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アニメ『君のいる町』キャスト5人のインタビューをご紹介!

アニメ『君のいる町』細谷佳正さんほか、メインキャスト5人のインタビューをご紹介!

 7月13日より順次放送を開始したアニメ『君のいる町』。原作コミックは累計400万部を超え、現在も『週刊少年マガジン』にて連載されている。昨年OADとしてアニメ化されていた本作だが、今回晴れてテレビアニメ化が決定した。ファンの期待を一心に集める『君のいる町』より、桐島青大役・細谷佳正さん、枝葉柚希役・中島愛さん、由良尊役・増田俊樹さん、神咲七海役・タカオユキさん、枝葉懍役・藤田咲さんの5名からコメントが到着したぞ。

<物語>
「すべて忘れたい」 ――謎めいた言葉を残し、彼女はいなくなった。
僕は真実を知るために君のいる町へ向かう。
桐島青大(きりしまはると)は、突然別れを告げて消えた枝葉柚希(えばゆずき)を追って、故郷・広島を後に東京へ向かう。
そこで出会った、気の強い隣人・御島明日香(みしまあすか)、長髪で女好きの風間恭輔(かざまきょうすけ)、そして、柚希の奔放な妹・懍(りん)。
それぞれが、出会い、惹かれ合い、別れ、傷つき、傷つける。やがて明らかになる真実。そして、見つけた本当の気持ちとは――。
東京と広島を舞台に、残酷な運命に翻弄され、友情と恋愛の狭間でもがきながらも、本当の恋を見つめ続ける男女を描いた、甘く、苦い青春ラブストーリー。

──ご自身が演じられているキャラクターの第一印象と、本日第2話のアフレコを終えての感想をお聞かせください
桐島青大役・細谷佳正さん(以下、細谷):僕はOADから関わらせて頂いていて、青大君の印象は「いろんな見方がある人だな」と思います。女性からすると優柔不断だなという印象もあるかもしれませんが、話を読み進めていくと彼は彼なりの正義、ルールみたいなものがあるんです。つい困っている人を助けてしまう、真っ直ぐな誠実さがある。それによって周りはやきもきしたり、嫉妬したりするんですけどね(笑)。でも、心根は真っ直ぐでピュアだと感じています。青大は今回のアニメでは、別れたはずの枝葉柚希ちゃんに会うためだけに東京に行くと決心してしまいます。彼はそのときにしかできないことして、感じられないことを感じて生きているなと思いますね。自分で演じているキャラクターだからという部分もありますが、青大には人として好感の持てる青年だなという印象をもっています。

枝葉柚希役・中島愛さん(以下、中島):私もOADから柚希役を担当させて頂いていまして、原作も1巻から最新刊まで読んでいます。最初の広島編での柚希の印象は、率直に「天真爛漫な子だな」と思いました。もしかすると女性からは、「男性にいい印象をもたれるために、自分を作っている子」に見えるかもしれません。ですが、彼女は心底優しくて明るい、天真爛漫だけどしっかりとした芯のある嫌味のない子だと思います。ですが、今回のアニメで描かれる東京編では、その天真爛漫さが彼女のひとつのベールで、それで一生懸命隠してるものがたくさんあったんです。それがなんなのか分からないので、読者も青大君も本当にヤキモキさせるんですけど(笑)。彼女は天性の小悪魔であり、『君のいる町』に出てくる女性キャラのなかで、本当は一番弱い子なのかなという印象もあります。今日の第2話のアフレコを終えてみると、やっぱり柚希って悪意がないなぁと思いました(笑)。OADのときも彼女の悪意のなさは感じていましたが、今回アニメでじっくり柚希と向き合っていくと、「柚希の代わりにみんなに(彼女の思いを)伝えたくなっちゃう」くらい純粋な子だな思いました。その真っ直ぐさを、これから先も演じられたらすごく幸せですね。どのキャラにも分け隔てなく接する子なんだと伝えられたらいいなと思っています。

