2018/5/16 18:30

『Wake Up, Girls!』と『Run Girls, Run!』が初共演!これは "家族の物語"だ。『Green Leaves Fes』夜公演レポ

まさに怒涛の『Green Leaves Fes』昼・夜公演だった。

2018年5月12日(土)に幕張メッセで開催された『Wake Up, Girls!(以下、WUG)』と『Run Girls, Run!(以下、RGR)』が初の共演を果たした『Green Leaves Fes』は、ライブとしての満足は当然だとしてもサプライズも満載。

イベント発表時の告知文に「『Green Leaves Fes』の開催を記念して、ライブで歌ってほしい曲の投票を受付! 本イベントのセットリストを皆様からの投票で決定し、イベント当日ランキング形式で発表します!」と記載があったように、何かが起こる予感を感じさせていたが、それを上回るインパクトを与えたイベントだったように思う。

こういったことを書いてしまうと、「ライターなんだから、ちゃんとまとめろ!」と、SNSで言われてしまいそうだが、どこから触れていいのか頭の整理がつかないほどの2時間だった。

昼・夜公演共に、これまでにないイベントだったことは間違いないが、本稿では『WUG』のファンクラブである「わぐらぶ」会員による投票でセットリストが決定した夜公演を中心にレポートする。

既にセットリストは各所で報じられているため、ここでは文末まで割愛するが、これが『WUG』を愛し続けているファンたち、いや「ワグナー」が選んだ楽曲だということがセトリからヒシヒシと感じられたイベントとなった。

まずはサプライズとなった15位から。最初の衝撃は夜公演のトップバッターである『outlander rhapsody』だ。

スタートからサプライズの連続。まさに読めないセットリストに仕上がった

2016年11月25日にリリースされた『WUG』の5thシングル『僕らのフロンテイア』のカップリングに収録されていた『outlander rhapsody』。

イントロから『WUG』の吉岡茉祐さん、青山吉能さんのコーラスが印象的に残る疾走感のある一曲だが、まさかこの曲がこの位置にランクインするとは会場を取り巻く全員が驚いたことだろう。事実、昼公演から吉岡さんが「夜公演は一曲目からサプライズがある」と会場に伝えていたほどだ。

同曲を歌唱しているのは、『WUG』全員ではなく吉岡茉祐さん、青山吉能さん、山下七海さん、奥野香耶さんの4人。以前インタビューした際に、この4人が同楽曲に選ばれた理由について、吉岡さんと青山さんはこう語っている。

「この2組に分けられた時に、声質的にHiが得意な人とLowが得意な人で分けていると聞きました。」(吉岡さん)

「高音で歌った時に、「高いところが得意な人」と「低いところが響く人」。『outlander rhapsody』を歌った私たち4人が『低いところが響く』チームだったんです。ちょっと意外でしたけど。」(青山さん)

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詳細はインタビューに目を通していただきたいが、山下さんがLowが得意という点には改めて驚きを感じる。田中美海さん、高木美佑さんは明るく、高い声。永野愛理さんは可憐に優しく響く声。そういった中で、山下さんは可愛らしい中にも芯のある歌声だということを改めて感じさせられた一曲となった。

この曲が『WUG』のライブで一曲目に来るタイミングは2度とないのかもしれない。だからこそ価値のある瞬間に立ち会えた「ワグナー」たちは幸運としか例えようがないのだ。それほどに意味のあるライブの幕開けとなった。

そんな一曲を歌い上げた次の曲が『リトル・チャレンジャー』になるのだから、ワグナーが選んだセトリは面白い。

昼公演では吉岡さんと『RGR』の3人、計4人で歌った同曲を今度は、『WUG』の7人で歌い上げる。

ここで印象に残ったのはパート分けだ。TVアニメ『Wake Up, Girls!』で島田真夢を演じる吉岡さんは元々自身が担当していたパートを歌唱。残った6人のメンバーが3つのチーム分かれて、ハモやユニゾンで歌い上げていた。

中でも永野さん、奥野香耶さんの歌声の響きは『WUG』に新しい可能性を感じさせていると言っても過言ではない。

9thシングル『スキノスキル』でほぼ初となるWセンターを担当した2人だが、その関係は「出会った当初はなかなか仲良くなれなかった。だた、それが今ではメンバーで1番話す仲」というもの。

2人とも可憐で優しい歌声。さらに奥野さんが持つ芯の強さと儚さを併せ持つ歌声を増長させるようなハーモニーは、唯一無二の響きを持っていると言ってもいい。

ただし、これは数年前では信じられないことだろう。吉岡さんと青山さん。田中さんと山下さん。作品を通じて、このコンビの歌声は多くの楽曲で披露されてきたが、永野さんと奥野さんの組み合わせを思い浮かべる人は少なかったように思う。

『スキノスキル』を経て、2人の期待感が高まった中で披露した『リトル・チャレンジャー』の歌声は、「もっと、この2人の歌声を聞きたい」と感じさせるほど会場の空気を作っていった。

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まだまだサプライズは続く。

13位にランクインしたのは『地下鉄ラビリンス』。 4th『Beyond The Bottom』のカップリングとして収録されている同曲。当日披露したのは、永野さんと『RGR』の林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さんだ。

今回、『わぐらぶ』会員による投票で選ばれた楽曲を振り返ってみると、永野さんの振り付けによる楽曲が非常に多い。『地下鉄ラビリンス』だけでなく、『outlander rhapsody 』、『TUNAGO』、『Polaris』など。

ちなみに、最近ファンになった方に補足しておくと、永野さんは小学校4年生からダンスを学んでおり、そのダンススキルで『WUG』のパフォーマンスを引っ張ってきた。その才能と経験から振り付け師としての価値も発揮しているのだ。

後のMCで『RGR』と4人で『地下鉄ラビリンス』を披露することになったということで、振り付けにアレンジを加えたことが、『RGR』の口から発表された。彼女のプロ意識には正直頭が下がる。

『WUG』の地元である宮城県出身で、東北楽天ゴールデンイーグルスの大ファン。お酒が大好きとある意味ユニット内で比類ないキャラクターを確立している彼女ではあるが、その本質は誰よりもユニットのことを考えていて、会場に足を運ぶファンへの思いも強い。だからこそ、この『Green Leaves Fes』への思いも人一倍強いと感じさせるものがあった。

そういった彼女の胸中を感じさせる『地下鉄ラビリンス』のパフォーマンスだったように思う。

余談ではあるが昼公演で『RGR』のリーダー森嶋さんが2Fでパフォーマンスを行った際、カメラを向けていた筆者に気付き、"可愛いポーズ" を取ってくれた。天性の才能とはこういったことを言うのかもしれない。

まさかの"Wななみ"。お祭りだからこそ実現したコラボレーション

閑話休題。怒涛の3曲を終え、MCで吉岡さんは「昼公演からの間に鼓子ちゃんと写真を撮った!」と、テンションの高さを感じさせる。

『WUG』、『RGR』10人でのMCを挟んだ後、披露されたのは12位の『極上スマイル』。TVアニメ『Wake Up, Girls!』の後半に登場した一曲は今や『WUG』のライブでは欠かせない代表曲だ。

一言で言うなら、この曲をラストに持ってくれば最高に場が締まるのだ。明るいメロディの中にどこか儚さを感じさせる。そんな一曲は『Wake Up, Girls! 3rd LIVE TOUR「あっちこっち行くけどごめんね!」』や『Wake Up, Girls!Festa.2017 TRINITY』など数多くのライブで最後に起用されてきた。

ただし、本イベントでは中盤での歌唱。こうなると、どんな仕掛けを用意してくるのか?と期待してしまうのもしょうがない。

「笑顔 極上スマイル」と曲が始まると、プレス席が設けられていた2Fの背後にメンバーがいたのだから、驚きを隠しきれなかった。

会場狭しと走り回る『WUG』のメンバーたちが印象的なワンシーン。こんなに近くでパフォーマンスをするのか?と、彼女たちがこのイベントに掛けていた意気込みを改めて感じることができた。


