
『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ アニメーション』リドル・ローズハート:花江夏樹さんインタビュー|改めて気持ちをリセットして挑んだ収録。アフレコ現場で感じた“成長”とは?
リドル・ローズハートに共感する“こだわり”
──ここからは花江さん自身に関する質問を。厳格さや伝統を守るリドルになぞらえて、花江さん自身が厳格に守り続けているものがありましたらぜひ教えてください。
花江:そうですね……友人や家族と遊ぶときに、割とおもてなしの精神が自分の中にあるのか、人に楽しんでもらうようなプランを立てるところでしょうか。
もちろん自分がやりたいこともやりますけど、人が喜んでいる姿を見ると自分も満たされるので、基本は人に楽しんでもらえるように動くことを自分の中で大事にしています。
──また、「ツイステ」の世界では、いろいろな魔法が出てきますが、1つだけ魔法を使えるとしたら、どのような魔法を使ってみたいですか?
花江:学生時代に、漫画などの作品を見て“こういう魔法があったら良いな”と思ったのが、水溜まりから水の剣を作る魔法です。
やっぱり“水の剣”という透明な剣がカッコいいですよね。ゲーム機とかもスケルトンにすごく憧れるというか、男心がくすぐられます。
──確かに、スケルトンやクリア系には憧れがありました(笑)。
花江:しかも、雨の日には強いという(笑)。そういう魔法は未だに良いなと思います。
──先ほど、リドルは厳格だとおっしゃっていましたが、リドルに共感するところがありましたら教えてください。
花江:共感するところは、パッと見そんなにないような気がしますが、彼は自分を優先している感じではなく、何かのために動く人ですので、そこは共感する部分かなと思います。
この間、ちょうどリドルのバースデーイベントがゲームで実施されていましたが、1日のルーティーンみたいな感じで、化粧品やクリームをどのくらいのサイズで出して塗って、説明書にこう書いてあるからこれがいいなど、すごく細かいところまで気をつかっているんです。
彼より細かくはないですけど、そういうちょっとしたこだわりみたいな、自分だけのルールを課しているところは僕もやっちゃうところがあります。
──たとえば、どのようなことでしょうか?
花江:ルーティーンだったら、朝起きたときに歯磨きするついでに舌も入念に磨くことでしょうか。
それをすることで喋りやすくなるような気がするんです。実際はそんなに変わらないかもしれませんが、舌も磨くと“今日は喋りやすい!”という気持ちになれるので、そういうジンクスみたいなものを大切にしているところは共感できます。
これからの一波乱にワクワクさせられる第1話
──ゲームの収録から時を経てのアフレコは、また違うものがあったと思います。アフレコ現場で感じたこと、印象に残っていることがありましたら教えてください。
花江:ゲームが始まったときの第1章は、基本的にハーツラビュル寮のメンバーは全員そろっての収録でした。ゲーム収録は1人で行うので、結構珍しいなと思ったのがすごく記憶に残っています。
ただ、そのときは僕以外の4人はみんな新人みたいな感じだったので、すごく初々しさがあって、ソワソワとした緊張感がありましたが、そこから5年が経過した今回のアニメーションでの収録では、みんなすごくしっかりしたなという印象がありました。
それがすごく新鮮というか、みんなそれぞれこの5年間でいろいろな仕事をして成長して、また一緒に同じ物語を演じられるというのがすごく嬉しかったです。
残念ながらトレイ・クローバーを演じた鈴木崚汰くんとは別録りだったんですけど、ほどよい緊張感の中でみんな肩の力が抜けていて、よりいろんな表現ができていたり、味わい深くなっていたりしていたなという印象がありました。
──特に、花江さん自身が成長を感じたハーツラビュル寮のボイスキャストは誰でしょう?
花江:ゲーム収録のときは、(小林)千晃くんが若くて駆け出しだったのかな? だからか、千晃くんが1番成長というか、変化を感じました。態度もでかくなりましたし(笑)。
一同:(笑)。
花江:それだけ仲良くなったということだと思います(笑)。
──そんな仲良しなボイスキャストの皆さんが演じるハーツラビュル寮の寮生たちが、シーズン1でどのような姿を見せるのか楽しみです。
花江:序盤から何かとぶつかり合うエース・トラッポラとデュース・スペードの言い合いみたいなシーンが、僕自身すごく印象に残っています。
2人の意見も自分的には“そう感じるよね”と思うところもありながら、そこをグッと堪えて、リドルとして演じました。
トレイとケイトは、そんなリドルの暴走気味な部分や彼が厳しくしている理由を理解しつつもマイルドにしてくれるような、バランスを取ってくれる2人です。
そこは、アニメーションで演じる中で改めて感じましたし、欠かせない存在だと実感しました。
──第1話から関係性が少しうかがえるというか、リドルの存在がすごく強烈的な“つかみ”でした。あれは初めて「ツイステ」の世界に足を踏み入れた方でも、すぐに引き込まれてしまうのではないでしょうか。
花江:(ゲームのメインシナリオ&キャラクターデザイン担当の)枢やな先生のデザインや世界観をすごく意識されているんだなと感じるほど映像が綺麗でしたし、コミカライズの内容をしっかりアニメーションに落とし込んでいるという印象を受けました。
リドルの登場で、これから一波乱ありそうだなと思える展開にすごくワクワクさせられる、すごく良い第1話だったんじゃないかなと思います。
[文・福室美綺]
作品情報
シーズン1「エピソード オブ ハーツラビュル」
ディズニープラスで10月29日より独占配信
あらすじ
この世界で伝説として語り継がれてきた偉⼤なる存在が<グレート・セブン>。
ハートの⼥王、百獣の王、海の魔⼥、砂漠の魔術師、美しき⼥王、死者の国の王、茨の魔⼥。
そして<ツイステッドワンダーランド>において、名⾨魔法⼠養成学校として君臨し、これまで優秀な魔法⼠を多く輩出してきたのが「ナイトレイブンカレッジ」。
学園⻑の下には「グレート・セブン」に倣った7つの寮が存在し、それぞれを7⼈の寮⻑が束ねている。
7寮⻑の⼀⼈が<ハートの⼥王>の厳格な精神に基づく・ハーツラビュル寮の寮⻑・リドル・ローズハート。
“真紅の暴君”・リドルは、寮⽣たちを“ハートの⼥王の法律”によって厳格に⽀配し苦しめていく。
リドルはなぜ“暴君”となってしまったのか、彼が囚われているものとはーーー
キャスト
リドル・ローズハート:花江夏樹
エース・トラッポラ:山下誠一郎
デュース・スペード:小林千晃
トレイ・クローバー:鈴木崚汰
ケイト・ダイヤモンド:小林竜之
【サバナクロー寮】
レオナ・キングスカラー:梅原裕一郎
ジャック・ハウル:坂泰斗
ラギー・ブッチ:市川蒼
【オクタヴィネル寮】
アズール・アーシェングロット:田丸篤志
ジェイド・リーチ:駒田航
フロイド・リーチ:岡本信彦
【スカラビア寮】
カリム・アルアジーム:古田一紀
ジャミル・バイパー:二葉要
【ポムフィオーレ寮】
ヴィル・シェーンハイト:相葉裕樹
エペル・フェルミエ:土屋神葉
ルーク・ハント:糸川耀士郎
【イグニハイド寮】
イデア・シュラウド:内山昂輝
オルト・シュラウド:蒼井翔太
【ディアソムニア寮】
マレウス・ドラコニア:加藤和樹
リリア・ヴァンルージュ:緑川光
シルバー:島﨑信長
セベク・ジグボルト:石谷春貴
【ナイトレイブンカレッジ関係者】
ディア・クロウリー:宮本充
デイヴィス・クルーウェル:伊東健人
モーゼズ・トレイン:小山力也
アシュトン・バルガス:竹内良太
サム:木村昴
【その他】
闇の鏡:堀内賢雄
チェーニャ:濱健人
円満雄剣:阿座上洋平
グリム:杉山紀彰
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