
『地獄楽』小林千晃さん×花守ゆみりさんインタビュー|画眉丸と山田浅ェ門佐切、「対になる存在」を通して自己を知る物語――第二期への意気込みを語る
第二期のアフレコを迎えて
──第二期で画眉丸と佐切を演じる上で、どんな心持ちでアフレコに臨まれましたか? 第一期から変わった部分などがあれば教えてください。
花守:先程も少し触れましたが、この先の物語では、今までのように画眉丸と会話して変化していくというシーンが減るんですよね。
それまでは常に会話を通してお互いに変わっていく関係だったんですけど、ここからは仲間たち全体で行動する場面が増えて、2人きりで対話をする機会がぐっと少なくなるんです。
──なるほど。戦闘シーンも多くなりますしね。
花守:そうなんです。でも、その中でも「画眉丸だったらこうするだろうな」とか、彼が言っていたことを思い出して今の自分に繋げるような、彼の言動を思い返して自分の中で反芻することが増えました。
直接会話していないのに、思い出の中の言葉でまた変化していく。会話がなくても、相手の存在がちゃんと生きている感じがして、演じていてすごく不思議で、面白いなと思いました。
思い出すたびに、まるで話しているような気持ちになるんですよね。でも実際は隣にいないという。
小林:ほんとに、今期は会話してないかもしれないですね(笑)。台本上でもそういうシーンが少なくて。
花守:回想ではあるけれど、現時点では一緒にいない場面が多いです。だから一期よりも一緒にいる時間自体は減ってるんですけど、意識している時間はむしろずっと増えていたり。
そういう意味でも、やっぱり成長するうえで必要な対の存在なんだなって感じていました。
小林:画眉丸に関しては、一期の終盤(13話)で記憶を失っている状況なので、まずはそこをどうするかがポイントでした。
花守:もう思い出してくれないのかな、って思っちゃいます。
小林:寂しいですよね。正直、最初はその寂しさが大きかったです。
これまでの一期を通して、画眉丸は少しずつ人として成長してきて、メイに対しても「傷があっても美しい」とかって言えるようになっていました。
以前の画眉丸なら絶対に言わなかったような言葉をかけられるようになっていたのに、それが一気にリセットされてしまって。僕自身も「彼と一緒に積み重ねてきたものが一度なくなってしまった」ような感覚がありました。
また、二期のPVでも出ていたように、弔兵衛との戦闘シーンがあって。あの戦い方ひとつとっても、これまでとはまったく違うんです。戦闘スタイルも変わっていたり、色々変化しています。
そういう意味で、二期序盤は画眉丸を演じているようで、画眉丸を演じていないような感覚がありましたね。別人を演じているような気持ちで臨みました。
──なるほど。その記憶を取り戻せるのか、気になりますね。
花守:そうなんですよ。そこも注目です。
──花守さん的に、第二期で特に注目してほしい部分を教えてください。
花守:画眉丸のことも気になりますが、天仙様たちにも注目ですよね。彼らがどういう存在なのか、どのようにして生まれて、何をしているのかが少しずつ明かされていきます。
それぞれの個性や立場もどんどん見えてくるので、これまで未知の存在だったものが、どんどん分かるものになっていく面白さがあります。
そのとき、彼らは果たして神様のような存在として見えるのか、それとも……という。視聴者の視点がどんどん変化していくのが、この二期の魅力だと思います。
そして新キャラクターたちも、本当に個性的で……。どのキャラも信念や、執着心などを強く持っていて、それぞれの信じているものの違いが物語をさらに濃くしていくと思います。
『地獄楽』の真髄が今描かれる!
──「強さ/弱さ」は作品のテーマにもなっているかと思いますが、おふたりの強さと弱さってどんなものですか?
花守:うーん……。私はずっと緊張しいなんです。ほんとに昔から。自分でもそれがわかっているので、どうごまかすか、どう自分を落ち着かせるかを、自分なりに工夫して作ってる感じですね。
小林:そうなんですか? 全然そう見えないです。
花守:そう見えないように頑張ってるんです(笑)。
──どんな工夫をされているんですか?
花守:「演じる」に近い感覚かもしれません。堂々としている人っているじゃないですか。鈴木(崚汰)くんとか、小林さんもそうですけど、すごく堂々としてるから、“自分もそういう人なんだ”って設定を作っちゃうんです。
「私は堂々としている人だから、姿勢を絶対に崩さない」そうやって自分に言い聞かせて、立ち姿や話し方も意識しています。
──なるほど。小林さんはいかがですか?
小林:そうですね。表裏一体かなと思うんですけど、僕は逆に、あまり緊張しないタイプなんです。
それに、人に相談しないで自己解決してしまうところがあって。それでうまくいくこともあるんですけど、一方で、すごく「しっかりしてる人」って見られがちなんですよ。
実際は私生活だらしないんですけどね。
──(笑)。
小林:落ち着いてるとか、話しかけづらいとか、「壁がある人」みたいに思われちゃうかもしれないじゃないですか。そういう部分では、ちょっと損かなって思う時はあります。
内向的だと思われないほうが良いんじゃないか……?なんて思ったり。でも、まあ人は人、自分は自分、ですよね。最近はそう思うようにしてます。
花守:全然、内向的って思ったことないですけどね。
小林:そうですか?(笑)。でも、やっぱりいろんな作品を通して、共演したり、関係を築いていくうちに理解してもらえるのは嬉しいですね。ただ、そこにたどり着く前に誤解されちゃうこともある。
例えば、先輩に生意気だと思われないように気を付けつつ、でもちゃんと積極的に自分から声をかけようとか、挨拶しに行こうとか。
花守さんに近いかもしれないんですけど、そういうのは見せ方というか、自分の出し方として大事だなと思ってます。
──なるほど。おふたりとも丁寧に答えてくださってありがとうございます。では最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
花守:では、締めは主役にしてもらうとして!
本当に、一期から約2年半……長い間待ってくださったファンの皆さん、本当にありがとうございます。
原作を読んでくださっている方は、この先何が待ち受けているのか、すでにご存じだと思います。アニメから入ってくださった方も「ここで終わるの?」「どうなっちゃうの?」という気持ちのまま、きっとずっと待ってくださっていたと思います。
ここからの彼らの戦いは、肉体的にも精神的にも本当に壮絶です。演じていても、心臓をぎゅっと掴まれるようなシーンばかりで。でもその中で彼らが乗り越えていく姿は、やっぱりかっこよくて、美しい。そして人間の“強さ”と“弱さ”を同時に感じられると思います。
二期は、まさに『地獄楽』の真髄――「対になる存在を通して自分自身を知っていく」物語が、より深く描かれています。ぜひ、二期でもその魅力を存分に味わってください。
皆さんの推しがどうか生き残ってくれますように……皆さん、祈る気持ちで最後まで見届けてください。
小林:二期は、まさに総力戦です。これまでそれぞれの場所で戦っていたキャラクターたちが、一堂に会して天仙様へ挑みます。
一方で、公開されている新キャラクターたちも第3勢力として新たに参戦してくる。
果たしてこの第3勢力の登場によって、戦いの行方はどう変わっていくのか。画眉丸たち、第3勢力、天仙様、この三つ巴の戦いを、ぜひいろんな角度から楽しんでいただけたら嬉しいです。
そして……(画眉丸の)記憶、ちゃんと取り戻せるように頑張ります(笑)。

































