
映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』シブヤ・ディビジョン“Fling Posse” 夢野幻太郎役・斉藤壮馬さん×有栖川帝統役・野津山幸宏さんインタビュー|チームであり友達、結束力の強まったFling Posseの魅力が感じられる作品に
自分をさらけ出しチームとして“変化”したFling Posse
──キャラクターを演じながらラップをする際、なにか意識されていますか?
斉藤:担当するキャラクターによって違いがあるかもしれません。僕の場合、幻太郎はポエトリーリーディング的なアプローチをすることが多いので、多くの方にもそういうイメージを持っていただいていると思います。でもそうじゃない部分も大事にしたい。
キャラクターとして歌唱する場合、キャラクターっぽさって大事だと思うんですけど、“ぽさ”がありつつも枠の外に一歩踏み出せるかどうかが大事だと思っていて。幻太郎がクールで落ち着いているように思われていても、曲によって、例えばバトル曲だったら、感情やバイブスをありのままにぶつけていくアプローチがあってもいいはずで、それが人間らしさなのではないかと。キャラクターを『キャラクターの枠』に落とし込みすぎないことが大事なんじゃないかなと思いますね。
特にラップってそうじゃないかなと思っていて。かっこいいフローだけではなく、『ヒプノシスマイク』の根底にもある「マイクを使って自分の思いや言葉を伝える」という部分がすごく大事なのかなと考えています。幻太郎って嘘をつくキャラクターですけど(笑)、そんな彼にとっても「ラップにおいては嘘がない」というのが重要なことだと思っています。
野津山:僕の場合、『ヒプノシスマイク』が声優としてのデビュー作なんですよね。当時の自分はまだ余裕がなくて、とにかく一生懸命やるしかなかったんです。だから帝統のキャラクターには当時の自分の必死な姿がそのまま反映されていると思います。あの頃の自分のラップやお芝居が帝統の根底になっている。
ラップに関しては経験を積んできたのでスキルアップした部分もありますが、それとは別に、軸の部分は技術も余裕もなく、とにかくラップする、とにかく演技をすることに必死だった当時に戻るような感覚でやっています。手先で何かを表現するというよりかはバイブスでラップすることを大事にしています。
──野津山さんは『ヒプマイ』が初めてのラップ経験で、今では木村昴さんに次ぐラップの上手さというファンの声を多く拝見しています。
野津山:いやいやいや、恐れ多い!!
でも当時、まだオオサカとナゴヤがいなかった12人の頃、キャストの中で僕だけが新人だったんです。自分の中に何かしらないとダメだなと思ったので、そこで目をつけたのがラップでした。「ラップだったら、木村昴さん以外にまだそんなに経験者はいないはず」と思って。
お芝居は経験や日数を重ねることが重要だと思うので、付け焼刃ではみんなに並べない。もちろんラップもですけど、とにかくラップだけでも印象に残らないと!という気持ちでした。だから今も“気持ちとしては”、木村昴さんにも負けないくらいのつもりでやろうと思っているので、その気持ちがあって当時の帝統のラップが生まれています。
──『ヒプマイ』が始動してから約7年が経ちましたが、Fling Posseが成長したと感じる部分はありますか?
