
『天幕のジャードゥーガル』第10話「知恵」を振り返り|トルイ亡き帝国で、シタラが選ぶ「知恵」の使い道とは
2026年7月4日(土)より放送がスタートしたTVアニメ『天幕のジャードゥーガル』。トマトスープ先生による人気漫画を原作に、総監督・山田尚子さん、監督・Abel Gongoraさん、アニメーション制作・サイエンスSARUという豪華スタッフで描かれる歴史ドラマです。
第10話「知恵」では、なんとトルイが命を落とし、モンゴル帝国の勢力図が大きく動くことに……!
一方、ボラクチンはシタラへ「原論」を返し、「知恵によって帝国を築く」という自身の理想を語りかけました。ついに「原論」を手にしたシタラは、その知恵を何のために使うのか、大きな決断を迫られることになります。
帝国を巡る知略戦が新たな局面を迎えるとともに、シタラとドレゲネの絆も改めて描かれた第10話を振り返ります。
トルイの死で、一変したモンゴル帝国
第10話は、オゴタイの悪夢のようなシーンから始まります。天幕に囚われたオゴタイのもとへ、身代わりとなったトルイが現れ、彼を解放。そして、オゴタイは目を覚ますのでした。
ここから兄弟の関係が崩壊していく。そんな予感を抱いた矢先、衝撃的な出来事が待っていました。
祈祷を終えた帰り道、トルイは突然苦しみ始めます。なんとかソルコクタニのもとへ戻った彼は、そのまま息を引き取ってしまったのです……!
関係がこじれるどころか、本当に身代わりになってしまったかのような結末。あまりにも突然の出来事に、シタラも現実を受け止めきれません。これは本当に祈祷によるものだったのでしょうか。それとも、誰かが仕組んだ策略だったのか。
ソルコクタニにとって、最悪とも言える結末。そして、帝国の力関係は大きく変わることに。軍事を担っていたトルイを失いつつも、復調したオゴタイの隣には、あのボラクチンが座しています……。
ついに「原論」を手に入れるシタラ
トルイの死によって帝国の勢力図が大きく変わるなか、シタラのもとへボラクチンがやってきます。オゴタイの回復に貢献した褒美として、ボラクチンがシタラへ差し出したのは、彼女が喉から手が出るほど欲していた「原論」でした。
トルイに奪われ、ファーティマを失うきっかけとなったあの一冊。それがついに、シタラの手元へと戻ってきたのです。しかし、シタラが「原論」を欲しがっていることを知っているのは、ドレゲネだけのはずで……。
さらにボラクチンは、「原論」だけではなく、ソルコクタニが集めてきた多くの書物も引き継いでいました。そして、それらを前に「知恵によって帝国を作る」と語ります。武力ではなく知恵で国を治める。その理想を掲げるボラクチンは、シタラに対しても「その知恵を帝国のために使わないか」と手を差し伸べるのでした。
ここまでの流れを見ると、トルイの死によってオゴタイへ権威・軍事・知識が集まる状況は、まるでボラクチンの描いたシナリオ通りだったかのようにも映ります。シタラの知恵や思惑までも見抜いたうえで、自らの手駒に加えようとするボラクチン。やはり、強敵ですね。そんなボラクチンからの誘いに揺らいでしまうシタラ。目的であった「原論」を取り戻した彼女は、これまで積み重ねてきた知識と経験、そして知恵を、この先どのように使っていくのでしょうか。
ドレゲネが守った、ふたりだけの秘密
「原論」を手にしたシタラは、ふとムハンマドのことを思い出します。彼から教わったように、知恵を蓄え、それを生きる力に変えてきたシタラ。ようやく「原論」を取り戻した今、その知恵をどう使うのかが問われることに。
そこで、シタラはボラクチンにひとつの質問を投げかけました。自分の過去や想いをどこまで知っているのか、即ちなぜ原論を手に入れたがっていたかと。返答したボラクチンは、シタラの過去までは知りませんでした。その瞬間、シタラは確信します。ドレゲネは、自分の身の上や「原論」に込められた想いを、ボラクチンへすべて話したわけではなかったのだと。
シタラはボラクチンの天幕を後にする際、敷居を丁寧に跨いで外へ出ました。何気ない所作ですが、彼女の決意を表しているようにも感じられます。ドレゲネが守り続けた、ふたりだけの秘密。そして今度は、シタラもまた、その秘密を守る側になることを選んだのでした。
その後、ドレゲネの行方を追うシタラはカダクのもとを訪れます。彼もまた、ドレゲネを救うために動いていました。そして、その裏で糸を引いていたのは、挙動不審な青年・グユク。彼は、オゴタイとドレゲネの間に生まれた息子だったのです。ボラクチンのもとを離れたシタラは、グユクたちとともにドレゲネ救出へ向かいました。知恵を武器に歩んできたシタラの新章が始まる予感!
✦ː…キャラクター情報…ː✦
— TVアニメ『天幕のジャードゥーガル』公式 (@anime_jaadugar) August 29, 2026
グユク(CV:#花江夏樹)#天幕のジャードゥーガル pic.twitter.com/wy4NCE93Xg
[文/タイラ]
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作品概要
あらすじ
復讐の絆で結ばれた二人が、地上最強の帝国に嵐を起こす――。
母を亡くし、故郷からも遠く引き離された幼い少女・シタラは、
学者一家の心優しい奥方・ファーティマに拾われる。
「勉強して賢くなれば、どんなに困ったことが起きたって何をすれば一番いいのかわかるんだ」――
ファーティマの息子・ムハンマドの言葉に心を揺さぶられたシタラは、
"知"の可能性と大切さを知り、教養を深めていく。
いつの日にか、ムハンマドに追いつくことを夢見て……。
その頃、皇帝チンギス・カンによる地上最強の「モンゴル帝国」が日に日に勢力を拡大していた。
その歴史のうねりは、ついにシタラの住む街をも巻き込んでいく。
帝国の第四皇子トルイによってすべてを奪われ捕虜となったシタラは、
ただ一つ残った“知恵”を駆使して王族に取り入り、帝国を内側から崩壊させようと決意する。
奥方から受け継いだ"ファーティマ"を名乗って。
心に復讐の炎を宿しつつ、表向きは帝国に仕える身となったシタラはある日、第三皇子オゴタイの第六妃ドレゲネと運命的な出逢いを果たす。彼女もまた壮絶な過去を抱え、心の内に帝国への深い恨みを秘めていた。
シタラとドレゲネ。
出逢うはずのなかった二人が手を取り合うとき、運命が大きく動き始める
キャスト
(C)トマトスープ(秋田書店)/天幕のジャードゥーガル製作委員会
































