「AnimeJapan 2022」開催目前──公式アンバサダーの西川貴教さんにインタビュー!「アニメは世界に通用するものづくり。作り手・受け手、それぞれのよりよい環境づくりについても、皆さんと一緒に考えていきたい」
西川さんのスペシャルライブステージも!
──1日目のREDステージ最終プログラムとして、西川さんスペシャルライブステージも予定されています。西川さんのライブはどうなりそうですか?
西川:実は『白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE』(「西川貴教+ASCA」名義のオープニングテーマ「天秤-Libra-」)の初ステージや、新しい作品の主題歌の発表が「AnimeJapan」合わせでいろいろ決まってたんですが、実開催ができなかったことで流れてしまったんです。
だから今回のライブはすごく嬉しいですね。今人前に立ってパフォーマンスできること自体が本当に貴重なことだと思っているので、このタイミングで、僕自身の今の活動にも触れていただければと思っています。
──西川さん自身の活動と言えば、先日、Takanori Nishikawa LIVE TOUR 2022 "IDIOSYNCRASY"の東京公演があったばかり。「現場ならではの高揚感」という話がありましたが、やはり有観客ライブだとオンラインとは違う一体感があると思います。
西川:そうですね。いま西川貴教のツアーと、T.M.Revolutionで地元の滋賀県だけをまわるツアー(デビュー25周年ツアー「T.M.R. LIVE REVOLUTION’21 – VOTE -」)と、内容の違った公演が同時に2本続いているような状況で。T.M.Revolutionの公演は昨年中の予定だったんですけど、感染者数の増加の影響で一回延期していて。
僕は演者側なのでとにかく楽しんでいただきたいなと思っているんですが、来ていただいている皆さんは、声が出せなかったり、自由にアクションできなかったりするストレスがあるんじゃないかなと……。
さまざまなご意見をいただき、何が本当に正しいのかというのが未だに分からない状態ではあるんですけど、その時、その時で自分ができる最大限のことをと思っています。
──最近は、ステージに思いを伝えるために客席側にいる皆さんもさまざまな工夫をされていますよね。
西川:本当に! かつ、一つ一つの公演をなんとか成功させようと、演者だけじゃなく、ファンの皆さんが手を取り合って協力してくれていることを感じています。例えば、最寄りの駅から会場までの道のりも地域の方に不安にならないように会話を控えめにしてくれたり、会場でも感染対策を徹してくださったり。そういった一つひとつのことが本当に嬉しいです。
──AnimeJapanでもいろいろな方法で思いを伝えてくれるでしょうね。
西川:ね。すごく楽しみです。そして、お待ちいただいていた皆さんたちに、明日につながる元気を持って帰ってもらえるようにしたいなと。
──西川さん自身も「AnimeJapan」に携わることで、そういったパワーをもらえるのでしょうか。
西川:もちろん! それくらいアニメのパワー、皆さんのパワーってすごいものなんですよね。だからこそ、そのより良いものを……作り手の皆さんにとって、より作品が作りやすい環境、受け止めてくださる方々にとって手に取りやすい環境にどうやってしていくのか。それをみんなで一緒に考えられたらなって。それを考えるきっかけとしても「AnimeJapan」の存在は大きいと思っています。
──いろいろな世代の方の、いろいろな出会いの場にもなってほしいですね。
西川:ゲームにしかり、アニメーションにしかり、世代の幅が広がっているように思うんですよね。それこそ、僕の父・母の年代にもファミコンはありましたし。また、今のアニメは映画やスポーツと同じように、普段の生活の中で楽しめる奥深いものになっていると思います。
せっかくオンライン配信もあるので、アクティブユーザーの方はもちろん、普段はあまりイベントに行かないという方や「会場は若い子が多いだろうし」「恥ずかしいな」って躊躇するような方にも「今みんなが楽しんでいる状況をぜひちょっと覗いてみませんか?」と伝えたいですね。ひとつ気に入る作品ができたら、ふたつ、みっつ……と、どんどん増えていくと思います。
──最後に、今年の「AnimeJapan」の西川さん的な見どころについても教えて下さい。
西川:3年振りというと……テレビ放送だけで8クール分飛んでるわけですから、情報はたくさんあって。人気作品のステージが目白押しです。
今はサブスクリプションなどで過去作品に触れていただける機会もあると思うんですけど、1日現場にいると話題になっている作品に一通り触れることができる。これは本当に大きな見どころだと思っています。
推しの作品はもちろん、推し以外の作品にも触れていただける機会になるのなと。フェスの醍醐味だと思うんですよね。音楽フェスでも自分の好きなアーティストや応援しているグループを目的に現場に行って、聴いたことのなかった音楽に触れて、「こんな音楽もあるんだ、いいな」って好きになったり、気になったりといろいろな出会いや発見がある。
AnimeJapanにはそれらの楽しさがすべて詰まってると思います。多角的に今の日本のアニメの情報が一同に介している場なので、皆さんの新たな出会いになってくれたらなと。
──ワクワクした気持ちで来ていただきたいですね。ありがとうございました!
[取材・文/逆井マリ 写真/MoA]
神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。
「AnimeJapan 2022」開催概要
主催: 一般社団法人アニメジャパン
特別協賛:Fate/Grand Order / 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
協賛:TOHO animation /dアニメストア /株式会社 SANKYO /株式会社ブックウォーカー /コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
後援:経済産業省 / 一般社団法人 日本動画協会 / コミック出版社の会
公式サイト
公式ツイッター(@animejapan_aj)
ハッシュタグ:#AnimeJapan
事務局:AnimeJapan 運営事務局
[株式会社:ソニー・ミュージックソリューションズ]
パブリックデイ
会場:東京ビッグサイト(〒135-0063 東京都江東区有明3-10-1) 東展示棟 東1-8ホール
会期:2022年3月26日(土)・27日(日) 9:00~17:00 ※最終入場16:30
入場券:
前売券 中学生以上:各日2,300円(税込) / 小学生以下:無料
当日券 中学生以上:各日2,600円(税込)/ 小学生以下:無料
展開内容:出展ブース/AJステージ(オンライン配信も実施)/主催企画/オフィシャルグッズ
ビジネスデイ
会場:AnimeJapan公式サイト
会期:2022年3月28日(月)・29日(火) 9:00~17:00
ビジネス来場登録:2022年3月7日(月)登録受付開始
登録料:11,000円(税込)
展開内容:企業紹介ページ/商談・マッチング/ビジネスセミナー/アニメビジネスコンシェルジュ