「ここまで熱い男の戦いを描いた作品は珍しい」――『タイガーマスクW』先行上映会&声優陣によるトークイベントが開催
2016年9月20日(火)新宿バルト9にて、10月から放送開始となるTVアニメ『タイガーマスクW』の先行上映会が開催されました。
本作は、梶原一騎さん原作、辻なおきさん作画のプロレス漫画およびアニメ作品『タイガーマスク』のその後を描いた作品。対象的な2人のタイガーマスクを主人公として、悪役レスラーを差し向ける「虎の穴」との戦いの物語です。
今回の先行上映会後には本作のメインキャストである八代拓さん(東ナオト/タイガーマスク役)、梅原裕一郎さん(藤井タクマ/タイガー・ザ・ダーク役)、三森すずこさん(高岡春奈役)の3名登壇し、作品を待ちわび集まった大勢のファンを交えてのトークイベントが開催となりました。本稿ではそんな先行上映会とトークイベントの模様をお届けします!
日本のアニメの歴史に名を残す『タイガーマスク』の復活ということで、会場となった新宿バルト9には大勢の人が集まっています。
先行上映された第1話では、2人のタイガーマスクが「虎の穴」への復讐を誓った戦いの様子が描かれ、それぞれの現在の姿へと繋がっていく内容となっています。プロレスアニメということでとにかく男の肌色が多い! 激しいぶつかり合いやキレのある技の数々など、緊張感ある戦いは一瞬も目をそらすことは出来ません。
そして視聴者の心を滾らせるのはオープニング・エンディングの音楽と映像です。過去の『タイガーマスク』は見ていなくても曲は知っている、という人も少なくないであろう耳に残る主題歌「行け!タイガーマスク」を、湘南乃風が現代風にアレンジ。激しく動く映像とマッチしていて、オリジナルの良さを全く損なうことなく、かつ古臭さを感じさせない楽曲となっています。エンディングは対象的に絵の動きは少ないながらも、静かに佇むキャラクターたちの姿が印象的で、これから始まるさらなる戦いへの期待を煽る仕上がりとなっていました。
■2人のタイガーマスクの見所は?
1話の先行上映が終了すると、キャストを招いてのトークショウに移ります。まず初めに、主人公を務める八代さん、梅原さんの2人がまるで選手入場のような壮大なBGMに迎えられ登壇。「オープニングから熱すぎて、僕が収録をしたときよりも映像がカッコよくなってて嬉しかったです」(八代さん)、「自分が演じたことを忘れるくらい引き込まれました。映像も音楽もグッと来るものに仕上がったなと感じています」(梅原さん)実際に1話を見てみての感想などからトークを広げていきます。
作中の東ナオトと藤井タクマはお互いの正体を知ることなく同じ目的に向かって進んでいくこととなります。演じる2人も、今後お互いの正体を知ることになるのか、それとも知らぬまま戦うことになるのかなど、2人の関係は物語の注目ポイントの1つとなると語りました。その流れでリアルでの交流に関して聞かれると、先輩後輩という関係ながらどこか友達のような距離感で接している、と普段の様子を垣間見せてくれました。
お互いがキャラクターを演じる上での心構えの話では「東ナオトはすごく素直な人間なので周りの人たちの言葉に率直に答えるように心がけました」と八代さん、「思っていることはそのまま出さず、違うことを考えているように含ませる演技をしています」と梅原さんがそれぞれコメント。キャラクター性だけでなく対象的な2人の演技にも期待が膨らみます。
■三森すずこさん登場! 溢れるプロレス愛で会場を笑いの渦に
トークイベントが中盤に差し掛かると、東ナオト/タイガーマスクのマネージャーを務める高岡春奈役の三森すずこさんが登壇。ここからは大のプロレス好きである三森さんを交えてトークは更に盛り上がっていきます。
「肉と肉がぶつかり合って汗が飛び散るところとか凄い迫力があって夢中になっちゃいます」と満面の笑みで生き生きと語る三森さん。先行上映会時もニヤニヤしっぱなしだったようで、別の部屋で見ていたという八代さんと梅原さんは「凄かったですよ。隣の部屋から歓声が」とその熱中ぶりを明かし会場は笑いに包まれました。