由良尊役・増田俊樹さん(以下、増田):尊には面白くて楽しい奴という印象をもっています。原作を読んでいるときから由良尊は"一番身近にいる男の子"というイメージでした。今回の役が決まって一番大切にしたいと思っているのが青大との関係性です。一緒にヤンチャもしますけど、言わなきゃいけないときはちゃんと言える。尊はそんな真っ直ぐな奴だなと思っていて、すごく自分に近いものがあるキャラだなと感じています。(今回のアニメでは)早くも2話目で呼んでいただいて、広島での思い出話を演じました。先ほども言ったように、僕はいかに尊が青大にとって一番近い存在で、なんでも言い合える仲にあるという部分を出したいと思っています。青大役の細谷さんにはすごく仲良くしていただいているので、とてもやりやすかったですね。これから現場でどんどん弄り倒してやろうかと思っています(笑)。

神咲七海役・タカオユキさん(以下、タカオ):私は今回のアニメとドラマCDから七海役を演じさせていただいています。もともとオーディションを受ける前から原作を読んでいまして、七海の第一印象はすごく凜としていて可愛く、大人しい上品な女の子。だけど、おっちょこちょいだったり早とちりする部分もあり、そこが少し自分に似ているなと思いました。原作を読んでいると、気づいたら応援していましたね(笑)。「がんばれ七海!」という気持ちで読み進めていたことをすごく覚えています。今回の役では、純粋で素直、それでいて芯のある女の子を表現することに気をつけています。2話で七海が登場するんですけども、これから大きくなるであろう青大への想いを垣間見せる、そんな新鮮な七海の気持ちが伝わればいいなと思っています。ちなみに、今朝起きたぐらいから「私は七海だ」と思ってアフレコに望ませていただきました。まわりの先輩方がすごく、優しいので、とても楽しかったです。これから3、4、5話と続いていくアフレコも楽しみです!

枝葉懍役・藤田咲さん(以下、藤田):私も七海ちゃん同様、今回のアニメシリーズからの参加となっています。懍の第一印象は、黙っていても魅力的な女の子だなと思いました。本当に頭のいい子で、表情や目線の動かし方、立ち振る舞いなど1つ1つ計算をしているんだけども、それを周りに見せないようにしている。そういう女の子らしい女の子。「男の人が気づかないところで、女の子はこれだけのことを考えているんだよ」っていうのを体現したような子ですね。

細谷:ひゃ~。

増田:怖いなぁ(笑)。

藤田:私自身はどちらかというと男寄りに生きてしまっているので、懍のような"女の子"になるって難しいなと思っていました。どんどん周りを翻弄できるようになりたいですね。アニメの第1、2話では、「青大に対する執着心を強く出したほうがいい」ということだったので、できうる限り"見せないんだけど見せる"みたいな感じで演じました。彼の心にヒモをかけて引いているような気分でしたが、しかし青大は動かない……。

細谷:いやいや、演者の僕は動かされてましたよ。今日のアフレコの藤田さんと演じるシーンで、彼女のセリフを聞いていたら自分出番を忘れるというね。やってはいけないことを、今日2回くらいやってしまいました(笑)。結果として翻弄されましたよ……。

