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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。

講談社のウェブコミック配信サイト・アプリ「マガポケ」で連載中の漫画『薫る花は凛と咲く』(著・三香見サカ先生)。底辺男子校と呼ばれる千鳥高校に通う紬凛太郎と、隣接するお嬢様校・桔梗女子に通う和栗薫子が、凛太郎の実家のケーキ屋で出会い、互いを知りながら少しずつ距離を縮めていく学園青春物語です。
凛太郎と薫子のピュアな恋や、その友人たちの心の成長が描かれるストーリーは多くの読者の心を掴み、累計発行部数は500万部(2025年6月時点)を突破。そんな本作のアニメがいよいよ7月から放送されます。
本稿では凛太郎の友達・夏沢朔(なつさわさく)の情報をまとめてお届け! 基本プロフィールに加えて、性格・人柄、過去、凛太郎との関係、保科昴との関係、名言などをまとめて解説していきます。
※本稿には若干のネタバレが含まれます。
学校・学年:千鳥高校2年1組
年齢:16歳
誕生日:8月21日
身長:176cm
血液型:A型
星座:獅子座
家族:父、母、姉、妹
好物:ドーナツ、あんみつ
趣味:洋楽漁ること、動物映画鑑賞
Q1.最近つらいことは?:姉と妹の買い物に付き合わされて、荷物持ちさせられること
Q2.1日で1番好きな時間は?:湯船に浸かってぼーっとする時間
大人びていていつもクールな夏沢。態度に出すことはあまりないものの、実は友達思いで優しい人物です。勉強が苦手な凛太郎や宇佐美に試験の度に教えてあげており、口では文句を言いながらも何だかんだ面倒を見ています。
感情を表に出すのが少し苦手なようで、正直な気持ちを口に出して伝えることを恥ずかしく思ってしまうところがありますが、それでも伝えなければいけないことははっきり言える男らしい一面も。
素直じゃないところがあり、そのせいで友達と衝突してしまうこともしばしば。ですが、相手のことを大事に思っているからこそのぶつかり合いであるため、ありのままの気持ちを伝えれば問題なく仲直りできてしまいます。
察しも良く、友達が隠している不安や悩みごとにもいち早く気づいて声をかける事ができる夏沢。女子からもモテるそうですが、ルックスだけではなくそういった優しい気遣いができる点も女性人気が高い要因なのでしょうね。
偏差値の低い底辺校と呼ばれる千鳥高校。しかし、夏沢は非常に勉強ができる人物で、千鳥よりも偏差値の高い学校をいくらでも選べたはず。それでも彼が千鳥を選んだのには、中学時代の出来事が関係しています。
昔から特に苦労することなくとても勉強ができた夏沢は、中学ではその優秀さから教師にもてはやされることが多く、あまりに特別扱いされ過ぎて同級生たちから疎まれるようになってしまいます。
人と関わるのが得意ではなかったためそれでもいいと思いつつも、夏沢自身にとっては普通のことを過剰に特別視して線引きする教師にも同級生たちにも嫌気が差していました。
そんな中、夏沢が唯一その線引きを感じなかったのは、2年間定期試験で夏沢に1位を取られ続けているクラスメイトでした。自分に真っ向勝負を挑むクラスメイトを始めは面倒くさく感じていたものの、自分を特別視しない態度に夏沢は次第に心地よさを感じるように。
そんなある日、その子の不調を感じた夏沢が心配して声をかけたところ、「分かったようなことを言わないでくれ」と突っぱねられ、その態度にイラついた夏沢がさらに棘のある言葉を返したことでケンカに発展。それ以降話すこともなくなってしまいます。
その後、その子が中学受験に失敗していたこと、教育ママである母親に過剰な期待をかけられていることを知った夏沢は、自分が言った言葉や取った態度を激しく後悔。彼と自分の間に線引きしていたのは自分だったことに気付いたのです。
落ち込む夏沢は偶然千鳥高校の前を通りかかり、見た目が派手な生徒と真面目そうな生徒、そして教師の3人が楽しそうに話す様子を目にします。平気な振りをしながら内心では誰かとそんな風になりたいと思っていた夏沢は、ここでならそれが叶うかもしれないと感じ、千鳥高校へ進学することを決めました。
夏沢が凛太郎たちをとても大事に思っているのは、孤独な中学時代があったからであり、力になりたいと思っているのは、クラスメイトを傷つけてしまった経験があるからなのでしょうね。
1年生の頃から同じクラスの凛太郎とは、一緒に文化祭実行委員になったことで友達になり、2年生で同じクラスになってからは行動を共にする機会が増えました。
心の機微に敏感な夏沢は、仲良くなっても悩みを打ち明けたり、相談をしてくれない凛太郎に寂しさを感じていたものの、一度ぶつかり合ったことでお互いの正直な気持ちを伝え合うことができ、より一層信頼し合う仲に。
凛太郎も少し捻くれながらも常に気遣ってくれる夏沢の事をよく理解しており、その優しさに何度も助けられているようです。
凛太郎と薫子の紹介で、薫子の幼馴染・保科昴とも友達になった夏沢。しかし、2人の出会いは最悪で、初対面の際には互いに相手を傷つける言葉を投げ合ってしまいます。
その後、お互いに謝罪して友達となるのですが、勉強ができるところやドーナツが好物なところなど、いくつもの共通点が浮上。さらに、ストーリーのうえでも2人で関わるシーンがいくつも登場しており、仲の良いグループ内でもほんの少しだけ関わりが深くなっていきます。
原作ファンとしては大人びた雰囲気で美男美女の夏沢と昴はとてもお似合いだと思ってしまうのですが、その関係がどうなっていくのかまだまだわかりません。凛太郎と薫子以上に少しずつ近づいていく2人にもぜひ注目してください。
凛太郎がなかなか悩みを打ち明けてくれないことが寂しくて、つい言いすぎて喧嘩をしてしまった夏沢。夏沢はそのことを謝り、恥ずかしさに耐えながら正直な気持ちを伝えます。
ありのままの気持ちを話したことで、凛太郎と和解し、より一層絆を深めた夏沢。気持ちを口に出すことは苦手ですが、本当に大切なことはきちんと伝えられるのが格好いいですね。
仲良くなった夏沢、凛太郎、宇佐美、依田、薫子、昴の6人は海に出かけることに。しかし、幼い頃から男性が苦手だった昴は仲の良い彼らであっても緊張したり戸惑ってしまったりするため、申し訳なさを感じていました。
それでも今後も夏沢たちと関わっていきたいと思った昴は、改めて「あなたたちと 今 友達になりたい…」と男子4人に願い出ます。
すると、夏沢は「俺は大して仲良くない人なんかと 一緒に勉強したりゲームしたり こんなとこまで遊びに来たりしないんだけど」と一言。察しの悪い宇佐美にもっとわかりやすく言ってほしい、とお願いされ、照れながらもこちらの一言を伝えました。素直じゃないけど優しい、夏沢らしいシーンでの言葉です。
夏沢朔を演じるのは内山昂輝さん。1990年8月16日生まれ、埼玉県出身。『機動戦士ガンダムUC』のバナージ・リンクス役をはじめ、『ハイキュー!!』の月島蛍役など数々の人気作品に出演されています。
| 作品名 | 薫る花は凛と咲く |
|---|---|
| スケジュール | 2025年7月5日(土)~2025年9月27日(土) TOKYO MX・BS11ほか |
| あらすじ | ─カーテンの向こう側。 俺には一生関係ない世界だ─ バカが集まる底辺男子校・千鳥は、由緒正しきお嬢様校・桔梗女子に嫌われている。 常にカーテンが閉まり、隣り合う校舎の教室は一度も見たことがない。 千鳥に通う紬凛太郎はいつも見かけで怖い人だと判断され、敬遠されることからいつしか人と距離を取るようになっていた。 ある日、実家のケーキ屋を手伝い中にお客として来ていた薫子と出会う 「凛太郎くんを怖いって思ったこと、一回もなかったですよ?」 凛太郎に偏見を持たず接する薫子との時間を戸惑いつつも心地よく感じ始める凛太郎だったが、彼女は桔梗の生徒で……。 “近くて遠い”二人が織りなす、鮮やかな青春彩る学園物語。 |
| 話数 | 全13話 |
| キャスト | 紬凛太郎:中山祥徳 和栗薫子:井上ほの花 宇佐美翔平:戸谷菊之介 夏沢朔:内山昂輝 依田絢斗:石橋陽彩 保科昴:山根綺 |
| スタッフ | 原作:三香見サカ『薫る花は凛と咲く』(講談社「マガジンポケット」連載) 監督:黒木美幸 准監督:山口智 シリーズ構成:山崎莉乃 シリーズ演出:都築遥 キャラクターデザイン・総作画監督:徳岡紘平 サブキャラクターデザイン・衣装デザイン:梅下麻奈未 ケーキデザイン:田村恭穂 プロップデザイン:吉田優子 美術監督:幸喜あすか 美術設定:塩澤良憲 色彩設計:横田明日香 撮影監督:長瀬由起子 3D監督:渡邉啓太(サブリメイション) 編集:新居和弘 音楽:原田萌喜 音響監督:濱野高年 音響制作:マジックカプセル 制作:CloverWorks |
| 主題歌 | OP:「まなざしは光」キタニタツヤ ED:「ハレの日に」汐れいら |
| 電子書籍 | 『薫る花は凛と咲く』電子書籍(コミック) |

1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。
