冬アニメ『SHAMAN KING FLOWERS（シャーマンキングフラワーズ）』 上坂すみれさんが語る「日笠陽子さんは役に憑依合体する方。まさに『SHAMAN KING』の人！」

上坂すみれさんの楽曲「ディア・パンタレイ」がエンディングテーマ

――今作での見どころや注目ポイントを教えてください。

日笠：すみぺ、お願いします！

上坂：日笠さんのお話を聞いたら、見ないわけにはいかないですよね。私が何か言って解決する問題ではなく、私の言葉を1つでも削って、今の日笠さんの言葉を記事に全部載せていただければ、みんな見てくれると思います。日笠さんが本当にすごいので、みなさん宜しくお願いします！

一同：（笑）。

日笠：エンディングテーマがすみぺの曲なんです。すみぺに「エンディングがめっちゃかっこいいね！」ってLINEしたよね。

上坂：言っておいた方がいいですよね。

一同：（笑）。

日笠：エンディングテーマの話してよ！

上坂：日笠さんがLINEしてくれた話を……。

日笠：そこじゃなくて！

一同：（笑）。

　
上坂：日笠さんがエンディングテーマを聞いてくれて、「エンディング、良かったよ！」とLINEしてくださいました。オープニングテーマが水樹奈々さんの楽曲『Turn the World』で、私がエンディングテーマを歌わせていただいているんです。

作曲してくださった方も『SHAMAN KING』をかなり読み込んでくださっている方で、歌詞が『SHAMAN KING FLOWRS』の世界そのものなんですよ。フルで聞いてくださると、「受け継がれていくものや愛やそういった魂の繋がりみたいなものがすごく連綿と繋がっていく。それは尊いことだけど、普通なことなんだよ」というようなことを乗せた情熱的な歌詞と楽曲になっています。

私はアーティスト活動的には、けっこうおふざけソングが多いんですけど、初めてとてもまじめな曲を歌わせていただきました。

一同：（笑）。

上坂：初めて「真剣に生きること、愛とはこういうこと」と歌ったので、レコーディングが一番苦労しました。今作では原作にあったギャグテイストを差し引いて、かなりシリアスな『SHAMAN KING FLOWRS』の戦いを描いているので、それに相応しいエンディングテーマというのは、歌う側もすごくプレッシャーがあったんです。

でも、かなり熱い楽曲に仕上がっているので、エンディング映像も楽しみですし、アルミからの花への思いも、あまり作中では描かれはしないんですけど、楽曲ではそれがちょっと滲んでいたりして、すごく聞いてほしいです。よろしければエンディングも飛ばさずに、楽曲も聞いていただければ嬉しいなと思います。

　
日笠：熱いのに、どこか切なくて、すごくいい楽曲なんですよ！

上坂：……ってLINEで言ってくださいました。

日笠：聞いてください！

上坂：（ニコニコして）優しいな～

――日笠さんはそんな思いを上坂さんにLINEで送ったんですか。

日笠：言いそびれちゃって、LINEで……。

一同：（笑）。

日笠：忘れた。これ言いたかったのに、毎回言おうと思っていたのに、言えなくて……。

上坂：第10廻話ぐらいの収録終わりに、「すみぺ、この後時間ある？」と言われて、「あっ、怒られるんだ。私」って……。

日笠：怒らないよ（笑）。

上坂：それで謝ることをいっぱい考えていたら、日笠さんが喫茶店へ連れて行ってくださって「悩んでいることとかない？　アフレコやりづらくない？　大丈夫？」と聞いてくださって、本当に優しいなって思いました。「アルミは難しいよね。大丈夫？」と聞いてくださって……。

日笠：時間なくて、言いそびれちゃって……（笑）。

　
上坂：「日笠さんの人柄の良さがこのアフレコの空気を作っていたんだな」と思いました。

日笠：本当はもっと早くに、すみぺとも話したかったんですけど、私が本当に申し訳ないぐらい自分のことでいっぱいいっぱいだったんです。花を演じること、葉を演じることで本当にいっぱいいっぱいだったから、葉との会話が終わった後ですよ（笑）。

上坂：そっか。それもあったんだ（笑）。

日笠：ごめんな～

上坂：葉待ちだったんだ……（笑）。

日笠：葉待ちだった（笑）。それぐらいいっぱいいっぱいだったんですけど……。

上坂：「親父～！」って思いますね（笑）。

一同：（笑）。

　
日笠：エンディングテーマはめちゃくちゃいい曲です。私の中で、すみぺはアグレッシブな楽曲のイメージが強かったんですけど、今回の楽曲は力強くて、すみぺが作品に寄り添ってくれた曲！

上坂：それこそ、「それっぽくやっているだけになりたくない」と思ってレコーディングしていたので、そう言ってもらえると嬉しいです。

日笠：（リハーサル）V（※3）に入っているので、毎回映像チェックの最後にエンディングテーマを聴くのが楽しみだった。

上坂：嬉しい～！　（ニコニコして）嬉しいな～

※3：リハーサルVは声優がアフレコ収録する前にもらう映像。収録前にリハーサルチェックするために利用する。

――本作を楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします。

日笠：『SHAMAN KING FLOWRS』は始まりの物語であって、完結する物語ではありません。戦いのまだ1ページ3行目辺りぐらいしか描かれていないものです。我々も物語がどういう結末を迎えようとしているものなのか、まだわからない中、手探りの中で花を演じてきました。

そして『SHAMAN KING』の葉という存在とも戦いながら、ある意味、花と一緒に葉に向かって戦いながらも、「いったい何のために戦っていたのか」とか、「何のために私たちは作品づくりをしていたんだろうか」とか、そういうものがすごく1話ごとにリンクしていく瞬間がありました。

それから、みんな喉と命を削って、全力で向かい合っている13話なので、きっと最終廻を見た時に「ここで終わるの？　続きは？」と思う人もたくさんいると思います。私もそのうちの1人で物語の続きが見たいと思っているので、ぜひ第1廻から第13廻まで、1ミリも見逃さず見てほしいです！

――ありがとうございました！

作品情報

あらすじ

ハオがシャーマンキングとなり、戦いの幕を閉じたシャーマンファイトから、14年後のふんばりが丘。ハオの弟であり、その兄と最終決戦を戦った伝説の戦士・麻倉 葉の一人息子・麻倉 花は、シャーマンとしての才能を発揮出来ず、鬱屈した生活を送っていた。その花の前に、もうひとつの麻倉家を名乗る二人が現れ…。次世代シャーマン達の物語が幕を開ける！

キャスト

麻倉花：日笠陽子
阿弥陀丸：小西克幸
アルミ・ニウムバーチ：上坂すみれ
麻倉葉羽：堀江瞬
朧 大凶：伊藤健太郎
麻倉路菓：小清水亜美
玉村たまお：水樹奈々
ポンチ：宮園拓夢
コンチ：観世智顕
梅宮竜之介：田中正彦
蜥蜴郎：高木渉
一原竜次：三宅健太
伊吹ガッコ：鷄冠井美智子
ナマハ：植田千尋
道黽：朴璐美
麻倉葉：日笠陽子
麻倉アンナ：林原めぐみ
ハオ：高山みなみ
鴨川羊介：松岡禎丞
フラ・ヤービス：檜山修之
カンナ・ビスマルク：遠藤さき
マリオン・ファウナ：真堂圭
マチルダ・マティス：美波わかな

(C)武井宏之・講談社／SHAMAN KING FLOWERS Project.

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