
「また何らかの形で彼らを演じることができたら嬉しいです」──TVアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』佐倉綾音さん×沼倉愛美さん×村川梨衣さんスペシャルインタビュー【特別ダイヤ版放送記念】
成長したみんなの姿は見てみたいですね
──アニメ本編では「現実とのリンク」も魅力のひとつでした。例えば、TVアニメ第1期放送当時は高輪ゲートウェイ駅が建設中でしたが、10周年のトークショーで来場者プレゼントとして配布されたクリアファイルでは、ハヤトが実際に高輪ゲートウェイを訪れている姿が描かれました。TVアニメ第1期終了時から数えると、現実では彼らは18歳前後になりますが、ハヤト、アキタ、ツラヌキの3人はどんな風に過ごしていると思いますか?
▲クリアファイルのイラスト
沼倉:18歳というと高校卒業のタイミングくらいですよね。
佐倉:そうすると進路の時期だよね。大学に行くのか、それとも就職するのか。
村川:それで言うと、ツラヌキは家業(大門山建設)があるので、進学というよりは、そっちに専念しているような気がします。
佐倉:ツラヌキは進学って感じじゃなさそうだもんね。あまり勉強が得意なタイプではなさそうだし。
村川:おーい(笑)。
佐倉:逆にアキタは進学かな?
沼倉:ビームライフル競技の選手を目指すのか、それとも進学して全く違う仕事をするのか。
佐倉:ハヤトは鉄道に関わる仕事に就くために進学していると思います。アズサ(上田 アズサ)が付いてきてくれるかはわからないですけど、学部は違っても「しょうがないわね」なんて言いながら一緒の学校に行ってくれるとか(笑)。
沼倉:「あんた、どこの大学受けるのよ?」とか言ったりして(笑)。
佐倉:少なくともハヤトが鉄道に関わる仕事に就くことは間違いないんじゃないかなと思います。
──現実の世界とリンクさせて考えると、アキタはオリンピックや国体に出場しているのではないかと想像したことがあります。
沼倉:確かに。アキタは物事を突き詰めるタイプですから、ぜひオリンピックに行ってほしいですね。
村川:もしそうなったら新幹線超進化研究所のメンバー全員で応援に行きますよ。
佐倉:「シンカリオン」の運転士から世界的なアスリートが出るなんて、ものすごい人生ですよね(笑)。
── 一方で、ツラヌキは変わらず「スーパー・スパイス(※)」を応援しているのかも気になります。
3人:懐かしい!
佐倉:推しが卒業したりしているのかな。
村川:グループ自体は存続していてメンバーが入れ替わっていくとか、アイドルさんのシステムにもよるかも。
佐倉:ずっと新しい推しを探しながら「推し活」しているとか?
沼倉:そんな感じで、みんな中学や高校で新しい夢を見つけているかもしれませんよね。
村川:そうですね。成長したみんなの姿は見てみたいです。
※編集部注:「スーパー・スパイス」はTVアニメ第1期・第14話に登場するアイドルユニット。メンバーはイナホ、ナスノ、ミヤコの3人で、ツラヌキはイナホ推し。ちなみに第48話の忘年会でアズサが着ている衣装は、イナホのアイドル衣装をイメージしたものだとか。
ちなみに忘年会でのアズサの衣装は、ツラヌキが大ファンのアイドル「スーパー・スパイス」(第14話に登場)をイメージしたもの!
— 『シンカリオン』シリーズ(公式) (@shinkalion) December 8, 2018
皆さん気がつきましたか??#シンカリオン pic.twitter.com/rmjAserq7X
いつか「オールスター」のような形を見てみたい気持ちもあります。
──キャストの皆さんの「チームシンカリオン」というチームワークは、どのようにして育まれたのでしょうか?
佐倉:3人とも池添監督の過去作でご一緒してはいたので、わりとスルッとナチュラルにいけた感じがあるよね。
沼倉:この3人に関してはそうですね。あと、三間さん(音響監督・三間雅文さん)とご飯を食べる会を組んでくれたり、佐倉さんが三間さんと私たちとのコミュニケーションの橋渡しを積極的にはかってくれたので、それも私はありがたかったです。
──以前、佐倉さんと三間さんの対談では、三間さんが「30話目くらいから皆さんからも提案が出るようになって楽になった」と仰る一方で「それまでは佐倉さん、沼倉さん、村川さんをどう叩き直そうかと考えていたんです」という怖い発言があったのも印象に残っています。
3人:(笑)。
佐倉:でも、そんなにストレスになるようなことはなかったですよ。ただ、『シンカリオン』というアニメはオリジナル作品なので、監督が考えていること、三間さんが考えていること、私たちが現場に持ってくる解釈が全部違うから、それを擦り合わせる中間管理職のような立場だった三間さんは大変だったと思います。
それでも放送は待ってくれないし、オリジナル作品だから現場で作ったものが全てになるので。そこを結構話し合いながら進めていった記憶があります。
沼倉:物語を通してキャラクター同士の関係性が徐々に構築されていくので、自分の役は掴めていても、キャラクター同士の関係性はそれぞれ一から作っていくんです。でも、次の話数ではその関係が変化していることの繰り返しだったので、そのあたりの変化に私たちが付いていけていなかったのかな……?
もちろん私は実力不足な部分もあったし、小学生の男の子を演じることに慣れてなかったりと自分の課題は色々ありました。
佐倉:三間さんも大変だったと思いますが、私たちも必死だったんです。なかなか「OK」が出ないし、何が違っているのかわからない状況に陥ったときは、ひたすらディスカッションをしたりして。でも、相談できる環境があったのは本当にありがたかったです。
沼倉:私たちの意見をしっかり聞いてくれたよね。
村川:そうですね。
佐倉:相談できない環境だったりするのが、役者にとっては一番苦しくてストレスになりますし、何より作品への心残りにも繋がってしまうんです。そういった意味では、三間さんともお互いに容赦なく疑問点をぶつけ合うことができたので、いま振り返ってみると、その試行錯誤の過程こそが「楽しかった」という記憶に繋がっているのだと思います。
──先日、10周年イヤーが終わりましたが、ファンの皆さんは次の10年も期待しているかと思います。皆さんが見てみたい『シンカリオン』の展開があれば、ぜひお聞かせください。
佐倉:そんなの3人一緒だよね(笑)。
沼倉:また何らかの形で彼らを演じることができたら嬉しいです。
村川:我々からしたら “それ”しかない。
佐倉:もちろん。今日までバトンを繋いでくれた『シンカリオン』シリーズのメンバーへの感謝も込めて、いつか「オールスター」のようなものを見てみたい気持ちもあります。
──それは「TVアニメ第1期のオールスター」と「シリーズをクロスオーバーしたオールスター」のどちらですか?
佐倉:両方やってほしいですね。
沼倉:確かに、どちらのオールスターも見てみたい。
佐倉:願うはそれだけです。
──いちファンとしても、いつかその日が来ることを楽しみにしています。本日はありがとうございました。
3人:ありがとうございました!
取材・記事:岩崎航太、編集:太田友基
作品情報
あらすじ
シンカリオンとの高い適合率を持つ子どもたちが運転士となり、研究所員たちと力を合わせて強大な敵に立ち向むかう!
果たして「漆黒の新幹線」の目的は……。子どもたちは日本の平和と安全を守れるのか……。
キャスト
(C)プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS































