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アニメ『鬼の花嫁』花江夏樹インタビュー【連載第6回】

演じる上で大切にした透子への思いと“にゃん吉”らしい明るさと柔らかさ──TVアニメ『鬼の花嫁』連載インタビュー第6回 猫田東吉役・花江夏樹さん

花江さんを変えた“出会い”

──収録現場で印象に残っていることや、他キャストの皆さんのお芝居から刺激を受けたことがあれば教えてください。

花江:現場では透子役の千本木(彩花)さんと隣に座ることが多かったので、ふたりで話していることが多かったですね。作品の話をすることもあれば、普通の雑談をすることもあって、かなり自然体でいられる現場でした。

玲夜役の梅原(裕一郎)くんは結構寡黙な方なんですけど、そのぶん、すごくどっしり構えて玲夜を演じていて。「多くを語らず、雰囲気で感じてくれ」というような佇まいが、そのまま役にもつながっていて、みんなが安心してついていけるような空気がありました。

お芝居で刺激を受けたという意味では、やっぱり柚子役の早見(沙織)さんですね。柚子の儚げな雰囲気や、自分の思いを胸の中に秘め続けるモノローグの質感が本当に印象的で。

なかなか表に出せない気持ちを抱えながら、それでも玲夜と出会ったことで、「自分も幸せになれるかもしれない」と思い始める。その感情の振れ幅がすごく魅力的なんです。ああいう緩急は本当に勉強になりますし、あれだけの人物に見初められる説得力が、声の中にちゃんとあるんですよね。

──本作ではたくさんのキャラクターが登場しますが、ご自身の役以外で気になるキャラクターや、好きな関係性があれば教えてください。

花江:柚子のおじいちゃんとおばあちゃんですね。柚子にとって唯一、安心して頼れる存在というか、ちゃんと見守ってくれて応援してくれる人たちなので。あの存在があるだけで、「柚子は本当にひとりじゃないんだな」と思えるんですよね。

この作品では、“花嫁”という存在の大きさが本当に強く描かれています。それによって、人の見え方や関係が変わってしまうところもあると思うんです。ある意味では、人生が一気にひっくり返るような出来事でもある。そんな中でも、変わらずに柚子を見てくれているおじいちゃんとおばあちゃんの存在は、やっぱりすごくいいなと思いますし、読んでいてほっとします。

──ここからは、作品にちなんだ質問です。あやかしは本能で花嫁を選びますが、花江さんご自身は直感を日常の中でどれくらい大事にされていますか?

花江:割と直感で動くほうかもしれないですね。何かを感じてから実際に動き始めるまでには少し時間がかかることもあるんですけど、いざ動き出したらわりと早いタイプだと思います。

アフレコでも、その感覚は少し近いかもしれません。台本をものすごく読み込んで理屈で固めていくというよりは、まず最初に受けた印象を大事にしたいんです。

そのうえで、実際にその場で掛け合いをしながら感じたことを、自分の中で反映していけたらいいなと思っていて。だから、うまく言葉にするのが難しいことも多いんですけど、最初に感じたものはけっこう信じている気がします。

人に相談するより、自分で決めることのほうが多いかもしれないですね。そのほうが、後悔せずに済む気がするので。

──本作は、柚子と玲夜の出会いから始まるロマンスが大きな軸になっています。花江さんご自身のこれまでを振り返って、「この出会いが自分を変えた」と感じるような大切な出会いがあれば教えてください。

花江:それこそ、柚子役の早見(沙織)さんと桜河役の(島﨑)信長さんですね。僕にとって初めてのレギュラー作品だった『TARI TARI』で、メインキャラクターとしてご一緒していたのが、おふたりでした。

ほかにも瀬戸麻沙美ちゃんや高垣彩陽さんもいらっしゃったんですけど、その作品を通して、自分の中にあったアニメーションのお芝居に対する固定観念が一気に崩されたんです。それまでは、アニメといえば、もっとはっきりしゃべるとか、大きい声を出すとか、そういうイメージが強かったんですよね。

でも皆さん、すごくナチュラルにお芝居をされていて、「おはよう」のひと言にも、普段人が本当に発しているようなニュアンスがある。そこにすごく衝撃を受けました。

そこから、こういうお芝居が自分はすごく好きなんだなと思うようになって、自分の中の方向性も変わったというか、大きなひらめきをもらった感覚がありました。もしあの作品が最初のレギュラーじゃなかったら、もしかしたら違う道を辿っていたかもしれない。そう思うくらい、自分にとっては大きな出会いでした。

しかも、10年以上経って、また同じ作品でご一緒できているのがすごくうれしいんですよね。早見さんとは同い年なんですけど、そう思えないくらいずっと尊敬している方なので、今回またご一緒できたことも含めて、本当に大切なご縁だなと思っています。

──最後に、第5話までご覧になっている視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

花江:ここまでご覧いただいた皆さんには、この先の物語もぜひ楽しみにしていただきたいです。柚子と玲夜の関係がどう進んでいくのかはもちろん、透子とにゃん吉のエピソードも、今後また描かれていくかもしれないので、そのあたりにも注目していただけたらうれしいですね。

それぞれの想いがどう動いていくのかを、引き続き見守りながら楽しんでいただけたらと思います。

『鬼の花嫁』作品情報

2026年7月4日(土)24:30~よりTOKYO MX/BS11ほか全国12局にて順次放送中!
dアニメストア・ABEMA・U-NEXT・アニメ放題にて地上波同時・最速配信!
その他プラットフォームでも順次配信開始

鬼の花嫁

あらすじ

人間と“あやかし”が共生する日本──。

優れた能力と容姿を持つ“あやかし”は日本の中核を担っていた。

そんな絶大な権力を持つ“あやかし”は本能で運命の「花嫁」を見つけることができ、その「花嫁」に選ばれることは女性の憧れであり、名誉なことだった。

平凡な高校生・東雲柚子は、妖狐の花嫁である妹・花梨と比較され、家族にないがしろにされながら育ってきた。

ついに心が破れた日、柚子は偶然、類まれなる美貌を持つひとりの男性と出会う。

「見つけた、俺の花嫁」

彼の名は鬼龍院玲夜、“あやかし”の頂点に立つ鬼だった。

──この出会いから、柚子の運命が大きく動きだす。

キャスト

東雲柚子:早見沙織
鬼龍院玲夜:梅原裕一郎
東雲花梨:石見舞菜香
狐月瑶太:逢坂良太
透子:千本木彩花
猫田東吉:花江夏樹
荒鬼高道:坂泰斗
鬼山桜河:島﨑信長
鬼山桜子:遠藤綾
ソウ:寺澤百花
アオ:小橋美憂
鬼龍院千夜:石田彰
鬼龍院沙良:福圓美里

(C)クレハ・富樫じゅん・スターツ出版/「鬼の花嫁」製作委員会
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