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『はたらく魔王さま!!』木野日菜×朝日奈丸佳 インタビュー後編

『はたらく魔王さま!!』2nd Season 木野日菜さん×朝日奈丸佳さん インタビュー後編|いよいよ最終回! 第2期のキーキャラクターを演じた二人が選んだ印象的だったシーンとは

いよいよ最終回!印象的だったシーンはここ!

――ここからは19話から23話までの振り返りになりますが、印象的なシーンはありましたか? 個人的には、アシエスはおまんじゅうを食べてゲロを吐く演技が面白すぎたのですが。

朝日奈:ホントですか! うれしい。おまんじゅうを食べて「もう限界」と言うシーンも、きっとすごい顔をしているんだろうなと思ったので、あまりかわいくない感じになったらいいなと思ってやっていたんです。

木野:吐いているときの音も、結構なものでしたよね(笑)。

朝日奈:吐いているところもかわいくなくていいんだろうなって(笑)。さっき映像を見させてもらったのですが、全然かわいくない顔をしていたので、間違えてなかったです(笑)。みなさんが笑ってくれたら嬉しいです。(2nd Season/第22話)

――他にはありますか?

朝日奈:アシエスのシーンだと、やっぱりスクーターで突っ込んでいくシーンが印象的でした。(2nd Season/第23話) 

日本じゃできないようなことをエンテ・イスラでやるというのは気持ちが良かったというか。あのシーンは、コミカライズを読んでいたときから演じたかったシーンで、爆竹を投げたり、ハチャメチャだな~って思いながら、ノリノリでやりました。やっていることは暴走族みたいなことですけど、乗っているのがスクーターっていうのが面白かったです。

――屋根があるタイプだから弓が当たらないんですけど、横はがら空きだったんですけどね。

朝日奈:確かに。でも「日本車の力を信じろ!」ってセリフは面白かったですよね!

――轢かれても保険も賠償もないぞー!とか言いながら突っ込んで行きましたからね。あのへんのギャグは見どころだったと思います。そのあと、アラス・ラムスとアシエスの再会シーンもありました。

木野:朝日奈さんと一緒にお芝居を初めてできたタイミングで、そのときまでアシエスがどんな声なのか、どんなお芝居をしているのか。カタカナになっていた台本のセリフが、言葉になったらどんな感じになるのかを知らなかったんです。だからすごくワクワクしていました。

再会シーンはすごく良かったですよね。再会するまで、本当に私が姉なのか?って思っていて(笑)。でも会ったらアシエスがうえ――んって泣いて、アラス・ラムスは「アシエス、泣かないの。いい子いい子」って言ってたから、お姉ちゃんだったー!って思いました(笑)。

朝日奈:お姉ちゃんしてるー!ってね(笑)。

木野:見た目は小さな赤ちゃんなんですけどね。そこのシーンは演じていても楽しかったです。

――あとは先程話にも出ましたが、アラス・ラムスが恵美を励ますシーン。ここのお芝居はどうでしたか?(2nd Season/第22話)

木野:そこのシーンは本当に苦しくて、日笠さんと一緒にブースに入ったんですけど、沈黙になっちゃう感じだったんです(笑)。ずっと日笠さんがもがいているから、見ていて辛くて。

だからアラス・ラムスが支えなければ!っていう気持ちに私もなっていました。とにかく優しく声をかけようって。実はそのシーンってオーディションであったんですけど、その時に「母性をマックスに出してください」と言われていたので、赤ちゃんということは気にせず、包み込もうと思いながら演じていました。

――それで恵美も救われていましたからね。では話数を考えず、自分のキャラ以外では印象的なシーンはありますか?

朝日奈:私、千穂が屋上で悪魔と話しているときの、リヴィクォッコと言えないシーンがすごく好きなんです(笑)。「リヴィクォッコだ、言ってみろ」「リヴィコッコ」「殺すぞ!」のやり取りが面白くて。

木野:面白かったー!!