──『君のいる町』の作品としての魅力を教えて下さい
細谷:東京編は三谷幸喜さんの舞台を見ているような、「えっ、そうなるの!?」と思わせるコメディ要素がてんこ盛りです。僕が一番印象に残っているのが、青大が自分に恋していると勘違いした女の子と一緒に柚希ちゃんのいる学校の学園祭に行くシーンですね。その女の子的には「この人は彼氏として合格なのかしら」と青大くんを試していると。かくいう青大くんは柚希ちゃんに会いたい一心で行っているわけで(笑)。それで2人でお化け屋敷に入ったとき、布をかぶったオバケに脅かされた青大がその女の子にムギューってくっついて、スカートとかめくれちゃうわけですよ。「なにやってるのよバカ!」みたいな感じになるんですけど、そのお化け屋敷を抜けたあとに、なんとのその布を被っていたオバケ役が柚希ちゃんだった、というのを見たときに、「うそーん!!」と思いました。そこでそうなっちゃうのかって。勘違いが起こす喜劇みたいなコメディ部分も多い作品ですが、本当に芯のあるしっかりとしたお話だと思います。また、原作ではセリフがなく、ただ風景を見せて読者に想像させるシーンがあります。アニメのほうも監督がすごく拘って作ってくださっていて、30分という尺のなかでたくさん情報をいれるためセリフの多いアニメが多数あるなか、『君のいる町』は原作同様に風景を見せて想像させる部分があります。まるでドラマみたいな感じですね。それぐらいしっかりしている作品だなと思いました。

中島:まず冒頭で高校生の男の子である自分の家に、同い年の女の子が引っ越してくるというだけでも、男性だけじゃなく女性としても憧れのシチュエーションです。ラブストーリーといえばっていうぐらい王道なんだけど、こういうのなかったなって思わせる、胸に刺さるスタートでした。でも、どんどんお話が進んでいくにつれて、ドラマチックなんだけど「実際にありそうだな」って思わせてくれるリアルさがあります。ただただ「こんなストーリー展開が俺にもあったらいいな……ないけどね」という感じじゃなく、「いつか自分にとっての柚希が現れるんじゃないか」「いつか明日香みたいな子がヘルメットかぶってくるんじゃないか(※詳しくはアニメで!)」と、「いつか自分にもこういう人が現れるかもしれない」という気持ちにさせてくれる、夢物語じゃない憧れのラブストーリーであることが、私はすごく好きです。私自身、漫画は凄く好きなんですが、子どもの頃から「こんなの現実ではないよな、マンガだもんね」って思っちゃう部分がありました。でも、『君のいる町』ではもっと身近に感じることができ、そのリアルさがたまらなく好きですね。その好きである理由の1つが、会話のテンポがいいことです。いいの一言では言い表せないですが、なんだか自分でアフレコに行く前から声が聞こえてくるような気がするほど、いいリズムがあると思います。アニメでその部分を表現できたら、私はいちファンとしてすごく嬉しいし、「やった!」という気持ちになると思いますので、気合いを入れてがんばっています。そのぐらい好きですね。

増田:僕もリアルさが面白い部分だと思います。そのなかで、じれったい感じとかモヤモヤする感じが、すごくリアルに描かれているなと読んでいて思ったんですね。実際気持ちを露わにする人って少ないですよね。人に対する好意というのは、すぐに相手にぶつけたり、表したりしない。作中でもそういうじれったい想いがあり、言ったところですぐに決着がつくわけでもない。色んなところで問題が起きて、「おいおい、さっさとくっつけよっ!」って読み手の人は思ってしまう。それでやっとくっついたかと思ったら二転三転とどんでん返しがある。読者を騙し、騙して引き込んでいく、そんな作品だと思います。

細谷:読み終わってさ、パターンと本を閉じて「付き合っちゃえよ!」って言いたくなる、そういう漫画だよね。

増田:そうそう。色んな漫画を読んでいて、一番胸にぽっかり穴を開けられたのがこの作品ですよ。詳しくは言えないですが、このアニメの根幹にまつわる部分です。とても気持ちが揺れましたね、「こうなっちゃえばいいじゃん!!」って。とにかく心をすごく動かされる作品だなと思います。

タカオ:『君のいる町』は予想できそうで、予想できないラブストーリーだと思います。ご覧いただく女性の方には、登場する女の子の気持ちになって、男性の方には青大や恭輔など男の子の気持ちになって……。

増田:尊は。ねえ、尊は?

