【ネタバレあり】連載15周年『黒執事』謎多き葬儀屋（アンダーテイカー）の動きを全てご紹介！ 本物シエルと棺の謎と共に伏線を回収して楽しもう！

枢やな先生の大人気コミック『黒執事』。2021年で連載15周年を迎え、現在コミックスは30巻まで出版。2021年8月から「黒執事展」が全国で開催され、枢やな先生のイラストや原稿を展示することが決まっており、展示会が待ち遠しいファンの方も多いのではないでしょうか。

そんな人気の『黒執事』には悪魔と死神のキャラクターが多く登場します。その中でも人気が高いのは“葬儀屋（アンダーテイカー）”です。2015年に行われた連載100回記念のキャラクター総選挙ではセバスチャンとシエルに続き、葬儀屋は3位で、死神内では圧倒的に人気があるキャラクターです。

葬儀屋の魅力はなんと言ってもミステリアスさですよね。葬儀屋の棺に囲まれて生活しているという暗い印象の彼ですが、セバスチャンとシエルに笑いを要求する陽気な面もあります。外見は、銀色の長い髪に黒い服と帽子、長い前髪からたまに覗く緑色の瞳は宝石のように綺麗ですが、顔にはツギハギの模様。登場時は葬儀屋としてシエルに情報を提供していたのに、現在の物語ではシエルを追い詰める立場になる……など明るさと暗さを併せ持つ、つかめないキャラクター性が人気の理由なのではないでしょうか。

28巻141話にてこれまでの葬儀屋の動きが明らかになりました。兄シエルを生き返らせるためにずっと前から準備しながら、弟シエルの行動を見ていた葬儀屋。本記事ではそんな葬儀屋のこれまでの行動を巻数を追ってご紹介します。

【コミック】黒執事(14)

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葬儀屋の“目的”とは？

現在コミックス30巻の物語は兄シエル（本物）VS弟シエル（偽物）です。今までシエルファントムハイヴ伯爵として生きてきた弟シエルでしたが、葬儀屋によって生き返らされた兄シエルの登場によって屋敷や領地、身分を追放されています。弟シエルは使用人と劉たちと全てを奪還するために奮闘中です。

では葬儀屋はなぜそこまでして兄シエルを生き返らせようとしているのか。「ただ我慢ならなくなったんだよ　これ以上ファントムハイヴを失うのは」ととても切ない顔をして葬儀屋は言っています（コミックス30巻140話）。豪華客船の時、葬儀屋は遺髪入れを落とします。それをセバスチャンが調べるとシエルたちの祖母の物がありました。祖母との関係性は想像に任せると葬儀屋は言っており明かされていませんが、ファントムハイヴに“特別な思い入れ”があるようです。

葬儀屋の最高傑作の兄シエル。継ぎ目もわからなくしてあり、弟シエルと同じようにきちんと成長させて自ら考え動く、まるで生者のシエル・ファントムハイヴそのものです。そもそも死人を生き返らせるには、走馬灯（シネマティックレコード）の断片的な未来の願望を繋ぎ合わせ動くように作られています。

それぞれのエピソード順で葬儀屋と兄シエルの行動を追跡！

「切り裂きジャック事件」（コミックス2巻6話）

【コミック】黒執事(2)

　
葬儀屋の初登場回です。「……ヒッヒ…」という笑い声とともに壁に立てかけられた特性の棺から現れます。そして、弟シエルに棺の上に座らせて切り裂きジャックの話をしました。

実はその棺の中に兄シエルが入っており、特殊な液体に浸されて生き返らせている最中だったのです。

そんな状況にも何食わぬ顔をして壺から骨型クッキーを食べながら話す葬儀屋。さらに弟シエルたちに“極上の笑い”を要求し、セバスチャンがみごと爆笑させました。お礼として葬儀屋は子宮がない娼婦の死体という情報を弟シエルに与えました。

「ノアの方舟サーカス団」（コミックス8巻37話）

【コミック】黒執事(8)

　
サーカス団の子どもを攫い死なせていた真犯人、ケルヴィン男爵の屋敷を過去のトラウマから弟シエルは燃やすようにセバスチャンに命令しました。

実はその屋敷が見える高台の上に葬儀屋と兄シエルは来ていました。馬車で棺ごと連れていき、葬儀屋は兄シエルを抱えて、燃えている様子を見せて笑っていたのです。

「豪華客船」（コミックス13巻59話～14巻64話）

【コミック】黒執事(13)

　
ここでついにゾンビ状態の動く死体を作り出したのが葬儀屋だと発覚します。走馬灯を繋ぎ合わせて死後も動くようにしていますが、大体の人が意志を持たない肉人形になってしまうとこの段階では話しています。

さらにここで葬儀屋は元死神だったことも発覚します。死神は走馬灯を正しく回収することが仕事。その死者を蘇らせることは死神界のルール違反です。

ということで悪魔のセバスチャンVS元死神の葬儀屋VS死神のグレルの三つ巴の戦い開幕です。

「寄宿学校」（コミックス17巻82話～18巻84話）

【コミック】黒執事(17)

　
弟シエルはウェストン校の校長の姿を暴くため、真夜中のお茶会へと潜入しました。そして現れた校長の姿は、葬儀屋。4人の監督生が犯した殺人罪を隠し、葬儀屋はその死体を生き返らせえる実験に使っていたことがわかりました。

シエルが捕まえろとセバスチャンに指示をするも葬儀屋は逃げてしまいます。

「本物のシエル」（コミックス28巻140話～142話）

【コミック】黒執事(28)

　
葬儀屋の指示で、兄シエルを蘇らせるため採血されていたことがわかりました。さらに葬儀屋は振り返りながらこれまでの行動と内容を弟シエルとセバスチャンに話します。

実はファントムハイヴ家の事件の際にセバスチャンは全てを燃やしましたが、葬儀屋が兄シエルを助け出していたのでした。

その後徐々に実験を重ね、葬儀屋の最高傑作である“兄シエル”は自立し自分の意見まで言えるようになっていました。

これからも葬儀屋の動きに要注目！

30巻では追われる弟シエルたちが爵位などを取り返すために奮闘しています。葬儀屋の行動は明かされましたが、ファントムハイヴとの関係や死神界のこと、まだ秘密はたくさんあるようです。

祖母とはどのような縁なのか、なぜ死神なのに人間に鑑賞するのか、弟シエルを追い詰める理由などなど……ぜひ葬儀屋の動きに注意してこの物語を楽しんでくださいませ！

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