
映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』シンジュク・ディビジョン“麻天狼” 伊弉冉 一二三役・木島隆一さん×観音坂 独歩役・伊東健人さんインタビュー|いろんな人との絆と信頼があって『ヒプマイ』の7年間が“映画”という形に
一二三と独歩が新しいステップを踏み出すための作品にもなっている
──アフレコはどのように収録されたのでしょうか?
木島:和気藹々と録りましたね。
──完成した映像をご覧になられて印象に残っているシーンはありますか?
木島:一二三の動いている映像を見たとき「あ、髪の毛とおでこの間ってそうなってるんだ!」と思いました(笑)。「ジャケットの襟の厚み、そんなにあったんだ!」とか新しい発見があって面白かったですね。あとシーンによって可愛かったり、カッコよかったり、キャラクターの表情の作り込みに感動しました。
伊東:最近のアニメーション技術にただただ圧倒されますね。クオリティの高さに感服しました。実際の映像を見るよりも前に収録したので、完成した3DCGの映像を見たときキャラクターの描き方がここまで進化しているんだなと感じました。
バトルのシーンもアニメの時とは違った描かれ方がされています。アニメはアニメの良さがあってCGはCGの良さがある。その違いが面白い。独歩で言うとマイクの出し方ですね。ガラケーを出して……。
木島:投票できないガラケーね(笑)
伊東:頑張ればできるかもしれない(笑)。でも10秒じゃ難しいか。
木島:劇場に響く「カチッ」(ガラケーが開くときの音)ってなんだよ(笑)。
伊東:カッコいいじゃないか!(笑)。
話しを戻しますが、ヒプノシススピーカーが飛び出してくる時のエフェクトやモニター演出も印象的でしたし、バトルシーンのキャラクターたちの動きもすごかった。今回とくにモーションアクターさんたちが本当に素晴らしいお仕事をされていた。アクターさんたちもお芝居をしているんですよね。声優にスポットが当たりがちですが、楽曲を作っている方々や演出を考えている方々が『麻天狼』を作りあげ、いろんな人の『麻天狼』への想いを我々とアクターさんで表現しているんだなと感じました。
木島:3DCGの動きを見ていると、「これ、ライブでやってみたいな」と思うこともありますし、お互いがお互いを高め合って、よりお客さんに喜んでもらえるコンテンツを作っていけたらいいなと思っています。
伊東:一二三で言うと、スーツを着ているじゃないですか。アクターさんは「こうジャケットを着て、マフラーはこうで」と計算して、細かい演技をされているんですよね。本当に素晴らしい!
──お二人のキャラクターは「ギャップが良い」と話題です。どういう風に役作りや演じ分けをされていますか?
木島:一二三はギャップでしかない(笑)。「女性恐怖症」という部分は次のステージに入ったので、これから先変わっていくだろうというのはあるんですが、現段階ではジャケットを着る前と後は別の人物として演じている。根本的な部分では「女性が好き」なので、その軸がしっかりあれば何をやってもブレないと思って7年間やってきました。そしてやっぱり『麻天狼』への“愛”ですよね。一二三の中にある愛を全開にして、ライブでもアフレコでも優しさを常に持っていれば大丈夫と意識して芝居しています。
──独歩はいかがでしょうか?
伊東:独歩は一見ギャップと言われがちですけど、人間って誰しも一面的ではないんですよね。どんなに優しい人でも怒るときは怒るし、負の感情もある。独歩はそういう“人間らしさ”をすごく分かりやすく具現化したキャラクターだと思っています。規則正しく働く社会人の顔を持っているかと思えば、いろんなことに怒りを爆発させたりもする。今作では独歩も成長して、堂々と人に盾突けるようになったかな。
だから独歩においてはギャップが狭まっているかもしれない。それは彼の成長と言っていいものだと思う。でも彼のアイデンティティでもあるんですよね。
木島:そうなんですよ! 一二三もね。
伊東:二人のウィークポイントが解消されてなくなったらキャラクターとしての魅力が半減してしまうかもしれない。だから難しいんですけど、今回の映画は彼らが新しいステップを踏み出すための作品にもなっているんじゃないかな。
もちろん“キレる独歩”は健在ですし、ときに“安らかな独歩”も描かれています。僕自身としてはあまりギャップは意識していなくて、「独歩って、人間ってこういうものでしょ」という感覚で演じていますね。
──最後に、ファンの皆様にメッセージとこれからバトルを観るファンへ意気込みをお願いします。
伊東:意気込んでいるのは、きっと僕らよりもこれから映画館に行くみなさんだろうなと思います(笑)。自分もお客さんとして見に行ったら「今回はどんな結末が見られるのかな?」とみなさんと同じようにドキドキワクワクすると思う。観た人全員が「もう何も思い残すことはない!」と言って映画館を出てくる結末にはならないと思うんです。だからこそ、何回も観に行きたくなる作品になっているんじゃないかな。
そして楽曲自体はリリースされているので聴くことはできますが、やっぱり劇場で体感してほしい! 楽曲ももちろんそうですし、その他もたくさんあるので、ぜひ何度も劇場に足を運んで聴いていただきたいなと思います。
木島:試写会で観たとき本当にドキドキがすごかったんですよ。投票のとき、心臓の音が隣の人に聞こえちゃうんじゃないかっていうくらいドキドキした10秒間でした(笑)。この緊張感をぜひ劇場でみなさんにも味わっていただきたいですね。
「ファイナル」と銘打っていますけど、キャラクターたちはこれからもシンジュクに生き続けます。これから先もキャラクターたちと一緒に歩んでいくためにも、ぜひ劇場で彼らを応援していただき、一緒に盛り上がってドキドキを楽しんでいただけたらなと思います。引き続き『麻天狼』の応援をよろしくお願いいたします!
[取材・文/万木サエ]
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画像をクリックすると、関連記事にとびます。作品概要
あらすじ
キャスト
山田一郎:木村昴
山田二郎:石谷春貴
山田三郎:天﨑滉平
MAD TRIGGER CREW
碧棺左馬刻:浅沼晋太郎
入間銃兎:駒田航
毒島メイソン理鶯:神尾晋一郎
Fling Posse
飴村乱数:白井悠介
夢野幻太郎:斉藤壮馬
有栖川帝統:野津山幸宏
麻天狼
神宮寺寂雷:速水奨
伊弉冉一二三:木島隆一
観音坂独歩:伊東健人
どついたれ本舗
白膠木簓:岩崎諒太
躑躅森盧笙:河西健吾
天谷奴零:黒田崇矢
Bad Ass Temple
波羅夷空却:葉山翔太
四十物十四:榊原優希
天国獄:竹内栄治
言の葉党
東方天乙統女:小林ゆう
勘解由小路 無花果:たかはし智秋
碧棺合歓:山本希望
(C)ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie
映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』公開記念フェア in アニメイト
実施期間:2025年2月21日(金)〜3月23日(日)
実施店舗:池袋本店、仙台店、札幌店、渋谷店、名古屋店、京都店、福岡パルコ店、大阪日本橋店、横浜ビブレ店、新宿店、アニメイト通販
フェア内容
期間中『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』関連のキャラクターグッズをご購入・ご予約内金税込1,100円毎、 書籍・CD・DVD・BDをご購入・ご予約(内金税込1,100円以上必須)1点毎に 【バックステージパス風カード(全18種)】を1枚プレゼント!
※特典はお選びいただけません。※内容は諸般の事情により、変更・延期・中止となる場合がございます。
特典 バックステージパス風カード(全18種)














































