
映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』ナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple” 波羅夷 空却役・葉山翔太さん&四十物 十四役・榊原優希さん&天国 獄役・竹内栄治さん インタビュー|キャラクターとキャストがリンクしている部分は“仲良く喧嘩してる”ところ
印象的なのは因縁のあるキャラクターたちのシーン
──ちなみに、インタラクティブ映画の「おすすめの見方」はありますか?
葉山:インタラクティブということで各上映回ごとに違った楽しみ方ができると思います。
竹内:もし推しているディビジョンが負けて、その先の展開で推しているディビジョンの物語や曲が見られなかったとしても、さっき優希くん(榊原優希さん)も言ってくれたように楽曲含めて作り込みは他のディビジョンもすごく細かいですし。
それを見ておくことで、もう一度劇場に行った際には、最初に見た他のディビジョンと同じクオリティの展開が勝利したナゴヤでも見られるんだという期待を持つこともできますよね。
なので、全然、推しディビジョンの勝利ルートが見られないことは無駄ではないというか、むしろそこから他のディビジョンを好きになったって良いと思うんですよ。
榊原:推し変あり?
竹内:いや、最終的にナゴヤに帰ってきてくれればいいです(笑)。
一同:(笑)。
葉山:逃さない、そこは大事だね。
竹内:他のディビジョンも良いよね。ただ、一番はナゴヤだよね?っていう気持ちで行ってくれるのなら全然大丈夫です(笑)。
一同:(笑)。
榊原:余裕で帰ってくるならば良い(笑)。
でも見ていて本当に思うのは、僕は四十物 十四を演じている分、ナゴヤ・ディビジョンへの思い入れが一番強いんですけど、ナゴヤ以外のディビジョンのみんなが戦っている姿で「うわぁ!ここすごい良い!」って思うシーンがあったり。
竹内:うん。絶対あるんだよね。
榊原:色々と関係性の深いキャラクター同士のやり取りで、「えっ?! あのお二人のそんな姿を見せてくださるんですか?!」みたいなシーンもあったりして。
ソロで抜かれているシーンも、あのキャラのあんな表情がみられるんですかという……こんなのもう一枚絵じゃん!みたいな(笑)。そういうショットがたくさんあるので、もちろんナゴヤには帰ってきてくれるという前提で色々なストーリーを楽しんでいただけたらなと思います。
──今、榊原さんから「色々と関係性の深いキャラクター同士のやり取り」という言葉もありましたが、印象的だったキャラクター同士のシーンを教えてください。
葉山:迫力でいうと、バトルシーンでそれぞれが自分のところをレペゼンしながら相手のところもリスペクトして戦うというところで、First Stage 1st Battleでのイケブクロとナゴヤの対戦シーンが思い浮かびますね。
イケブクロは血の繋がりがあって、ナゴヤは血は繋がっていないけれど家族として絆があるという対比があるディビジョンのやり合いだったのですが、それこそ以前、一郎(山田 一郎)と空却が2人でチームを組んでいた時の雰囲気を出せたなと思うので、この2人の関係性という部分をファンの方たちには見てほしいですね。
榊原:(小声で)良かった…!良かった……!とても良かったです!
一同:(笑)。
榊原:私からは、シンジュクさんのお話を……。
僕が『ヒプノシスマイク』というコンテンツに関わる前の、原初の推しである独歩さん(観音坂 独歩)もいらっしゃるは、竹内さんと木島さん(木島隆一さん)とは仲が良く、なんやかんや個人的にもすごくお世話になっている木島さんが演じられており、かつカラオケでついつい歌ってしまう曲を多数持っている一二三さん(伊弉冉一二三)がおられるは、また私の人生の推しである速水奨さんが演じる先生(神宮寺 寂雷)もおられるはで、すごくシンジュクさんには思い入れがあるんです。
この中でも、先生に絞らせていただくと、先生とシブヤの乱数さん(飴村 乱数)とのやりとりが良くて!バトル中も、「うわぁうわぁ!あぁあぁ!」みたいなシーンが多くて。「もう観て!」としか言えなくて、とにかく注目です!私からは以上です!(笑)。
一同:(笑)。
竹内:ここで俺がヨコハマやオオサカの話をできればと思ったんですけど、俺もなんだかんだシブヤとシンジュクの部分が印象的だったんだよなぁ。
榊原:被った!
竹内:被ったな〜と思った(笑)。
バトルが終わった後の最後の会話のシーンはどのディビジョンも「すごく良いシーン」だなと思う部分が大半なんですけど、シブヤとシンジュクには一割二割くらい嫉妬心が芽生えてしまって。というのも、獄からすると寂雷は幼馴染であり親友なので、あの最後のシーンを観た瞬間に「獄じゃダメなのかよ」みたいな。
一同:(笑)。
榊原:おおお!!
竹内:もちろん、それは全く別の話だし、そういう場面ではないのは頭の中で分かっているんですけど、なんとなく僕の中で「くそ!」っていうちょっとした嫉妬心がほんのり芽生えちゃうぐらい良いシーンだなと思いました。
榊原:それぞれのディビジョンのリーダーたちの関係性もエモいですよ!
竹内:過去の因縁が強い組み合わせだからそうなっちゃうんですよね。
「本当に仲良く喧嘩してるディビジョンなんです(笑)」
──では、キャラクターについて少し深掘りさせていただきます。改めてになりますが、波羅夷 空却・四十物 十四・天国 獄、それぞれのキャラクター性をどのように捉えて演じられていますか?
葉山:本当に最初の頃は、僕も資料をいただいた段階では破戒僧というか言葉でいうと壊滅的な僧侶のようなイメージ?
榊原:あははは(笑)。
葉山:ふふふ(笑)。そんなイメージでした。徐々に物語が進むにつれて、空却のキャラクターとしては父親とのお話がメインになってきます。父親との会話の中で、「これをやっとけよ」と言われて「やってられっか」と反論すると拳骨が飛んでくるみたいな、同じみのパターンがあるのですが、そのパターン化された会話の中にも、彼が成長しているという部分を織り込んでいかなきゃなと意識してやっていましたね。
今回の映画では、Final Stageでチュウオウ・ディビジョンの3人と戦うためにも、今までの彼自身のガキ臭い部分を脱ぎ捨てて臨みましたね。
有為転変の世であることを認識して、貫き通している我の強さと芯の真っ直ぐさは初期の頃と比べてもっと意識しています。
榊原:あたかも2人の十四くんがいるように表面上は見えるんですけど、彼にとって一時期はビジュアル系モードが鎧や盾として機能していたのかもしれません。だけど、だんだん時が経つに従って、ビジュアル系モードは彼の中で鎧や盾だけではなく矛になっていたりもしているような。
もうひとつの何かではなくて、それも彼の一部というか。ビジュアル系モードとそうではない時の十四、どちらを演じている時も根底には素の共通する本質の部分が存在するんだぞという部分は意識するようにしています。
竹内:獄に対して一貫して思うことは、おそらく仲間と認めた相手に対しては絶対に建前で話さないキャラクターだということなんですよね。結構口調がキツかったりするのはそういう部分があるから。オブラートに包んだ伝え方を基本的にはあまりしない人なので、はっきりと「お前のここがダメだ」と思ったらダメだと言うし、良かったら「ここが良かった」とストレートに伝える性格だと思います。
それが仲間に対してだと特に強くなる竹を割ったような性格だから腹を割って話やすいというか、付き合うとしたらものすごく付き合いやすいキャラクターなんだろうなと。その部分をしっかりと出せるようにやっていこうと、これまでもずっと演じてきたつもりではいます。
彼を取り巻く周囲の状況が物語の中で変わっていったとしても、その部分というのはずっと揺らいでいない部分です。途中で「それは間違ってる」と周りから指摘されることはあっても、ちゃんとそれを受け止めて、修正できる柔軟さを持っている人だし、終始どんな人に対しても同じ目線に立つことができるキャラクターなんだろうなと思います。
──ありがとうございます! 続けて、現在のナゴヤ・ディビジョンのチームワークの印象についてもお聞かせください。
葉山:まぁ、「思うがままに」という感じですよね(笑)。
竹内・榊原:ふふふふ(笑)。
葉山:空却が空却なもんで(笑)。
竹内:本当に大変だよ。
榊原:大変。
葉山:付き従わせてはいないですからね! 勝手にやっているんで!
一同:(笑)。
葉山:キャラクターでもキャスト間でも同じように「思うがままに」という感じだと思います(笑)。僕らのライブでも、それぞれが「自分はこうやりたい」と思ったことをまずやって見せたら、「じゃあ自分もこうする」みたいな感じで、自然と被せ合っていくという向き合い方ですね。
なので、本当に自分が思うがままにやらせていただいているなと思いますし、そこが僕たちの強みでもあると思います。
榊原:ずっと前に似たような質問を受けたとき、「ごった煮感」っていう表現を僕はした気がするんですけど、十四くんたちはそれぞれが向いている方向やアプローチに違いがあって、本当にごった煮にしたようなチームだなと思います。それぞれの方向を向いているんだけれど、背中合わせみたいな良さがすごくナゴヤにはあるなと。
割とその良さというのは、さっきうちのリーダー(葉山さん)が言ったような、ライブだったり何かに臨んだりする時にリーダーが「こうした方がいいんじゃない?」って提案してくれたり、逆に「ちなみに、こういうのってどうっすかね?こんなのやりたいっすわ〜!」って言うと、「えぇ?まぁ、良いけどさぁ〜」って。
葉山:そんな言い方してない(笑)。
榊原:あ、これは竹内さんのモノマネです(笑)。
竹内:え、今の俺?(笑)。そんなしゃべり方してたんだぁ……?