斉藤:Fling Posseは常に「今が一番いい」というチームだと思っています。最初は一時的なビジネスパートナーみたいな関係からスタートしているんですが、実はそれぞれ抱えているものが違えど、どこか通ずる部分があって。どんどんチームらしくなってきているというか、チームであり友達になってきているなと実感しています。
野津山:今思ったんですけど、“成長”というよりはみんなが徐々に自分をさらけ出していくことができたかなと。もちろん人として成長もしているんですけど、それよりも3人がお互いを信頼して秘密を共有することでチームとしての結束力が強まった。そこがFling Posseの一番の魅力かなと思います。もともとチームではあったけれど、よりしっかりとした本当のチームになっていく過程が『ヒプマイ』始動のころから見てもらうと感じてもらえるんじゃないかなと思います。
斉藤:そうだね。成長というよりは“変化”と言ったほうがしっくりくるかもしれないですね。
──最後に、ファンの皆様にメッセージと、これからバトルを観るファンに向けて意気込みをお聞かせください。
斉藤:『ヒプノシスマイク』を応援してくださり本当にありがとうございます。みなさんの応援のおかげで、ついにインタラクティブ映画という試みに至るまで歩んで来られました。
自分も映画を観たんですが、これまでの歩みのいろんな側面を思い出して、掛け値なしに泣いてしまうくらい素晴らしい映画になっていると思います。どんなストーリー展開になるかはみなさんのインタラクティブ具合なのですが、少なくとも劇場に足を運んでいただけたら絶対にご満足いただける時間を提供できると確信しています。繰り返し劇場に足を運んで映画を観ていただきたい。
対決の意気込みとしては、個人的にFling Posseの魅力は「何が何でも絶対に勝ってやる!」という部分だけではなく、どこか軽やかで自由で、音やパフォーマンスを無邪気に楽しむ部分がすごく素敵だと思っています。そういうポッセの良さも映像を通してお届けできると思うので、いろんな楽しみ方があると思うんですけど、ポッセのポッセらしいマイペースな部分も楽しんでもらえたらいいなと思います!
野津山:いつも『ヒプノシスマイク』を応援していただきありがとうございます。7年間続けてこられて、映画という新しい形で『ヒプノシスマイク』をお届けできるのも、偏にみなさんの応援のおかげです。
シブヤは、シンジュクとは何度もバトルをしていて、《1st D.R.B》では1回戦で対決し、《2nd D.R.B》はイケブクロ、シンジュクとの三つ巴で戦いました。そして今回、映画でまたシンジュクと戦えるということですごく光栄に思っています。ぜひFling Posseを応援していただけると嬉しいです! そしてこれからも『ヒプノシスマイク』をよろしくお願いします。
[取材・文/万木サエ 写真/MoA]
インタビューバックナンバーはこちら!
画像をクリックすると、関連記事にとびます。作品概要
あらすじ
キャスト
山田一郎:木村昴
山田二郎:石谷春貴
山田三郎:天﨑滉平
MAD TRIGGER CREW
碧棺左馬刻:浅沼晋太郎
入間銃兎:駒田航
毒島メイソン理鶯:神尾晋一郎
Fling Posse
飴村乱数:白井悠介
夢野幻太郎:斉藤壮馬
有栖川帝統:野津山幸宏
麻天狼
神宮寺寂雷:速水奨
伊弉冉一二三:木島隆一
観音坂独歩:伊東健人
どついたれ本舗
白膠木簓:岩崎諒太
躑躅森盧笙:河西健吾
天谷奴零:黒田崇矢
Bad Ass Temple
波羅夷空却:葉山翔太
四十物十四:榊原優希
天国獄:竹内栄治
言の葉党
東方天乙統女:小林ゆう
勘解由小路 無花果:たかはし智秋
碧棺合歓:山本希望
(C)ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie
映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』公開記念フェア in アニメイト
実施期間:2025年2月21日(金)〜3月23日(日)
実施店舗:池袋本店、仙台店、札幌店、渋谷店、名古屋店、京都店、福岡パルコ店、大阪日本橋店、横浜ビブレ店、新宿店、アニメイト通販
フェア内容
期間中『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』関連のキャラクターグッズをご購入・ご予約内金税込1,100円毎、 書籍・CD・DVD・BDをご購入・ご予約(内金税込1,100円以上必須)1点毎に 【バックステージパス風カード(全18種)】を1枚プレゼント!
※特典はお選びいただけません。※内容は諸般の事情により、変更・延期・中止となる場合がございます。
特典 バックステージパス風カード(全18種)















