続く11位は『あぁ光塚歌劇団』。この曲を再びライブで聞くことができるなんて、なんて贅沢な時間なのだろうと思う。筆者が書くことでもないが、投票したワグナーの方に改めてお礼を伝えたい。

同曲はTVアニメ『Wake Up, Girls!』で山下さんの演じる久海菜々美が光塚歌劇団の映像を見ているシーンに挿入歌として流れたもの。この楽曲を歌っているのが、メンバーの吉岡さんと青山さんだと知った時に驚いたファンも少なくないだろう。

だが、数年ぶりに披露された『あぁ光塚歌劇団』は、この日でも有数の盛り上がりを魅せたと言ってもいい。

『WUG』がこれまでに発表してきた楽曲でツインを担当してきた2人。時には熱く、時には情熱的に歌う彼女たちが数年振りにみせた"まゆよぴ"は、可能性に満ちた仕上がりになっていた。

男役・吉岡さんの深みのある声。娘役・青山さんの伸びやかで可愛らしい歌声とファルセット。もし、機会があれば、この2人のデュオをまた聞いてみたいものだ。

『あぁ光塚歌劇団』を歌い終わった後にもサプライズが待っていた。山下さんが自身の演じる久海菜々美として登場したのだ。

「新しい娘役はあなたよ」のメッセージから発表された10位は、なんと山下さんの初となるキャラクターソング『オオカミとピアノ』。ちなみに昼公演でも13位にマーク。ソロ曲としては昼・夜公演通して、唯一選ばれていた1曲だ。

まさに根強いファンが居ることの証明と言っても過言ではない。

昼公演では1人で歌唱していたこの曲を、夜公演では山下七海さんと厚木那奈美さんの2人が担当したのが非常に面白い。まさに"Wななみ"という新ユニットの誕生だ。

以前のインタビューで、山下さんは自身のパフォーマンスの変化についてこう語っていた。

「お家で自分たちのLIVETOURのBlu-rayを見た時に、ライブ中にまっすぐ視線が向いていると、すごくキレイに見えるなって気づいたんです。だから、盛り上げるときには客席を見る。バラードなどのパートは、まっすぐに視線を向ける。こういったところにもこだわることで、後からBlu-rayを見てくださった方たちにも私たちの魅力が伝わるのかなって思いました。

これまでは、歌って踊って皆で楽しむところに集中していたんですけど、ワグナーさんたちはそれ以外のところもしっかりと見てくださるので。色々なことを考えながらライブでパフォーマンスができるようになった年になりました」

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まさにそれを体現した『オオカミとピアノ』だと痛感した。自身がキャラクターを意識しつつも客席、モニターに映る自分の見え方、全てに配慮し、最も彼女が輝くパフォーマンスを発揮する。随所に魅せる山下さんの細かな表情の変化に目を奪われたワグナーも多かったことだろう。

特に「もしかしてあなたは宿命の恋人?」のセリフシーンで魅せた山下さんの表情と仕草は、会場からより一層熱い歓声を巻き起こすものだった。もしも、本イベントが映像化する機会があれば、多くの方にお目通しいただきたいものだ。

さらに、この圧倒的な存在感を放つ山下さんと競走した厚木さんにも賛美を送りたい。よくぞデビューから1年に満たない状態で、このパフォーマンスの隣で埋もれない個性を発揮することができた、と。2017年7月30日のデビュー当初からダンスに定評が合った彼女だが、ステージでの表現力もこの1年で磨きを掛けることに成功した。

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定番のナンバーの中にもう一度聞きたいあの曲が

『Knock out』が9位にランクインしたことには正直驚いた。なぜならばこの曲は『WUG』が一度も歌唱したことがない一曲だったからだ。が昼・夜公演合わせて選ばれていた『リトル・チャレンジャー』を除くと『I-1club』の楽曲で選ばれたのは『Knock out』のみ。

『止まらない未来』や『Jewelry Wonderland』を抑えて9位にランクインした『Knock out』。この曲は2017年に行われた彼女たちにとって初となる舞台「Wake Up, Girls! 青葉の記録」にて舞台版の『I-1club』が披露した一曲だ。

キャラと本人の境界線を自然に行き来する瞬間~舞台「Wake Up,Girls!青葉の記録」レポ

なぜ、『Knock out』に投票が集ったのかすこし分析してみると・・・『WUG』の中でも特に異色な一曲だということだろう。舞台を観劇したファン以外にも2018年3月28日に発売された『Wake Up, Best!3』に収録されたことで視聴する機会が生まれた。このアップテンポで盛り上がる曲を『WUG』が歌ったらどうなるのか?と。

この歌唱を担当したのは永野さん、田中さん、奥野さん、高木さん、林さん、森嶋さん、厚木さんの7人。特に永野さんはキレキレのダンスでこのメンバーを引っ張っている印象すら受けた。

永野さんがダンスで引っ張った『Knock out』の次曲が『TUNAGO』だったことはもはや運命的だとも言える。前述したが同曲の振り付けは永野さんが担当している。

『Wake Up, Girls! 4th LIVE TOUR「ごめんねばっかり言ってごめんね』 でアンコール前の締めを担っていたのが『TUNAGO』。にぎわい東北のテーマソングである『TUNAGO』。

宮城県出身の永野さんは以前のブログで「この曲はもっともっと東北で歌っていきたいし、やっぱり東北全部でライブがしたい!!」と語っていた。

繋ごう!あいり

「つなぎ・ツナグ・繋がりあう」。東北地域に対するメッセージ性の強い歌詞と壮大なメロディライン。この曲を歌うのが『WUG』となると、その"5分43秒"は盛り上がるだけでなく、自分に何ができるのだろうか?と考えさせられる時間になる。


ゴンドラに乗り会場を回る『WUG』と『RGR』。まさに大円団とも言える雰囲気に会場が包まれた。が、次に控えてるのは『Beyond the Bottom』だ。

観客にも迷いは一切ない。サイリウムの色はメンバーカラーではない白に統一され、『WUG』を代表する一曲を迎え入れる準備は万端。MONACA・田中秀和氏が生み出した美しすぎるストリングスのメロディとさらに成長した彼女たちのコーラスワーク。

1番が終わった時に多くの人が心の中で叫んでしまう「WUG最高!(CV・田中美海さん)」。そして、落ちサビ直前での高木さんが吉岡さんをセンターに導く振り付け。何度見ても色あせない、何度聴いても心を動かされる一曲である。

『Beyond the Bottom』の余韻を残す中、ライブは終盤戦に突入する――。

制服で歌唱したプラチナ・サンライズ

5位の発表を前に50位~16位までのランキングがモニターに映し出される。さすが『わぐらぶ』会員による投票だと感じさせるナンバーが並んでいた。ここではそれぞれのソロ曲が多かった印象がある。



さらに20位には『SHIFT』、17位には『スキノスキル』がランクイン。2018年2月28日に発売されたばかりの新曲。楽しみにしていたワグナーも多かっただけに少し残念な結果だろう。だが、投票期間であった2018年2月1日~2月28日の最終日に発売されたと考えれば、大健闘とも言える。

そして、6位は『16歳のアガペー』。昼公演と同じ順位だったのは、この曲のみ。まさに安定の人気と言えるだろう。この曲は『WUG』&『RGR』の10人で歌唱した。林さんは2018年の5月15日の誕生日で16歳を迎えるという。まさに16歳が歌うアカベーと言ったところか。

そして、何よりもワグナーにとって嬉しいサプライズは10人が制服で同曲のパフォーマンスを行ったことだろう。

この後のMCでも語られていたが、TVアニメ『Wake Up, Girls! 新章』では既に『WUG』のメンバーの多くが高校を卒業していたため、制服を着て共演する機会はなかった。それが現実で実現されたのだから私見で恐縮だが、この考え深い演出には脱帽と言ったところだ。

