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- 藤崎萌恵
- 数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。

━━#忍たま映画 キャラクター紹介━━
— 劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 (@nintama_eiga) December 14, 2024
忍術学園 六年生
潮江文次郎 CV #成田剣
立花仙蔵 CV #保志総一朗
中在家長次 CV #渋谷茂
七松小平太 CV #神奈延年
善法寺伊作 CV #置鮎龍太郎
食満留三郎 CV #鈴木千尋… pic.twitter.com/A28tq10VbW
ここで今作の「六年生」の動きを少し振り返っていきます。忍術学園の六年生といえば、『忍たま』では特に人気を誇る存在。い組の潮江文次郎と立花仙蔵、ろ組の中在家長次と七松小平太、は組の善法寺伊作と食満留三郎。
優秀な忍者を輩出しているという忍術学園の最上級生であり、特に今年度の六年生の能力の高さは歴代でも上位なのだそうです。ちなみに学年が上がるほどに人数が少ないのは脱落者が出るからなのだとか。厳しい世界でありながら六年生まで駆け抜けた彼らは、プロの忍者(一流の忍者などを除く)にも引けを取らない実力が備わっています。
土井先生が行方知れずとなったため学園長先生からの命を受け、静かに並んで控える六人。原作小説にはない描写だと後から知りましたが、小説で描かれる六年生の言動も愛おしいですし、映像化にあたって様々な改編をしたのもファンを虜にしている理由のひとつだと思います。実際私も早々に興奮が抑えきれず。しかし大変なのはここからです。
い組、ろ組、は組の二人一組に分かれて土井先生に関する聞き込みをする六年生たち。けれどなかなか情報を入手できず捜索は難航し、みんな土井先生のことが大好きだからこそ衝突してしまいます。
土井先生の無事を願いながらも、ここは希望的観測で動くのではなく、最悪の可能性を視野に入れて探すべきだと口にせざるを得なかったことにも胸が痛くなりました。その後は“探し方”を変えたためか有力情報を得ています。
◤#忍たま映画 絵巻・其の壱◢
— 劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 (@nintama_eiga) January 11, 2025
行方不明になった土井先生を探す六年生たち
📽️上映劇場https://t.co/HFAxnaoTEP
『劇場版 #忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』
大ヒット公開中🎬 pic.twitter.com/WEdJXw8DMQ
聞き込みの時は一般人を装っていましたが、土井先生らしき人物の情報を掴んでドクタケ忍者隊の詰所を目指すことになった六年生は忍び装束に着替えます。
正直六年生からずっと目が離せないのですが、このあたりからは瞬きをするのも忘れるほど。着替え(忍び装束は表と裏で柄が異なり、裏返すだけで変装可能)から武器の調整、口元を覆う仕草まで、どのカットも完成度の高さに魅入ってしまい、“忍者”している六年生に釘付けとなっていきました。
それから本作の見せ場のひとつ、天鬼VS六年生の戦闘シーン。特に接近戦に強いと思われる三人が前方に出て、あとの三人は後方へ。
『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』本編映像|天鬼VS六年生の戦い
天鬼が立ちはだかり、小平太が“お前らは詰所に”と言った瞬間に3:3に分かれる俊敏さ。しかし天鬼は詰所へと突っ切ろうとする三人の方へと攻撃を仕掛けて足止めし、結局は天鬼VS六年生全員の戦闘となります。
六年生は一人一人の能力の高さだけでなく、優れた連携も強みだと感じます。お互いを知り尽くしており、すかさずカバーに入る機転の速さも圧巻。戦闘シーンはあまりの速さに目で追いきれないところもありました。とはいえ、そんな優秀な六年生も天鬼には歯が立たず、力量の差を悟っていったん引くことを決断します。
ひどく落ち込んでいる表情の六年生たちでしたが、深い傷を負いながら忍務に参加したいと先生たちに訴える場面。“我らいつでも行けます”と言う仙蔵。さらに“みんなかすり傷です!”と強く言い切る保健委員長の伊作。みんな重傷だけど、六人の思いはひとつです。そんな六年生たちに心を揺さぶられっぱなしでした。
映画で『忍たま』にハマって、アニメにどっぷり浸かっている方も多いのではないでしょうか? もちろん私もその一人。数々の神回と出会い、尊くて愛おしくて何度も崩れ落ちました。
第32シリーズの尼子先生のプロット回のうちのひとつ、大注目の第64話「若い人の段」では、土井先生と一年生の頃の六年生たちの出会いが描かれています。
その出会いを知ってからまた映画を観ると、最後まで忍務をしっかりこなす六年生の姿にどうしようもなく泣けてきました。
アニメ第30シリーズの尼子先生がプロット(原案)を制作したエピソード(第31話~第35話)も特に好きで、『忍たま』に引き込まれていったきっかけのひとつ。キャラクターの背景が深く掘り下げられており、こちらにも六年生が一年生の頃のエピソードがあります。
5つのエピソードの共通コンセプトは“お兄ちゃん”で、テーマは「思い出」です。
【第30シリーズ】
第31話「鍛練のはじまりの段」
第32話「籠城の記憶の段」
第33話「無口なわけの段」
第34話「同室の思い出の段」
第35話「思い出した手当ての段」
2025年9月26日に発売の【DVD】TV アニメ「忍たま乱太郎」せれくしょん すぺしゃるの段 其の二には、なんと第30シリーズ〜第32シリーズの尼子先生のプロット回が収録予定とのことですのでお見逃しなく。
◆【DVD】TV アニメ「忍たま乱太郎」せれくしょん すぺしゃるの段 其の二
発売日:2025年9月26日
2025年3月26日発売の【DVD】TV アニメ「忍たま乱太郎」せれくしょん すぺしゃるの段 其の一には、「土井先生ときり丸の段」「100%勇気!ドクタケ出城をやっつけろの段」(※30分)などが収録予定。他にも貴重なエピソードが満載です。
◆【DVD】TV アニメ「忍たま乱太郎」せれくしょん すぺしゃるの段 其の一
発売日:2025年3月26日
六年は組の同室の二人である善法寺伊作先輩と食満留三郎先輩、猪名寺乱太郎をめぐる「同室」エピソードや、摂津のきり丸、潮江文次郎先輩、中在家長次先輩、七松小平太先輩が奮闘する「アルバイト」エピソード、立花仙蔵先輩が福富しんべヱと山村喜三太のドタバタに巻き込まれる「厳禁」エピソードもオススメです。
◆【DVD】TV アニメ「忍たま乱太郎」せれくしょん アルバイトと同室との段 其の二
発売日:2025年7月23日
◆【DVD】TV アニメ「忍たま乱太郎」せれくしょん 見逃し厳禁の段 其の二
発売日:2025年05月28日
━━#忍たま映画 キャラクター紹介━━
— 劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 (@nintama_eiga) December 15, 2024
忍術学園 五年生
久々知兵助 CV #小田敏充
尾浜勘右衛門 CV #渋谷茂
不破雷蔵 CV #金丸淳一
鉢屋三郎 CV #山崎たくみ
竹谷八左ヱ門 CV #東龍一
💣━━━━━━💥
『劇場版 #忍たま乱太郎… pic.twitter.com/l0RoUjNbCO
推しが決まらなかったり、好きなキャラクターがどんどん増えていくのは『忍たま』のあるあるではなかろうかと思いますが、私もついにお茶目で有能な「五年生」に辿り着きました。五年生は、い組の久々知兵助と尾浜勘右衛門、ろ組の不破雷蔵と鉢屋三郎と竹谷八左ヱ門。
豆腐大好きな久々知先輩があまりにもかわいいというのが始まりだったのですが、私が五年生の沼へと引きずり込まれたきっかけは、アニメ第30シリーズの第54話「いつから知ってた?の段」。
乱太郎、きり丸、しんべヱを捕まえてやろうと思いついたドクタケ忍者が変装して三人を連れて行こうとしているところに、五年生の尾浜勘右衛門先輩が現れるというお話。勘右衛門は敵を欺きながら最後まで抜かりのない行動をとっています。
まさに“いつから知ってた?”と言いたくなるほど勘右衛門の有能ぶりに心躍った回で、五年生の連携の素晴らしさにも歓喜しました。
11(金)の #忍たま は
— NHKアニメ (@nhk_animeworld) November 10, 2022
「いつから知ってた?の段」
乱太郎たちを見つけたドクタケ忍者。
いつもドクタケの邪魔をする3人を捕まえてやろう、と思いつく。
変装して話しかけ連れて行こうとしていると…そこへ、五年生の尾浜先輩、登場!
▼見逃し配信でも見られます▼https://t.co/JlKfHGMZqE pic.twitter.com/CXhJXrgg9w
勘右衛門といえば人当たりが良く穏やかで、い組の学級委員長を務めるしっかり者。何でもないような表情や口調に騙されてしまいますが、非常に優秀で観察眼の鋭さに驚かされることもあります。
映画の豪華版パンフレットに収録の書き下ろしスピンオフ小説『受け継ぐ者の段』で、六年生が五年生を高く評価している様子も。五年生を主導しているのは兵助にも見えるのですが、実際のところ何をどうするかは皆が好きなことを言っているうちに決まって、その通りにやると上手くいくといいます。果たして手綱を引いているのは……?
改めて今作劇場版の五年生を思い返すと、五人で木の上に潜んで見張りをしていたとき、とある重要なものを見事に奪い取る手柄を立てました。前戦で活躍していたのは主に六年生ですが、五年生も任された仕事をきっちりとこなしています。
あの時“手に入らないかな”と最初に口にしたのは勘右衛門だったんですよね。あまりにも自然な発言で、一度目の鑑賞時は完全にスルーしてしまっていたのですが、あの言葉により三郎も乗って勘右衛門と共に動いたのです。五年生って本当に興味深い。
話し合っているときに一人はちゃんと見張りをしていたり、突っ走りそうになりながらもまずは報告することを優先していたり、ゆるりとしているようでも何気ない場面に五年生の冷静な仕事ぶりが垣間見えて胸が高鳴ります。
忍術学園は上級生が下級生を可愛がっていて、下級生が上級生を慕っていて、一年生から六年生まで全学年を通して仲良し。この学園ではお互い助け合う光景が当たり前に広がっています。一年は組のみんなも可愛い!
元気のないきり丸に気づいて声をかけた乱太郎としんべヱの友達を思う優しさ、そして一年は組全員がひとつになって突き進むひたむきな姿が今回の映画でも見られました。
忍術学園にやって来た頃、殺伐とした空気を纏っていたという土井先生でしたが、この学園で過ごすうちに変わっていったのだと思うとまた嬉しいものです。

数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。
