『陰の実力者になりたくて！ 2nd season』三森すずこさんインタビュー｜“留守番部隊”だったガンマについにカッコいいシーンが!?　「偽札編」は張り巡らされた策略と伏線回収が見どころ

「偽札編」は張り巡らされた策略と伏線回収が見どころ！　七陰の魅力をより楽しめるちびキャラアニメ『かげじつ！せかんど』にも注目

――実際に2nd seasonの映像をご覧になった感想をお聞かせください。

三森：映像がめちゃめちゃきれいだなと思いました。例えば、第1話で出てくる赤い月がおどろおどろしくて、何かが起きることを予感させて。あと、1期の時から思っていましたが、キャラたちの表情がイキイキしていてどの子もとてもかわいく見えて、推しが選べないです（笑）。

他にも、無法都市の「白の塔」の和な感じとか、1期では出てこなかったテイストもあって新鮮な気持ちで見られましたし、ユキメさんなど新キャラも増えて、「どんなお話になるのかな？」といちファンとしても楽しみになりました。

学校から離れた場所でのお話なので、七陰の活躍がたくさん見られそうなのも楽しみです。学校でのお話も個人的には好きなんですけどね（笑）。

――ちなみに、ガンマ以外でお気に入りのキャラはいますか？

三森：水瀬いのりちゃんが演じているベータが好きです。ガンマとベータに共通しているのが、シャドウから授かった知恵をすぐにコピーして、商売に転用するところで。いつも冷静で淡々としているけど、ちゃっかりしているところもかわいいです。二人が似ているからこそ、より愛着が湧くのかもしれません。

――10月4日からはちびキャラアニメ『かげじつ！せかんど』もスタートしました。

三森：ミニアニメは毎回バラエティ豊かで楽しくて、あんなに短い時間なのにオチが効いていますし、アニメ本編では描かれていない七陰の関係性が深堀りされていて素敵な作品だなと収録するたびに思っています。『かげじつ！せかんど』でもガンマがみんなを振り回す回があるので、お楽しみに！

――第4話から「偽札編」が始まりました。見どころのご紹介をお願いします。

三森：張り巡らされた策略がすごいです。シャドウが思っていることがわからなくて、七陰も振り回されたり、不安になるシーンもあって。

――今までで一番、七陰全員が動揺したエピソードかもしれませんね。

三森：私も同じように「どういうこと？」ってきょとんとしましたし、複雑な気持ちになりました。でもそれも作戦の上で、最後の回収で「え～っ！」と驚いたし、「やっぱり主様って素晴らしいな」と改めて感じました。いろいろある転生系の作品の中でも珍しいお話だと思いますし、私も勉強になりました。

――ミツゴシ商会がターゲットにされるほど、今では大きな存在になっているのかという驚きもありました。

三森：そうなんですよ。経済を回しているんですよね（笑）。シャドウからの知識だけで、どんどん事業を拡大していって、ガンマって本当に頭が切れる子なんだなと。

2nd seasonから登場したキャラの過去ともつながっていたりと、いろいろな伏線が回収される回が多いので、見ていて爽快感を感じられると思います。1期を見直してから2nd seasonを見ると絶対楽しいと思います。

――改めて『陰実』の魅力と人気の秘密はどこにあると思われますか？

三森：まずシャドウのパーソナリティが魅力的ですよね。脚本も楽しくて、シャドウが口に出しているセリフと、内心思っているモノローグが全然違うのがおもしろいし、お話のテンポもよくて、いろいろな人たちが巻き込まれていく様子も、壮大なコントを見ているみたいで。七陰もずっと振り回されているけど、シャドウにどんどんハマっていって、むしろ振り回されにいっているのではないかと思えるくらい（笑）。そんなシャドウも戦う時はすごく強くてカッコいいし、文字通り「実力者」で。それなのにモブっぽいムーブを楽しんでいる余裕もあるのがすごいです。

――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。

三森：ついに2nd seasonが始まりました。原作ファンの方や1期から引き続きご覧になっている方は、前シリーズ同様に物語のテンポ感やコメディ部分、シャドウや七陰をはじめ、濃いキャラたちを楽しんでいただけたらと思います。この2nd seasonでどんどんお話が転がっていきますので、もっとおもしろくなりますよ！

まだ『陰実』の世界に触れたことがない方も、原作やマンガ、ゲームなど、いろいろ展開しているので、どこから入っても楽しんでいただけると思います。私個人としては、ゲームをぜひプレイしてほしいです。ゲームをやることで、それぞれのキャラのバックボーンがわかってくるので、よりキャラに愛着が湧いてくると思います。むしろ今からご覧になる方は、何も知らない状態から『陰実』を楽しめるのでうらやましいくらいです。放送後に1週間待つ辛さもないから（笑）。おもしろいアニメなので一気見できちゃうと思います。

そして、2nd seasonではいよいよガンマが活躍しますよ！　しっかりしたシリアスなガンマも見てください（笑）。この「偽札編」は2nd seasonの前半の山場で、終盤まで驚きの連続です。ぜひ、これから放送となる第5話以降も、楽しんでくださいね。

[撮影/MoA]

『陰の実力者になりたくて！2nd season』作品情報

あらすじ

「陰の実力者」に憧れた少年は、道半ばで命を失い、シド・カゲノーとして異世界に転生した。新たな世界で「陰の実力者」設定を楽しむことにしたシドは、陰に潜み、陰を狩る者――シャドウを演じ、付き合いのいい配下の少女たちと闇の教団に対抗する「シャドウガーデン」を組織する。すべては妄想の産物……そのはずだった。ところが世界の闇たる「ディアボロス教団」は実在し、シドの知らぬところで「シャドウガーデン」は教団との抗争を繰り広げていた。次なる舞台は「血の女王」「妖狐」「暴君」の三勢力が統治する無法都市。そこは、ならず者がはびこる弱肉強食の世界だった。吸血鬼たちの支配者「血の女王」の討伐のため、姉のクレアに連行されてきたシドは、またとない「陰の実力者」ムーブの機会に心を躍らせるのだが……。「血の女王」を巡る陰謀が動き出し、無法都市は三つの勢力が入り乱れる。さらに姉のクレアも騒乱に巻き込まれ、シャドウガーデンも独自に行動。混沌を極める中、シドは人知れずシャドウとして暗躍しようとする。赤き月は昇り、覚醒の刻は来た――！