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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。

月刊「少年ガンガン」で大好評連載中の幻怪ファンタジー『黄泉のツガイ』。『鋼の錬金術師』や『銀の匙』などで知られる荒川弘先生の最新作で、シリーズ累計500万部を突破。そんな本作のアニメの放送が2026年4月からスタートしました。
“夜と昼を別つ双子”の兄・ユルと妹・アサを中心に、妖怪のような、幽霊のような、“ツガイ”と呼ばれる「ふたつでひとつの対なる存在」を使役するツガイ使いたちの戦いが描かれる、日本を舞台にしたバトルファンタジー漫画です。
本稿では、各話の内容や注目シーン、話題の場面をSNSに寄せられたファンの声とともに振り返っていきます。今回は第3話「デラとハナ」。
いよいよ下界の街に本格的に足を踏み入れたユル。東村との文化の違いに衝撃を受ける面白可愛らしい姿が描かれながら、少しずつ物語の謎も紐解かれていきます。
※本稿には第3話のネタバレ要素が含まれます。
農耕と狩猟を生活の中心とした閉塞的な東村しか知らないユル。彼にとって現代社会の文化は何もかもが未知の体験で、カルチャーショックを受ける姿が面白おかしく描かれていました。
私達には当たり前のコンビニおにぎりを食べて感動するシーンや、教えられた公衆トイレの使い方を「完全に覚えたぞ!」と1人で得意げになる場面がとても可愛らしかったです。
ユルに付き従う左右様も、下界は400年ぶりということで、その変わりように終始驚きつつ興味津々。第1・2話の殺伐とした雰囲気とは打って変わって、全体を通してギャグもありつつ穏やかで楽しいストーリーでした。
十割白米!?
— 「黄泉のツガイ」TVアニメ公式 (@tsugai_official) April 18, 2026
雑穀無し!?
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そんな中でも、時折挟まれるユルの重い心境が視聴者の心を引きつけます。ユルは「神の食べ物」と思うほどおいしかったコンビニおにぎりを「アサにも食べさせてやりたい」と零し、その後、左右様から自分達兄妹にまつわる話を聞き、「父様と母様は俺とアサ二人とも置いてったと思ってたけど置いてかれたのは俺だけか」と吐露。
「「置いてかれたのは俺だけか」って言葉が重い……」「妹も偽物で、置いてかれたのが自分だけってわかったユルの心境辛いな」「少しずつ精神的に削られているユルが胸に来る」とその胸中を慮る声が多数寄せられています。
また、辛い状況のユルを囲む人々の優しさに注目する方も。一時的な保護者となったデラとハナは、おにぎりを食べて感動するユルを見て優しく微笑み、アサを想う姿にも気遣わしげな表情を見せており、彼らの優しさが感じられました。
左右様は、ユルの心境を察して終始寄り添っており、人間と違う種族であるものの長く人間と付き合ってきた経験があることを感じました。デラとハナだけを食事に行かせたのも、その配慮のひとつだったのでしょうね。
とはいえ、東村とつながりのあるデラとハナは全面的に信用することはできませんし、アサや影森も生まれ育ったを襲撃しているわけで、たとえ本物の妹だとしても信頼を置くことはできません。
「アサを捕まえて父様と母様のところに案内させる」
こんな状況であっても冷静な頭で次の行動を決めたユル。唯一信頼できる左右様とともに、アサ、そして両親探しを開始します。
追われるより
— 「黄泉のツガイ」TVアニメ公式 (@tsugai_official) April 18, 2026
追うほうが性に合っている#黄泉のツガイ #ヨミツガ pic.twitter.com/AlZVqyRUtB
穏やかなストーリーの中でユルを取り巻く事実や状況が明かされた本話。ここでそれらをまとめて整理してみたいと思います。
「東の村で夜と昼が等しい日に日の出を境に生まれた男女の双子」。ユルとアサはその双子であり、それが生まれた時代は世が割れると言い伝えられてきました。
世が割れる理由は、彼らが世のあらゆるものを「とく」ことができる「解」と世のあらゆるものを「とじる」ことができる「封」という強力な力を持つ資格を有しているため。
その強力な力を利用したい大勢の人間が勝手に争いを始め、結果として「世が割れる」のだと言います。ユル達の前の双子は400年前であり、東村の長老・ヤマハがユルを守ろうと必死になっているのもその力が理由のようです。
そして、アサは「解」の方を既に手に入れているようだということもわかりました。
ユルの両親がアサを連れて村から逃げ出したのもこの力にまつわることが理由だと考えられます。人間が誰も信用できない中で、「子供を連れて村から逃げ出すって事は余程の事だ 会って話を聞きたい」とユルは自分を置いて逃げた両親を今でも信頼していることがうかがえました。
