる。内田さん自身も「そういう位置付けをしていた」と言ってくれて。

僕自身も、「その状況で一番面白い笑いを取りにいく、その一本でいいんだ」と背中を押された気がしました。番組でその会話ができたことは、今後のアフレコに向けて思い切ってやれる材料をもらえた瞬間でしたね。

ーー伏黒も「敵じゃなくてよかった」と呟いていましたね。

鶴岡:言われましたね。「一度は言われてみたいセリFUUU!!」ですよ。人をよく見ている伏黒だからこその、説得力を感じる言葉で。それを嬉しく感じている髙羽を無邪気に楽しめたシーンでもありました。

ーー最後に、視聴者の皆さんに一言メッセージをいただければと思います。

鶴岡:ここまで、読んでいただいた通り、「死滅回游」に下地も何もないまま参加した髙羽のように、僕自身も野面の状態で『呪術廻戦』という大きな物語に身を委ねることになりました。

ひとつ約束したいと思うのは、「何があっても髙羽と一緒に生きていく」ということです。これからもっと暗く重い展開もあると思いますが、少しでも明るいシーンに貢献できるように、髙羽と一緒に元気いっぱい生きていきたいと思っています。

ーー登場キャラクターにはウケないですが、視聴者は髙羽の元気さで爆笑していると思います。

鶴岡:髙羽が立っている劇場じゃないから、目の前で皆さんの反応が見られないのは少し残念なんですよ。髙羽について面白いことを書いている人がいたら教えてください。励みになりますから。

[インタビュー/タイラ]

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『呪術廻戦 死滅回游』作品情報

イントロダクション

廻れ呪え 死の遊戯の中で

「渋谷事変」を経て、羂索により呪霊が蔓延る魔窟と化した
全国10の結界(コロニー)。
戦いは、呪術を持つ者達による殺し合い「死滅回游」へ。

加速していく混沌の中、伏黒の姉・津美紀が巻き込まれたことが発覚する。
五条の復活と津美紀救出の術を見出すべく動く虎杖たちだが…。

果たして、羂索の目的は何なのか。
「死滅回游」平定のためゲームに参加する彼らの行き着く先とは―。

キャスト

虎杖悠仁:榎木淳弥
伏黒恵:内田雄馬
禪院真希:小松未可子
パンダ:関智一
乙骨憂太:緒方恵美
脹相:浪川大輔
九十九由基:日髙のり子
天元:榊?原良子
秤金次:中井和哉
星綺羅羅:榊原優希
禪院直哉:遊佐浩二
日車寛見:杉田智和
髙羽史彦:鶴岡聡
レジィ・スター:青山穣
コガネ:ニーコ
夏油傑(加茂憲倫):櫻井孝宏

スタッフ

原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:矢島陽介 丹羽弘美
副監督:高田陽介・佐藤 威
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:志賀健太郎(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳 圭介,ACE
音楽:照井順政
音楽プロデューサー:小林健樹
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
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