タイガーマスクは虎のマスクで素顔を隠しているということで、このトークイベントにてそれぞれの隠れた素顔を明かしてもらおうということに。収録以外では意外と静かな八代さんや、趣味は盆栽とテラリウムである梅原さん、そしてプロレスになると普段よりも元気になるという三森さんなど、予想外だったり意外とイメージ通りだったりなど、それぞれの日常が明らかになりました。
新日本プロレスの全面協力ということで、『タイガーマスクW』には実在のプロレスラーたちが多数登場します。そしてなんと、この先行上映会のために届いた、プロレスラーである真壁刀義さんからのビデオメッセージが上映され会場を沸かせました。
本作にも真壁さんは登場するのですが、他の選手たちが声優さんによる吹き替えであるのに対して、真壁さんは本人がアフレコに挑戦することが発表されました。「個性あふれるこの地声は誰にも真似出来ねえって」とのことなので、どのように仕上がっているのか放送への期待がますます高まります。
また『タイガーマスクW』の放送後にはそのまま新日本プロレスの中継を見ることができます。三森さんも興奮し、八代さんと梅原さんも実際に見に行って感銘を受けたという現実のプロレスの戦いにも注目です。
本日のイベント登壇者3人のサインが入ったポスターがプレゼントされる豪華抽選会を経てトークイベントは終了の時間となります。最後に「歴史のあるこの作品に参加できて、プロレス好きとしてとても嬉しく思っています。今日ご覧になったみなさんにはぜひともSNSなどで面白かったと呟いていただき、いろんな方に見ていただきたいです!」と三森さん、「1話の段階でとても熱くエキサイティングな作品になっていて、僕らも収録を頑張ってやらせてもらっています。これで実際のプロレスにも興味を持っていただけたら嬉しです」と梅原さん、「ここまで熱く男たちが汗を流してぶつかりあうアニメというのは珍しいんじゃないかと思っています。プロレスシーンも現実さながらの戦いになっているので、ぜひこの作品で熱く盛り上がっていただけたら幸いです」と八代さんからそれぞれコメントをいただき、トークイベントは幕を下ろしました。
TVアニメ『タイガーマスクW』は2016年10月1日(土)より、テレビ朝日にて毎週土曜深夜2時45分にて放送となります。新たな設定とともに現代に蘇った2人のタイガーマスクの活躍と、男同士の熱い身体のぶつかり合いを、ぜひ楽しみにお待ち下さい!
[取材・文/原直輝]
■『タイガーマスクW』放送情報
2016年10月1日(土)よりテレビ朝日にて放送開始 毎週土曜深夜2時45分 ※一部地域をのぞく
【あらすじ】
現代のタイガーマスクはふたりいる――!? 主人公は「東ナオト」「藤井タクマ」、ふたりの若きプロレスラー。彼らは小さなプロレス団体「ジパングプロレス」の練習生だったが、「ジパングプロレス」は悪質プロレス団体「GWM(グローバルレスリングモノポリー)」に潰されてしまった。報復のためナオトは富士の裾野で訓練を受け「新タイガーマスク」となり、一方タクマは「GWM」を裏で操る組織「虎の穴」にあえて入り「タイガー・ザ・ダーク」となる。「光のタイガー」「闇のタイガー」ふたりを待ち受ける戦いと友情の行方は――!? リング上では敵だが、目的は同じ。「虎の穴を潰せ!」
【スタッフ】
シリーズディレクター:小村敏明
シリーズ構成:千葉克彦
キャラクターデザイン:香川久
アクション作画監督:羽山淳一
美術デザイン:渡辺佳人
音楽:高梨康治(Team-MAX)、刃 -yaiba-
【キャスト】
東ナオト:八代拓
藤井タクマ:梅原裕一郎
高岡春奈:三森すずこ
オカダ・カズチカ:森田成一
棚橋弘至:鈴村健一
藤井大助:草尾毅
山科ルリコ:千葉千恵巳
高岡拳太郎:田中亮一
来間ヒカリ:橘田いずみ
若松龍:岸尾だいすけ
永田裕志:てらそままさき
ケビン・アンダーソン:福山潤
マイク・ロドリゲス:内匠靖明
オーディン:竹本英史
真壁刀義:真壁刀義
【OP&ED】
主題歌/「行け!タイガーマスク」湘南乃風
エンディグ曲/「KING OF THE WILD」湘南乃風
>>TVアニメ『タイガーマスクW』公式サイト
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