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春アニメ『クラ★スタ』安部 瞬インタビュー|この作品はエンターテインメントに関わる人間にとって大事なことを伝えてくれている

春アニメ『クラシック★スターズ』ショパン役・安部 瞬さんインタビュー|物語の随所でエンターテインメントに関わる人間にとって大事なことや魂を伝えてくれる作品

 

ショパンを表現するために自分を解き放って歌う必要があった

──本作と言えばキャラクターソング。ショパンの曲も本編中に挿入歌として2曲流れましたが、それぞれの収録はいかがでしたか?

安部:第3話の挿入歌「進化のエチュード」は、ショパンのテーマが伝わるエッセンスを入れたいと思ってレコーディングしました。特にアニメで流れる箇所に彼の物語が感じられるように歌唱しています。フル尺で聞いたときにその世界が拡張されればという思いも込めていますので、ぜひフル尺で聞いてもらいたいですね。

 

 

──ラップパートもとても印象的でした。

安部:ラップ部分は、「ショパンの迷いや悩みを表現してください」というディレクションがあったんです。歌うときにもそこはすごく意識しました。

──第9話の挿入歌についてはいかがですか?

安部:試練でした(笑)。というのも、第9話で葛藤を乗り越えたショパンが歌う曲なので、解き放たれた表現をする必要があって。楽曲の難易度もすごく高かったですが、ショパンの心情を表現するために自分自身を解き放って歌う必要もあったので、より大変でしたね……。だからこそ、歌い終えた後は達成感があって。安部瞬としても新たな景色が見えましたし、ショパンが見た景色ともリンクした気がしました。

──作中ではショパン含めてメインキャラクターたちの歌唱シーンもありました。実際に歌唱シーンの映像を見ての感想を教えてください。

安部:楽曲はどれも素敵なのですが、総じて難易度も高くて。そんな楽曲をみなさん歌いこなしていて、流石だなと思いました。どの楽曲にも原曲のエッセンスが入っていて、聞く度に「あっ、ここもそうだったんだ」と気づくものになっていて。映像も見ていて、「このとき、このキャラクターはこういう風に思っていたのかな」と感じる部分があるんです。映像・楽曲どちらの面でも色々な発見があり、何度でも楽しめるのが面白いですね。

 

 

物語は「ここにきてまた新しい謎が出てきます」

──本作のアフレコはいかがでしたか? 現場の雰囲気などを教えてください。

安部:先輩方のおかげで楽しく収録ができました。特に温泉旅行に行く第7話の収録が印象深くて。旅館に行くまでの車中でしりとりをするシーンがあるのですが、あれ、台本上にはなかったんですよ。

──アドリブだったんですね!

安部:はい。テストの段階で(三原木先生役の)浪川大輔さんが「俺、あそこは台本とは違うこと言うから」と僕の耳元でぼそっとおっしゃって。で、本番で僕がそのしりとりに対してアドリブを返したら、飄々としながら「すごいじゃん!」って褒めてくださったんです。浪川さんが事前に言ってくださったから対応できたのに、現場で僕を立ててくださったんですよ。すごく優しい先輩だと思いましたし、あのアドリブを瞬時に思いつくなんて、面白い方だと尊敬しました。

 

 

──先輩の鏡ですね! 安部さんはアニメのレギュラーでメインキャラクターを務めるのは本作が初めてだったとお聞きしました。

安部:そうなんです。だから、アフレコが始まったばかりの頃はすごく緊張していました。第1話の台本を見返してみたら、書き込みの量がものすごいんです。書かなくていいことまで書いていたり、必要ないところに線を引いていたり……。恐らくそうすることで、自分の緊張をほぐしていたんだと思います。そんな緊張しっぱなしの僕に「Gran★MyStar」の先輩方は優しく接してくださり、あたたかい目で見守ってくださいました。

後半になるにつれて書き込みの量が減っている台本を見ても、緊張がどんどんほぐれていったことがよく分かります。先輩方が演じやすい雰囲気を作ってくださったおかげで、最後まで居づらさを感じることなく演じられました。

──いよいよクライマックスへと向かっていく本作。見どころを教えてください。

安部:コンテスト本選に向けて動き出しますが、ここにきてまた新しい謎が出てきます。「Dis=Cord」の真意は? コンテストの裏側では何が起こっているのか? 正直、アフレコをしているときは「これ、最後はどうなっちゃうの?」って思っていました。ただ、絆が深くなった「Gran★MyStar」4人たちの熱くてエモい展開が待っているので、楽しみにしていてください。

 

 

──最後に、改めて安部さんが感じている本作の推しポイントを語っていただければと思います!

安部:この作品は、物語の随所でエンターテインメントに関わる人間にとって大事なことや魂を伝えてくれていると思っていて。僕は大学を卒業してから芝居を始めたのですが、それって決してはやくはないと思うんです。ただ、そこまでにやってきたことは、芝居の糧になっていて。決して無駄ではなかったんです。

ベートーヴェンは、ボクシング一筋だったところから音楽の道に進むことになりました。それでも、そこまでに得た経験や培ってきたモノは無駄ではなかったんです。彼が音楽のなかにボクシングと通ずる部分を見つけたところに、とても共感しました。

ここまで自分自身と重ねてお話してきましたが、これって新しく何かを始めようとする人たちにも刺さるポイントだと思うんです。物語や音楽を通じて、大切な何かを教えてくれる。それが、『クラ★スタ』の魅力ですね。

 
文:M.TOKU

 

作品概要

クラシック★スターズ

あらすじ

“世界で一番新しい音楽を共にーーー”
音楽・芸術・スポーツ、あらゆるエンターテインメント分野で未来を嘱望された若者たちが集う【私立グロリア学園】。

その音楽科では、偉大な音楽家たちの「才能(可能性)」に適合した者が【ギフト】を体内に移植され、その音楽家の名前で呼ばれることになる。ケガをきっかけに適合性を見出された青年・ベートーヴェンもその一人。

学園に編入したベートーヴェンは、異なるギフトを受け継ぐ仲間たちと出会い音楽の魅力に触れながら、コンテストでの優勝を目指すことに──。

偉大な音楽家の意思を未来へ紡ぐ夢のプロジェクト。音楽(エモージョン)とVR空間(ビジュアライズ)が織りなす奇跡のシンフォニーがここに開演!

キャスト

ベートーヴェン:内田雄馬
モーツァルト:伊東健人
ショパン:安部瞬
リスト:石毛翔弥
ロスト・ベートーヴェン:八代拓
ロスト・ヴィヴァルディ:佐藤拓也
ロスト・シューマン:村瀬歩
三原木逢生:浪川大輔

(C)CLASSIC★STARS PROJECT

 

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