アニメ
『地獄楽』亜左弔兵衛役・木村良平×山田浅ェ門桐馬役・小野賢章インタビュー

TVアニメ『地獄楽』亜左弔兵衛役・木村良平さん×山田浅ェ門桐馬役・小野賢章さんインタビュー|「弔兵衛と桐馬はお互いの存在でバランスを取っている」

もしも死罪人だったら…仙汰を説得して神仙郷に行かない!?

――ここからは『地獄楽』にちなんだ質問をさせていただきます。木村さん・小野さんがもし死罪人になったら、どの執行人と組みたいですか?

木村:冗談じゃない!(笑)誰と神仙郷に行っても殺されそう!(笑)

小野:ははは(笑)。どうしても行かなきゃいけないんですか……?

ーーどうしても行かなきゃいけないとしたら……(笑)。

木村:執行人は難しいですね。桐馬は興味を持たれず「あんたなんかどうでもいい」と言われそうだし、佐切(演:花守ゆみり)は手枷を外してもらえなさそうだし……。

小野:執行人なら仙汰(演:山下大輝)かなぁ。戦わずに神仙郷を抜け出す方法を一緒に考えてくれそう。それに、僕が死罪人だったとしても、仙汰は優しいから情に訴えればワンチャン許してくれるかもしれない(笑)。

木村:あー、そもそも神仙郷に行かなくて済みそう(笑)。

小野:そうそう(笑)。

木村:じゃあ俺も賢章と一緒に仙汰を説得します(笑)。

ーー(笑)。では、もし執行人になったら、どの死罪人と組みたいですか?

小野:死罪人なら画眉丸(演:小林千晃)ですかね。忍が好きなのもあるし、一人で何でも解決してくれそうなのでついていけばいいかなと(笑)。弔兵衛も必ず頼りにはなるけど、絶対に怪我をすると思うんですよ……。

木村:たしかに付き合わされそう。

小野:そうそう。弔兵衛は必ず戦うと思う。そして必ず怪我すると思う(笑)。その点、画眉丸は戦わなくていいと判断した時、戦わないと思うので。

木村:どうしても行かなきゃいけないのであれば(笑)、人喰い花魁・あか絹ですかね……。

小野:僕も浮かびました(笑)。

木村:どうせ死ぬなら最後に美人とデートしたい(笑)。

小野:アニメでも可愛かったですよね。

――続いて、『地獄楽』に登場するキャラクターたちは一人ひとり信条を持って生きています。それにちなみ、木村さん・小野さんの持つ信条を最後に教えてください。

小野:楽しむこと、かな。

木村:一緒! “面白い人生にする”だな。

小野:一緒ですね。楽しくてやっている仕事なので、楽しくなくなっちゃったらそこまでだなと思うんですよ。だから、楽しく仕事をすることを大切にしています。そのためにも無理に仕事をしないよう意識していますね。自分の中で無理してまでやる必要があるのかどうかをジャッジできるようになってきました。

木村:それは内容的に? それとも物量的に?

小野:特に内容ですかね。僕の場合はとにかく数をこなそうみたいな時期があって何も考えずにひたすら向き合ってやってきたのですが、歳を重ねてきて自分に合わないことがようやく選択できるようになってきたなと。物量に関しては、しんどくても全然やれると思っています。

木村:たぶん賢章より昔からやりたいことをやるのが得意だったような気がするけど、賢章は上昇志向がすごくあるのに対して自分はあまりないタイプなんですよ(笑)。そうなると動きが鈍くなる時もあって。振り返ってみるとやろうと思っていたことをやらずに何年も経って、後回しにしちゃっている。「そのうちやろう」と思っていてもそのうちが来ないことになり兼ねないので、もったいないと思うようになりました。だから、楽しいこと、面白いことはちょっとしんどくてもやろうかなと思っています。

[インタビュー/阿部裕華]

アニメ・音楽・映画・漫画・商業BLを愛するインタビューライター。Webメディアのディレクター・編集を経て、フリーライターとしてエンタメ・ビジネス領域で活動。共著「BL塾 ボーイズラブのこと、もっと知ってみませんか?」発売中。

