
『天幕のジャードゥーガル』第9話「天(テングリ)」を振り返り|揺らぐシタラとドレゲネの絆。どこまでが誰のシナリオなのか?
2026年7月4日(土)より放送がスタートしたTVアニメ『天幕のジャードゥーガル』。トマトスープ先生による人気漫画を原作に、総監督・山田尚子さん、監督・Abel Gongoraさん、アニメーション制作・サイエンスSARUという豪華スタッフで描かれる歴史ドラマです。
第9話「天(テングリ)」では、トルイ率いるモンゴル軍が金国との戦いに勝利。帝国はさらなる勢力拡大を遂げます。一方で、大カアン・オゴタイが病に倒れ、ドレゲネやボラクチン、そしてシタラを巻き込む不穏な出来事が次々と起きていきます。
あえて情報を絞り、画やキャスト陣の演技によって緊張感を積み重ねていく演出も印象的だった第9話。一体どこまでが誰のシナリオなのか——最後まで目が離せないエピソードを振り返ります。
天を味方につけたトルイ、浮かないドレゲネ
モンゴル帝国と金国の戦いが始まりました。敵軍15万に対し、トルイ率いるモンゴル軍はわずか4万。ジャダ石を利用して、大金星を収め、モンゴル帝国はさらに領土を拡大していきます。
天(テングリ)を味方につけたかのようなトルイの活躍には、チンギス・カンの姿を重ねる者もいました。第7話でシタラが予想した通り、トルイはますます軍事的な力をつけ、モンゴル帝国も栄華を極めていきます。
また、現状のオゴタイとトルイの関係は、少なくとも表面上は良好なままです。兄弟が互いを認め合い、帝国を支えており、まだ“ねじれ”は生まれていない様子。
そんな祝勝ムードに包まれる宴のなか、一人だけ浮かない表情を見せていたのがドレゲネでした。
これまでもずっと不服そうでしたが、今回はシタラを避けるような態度を取り、「私の天幕には来ないで」とまで言い放ちます。ボラクチンと接触して以降の変化だけに、何か吹き込まれたのかもしれません。帝国は勝利に沸く一方で、後宮には少しずつ不穏な空気が流れ始めていました。
✦ː…第9幕予告公開…ː✦
— TVアニメ『天幕のジャードゥーガル』公式 (@anime_jaadugar) August 20, 2026
TVアニメ『天幕のジャードゥーガル』
第9幕「天(テングリ)」
🎥 https://t.co/oJY1qacE1a
8月22日(土)深夜0時〜
テレビ朝日系全国24局ネット"IMAnimation"枠・BS朝日ほかにて放送✨#天幕のジャードゥーガル pic.twitter.com/2iebJY7TuO
揺らぐシタラとドレゲネの絆
そんな中、オゴタイが突然病に倒れます。モゲやボラクチンによると、何者かがオゴタイへ毒を盛ったとのこと。しかも、その症状は、以前ボラクチンを苦しめていた「鉱山のほこり」とよく似たものでした。
モゲは直感的にシタラの犯行ではないと判断します。一方で、疑いの目はドレゲネへと向けられることに。まさか、本当にドレゲネが……? その後、ドレゲネの天幕から鉱山のほこりが発見され、取り調べを受ける事態へと発展します。混乱するシタラを呼び出したのは、ボラクチンでした。
ボラクチンの見立てでは、ドレゲネは長年抱えてきたオゴタイへの憎しみに耐えきれず、毒を盛ったうえで、その罪をシタラへ着せようとしていたのではないかというのです。その言葉を聞いたシタラは、少しずつドレゲネへの信頼が揺らいでいきます。そして、第6話でドレゲネとの絆を結ぶ象徴でもあったジャダ石を、自らボラクチンへ差し出すのでした。その後、オゴタイのために祈祷を行うことに。そこにはトルイも招集されます。あまりにも不穏……!
派手な展開ではないにもかかわらず、見ているこちらまで不安になってしまいます。第9話では、あえて語られる情報を絞ることで、不穏な空気を積み重ねているように感じました。ボラクチンの目元を隠したカット、ドレゲネの不安げな表情、そしてシタラのわずかな声色の変化。情報量は決して多くないのに、キャスト、そして画の演技によって、心がざわめいてしまいます。
一体誰のシナリオなのか
オゴタイを救うため、祈祷が執り行われることになります。祈祷師が告げたのは、「大カアンを助けるには身代わりが必要」という言葉でした。その役目を、ボラクチンは自ら引き受けようとします。
しかし、祈祷師が本当に求めたのは血縁者。つまり、オゴタイの弟・トルイでした。兄を誰よりも敬愛するトルイが、その願いを断るはずもありません。悪霊が封じ込められたという杯の水を、一切ためらうことなく飲み干します。
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第9話は、ずっと不穏でずっときな臭いですね……! ボラクチンがドレゲネへ接触したこと。ドレゲネがシタラを遠ざけたこと。オゴタイの毒。そして、この祈祷。すべてが、あまりにも筋書き通りに進みすぎているようにも見える。
第9話では明確な答えは示されませんでしたが、トルイはどうなってしまうのか。ボラクチンは何を企んでいるのか。一体どこまでが誰のシナリオなのでしょうか……。
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作品概要
あらすじ
復讐の絆で結ばれた二人が、地上最強の帝国に嵐を起こす――。
母を亡くし、故郷からも遠く引き離された幼い少女・シタラは、
学者一家の心優しい奥方・ファーティマに拾われる。
「勉強して賢くなれば、どんなに困ったことが起きたって何をすれば一番いいのかわかるんだ」――
ファーティマの息子・ムハンマドの言葉に心を揺さぶられたシタラは、
"知"の可能性と大切さを知り、教養を深めていく。
いつの日にか、ムハンマドに追いつくことを夢見て……。
その頃、皇帝チンギス・カンによる地上最強の「モンゴル帝国」が日に日に勢力を拡大していた。
その歴史のうねりは、ついにシタラの住む街をも巻き込んでいく。
帝国の第四皇子トルイによってすべてを奪われ捕虜となったシタラは、
ただ一つ残った“知恵”を駆使して王族に取り入り、帝国を内側から崩壊させようと決意する。
奥方から受け継いだ"ファーティマ"を名乗って。
心に復讐の炎を宿しつつ、表向きは帝国に仕える身となったシタラはある日、第三皇子オゴタイの第六妃ドレゲネと運命的な出逢いを果たす。彼女もまた壮絶な過去を抱え、心の内に帝国への深い恨みを秘めていた。
シタラとドレゲネ。
出逢うはずのなかった二人が手を取り合うとき、運命が大きく動き始める
キャスト
(C)トマトスープ(秋田書店)/天幕のジャードゥーガル製作委員会































