
信頼から生まれるスペシャルなサウンドとバンドを続ける“意味”とは──Newspeak・Rei×Steven×Yohey『BULLET/BULLET』エンディングテーマ「Glass Door」&EPリリース記念インタビュー
「私がNewspeakを続ける意味はそこにある」
──Newspeakとしての活動が始まり、10周年が見えてくるタイミングですね。
Rei:そうか、もうそんな時期になりますね。
──改めて、御三方の出会いについて教えてください。
Rei:出会いは結成から5年ぐらい前までさかのぼって……その時は全員、別々でバンドをしていたのですが、対バンライブなどをしていてお互い「いいね」と思っていたんですよね。それぞれの企画に呼び合ったり、同じライブに出たりしていて。いつか一緒にやりたいよねという話は、その時からあったと思います。
その後、僕はイギリスのリバプールに2年間行っていたのですが、帰ってきたら、3人とも本当に偶然、近所に住んでいたんです。
──えぇっ!?
Rei:徒歩や自転車で行ける距離で、同じ地域に住んでいました。みんなちょうど、各々でバンドをやっていない時期だったこともあって、それぞれが集まりだして。自然に「何かやってみるか」と。それが始まりですね。
──始めた当初から、Newspeakがこんなにも大きな存在になると直感・予感していましたか?
Rei:いやいやいや。想像ではもっと先を行っている予定でした(笑)。
Steven:思った!
Yohey:俺も俺も(笑)。
Rei:最初のEPを作った時、何か起こせるかも、と、多分全員が思ったと思うんです。だからまだまだ、これからですね。
でも結成当初は、それほど気張って始まったわけでもなくて。集まって音楽をやってみたら、思ったより上手く混ざるな、と感じることができたといいますか。
Yohey:自然に熱量も合って。
Steven:自然の流れだったね。最初は本当に遊びで「このメンバーだったら音楽やるしかないじゃん」「何かやってみよう」という流れから……今まで色々と続いてきたね。
Rei:サマソニ(SUMMER SONIC)に早くから出演できたり、フェスが決まったりしましたが、一緒にやりたいと言ってくれるバンドやクリエイターたちが、自然に集まってきてくれたからだと思っています。
Yohey:Newspeakの結成タイミングは、遊びやすい新しいサービスがたくさん出てきた時期でもありました。Spotifyが日本に入ってきたタイミングで、TuneCoreなどのディストリビューターのような会社がどんどん出てき始めて。僕らもTuneCoreの方と仲良くさせてもらって。
自分たちで楽曲をリリースして、配信を始めることができるようになった時期でした。そんな背景もあって、どんどんできることが増えて、様々なことに挑戦していたら、どんどん仲間が増えていったという流れでした。
──もしかしたら朴監督のように、「自由に」「楽しく」ものづくりをしていたから、今のNewspeakがあるのかも、と思いました。
Steven:まさにそうでしたね。
──少し大きな問いになりますが、今Newspeakを言葉で表すとしたら、どのようなバンドだと感じていますか?
Rei:メンバーそれぞれ違いそうだね。
Steven:私にとってNewspeakは、音楽をずっと仕事にしてきた中で、もちろんこれも仕事のひとつではあるけれど、ここだけは少し違っていて。自分のマインドでいられて、自由でいられる場所です。
ライブが始まれば、もうこのステージの上がすべて。他のことは何も気にならなくなるし、周りで拳を突き上げてくれているお客さんを見て「これが自分なんだ」って実感できる。自由に演奏できる、本当にそう思える場所なんです。だからNewspeakは自分の人生にとってとても大事な存在ですね。私がNewspeakを続ける意味はそこにある。
もちろん、自分の自由のためだけにやっているわけじゃなくて、それをちゃんと人に伝えたい。僕自身も不安や心配を抱えているときもありますが、それを全部忘れて、この瞬間に燃えて……そんな想いがライブを通してお客さんにも伝わって「一緒に自由になろう」と思ってもらえたら嬉しいですね。
たとえそこに数人しか集まらなかったとしても、音楽をする意味はあると思っています。
Rei:いいこと言うね。
Yohey:いいこと言うよね。
──Yoheyさんはいかがですか?
