特にこだわったのは「手」の描写!? アニメで描かれなかった平野と鍵浦の話がなんと……？アニメ『佐々木と宮野』石平信司監督インタビュー

アニメで描かれなかった平野と鍵浦の話。しかし、OVAに……？

――今だから話せる制作裏話を教えてください。

石平：音声ドラマが先行してるタイトルはアニメ化時にキャスト変更することもありがちなのですが、今作はそのままのキャストでアニメ化できた珍しい部類ではないかと。あとは、鍵浦の出番について。今回のTVアニメは、佐々木と宮野の関係に集中してもらいたいということで、「佐々木と宮野」の漫画に収録されている平野と鍵浦の話は描いていません。…その分、オリジナルエピソードのOVA（「佐々木と宮野」原作コミック9巻特装版に付属）では少し何やらあるかもです。お楽しみに。

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――白井さんや斉藤さんなどのキャスト陣のお芝居についての印象をお聞かせください。また各キャストに要求された点もあれば教えてください。

石平：お芝居は皆さん素晴らしかったです。アフレコも楽しかったですね。あたたかい現場で笑いが耐えない雰囲気でした。お芝居に関しては全体的には皆さん事前にプランを立てて演じてらっしゃるので、具体的なオーダーは細かいニュアンスがメインで、とてもスムーズなアフレコでした。コロナ禍中というのもあり、あまり皆で雑談などする時間がなかったのは悔やまれます。

――PVのキャッチフレーズ「はじまりは、憧れだった」にちなんで、子供の頃に憧れていた人や職業、今のご自身にとって憧れの人物を教えてください。

石平：子供の頃はジャッキーチェンかゴジラになりたかったです。暴れたい盛りだったのでしょう。現在の憧れの人物…ジャンルはまるで違いますが、THA BLUE HERBのTHE BOSSさんですかね。あとは勝新太郎さん、三船敏郎さん、市川雷蔵さん、三隅研次監督。

――3月30日よりBru-ray&DVDのリリースが始まります。注目してほしいポイントやオススメの楽しみ方などご紹介をお願いします。

石平：台詞の細かいニュアンスなど意識して聴くと印象が変わるシーンも多いので、目線や手の芝居などと合わせて観ていただければと。

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――皆さんへメッセージをお願いします。

石平：つらい事が多い時代ですがせめて今作を観てる時間くらいは、ほんわかとあたたかい気持ちになって頂ければ。これからご覧になる方、いい奴なキャラが沢山登場します。少しでも癒しの時間になれば幸いです。

キャストインタビューバックナンバー

□vol.01　田代権三郎役・市来光弘さん

□vol.02　暮沢丞役・新井良平さん

□vol.03　半澤雅人役・内田雄馬さん

□vol.04　小笠原次郎役・小野友樹さん

□vol.05　平野大河役・松岡禎丞さん

□vol.06　宮野由美役・斉藤壮馬さん

□vol.07　佐々木秀鳴役・白井悠介さん

スタッフインタビューバックナンバー

□　音楽・澁江夏奈さん

□　助監督・上野壮大さん

□　石平信司監督

TVアニメ「佐々木と宮野」作品情報

■Story
女顔がコンプレックスな腐男子の宮野由美は、
ある夏の日、校内で喧嘩の場に遭遇してしまう。

勇気を出して止めに入ろうとしたとき、
宮野の肩を押し留め、代わりに向かってくれたのは
ちょっとだけ不良な先輩・佐々木秀鳴だった。

それ以来、なぜか佐々木に気に入られてしまう宮野。
あろうことか「好きなマンガを貸してくれ」と言われ――!?

そして佐々木は、瞳を輝かせてBLを語る宮野に、
少しずつ惹かれていく...。

■Staff
原作：春園ショウ
（『佐々木と宮野』MFCジーンピクシブシリーズ／KADOKAWA刊）
監督：石平信司
助監督：上野壮大
シリーズ構成：中村能子
キャラクターデザイン：藤井まき
美術監督：黛昌樹
色彩設計：桂木今里
撮影監督：近藤慎与
編集：白石あかね
音響監督：はたしょう二
音響効果：出雲範子
音響制作：スタジオ・ドンファン
音楽：澁江夏奈
音楽制作：日本コロムビア
アニメーション制作：スタジオディーン
製作：「佐々木と宮野」製作委員会