中でも、『WUG』よりも力強く歌い上げる『RGR』。特に林さんの歌声はこれからの可能性をより強く感じさせるものだった。まだまだ16歳。より、『RGR』としての魅力を多くのステージで発揮して欲しい。

さらに5位が『タチアガレ!』なのだから『Green Leaves Fes』からは目が離せない。制服での『タチアガレ!』は、舞台「Wake Up, Girls! 青葉の記録」から約1年半ぶり。最近、ワグナーになった方の中には、はじめて制服でのパフォーマンスを見た方もいたのかもしれない。改めて、彼女たちの原点を見せつける。会心の『タチアガレ!』だったように思う。

4位は『プラチナ・サンライズ』。ここにも根強い人気を誇る一曲が堂々の順位に食い込んできた。なぜ、この曲がこの位置にあるのかについて考察してみたい。

同曲が初披露されたのは、Wake Up, Girls! 2nd Live Tour「行ったり来たりしてごめんね!」の初日となる大阪公演。2015年7月20日。早いものでも3年前だ。

同ツアーでは『少女交響曲』、『素顔でKISS ME』、『地下鉄ラビリンス』などを含む計5曲の新曲を初披露している。

前述した3曲は7人の『WUG』で歌唱される曲であり、これまでに開催されたツアーやイベントでのステージでも聞く機会があった。ただし、『プラチナ・サンライズ』は田中さんと青山さんのデュオで歌唱するため、デビューから5周年を迎えた『WUG』が披露する機会は自然と減少傾向にあった。

「このタイミングを逃すとしばらく聞くことができない」この想いが「わぐらぶ」会員にあったように思う。もちろん、久しぶりの歌唱だが2人の息はバッチリ。阿吽の呼吸で『プラチナ・サンライズ』を歌い上げた。会場の中心で2人が隣り合わせとなり、黄と青のサイリウムに染まった会場はまさに絶景だった。

諦めない気持ちが実現した一曲

第3位に選ばれた『少女交響曲』は『WUG』の新しい魅力を作り、多くのファンの心に残っている一曲だと言える。TVシリーズから約1年半後に公開された劇場アニメ第2作の前篇『Wake Up, Girls! 青春の影』。

作中で東京に出てきた彼女たちを待ち受けた多くの壁。その壁を打ち破る一曲として、早坂相(CV・鈴村健一さん)が彼女たちにプレゼントした『少女交響曲』は、これまでの明るくポップなナンバーと異なるものだった。

切なさのあるイントロのストリングスや、サビの開放感。これまでにないアレンジ。情熱的に歌い上げる吉岡さんと青山さんのファルセット。山下さん、田中さんのツイン。まさに声優ユニットとしての『WUG』の新しい個性をここで創り上げたと言ってもいい。そんな記憶にも記念にも残る一曲だからこそ、昼公演では1位。夜公演では3位にランクインしたのだ。

そんな極上の1曲を抑えて2位に選ばれたのは、『セブンティーン・クライシス』。昼公演では5位、夜も高順位をマークした。

同曲のセンターを飾るのは高木さん。もともと手足の長いスタイルの良さとライブ終盤になっても全く落ちないパフォーマンスに定評のある彼女だが、センターに立った時にまた一際輝くのだから底が知れない。

笑顔一杯でパフォーマンスする姿に、自然と高木さんが演じる岡本未夕の顔も浮かんでくるようだ。この曲の高順位を記念し、特別に製作されたムービーも相まって、改めて彼女の魅力に気付いたワグナーも多いだろう。まさに #セブクラを諦めなくてよかった というところか。

全ての条件が揃った『Polaris』には、10人の青葉たちの未来を感じさせられた

ほぼ全ての曲が出揃い、まだ50位から2位までの中で歌唱されていない一曲があった。会場の空気は満場一致であの曲を期待しているように思える。メンバーからも「早く歌いたい!という期待の笑みが溢れていた。

