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『アニメCITY』泉わこ役・石川由依インタビュー

「CITY THE ANIMATION」泉わこ役・石川由依さんインタビュー「わこはすごく自分を持っていて、自分の楽しいを追及している子なんです」

 

声優としてもいろいろ挑戦があって、面白い回でしたね

──#2で南雲とにーくらがわこと出会います。これ以降、3人で行動する場面が多くなりますが、この3人の関係性や雰囲気をどう思われますか?

石川:たしかに3人で行動する場面が多くはなるんですけど、感覚としてはやっぱり南雲とにーくらのバディ感が強いですし、二人のボケとツッコミみたいなコンビ感がすごくあるので、イメージとしては「2人+1人」ですかね。わこはわこで、みんなでいるのも楽しくて大好きだけど、自分ひとりでやることも楽しいという子なので。あと、南雲とにーくらは2人でいると言い合いが白熱して、どこまでもエスカレートしてしまうんですけど、わこが楽しくそこにいてくれるからこそ「じゃあ、いいか」みたいな感じで平和に終われるところもあるのかなと。そんな3人のバランスがとてもいいなと思いました。

 

 

──石川さんから見て、南雲とにーくらのような先輩・後輩の関係をどのように思われますか?

石川:うらやましいですね。私は部活もあまり上下関係の交流がなかったので、仲のいい先輩とか後輩がいなかったんですよ。なので、先輩・後輩でここまで言い合えたりとか、楽しく毎日を過ごせたりする関係性にめちゃくちゃ憧れますね。後輩のにーくらがツッコむというのも、またいいですよね。

──高校時代のにーくらが南雲に憧れていたという話も描かれましたが。

石川:今の南雲はある意味、にーくらにとって迷惑をかけられている存在でもあるけれども、根底には最初の憧れがあるからこそ、結局にーくらは面倒を見てしまう。そんな2人の関係性が、過去を知っているからこそ愛おしく感じます。

──#3でのわこは南雲・にーくらと同居したがっている様子でしたが、石川さんはこの3人のうちの誰となら同居したいと思いますか?

石川:これはにーくらですかね。にーくらはなんだかんだで面倒見がいい人だと思いますし、ツッコんでくれるというのは、つまりは全部の発言を拾ってくれているということなので、すごく周りを見ている子だなと。なので、にーくらには甘えちゃうだろうなと思います。

──やっぱり自分がツッコむ側に回るのは大変そうですか?

石川:かなり大変ですね。わこは何をしでかすか、ちょっとわからないところもありますし(笑)。メンタルがめちゃめちゃ安定している子なので、一緒にいても楽しいだろうなとは思いつつ、毎回驚かされて、心が休まらない可能性もありますね。

 

 

──#5は複数の状況が同時進行する特殊な回となっていました。この回の収録の感想をお聞かせください。

石川:#5は収録の前から「キャストの人数がすごく多いので、もしかしたら決められた収録時間より時間がかかってしまうかもしれません」という話があって、いただいた台本を見たら、私が見たことのない構成の台本だったんですよ。まず厚さもそうですし、これまで声優をやっていて1ページが4段になった台本なんて見たことない!と思って。これはどんな映像になっているんだろうと思ったら、まさかの同時進行でいろんなキャラクターが動いていて……言葉選びは難しいのですが、それこそ無駄に動いている感じ(笑)。普通だったら1話にそんな労力を使っていられないので、一番にカットするようなところだと思うんですけど、それを実現させてしまうのが京アニさんだなと思いました。

この1話にそんなに詰め込んでしまって大丈夫なの?と思ってしまうような、京アニさんのすごさを感じられる回でもありましたし、これは皆さんには伝わらないんですけど、台本には実際に映像の中で出てくるセリフだけじゃなくて、音声は流れていない画面のキャラクターはこうしゃべっている想定ですよというセリフがちょっと書かれていたりして。

──実際に収録しない部分でも台本には書かれていたんですね。

石川:そこまで考えられているんだなというので、この台本はぜひどこかで視聴者の皆様に見てほしいなと思っています。

 

 

──最後の住人たちが集合するおもてなしのシーンも圧巻でした。

石川:あそこは入れ代わり立ち代わりでキャラクターがしゃべらなきゃいけなかったので、さすがに1回で全部を録ることはできず、ちょっとずつ区切ってアフレコしていました。とはいえ大変でしたが(笑)。声優としてもいろいろ挑戦があって、面白い回でしたね。

──#6では轟と会話するシーンがありますが、初めて轟と掛け合いをしてみての感想はいかがでしたか?

石川:誰と話していてもわこは変わらなくて、むしろわこの「大丈夫です」に轟が翻弄されている(笑)。「大丈夫です」の言葉のニュアンスをいろいろ汲んで、轟が大変なことになってしまうというシーンだったので、気持ちとしては本当に「大丈夫です」と言うだけでした。とにかくわこは別に連載したいわけじゃないし、ただただ鬼カマボコ先生の大ファンで自分も描いてみようと思っただけ。轟さんの苦労が知れた回ですね(笑)。

 

 

──わこは写真でも大賞を取りましたし、漫画も即連載ができるレベルで、いろいろと才能がありますね。

石川:そうなんですよね。泉家はりこも含めて天才で、不思議な二人なんです。しかもわこは常にハッピーでいられる子なので、こんな子になりたいなと思います。

──ほかにも#1~#7で好きなシーンはありますか?

石川:#2のCパートの、にーくらの悪魔がたくさん出てくる回が衝撃でした。私も声優としてたしかにアフレコ現場に存在はしていたんですけど、あのシーンの収録を見ながら「声優さん、すげー!」って、心から思えた回でした。普通だったら別録りのほうが演じる身からしてもスタッフさんとしてもやりやすくはあるのですが、このにーくらの回に関してはすべてを一発で録るということで、あれだけ違うキャラクターが次から次へと出てきて、しかも掛け合って、それをできてしまう(豊崎)愛生さんに私は感動してしまいました。この愛生さんの収録を見たからこそ「ここまでやらなきゃいけないんだ!」と、キャストのみんなの気合いが入りましたね。

ただ、一つ惜しいなと思うのは、このすごさは普通にTVで見ているとなかなか気づかれないんですよ。それにもどかしい思いがあるので、みんなにあのアフレコ現場を見てほしい! 実際に人前でやるとなると大変だと思いますが、私ももう1回見たいという気持ちがあるので、いつかイベントとかでやってほしいなと思います。

 

 

──今後の放送へ向けて、ファンの方へのメッセージをお願いします。

石川:今までオムニバス的にいろんなお話があったなかで、今後はCITY全体の総力戦といえるような、みんなで何かをやる回があったりもします。かと思えば、ここまでちょっとずつ積み上げてきた、とあるキャラクターたちの行く末にウルっとする話もあったり、最終回に向けて「こう来たか!」みたいな展開も残されたりしていて。まだまだ予想もつかないことがこの作品にはあふれているんじゃないかと思いますので、「次は何が来るんだろう?」と、皆さんもワクワクしながら楽しんでいただけたらと思います。そして、見た後はスカッと楽しい気持ちになれると思いますので、何度でも一時停止しながら、隅々まで見ていただけたらなと思います。

 

作品情報

CITY THE ANIMATION

あらすじ

この街、ただの街にあらず。
笑いあり(プププッ) ラブあり(キュンキュン♡) ホロリあり(ホロリホロリ)
住人たちが織りなす予測不能な平凡ライフ!
ワクワクが連鎖する CITYへようこそ。

キャスト

南雲美鳥:小松未可子
にーくら:豊崎愛生
泉わこ:石川由依
真壁鶴菱:川原慶久
真壁立涌:入野自由
真壁まつり:七瀬彩夏
雨飾えり:田所あずさ
泉りこ:和久井優
安達太良博士&安達太良の父:子安武人
安達太良の母:浅野まゆみ
安達太良達太:KENN
安達太良良太:猪股慧士
安達太良かもめ:林鼓子
安達太良うみ:福嶋晴菜
安達太良そら:天麻ゆうき
オババ:山本和臣
鬼カマボコ:宮崎遊
轟:鈴木崚汰
いい人:水内清光
タナベ菫桜子美:後藤邑子
穂高:土門仁
光岳伸晃:福山潤
帯那林道:金子誠
黒金大和:髙坂篤志
ナレーション:大塚芳忠

(C)あらゐけいいち・講談社/ CITY THE ANIMATION 製作委員会

 

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