この記事をかいた人

阿部裕華
アニメ・音楽・映画・漫画・商業BLを愛するインタビューライター

担当記事

関連記事
【そろそろBLのこと知ってみませんか?】いまさら聞けない商業BLの世界!「アニメイト編集部BL塾」開校【前編】
近年盛り上がりが急激に加速している「ボーイズラブ(通称、BL)」。20年以上前は秘匿性の高かったジャンルが、過渡期を迎えていた。ところが、アニメイトタイムズ編集部員の石橋さんはほとんどBLに触れてこなかった様子。BLの知識はほぼないに等しい。アニメイト社員ともあろうものが、このままでは波に乗り遅れてしまう。やばい、やばすぎる。……ということで、「アニメイトタイムズ編集部員にBLのアレコレソレを教えて!」と急遽助っ人を要請。「アニメイト編集部BL塾」と題して、BL塾の開校に踏み切った。今回の企画では、BL通のライター・阿部裕華が先生役となり、BLの世界をいちから初心者の方に向けてご案内。BLを知りたい! もっと深く知りたい! と思っている読者のみなさんは、石橋さんとともに生徒気分でお楽しみを。※BL事情は諸説あるため、本企画には個人的見解も含まれています。※一部、R-18の作品も紹介しています。<登場人物>●阿部裕華フリーのライター。本企画の助っ人。石橋さんの飲み友達。BL愛好歴15年。『好きなものは好きだからしょうがない‼』に衝撃を受け、BLへ沼落ち。黒髪メガネ受けが登場する商業BLマンガは一通りチェックする。今回の先生役。●石橋悠アニメイトタイ...
関連記事
【そろそろBLのこと知ってみませんか?】いまさら聞けない商業BLの世界! 「アニメイト編集部BL塾」開校【後編】
白熱した講義にまさかの前後編となってしまった「アニメイト編集部BL塾」。編集部員の石橋さんも徐々にBL文化を理解してきた様子だ。今回も引き続き、阿部がBLの世界をご案内。後編は「BLにおけるエロ」と「初心者にオススメのBL作品」という大きなテーマを中心にお届けしていくことに。また、前編から引き続きのお話になるので、前回をご覧になっていない方はそちらからご覧ください。では、早速講義スタート!◆前編はこちらから!※BL事情は諸説あるため、本企画には個人的見解も含まれています。※一部、R-18の作品も紹介しています。<登場人物>●阿部裕華フリーのライター。本企画の助っ人。石橋さんの飲み友達。BL愛好歴15年。『好きなものは好きだからしょうがない‼』に衝撃を受け、BLへ沼落ち。黒髪メガネ受けが登場する商業BLマンガは一通りチェックする。今回の先生役。●石橋悠アニメイトタイムズの編集部員。HIPHOPと百合と某王国を愛する。アニメ化したBL作品などを少し見てはいるが、ズブの素人と言っていいレベル。今回の生徒役。連載:BL塾アニメイト通販での購入はこちらアニメイトタイムズで連載中の「BL塾」が書籍化決定! 表紙イラストは森下suu先生! 書き下ろしを含めた決定版...
関連記事
ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2012年編】|『PSYCHO-PASS サイコパス』槙島聖護の忘れられない言葉と宜野座伸元の黒髪メガネ
2021年。テレビにかじりつき、画面の中で大冒険を繰り広げるアニメのキャラクターたちに夢を見ていた少年少女だったぼくたちは、いつの間にか大人になっていました。進学、就職、結婚、いろんな出来事があったけれど、でも、それでも、今でも、アニメが好きなのは変わりませんでした。近年、10周年として大々的に売り出す作品も多くなってきたアニメ業界。今一度、ぼくらの人生を変えたアニメを振り返ってみませんか? 改めて振り返ってみると、これからの10年はとんでもなくすごい作品たちが10周年を迎えていくことに気づくはずです。アニメイトタイムズでは、「ぼくらの人生を変えたアニメ11選」と題して、2010年〜2020年までの各年から1作品をピックアップし、アニメイトタイムズを代表するライターによる独自見解のもと振り返っていく特別連載を掲載していきます。今回お届けする連載第3回は、2012年に放送された『PSYCHO-PASSサイコパス』です。執筆は阿部裕華さん。また、記事の最後に読者のみなさんの人生を変えた作品をアンケートで募集しています。あのときのあなたの状況を聞かせてください。きっと、あなたのアニメによって奮起させられた経験が、みんなの希望になることがあると思いま...
もっと見る
関連記事
劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』幾原邦彦監督、木村良平さんインタビュー|『輪るピングドラム』はストレートに「愛」なんです【連載8回】
2011年に放送されたTVアニメ『輪るピングドラム』が劇場版『RE:cycleofthePENGUINDRUM』として待望の映画化! 4月29日(金)に前編『君の列車は生存戦略』が公開され、7月22日(金)より後編『僕は君を愛してる』が全国の映画館で上映スタートです。10年という時を経て劇場版が制作されることになった『輪るピングドラム』ですが、幾原邦彦監督による独特な世界観も相まって、多くのファンを生み出し、今なお語り継がれる名作となっています。なぜ、人々はこれほどまでも『輪るピングドラム』に魅了されてしまうのでしょうか。アニメイトタイムズでは、『輪るピングドラム』に関わるスタッフや声優陣にインタビューを行った長期連載を通して、この答えの一端に迫ってみようと思います。第7回となる今回は、幾原邦彦監督、高倉晶馬役の木村良平さんの2人が登場です。前編の振り返り、後編の制作で印象に残っていること、お互いの好きなところなどをクロストークしてもらいました。連載バックナンバーはこちら!みんな『ピングドラム』が心に残り続けていたーー後編のお話を伺う前に、前編『君の列車は生存戦略』公開後の反響や手応えについてお聞きしたいです。幾原邦彦監督(以下、幾原):どうな...
関連記事
「アニメを信じ続けてきた結果、今がある」春アニメ『EDENS ZERO』の主題歌に込められた西川貴教の願い
西川貴教さん約1年ぶりのシングル『Edenthroughtherough』が、4月10日(土)より放送のアニメ『EDENSZERO(エデンズゼロ)』オープニングテーマに起用された。約25年間、様々な活動(T.M.Revolution、abingdonboysschool、西川貴教など)で多くのアニメ主題歌を担当してきた西川さん。自他共に認めるほどアニメファンとしても有名だが、どのような思いを抱えアニメの近くに寄り添い続けてきたのだろうか。アニメイトタイムズでは二度目となるインタビューの機会。新曲へ込めた意気込みや願いと共に、西川さんが抱くアニメへの熱い思いについて話を聞いた。アニメイト通販での購入はこちら 『EDENSZERO』の幕開けに相応しい曲をーーアニメ『EDENSZERO』主題歌のオファーが届いたときの心境をお聞かせください。西川貴教(以下、西川):『EDENSZERO』は日本テレビが新しく設けたアニメ枠で放送されます。作品の主題歌を担うことと同時に、テレビ局がアニメの新しい挑戦をするタイミングで僕を選んでいただいたことに責任を感じました。ーー責任、ですか。西川:ありがたいことにこれまでも様々なスタートアップに携わらせていただく機会がとても多かったのですが、毎回なんとしてでも結果を出さなけ...