全員でVTRを振り、発表された1位は『Polaris』だ。会場全員でのタイトルコールから『Polaris』がはじまった。

まさに全ての準備が整った。TVアニメ『Wake Up, Girls! 新章』の最後に流れた曲であり、作詞は『WUG』の7人が手がけた「神曲」だ。

その詞に込めた想いはまさにデビューから同じ時間を過ごしてきた彼女たちだからこそ、書き上げることができたと感じさせるものである。

ワグナーへの想い、仙台、東北への想い。全てが詰まった一曲に仕上がったからこそ、歴戦の猛者たちが集う「わぐらぶ」会員のファン投票で1位を掴み取ったのだ。

『Wake Up, Girls!』が語る『Polaris』の意味――「仙台、東北への想い。ワグナーへの想い」【WUG新章・バックステージ#12】

ゴンドラに乗り会場を回りながら歌う『WUG』と『RGR』の10人は最高に輝いていた。



そして、『Polaris』歌詞をまとめあげた『WUG』のセンター・吉岡さんはこの日、覚醒していた。『Polaris』の落ちサビを歌い上げた彼女の歌声に、構えていたカメラを離してしまったほどだ。

普段はメンバーの中でも比較的落ち着いたイメージのある吉岡さんだが、ライブになると一変する。とてもストレートに感情を出す吉岡さんの姿には心を動かされてしまう瞬間が数多くある。

「『WUG』の曲は神曲揃いだ!」そう言いきる彼女からは、いい意味でとても自信に満ち溢れていて、「もっと多くの人たちに私たちの曲を聴いてもらいたい」という気概が伝わってくる。

夜公演全体を通しても、彼女から発せられる歌声の一つひとつに耳を、心を揺さぶられるような衝撃を受けた。そして、MCでも『RGR』と共演した喜び、これまで応援し続けてくれたワグナーたちへの感謝の辞を伝えることを忘れない。

やはり、吉岡茉祐は『WUG』のセンターであり、エースなのだ。

『Wake Up, Girls!』吉岡茉祐さん「人前で歌うことが嫌いだった私を変えてくれたのは、ファンの皆さん」『Green Leaves Fes』開催記念インタビュー

ソロパートを歌い上げる彼女の声が若干上ずっていたのは、抑えることのできない感情を堪えていたせいなのか?その事実はいつかのインタビューで聞いてみたいと思う。


『WUG』、『RGR』は次のステージへ

こうして、超サプライズの連続が詰まった『WUG』と『RGR』の初共演は幕を閉じた。2018年の6月以降には『WUG』、『RGR』のライブツアーも開催される。10人の青葉たちが見せる奇跡をもっと目の当たりにしていきたいと思う。

最後に『Polaris』を歌う直前、青山さんが「長くなってごめん!」と言っていたMCを届けたい。

「今日はありがとうございました!そうですね。言いたいことを全部9人に言われてしまうという(笑)。やっぱりこの日のためにみんなお仕事を頑張ったりとか、色んなことを我慢してると思うの。チケット代だってタダじゃないからさ。(私は)色んなことを節約しながら、来てくださった皆さんがスパンコールのように輝いて見えるの。

私たちもライブのためにリハーサルとかやってるけど、みんなもこのライブのためにすごい『行くぞ!』って感じで来てくれているんだなって。(これは)当たり前のことじゃないからさ。みんなからの元気を吸収して、私たちが元気を与えられる存在にならないと思うので、通路を走り回ったり、いつも以上にトロッコにバンバカバンバカ乗ったりとかしたの。みんなの顔が近くで見れて、嬉しかったです!