Yohey:Stevenと似てると思います。一言で言うと「背骨」かもしれません。
背骨がずれると、まっすぐ立てないじゃないですか。例えばNewspeakでいいことがあると普段の生活もピシッとなるし、嫌なことがあっても全然気にならなくて。逆にNewspeakで良くないことがあると、個人の生活に影響が出ることもある。
Newspeakの存在は日々の生活や自分に大きな影響があるんですよね。背骨なのか腰骨なのかわからないですが、不具合があるとしんどいと思ってしまう。そこが快調だったら、何をしても上手くいくような感覚すらある……みたいな存在です。
──Yoheyさんにとって、ひとつの軸といいますか。
Yohey:そうですね。もうそうなっちゃいました。
──幸せな出会いですよね。次にReiさん、お願いします。
Rei:僕も二人と似ていますね。存在意義のようなものかもしれないです。
自分たちの弱いところ、強がっているところなど、全てをさらけ出して、自分たちの好きな、メインストリームから外れているような音楽を聴いて楽しんでくれる人がいる。「救われました」と言ってくれる人がいる。これは自分たちを肯定するものだと思うんです。
音楽は別に、人のためにやってるわけではないし、自分たちのためにやっています。ただ、その音楽が集まって、力を誰かに与えられているなと最近よく思うんです。その絶対数は大きい小さいじゃない。
なので……そんな感じですかね。このバンドは自分の存在意義の大きな部分を担っているのではないかと思っています。
──ありがとうございます。最後に、Newspeakで抱いている夢やこれからの展望を教えてください。
Rei:今回、エンディングテーマを務めさせていただいたことで、今まで接することがなかった分野の方やお客さんに出会えていると思います。これまで出会った人たちも全員ひっくるめて、自分たちの音楽をメインストリームにしていきたいという想いはバンドを作った時から変わりません。
それから……色々な場所に行きたいですね。日本各地もそうだし、海外にも行ってみたいです。
──もしかしたら、本当に数年間日本に帰ってこない生活が始まってしまうかも……。
Rei:それはそれで困るな(笑)。
Yohey:そうなったら、そのとき考えればいいよ(笑)。
【インタビュー:西澤駿太郎 編集:太田友基】
EP『Glass Door』Release Information

2025.8.13 Release
1.Glass Door
2.Lifedance
3.Coastline
4.Glass Door(Anime Version)
■Pre Add・Pre Saveはこちら
先行配信シングル「Glass Door」
■ストリーミング・ダウンロードはこちら
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プロフィール
シアトル生まれのVo. Rei(レイ)、カナダ国籍のDr. Steven(スティーブン)、香川出身のBa.Yohey(ヨーヘイ)からなる3ピースロックバンド。結成初年度からSUMMER SONIC など大型フェスティバルへの出演や、The FratellisやMando Diaoなどの来日公演のオープニングアクトに抜擢される。2022年10月、Honda FIT e:HEV CMソング「Leviathan」 でワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビューし、2025年8月13日には、EP「Glass Door」のリリースが決定。国内だけにとどまらず、韓国、台湾、インドで開催されたイベントにも出演を果たすなど、国内外問わず活動の場を広げている。
『BULLET/BULLET』作品情報
あらすじ
キャスト
シロクマ:山路和弘
ノサ姉:釘宮理恵
カウ姉:花澤香菜
ナカ兄:関智一
エイ婆:折笠愛
ノア:瀬戸麻沙美
バレル:古川慎
ウィール:茂木たかまさ
リン:若井友希
ブレックファースト:川原慶久
アフタヌーンティー:加隈亜衣
ランチ:田村奈央
ブランチ:新谷真弓
ディナー:折笠愛
天麩羅寿司丸:神尾晋一郎
デストロ犬:近藤浩徳
バッティングセンター斎藤:中村悠一
泣き男:山下大輝
食肉センター・エマ:会沢紗弥
闇カワアイドル・アイ:岩橋由佳
戦うお姉ちゃん・マリ:松井暁波
山田カントリークラブ:天神英貴
ナオミ・ブリリアント:姫野春菜
SSSCV:大槻丈一郎
つや子/サイレントキラー・リサ:大井麻利衣
チン教授:関口雄吾
(C)E&H/GAGA





