両親探しという新たな目的と彼らの安否が今後の物語の鍵となりそうです。
本話で注目を集めたシーンのひとつが、おにぎりの開封シーン。コンビニおにぎり特有の包装をハナが開けてユルに手渡す一連の流れがとても丁寧に描写されており、「おにぎりのシーンが丁寧に作られてて良かった」「おにぎりの作画に感動してしまった」「おにぎり開けるときちょっと引っ掛かるのリアルすぎる」と何気ない一幕ながら視聴者の間で話題に。
あまりに丁寧な描写だったため「海外勢へのレクチャーに使ったらいいw」「どんな説明よりもわかりやすいだろ」「海外でもヒットすること確信してるんだと思った」などの声も挙がっていました。
「コンビニおにぎり食べたくなった」「未だに海苔がぱりぱりなの不思議に思ってる」「下界生活のリアリティさが感じられてよかった」と様々な方向の感想が寄せられているこちらのシーン、実はアニメオリジナルのもの。下界を全く知らないユルを象徴する秀逸なシーンとなりました。
本話は原作の第3話「デラとハナ」の後半部分から第4話「愛と誠」の前半部分にあたります。今後につながる説明要素が多く入れられた回ということで、物語の展開はほぼ原作通りとなっています。
デラはもちろん、前話から登場したハナの人柄も徐々に感じられるストーリーとなっており、「サバサバしてるけど優しくて推せる」「ジェイソン・ステイサムが理想と知って好感度爆上がり」「デラさんとの掛け合いおもろいw」など彼女の魅力に惹かれる視聴者も続々。
また、影森サイドのジンもツガイとともに登場。ストーカーと思しき男をツガイで退治する姿が描かれ、「ジンとツガイの登場が怖くてゾクゾクした」「依頼されてやったっぽい?いい人そう」「諏訪部さんの「秘密ね」がかっこよすぎた」とこちらにも多くの感想が寄せられています。
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◤𝐍𝐞𝐰 𝐂𝐡𝐚𝐫𝐚𝐜𝐭𝐞𝐫◢
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掃除屋(スカベンジャー)
CV. #村瀬歩
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アサを捕まえることと両親に会うことを目的に定めたユル。「ガチハンターメンタル」の彼は常に能動的。左右様の嗅覚を武器にさっそくアサの捜索を開始します。
次回の見どころはユルとジンのツガイバトル。アサ捜索の中で遭遇したジン率いる影森家のツガイ使いたちと戦うことになるのですが、そこにいるのは狩人ユル。ただのツガイ使役バトルになるわけがありません。
ツガイ使いたちの常識を破る戦いっぷりは必見! 穏やかだった本話から一変して見ごたえ抜群のバトル回に期待が高まります!
| 作品名 | 黄泉のツガイ |
|---|---|
| スケジュール | 2026年4月4日(土)~ TOKYO MXほか |
| あらすじ | スクウェア・エニックス×アニプレックス×ボンズ再び! 「鋼の錬金術師」荒川弘が描く幻怪ファンタジーが待望のTVアニメ化決定! 国内外から今なお熱い支持を得る名作「鋼の錬金術師」の荒川弘が描く最新作にして、月刊「少年ガンガン」にて大好評連載中のシリーズ累計400万部を突破する本作が、待望のTVアニメ化決定! 謎と怪奇が交錯する新感覚ツガイバトル。 息もつかせぬ幻怪ファンタジーが、今動き始める。 |
| キャスト | ユル:小野賢章 アサ:宮本侑芽 デラ:中村悠一 ガブちゃん:久野美咲 右:小山力也 左:本田貴子 ハナ:島袋美由利 ジン:諏訪部順一 ガブリエル:村瀬歩 ミネ:内田夕夜 ナギサ:大西沙織 ダンジ:逢坂良太 ヤマハ:有馬瑞香 オシラサマ:早見沙織 |
| スタッフ | 原作:荒川弘(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊) 監督:安藤真裕 シリーズ構成:高木登 キャラクターデザイン/総作画監督:新井伸浩 ツガイデザイン:杉浦幸次 伊藤嘉之 美術監督:大西達朗 美術設定:多田周平 小木斉之 色彩設計:後藤ゆかり 撮影監督:張盈穎 3D監督:佐々木瑞生 編集:髙橋歩 音楽:末廣健一郎 音響監督:若林和弘 音響効果:緒方康恭 プロダクション・スーパーバイズ:ボンズ アニメーション制作:ボンズフィルム |
| 主題歌 | OP:「飛ぶ時」Vaundy ED:「飛ぼうよ」yama |
| 電子書籍 | 『黄泉のツガイ』電子書籍(コミック) |

1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。