『RGR』ちゃんも大きなステージに立って緊張したと思うし。私たちがデビューした時のことを考えると、もっと何かリハーサル時から色々とやってあげられればよかったなって。すごく頼りない先輩だったと思うんですけど改めて、昼夜通して10人でやってみて、みんな家族だなって思うことができました。(大歓声)

『ワグナー』お前たちもみんな家族だー!!本当に『Green Leaves Fes』がひらけてよかったです。今日はありがとうございました!」

[文・撮影 / 川野優希]

『WUG』ツアー概要

● イベントタイトル
Wake Up, Girls! LIVE TOUR 2018→2019

● 日程&会場
【partⅠ】
7月14日(土)千葉:市原市市民会館
7月28日(土)〜29日(日)神奈川:ハーモニーホール座間
8月4日(土)埼玉:大宮ソニックシティ

【partⅡ】
10月6日(土)〜7日(日)大阪:岸和田市立波切ホール
12月9日(日)岩手:岩手県民会館
12月22日(土)神奈川:横須賀芸術劇場

【partⅢ】
Coming Soon

● 出演者
Wake Up, Girls!
吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山井七海、奥野香耶、高木美佑

● イベント内容
Wake Up, Girls!による5回目となるライブツアーイベント。

主催
エイベックス・ピクチャーズ株式会社

☆チケット受付は6月15日(金)よりスタート!

『RGR』ツアー概要

● イベントタイトル
Run Girls, Run! 1st LIVE TOUR

● 開催期間
2018年10月〜11月 予定

● 開催地域
東京・大阪・仙台

● 出演者
Run Girls, Run!

● イベント内容
Run Girls, Run!によるはじめてのライブツアーイベント

● 主催
エイベックス・ピクチャーズ株式会社
※チケット受付日程やイベント会場などの詳細は、後日HPにて告知スタート

「Green Leaves Fes」セットリスト

☆昼の部(公式HP一般投票)
M01(15位) HIGAWARI PRINCESS / Wake Up, Girls!
M02(14位) 7 Senses / Wake Up, Girls! 
M03(13位) オオカミとピアノ / 山下七海
M04(12位) カケル×カケル / Run Girls, Run!
M05(11位) リトル・チャレンジャー / 吉岡茉祐・Run Girls, Run!
M06(10位) 恋?で愛?で暴君です! / Wake Up, Girls!
M07(09位) プラチナ・サンライズ / 田中美海・青山吉能
M08(08位) 極上スマイル / Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!
M09(07位) 7 Girls War / Wake Up, Girls!
M10(06位) 16歳のアガペー / Run Girls, Run!
M11(05位) セブンティーン・クライシス / 吉岡茉祐・永野愛理・奥野香耶・山下七海・高木美佑
M12(04位) Beyond the Bottom / Wake Up, Girls!
M13(03位) タチアガレ! / Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!
M14(02位) Polaris / Wake Up, Girls!
M15(01位) 少女交響曲 / Wake Up, Girls!

☆夜の部(公式ファンクラブ「わぐらぶ」会員投票)
M01(15位) outlander rhapsody / 吉岡茉祐・青山吉能・山下七海・奥野香耶
M02(14位) リトル・チャレンジャー / Wake Up, Girls!
M03(13位) 地下鉄ラビリンス / 永野愛理・Run Girls, Run!
M04(12位) 極上スマイル / Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!
M05(11位) あぁ光塚歌劇団 / 吉岡茉祐・青山吉能
M06(10位) オオカミとピアノ / 山下七海・厚木那奈美
M07(09位) Knock out / 永野愛理・田中美海・奥野香耶・高木美佑・Run Girls, Run!
M08(08位) TUNAGO / Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!
M09(07位) Beyond the Bottom / Wake Up, Girls!
M10(06位) 16歳のアガペー / Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!
M11(05位) タチアガレ! / Wake Up, Girls!
M12(04位) プラチナ・サンライズ / 田中美海・青山吉能
M13(03位) 少女交響曲 / Wake Up, Girls!
M14(02位) セブンティーン・クライシス / 吉岡茉祐・永野愛理・奥野香耶・山下七海・高木美佑
M15(01位) Polaris / Wake Up, Girls!&Run Girls, Run!

Wake Up, Girls!公式HP
公式Twitter(@wakeupgirls_PR)
Run Girls, Run!公式HP
公式Twitter (@rgrofficial)



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