細谷:尊も言ってあげて! 隣りにいるんだから!(笑)

増田:いいよ尊は恋しないから! "まだ"ね。

タカオ:言おうか迷ってたけど、なんかネタバレになるかなって(笑)。うん、男性の方には男の子キャラの気持ちになって見ていただきたいストーリーになっています。やっぱり、この作品の魅力は「こんなに恋ってうまくいなかないだ」って歯がゆくなったり、切なくなったり、でもときにすごくキュンとなるシーンがあって胸がドキドキすることだと思います。切ないけど温かくて、ドキドキする、そんなラブストーリーです。キャラクターもとても魅力的で、1人1人がしっかりとしていて、それぞれ共感できる部分があるんです。そんな彼、彼女たちの人間関係がリアルに描かれているのがイイですね。瀬尾先生は本当に素晴らしいなと思っています。アニメの絵と映像もとても素晴らしくて、最初にみたときは感動しました。ぜひ注目してほしいです。

藤田:私はキャラクター別に感情移入することで作品の見方が全然違ってくることだと思います。主人公視点から誰かに移ったときに、人や周りの見方が変わってくることが"リアルさ"が体現されている証拠ではないでしょうか。原作をいろんな視点から読んでみると、それぞれ違ったストーリーになっているんだなって感じられると思います。今回アニメ化されますので、もし漫画が棚に眠っていたという方は引っ張り出してきて、ない方は本屋さんに行ってみてください!


──最後に放送を楽しみにしているファンの方に一言ずつメッセージをお願いします
細谷:一言でいいですか? では、ビックリしますよ! これに尽きます。

中島:翻弄されてください。

増田:ドキドキしたかったら見てね!

タカオ:どうしよう……。

細谷:いや、いいんですよ(一言じゃなくても)。なんか大喜利みたいになっちゃって(笑)。

タカオ:すごい真面目な感想になるんですけど……。

細谷:それだとみんな不真面目みたいでしょ! ちょっと!!(笑)

タカオ:すいません、先輩ほど才能がなくて普通のコメントしか(笑)。今回がデビュー作品になりますが、本当に素晴らしい作品に出会えて嬉しく思っています。みなさんに長く愛される作品になるようにがんばりたいと思います。見てください!

藤田:視聴率のためにリアルタイムで見てください(笑)

細谷:素晴らしい!!

一同:(拍手)

増田:一番大事なこと。

細谷:藤田さんはもうプロデューサーだ!

中島:さすが!

細谷:そこは懍感が出てるね!

【アニメ情報】
君のいる町

<キャスト>
桐島青大:細谷佳正
枝葉柚希:中島愛
御島明日香:佐倉綾音
風間恭輔:小野大輔
由良尊:増田俊樹
神咲七海:タカオユキ
加賀月:高野菜々
枝葉懍:藤田咲
浅倉清美:遠藤綾
桐島葵:たかはし智秋
夏越美奈:矢作紗友里

<オープニングテーマ曲>
「センチメンタルラブ」 / みみめめMIMI (AstroVoice)

<エンディングテーマ曲>
「君のいる町」/ 桐島 青大(CV:細谷佳正)

<放送情報>
テレビ東京系6局ネット
放送開始:7月13日(土)
時間:毎週土曜夜11時30分~11時55分
※初回放送時間が変更になる可能性があります

広島ホームテレビ
放送開始:7月22日(月)
時間:毎週月曜日深夜1時51分~2時16分
※初回は深夜1時21分からの放送となります

<STAFF>
原作:瀬尾公治(講談社『週刊少年マガジン』連載)
監督:山内重保
シリーズ構成・脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:西位輝実
音楽:奥慶一
アニメーション制作:GONZO
製作:「君のいる町」製作委員会

>>アニメ『君のいる町』公式サイト
>>公式twitter(@anime_kimimachi)

(C)瀬尾公治・講談社/2013「君のいる町」製作委員会
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