朝日奈:そのあとの「殺すぞ!」「えー!」の間もすごく面白くて、何やってんだろうって感じじゃないですか。そこがツボでした。あんな怖い魔物なのに、ちょっとコミカルな感じが良かったです。(2nd Season/第18話)

木野:『はたま』ならではですね。あの空気感って。私は真奥と鈴乃のシーンがすごく好きなんですよ。真奥が以前エンテ・イスラを攻め込んだ理由を聞くところなんですけど、自分がやったことを悔いて、真奥が苦しんでいたんだけど、「汝の罪を許す」って鈴乃が言うんですよね。そこはすごく印象に残っています。(2nd Season/第21話)

朝日奈:あそこは背中合わせでしゃべっているのもいいですよね!

木野:ずっとみんなが葛藤していたものが、言葉を交わして、同じ空間で生活をして、お互いの意見を言い合ったことでちょっとずつわかり合っていく。それで結局許してくれる。コミカルなところだけではなく、今生活をしているこの世の中に必要なことも教えてくれて、素敵なシーンだなって思いました。

――話し合ったり、一緒に生活をすれば、正義が違っていても、わかりあえたりすることもあるかもしれないですからね。あとは最終話を残すのみですが、最後に、この作品を演じ終えた感想を教えてください。

朝日奈:全体を通して見れば、アシエスはそんなに出番があったわけではないんですけど、後半から活躍をして、みんなに鮮烈な印象を残せる役になるんだろうと思ったので、すごくやりがいのある役でした。だからこそ「走り抜けたな」という気持ちがありました。

どんなふうに表現したら視聴者のみなさんに笑ってもらえるかな? 面白くなるかな?と常に考えていたし、大きなリアクションで、距離感なんてない感じでズカズカ踏み込んでいく子だったので、私も勢いのままにやれて、非常に楽しい現場でした。

あと、キャストも仲が良くて、現場以外でもお話ができたのが嬉しかったです。プライベートでも仲良くできる、本当に楽しい現場だったので、そういうワイワイ感が日常パートにも乗っていたのだと思っています。

木野:第1期のときは視聴者として、声優さんになる前に見ていた作品だったので、その作品に関われたことがすごく嬉しかったし、いまだに信じられない気持ちもあります(笑)。自分が見ていたキャラクターと話しているというのは不思議な気持ちだったので。

アラス・ラムスは赤ちゃんで、自分の得意としている声質だったりもしたんですけど、いろいろな挑戦もさせてもらったと思います。赤ちゃんだけど、結構しゃべったりする部分もあったりとか、ファンタジー要素があるところをやるのが結構難しかったんですけど、壁に当たりつつも、なんとか皆さんと一緒に掛け合いつつ、アラス・ラムスを演じることができたのがすごく嬉しかったです。すごく成長をさせてもらったなと思っています。あとは最終話のみなので、楽しみにしていてください。

朝日奈:最終話、良い締めくくりでした!

[文・写真/塚越淳一]

『はたらく魔王さま!!』2nd Season作品情報

はたらく魔王さま!! 2nd Season

あらすじ

異世界エンテ・イスラでは魔王と勇者でありながらも、現代日本・東京にて、相も変わらず額に汗して働く真奥貞夫と遊佐恵美。

魔王城の面々や恋する女子高生・千穂たちとともに日本の生活に馴染み、経済の荒波にもまれる日々ー
ある日、謎の少女の出現で魔王城は大混乱!?

まさかの子育てだったり、続々とエンテ・イスラからの来訪者だったりやっぱり働かなくては家計は支えられなかったり…

魔王城は六畳一間!

フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー、波乱のTVアニメ第2幕、始動!!

キャスト

魔王サタン/真奥貞夫:逢坂良太
勇者エミリア/遊佐恵美:日笠陽子
佐々木千穂:東山奈央
悪魔大元帥アルシエル/芦屋四郎:小野友樹
悪魔大元帥ルシフェル/漆原半蔵:下野紘
クレスティア・ベル/鎌月鈴乃:伊藤かな恵
アラス・ラムス:木野日菜
アシエス・アーラ:朝日奈丸佳
鈴木梨香:西明日香
木崎真弓:内山夕実
エメラダ:浅倉杏美
大天使サリエル/猿江三月:井口祐一
ライラ:井上喜久子
アルバート:安元洋貴
オルバ:宝亀克寿
ガブリエル:子安武人
ファーファレルロ:杉田智和
イルオーン:潘めぐみ
ラグエル:松風雅也
カマエル:小林親弘

(C)2021 和ヶ原聡司/KADOKAWA/MAOUSAMA Project
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