葉山:(ツボに入る)ふははは(笑)。
榊原:あはは(笑)。だけど、ある物事に対してより良くするために、それぞれの視点から意見を出し合うことができて、それぞれが見ているポイントは違うのかもしれないけれど各々の意見を取り入れることで、結果として完成形がものすごく面白いものになる、みたいな部分はキャラクターたちも僕たちキャストも似ているなぁ。
きっと、彼ら(ナゴヤ・ディビジョン)もそうなんだろうなと思っています。
竹内:本当にあらかた今言われている感じなんですよね。
葉山:大人の目線でお願いします。
竹内:え〜、主義主張が……って難しい(笑)。
葉山・榊原:(笑)。
竹内:ナゴヤ・ディビジョンは主義主張が違ったりする3人なので、立ち位置はバラバラに見えるんですけど、実は根っこの部分ですごく強く繋がっているんです。
これが珍しく仲が悪いわけでもなければ、めちゃめちゃ良いわけでもない。緊張感のある関係性を保ちつつ仲が良いみたいな。本当にすごく不思議な関係性だなと。
でもそれは、3人が一番最初に繋がって関係性ができたきっかけが、いじめだったりと結構ハードな部分で繋がったところにあるからだとも思います。最初に友達として仲良くなるというふうな雰囲気ではないところから関係性がスタートしたからこそ、表面的な部分よりも根っこの部分で繋がれるような関係性ができあがったと思うんですね。
そういう部分があるからこそ、ギャーギャー言っていてもなんとなく気づいたら3人一緒にいるし、ライブの際も仲良く喧嘩をしている雰囲気が生まれているんだろうなと思います(笑)。
葉山・榊原:あははは(笑)。
竹内:『トムとジェリー』じゃないけれど、そんな感じだよね?
「お前がそう来るなら、じゃあ俺はこうしてやる!」みたいな、かまし合いのような感じで僕らもライブをやってきたという印象がすごくあって、そうやって作り上げてきたディビジョンなんですよね。
それがあったから、ライブで別の表現が出てきたり今までにない方向性のパフォーマンスを突然、榊原君がやってきたりとか。
榊原:ふふふ(笑)。
葉山:そうくるのね。分かったよって(笑)。
竹内:一番かましてくるのが榊原君なので、リハーサルと違うことをやるのが大好きな子なので(笑)。
榊原:あははは(笑)。そんなことない!(笑)
葉山:僕はその枠に入ってなくて良かった。
竹内・榊原:……えっ?
竹内:(榊原さんが)一番ってだけで、(葉山さんも)やらないとは言ってないから!(笑)
葉山・榊原:(笑)。
竹内:ね? 本当に仲良く喧嘩してるディビジョンなんです(笑)。
[取材・文/笹本千尋 撮影/MoA]
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あらすじ
キャスト
山田一郎:木村昴
山田二郎:石谷春貴
山田三郎:天﨑滉平
MAD TRIGGER CREW
碧棺左馬刻:浅沼晋太郎
入間銃兎:駒田航
毒島メイソン理鶯:神尾晋一郎
Fling Posse
飴村乱数:白井悠介
夢野幻太郎:斉藤壮馬
有栖川帝統:野津山幸宏
麻天狼
神宮寺寂雷:速水奨
伊弉冉一二三:木島隆一
観音坂独歩:伊東健人
どついたれ本舗
白膠木簓:岩崎諒太
躑躅森盧笙:河西健吾
天谷奴零:黒田崇矢
Bad Ass Temple
波羅夷空却:葉山翔太
四十物十四:榊原優希
天国獄:竹内栄治
言の葉党
東方天乙統女:小林ゆう
勘解由小路 無花果:たかはし智秋
碧棺合歓:山本希望
(C)ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie
映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』公開記念フェア in アニメイト
実施期間:2025年2月21日(金)〜3月23日(日)
実施店舗:池袋本店、仙台店、札幌店、渋谷店、名古屋店、京都店、福岡パルコ店、大阪日本橋店、横浜ビブレ店、新宿店、アニメイト通販
フェア内容
期間中『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』関連のキャラクターグッズをご購入・ご予約内金税込1,100円毎、 書籍・CD・DVD・BDをご購入・ご予約(内金税込1,100円以上必須)1点毎に 【バックステージパス風カード(全18種)】を1枚プレゼント!
※特典はお選びいただけません。※内容は諸般の事情により、変更・延期・中止となる場合がございます。
特典 バックステージパス風カード(全18種)














































