
レジィは「現代の術師ってどうなんだい?」と問いかけている――TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」連載インタビュー第15回:レジィ・スター役・青山穣さん
レジィというキャラクターを“確立”する
ーーそれで言いますと、レジィは過去からやってきた受肉した術師です。
青山:そうなんですよ。彼はやっぱり現代とは少し距離があるようにも感じます。目の前には現代の術師たちがいて、「この社会や街はどうなっているのか、見物に来ている」という側面もありそうです。
伏黒(恵)に対して、「現代の術師ってどうなんだい?」と問うているのかもしれない。実際、僕もレジィを演じる時には、観察している感じをちょっと多めに出したいなと思いました。
ーーどうやってその感覚を表現したのでしょうか?
青山:アドリブ的なことですけども、戦っている最中に少しづつ声を入れていく感じです。『呪術廻戦』もそうですけど、今のアニメって戦闘が速いでしょう? 声を入れていくのが大変なんですよ(笑)。
矢継ぎ早に画が動いていくシーンって、声を入れない人も多いんだけど、なるべくレジィは余裕を持って、伏黒を見ている感じがあっても面白いかなと。少し笑っているような、戦いや観察を楽しんでいるような雰囲気が伝わるようにしました。
ーーレジィの飄々とした姿や、戦略的に状況をコントロールしていくスタンスが伝わってきます。
青山:映像を見ると「個人的にはもっと入れりゃ良かったな」とも思いました(笑)。台本には「レジィの顔がアップ」とか画面の状況だけ書いてあって、セリフがないところなどがあるわけです。そういう特に指示もセリフもないところに、入れてみようかって考える。そうすることで、キャラクターの奥行きや気持ちが蓄積されていくと思うんですよ。今のアニメって映像が凄いから、入れなくても成立するんだけどね、僕はやりたい。
ーー画面の説得力に任せるという表現もありますもんね。
青山:そうですね。何も書いていないシーンに対して、マイクの前まで行って声を出すっていうのは勇気がいることです。声を入れすぎて、邪魔になってしまってもいけない。そこは難しいし、いろんなスタイルがあって良いと思います。
些細なことかもしれないんだけど、そういう積み重ねによって、キャラクターが際立つと思うんです。僕じゃない人に決まっていたら、もうちょっと無口なレジィになっていたかもしれないですね(笑)。
青山さんが「再契象」を使うとしたら?
ーーレジィは昔の術師ではありますが、術式自体はかなり近代的というか、変わった面白い術式ですよね。
青山:「再契象」ですね。昔はどうやって戦ってたんだろう……ツッコんではいけない気もしますけど(笑)。あれは拾ってきたレシートでも大丈夫なんですかね? だって、あれを全部レジィひとりで買うのは大変ですよ。
ーー原付きやホテルの宿泊なども再現できて、便利ですね。ちなみに、青山さん自身はレジィの術式が使えたら、何を「再契象」しますか?
青山:無人島を「再契象」して、そこで余生を過ごしたいですね。海の近くで豪邸も「再契象」して釣りでもしながら、のんびり暮らす。食べ物は、コンビニとかスーパーのレシートを集めておけばいいでしょ? 足りなくなったら船を「再契象」して島を出て、またレシート集めて戻ってくればいい(笑)。
ーー夢のような生活です(笑)。
青山:最高だよ。あと、映画や舞台・演劇の半券でその作品を見ることができたら嬉しいです。まだまだ見たことのない作品って沢山ある訳じゃないですか。映像化や配信もされていないような、その当時に生きていた人間にしか見ることのできなかったものが見れたら幸せだと思います。
ーー対峙した伏黒恵を演じる内田雄馬さんとのアフレコはいかがでしたか?
青山:内田さんは、人間的にもナイスガイですし、芝居も上手。術式とか物語の設定について聞くと、打てば響くようにポンっと教えてくれて。最初から『呪術廻戦』に出演しているから、色々教えてくれて助かりました。
ーー次回の放送では、伏黒との戦闘も佳境を迎えます。視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
青山:体育館にて、ふたりの決着がつくと思います。過去の術師であるレジィが、現代術師の代表のひとりとも言える伏黒とどういう風に戦って、どんな面白い「再契象」をして、決着がつくのか。ぜひ楽しみにしていただけると嬉しいです。
[インタビュー/タイラ]
連載バックナンバー
『呪術廻戦 死滅回游』作品情報
イントロダクション
廻れ呪え 死の遊戯の中で
「渋谷事変」を経て、羂索により呪霊が蔓延る魔窟と化した
全国10の結界(コロニー)。
戦いは、呪術を持つ者達による殺し合い「死滅回游」へ。
加速していく混沌の中、伏黒の姉・津美紀が巻き込まれたことが発覚する。
五条の復活と津美紀救出の術を見出すべく動く虎杖たちだが…。
果たして、羂索の目的は何なのか。
「死滅回游」平定のためゲームに参加する彼らの行き着く先とは―。
キャスト
虎杖悠仁:榎木淳弥
伏黒恵:内田雄馬
禪院真希:小松未可子
パンダ:関智一
乙骨憂太:緒方恵美
脹相:浪川大輔
九十九由基:日髙のり子
天元:榊?原良子
秤金次:中井和哉
星綺羅羅:榊原優希
禪院直哉:遊佐浩二
日車寛見:杉田智和
髙羽史彦:鶴岡聡
レジィ・スター:青山穣
コガネ:ニーコ
夏油傑(加茂憲倫):櫻井孝宏
スタッフ
原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:矢島陽介 丹羽弘美
副監督:高田陽介・佐藤 威
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:志賀健太郎(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳 圭介,ACE
音楽:照井順政
音楽プロデューサー:小林健樹
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA











