TVアニメ『地獄楽』作品情報

地獄楽

あらすじ

時は江戸時代末期。
抜け忍として囚われ死罪人となった元・石隠れ最強の忍“画眉丸”は、極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば無罪放免となれることを告げられる。

画眉丸は最愛の妻と再会するため、打ち首執行人“山田浅ェ門佐切”とともに仙薬があるという島へ向かうことに。

島に上陸した画眉丸と佐切に立ち塞がったのは、同じく仙薬を求める死罪人たち。そして、島に潜む未知の生物、人工的で不気味な石像、島を統べる仙人たち......

謎多き島で、果たして画眉丸は仙薬を見つけ出し、生きて帰ることが出来るのか——!?

キャスト

画眉丸:小林千晃
山田浅ェ門佐切:花守ゆみり
亜左弔兵衛:木村良平
山田浅ェ門桐馬:小野賢章
杠:高橋李依
民谷巌鉄斎:稲田徹
山田浅ェ門付知:市川蒼
山田浅ェ門士遠:小林親弘
山田浅ェ門典坐:小林裕介
ヌルガイ:小市眞琴
山田浅ェ門仙汰:山下大輝
山田浅ェ門衛善:古川慎
山田浅ェ門期聖:土岐隼一
山田浅ェ門源嗣:ボルケーノ太田
天仙:諏訪部順一 甲斐田裕子
メイ:小原好美

(C)賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA
関連記事
地獄楽
時は江戸時代末期。抜け忍として囚われ死罪人となった元・石隠れ最強の忍“画眉丸”は、極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば無罪放免となれることを告げられる。画眉丸は最愛の妻と再会するため、打ち首執行人“山田浅ェ門佐切”とともに仙薬があるという島へ向かうことに。島に上陸した画眉丸と佐切に立ち塞がったのは、同じく仙薬を求める死罪人たち。そして、島に潜む未知の生物、人工的で不気味な石像、島を統べる仙人たち......謎多き島で、果たして画眉丸は仙薬を見つけ出し、生きて帰ることが出来るのか——!?作品名地獄楽放送形態TVアニメスケジュール2023年4月1日(土)~2023年7月1日(土)テレビ東京ほか話数全13話キャスト画眉丸:小林千晃山田浅ェ門佐切:花守ゆみり亜左弔兵衛:木村良平山田浅ェ門桐馬:小野賢章杠:高橋李依民谷巌鉄斎:稲田徹山田浅ェ門付知:市川蒼山田浅ェ門士遠:小林親弘山田浅ェ門典坐:小林裕介ヌルガイ:小市眞琴山田浅ェ門仙汰:山下大輝山田浅ェ門衛善:古川慎山田浅ェ門期聖:土岐隼一山田浅ェ門源嗣:ボルケーノ太田天仙:諏訪部順一 甲斐田裕子メイ:小原好美スタッフ原作:賀来ゆうじ『地獄楽』(集英社ジャンプコミックス刊全13巻)監...
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング