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『とんがり帽子のアトリエ』第9話「黒に沈む悪夢」振り返り|ココの悪夢とキーフリーの“つばあり帽”への執着

『とんがり帽子のアトリエ』第9話「黒に沈む悪夢」を振り返り! ココの悪夢とキーフリーの“つばあり帽”への執着が生むダークな空気

月刊「モーニング・ツー」にて連載中の白浜鴎先生による、王道魔法ファンタジー漫画『とんがり帽子のアトリエ』。

全世界でシリーズ累計発行部数750万部を突破し、日本のみならず、フランス、スペイン、韓国、アメリカなど各国で数多くの賞を受賞している人気作品である本作が、2026年4月より放送開始となりました。

第8話では、ココは魔警団による記憶消去を免れ、強大な魔法を使った疑いも晴れました。しかし、ココの持っていた魔墨の小瓶には“つばあり帽”の細工が施されており、キーフリーがその魔墨を使用した瞬間、店内は強烈な光に包まれました。

さらに、キーフリーはその場にいたノルノアの記憶を消した可能性が示唆され、彼の行動に疑念が深まる展開となった第8話でした。第9話では、キーフリーが魔墨の小瓶の解析を行います。

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とんがり帽子のアトリエ
「魔法」――、それは世界に溢れていて人々の生活を豊かにする、なくてはならない便利な“奇跡”。けれど、“魔法をかけることが出来るのは魔法使いだけ”。魔法をかける瞬間を見てはならないのがこの世界の掟。小さな村で母親の手伝いをしながら暮らす少女・ココは、それでも幼い頃から魔法使いへの憧れを抱き続けていた。ある日、村を訪れた魔法使いの青年・キーフリーが魔法を使うところを覗き見てしまい、大きな秘密を知ることになる。それは、特別な道具で魔法陣を描けば、本当は誰にでも魔法が使えるという、魔法使い達が隠した「絶対の秘密」だった――。壮麗で幻想的な世界の裏に影を落とす、大人達が口を閉ざした魔法の歴史。「知らざる者(ふつうの子)」として生まれ、キーフリーの弟子として魔法を学ぶことになったココは、アトリエの仲間と共に探求と成長を重ねていく中で、秘密多き魔法使いの世界へと足を踏み入れていく。――これは、絶望を知り、希望へと手を伸ばす、子供たちの物語。作品名とんがり帽子のアトリエ放送形態TVアニメスケジュール2026年4月6日(月)~TOKYOMXほかキャストココ:本村玲奈キーフリー:花江夏樹アガット:山村響テティア:陽木くるみリチェ:月城日花オルーギオ:...

※本稿には第9話のネタバレ要素が含まれます。

それぞれの魔法への想いや目標

第9話は、ココが風寄せの手を用いて山りんごを取ろうと奮闘する魔法の練習シーンから始まります。ココは試行錯誤を重ねますが、魔法陣の微妙な違いによって威力が変化してしまい、誤って山りんごの木をキーフリーに衝突させてしまいます。

その様子を見ていた先輩弟子のテティアは、遠くのりんごをうまく取るための方法を細かく分析し、ココに丁寧に教えます。上手に解説するテティアの姿を見たキーフリーは、「教えるのが上手だね、テティア先生」と彼女を褒めるのでした。

和やかな雰囲気が広がる中、突然風寄せの手によって山りんごが空を飛びます。この魔法を巧みに使ったのはアガットでした。アガットは「人の練習を手伝う暇があるなら、自分の練習をすべきだ」と冷静に言い放ちますが、ココとテティアは彼女の言葉を気にも留めず、楽しそうに駆け寄り、ちょっかいを出します。

冷たい態度を取りがちなアガットですが、そんな彼女を自然に受け入れるココたちとのやり取りには温かみがあり、見ている側もつい微笑んでしまうシーンとなりました。また山りんごをかじるフデムシが非常に可愛らしく、SNSでは、「フデムシかわいすぎ」「フデムシの前歯!」などの感想が寄せられました。


続いて、キーフリーは弟子たちに、一人前の魔法使いになるための「五芒星試験」について説明します。この試験は5つあり、ココが以前受けた「第1の試験」もその一つ。三賢者は「魔法は人々を幸せにするためのもので、試験が苦痛になってしまっては本末転倒だ」という考えから、受ける人が挑戦したくなるように試験内容を工夫したのだといいます。

試験の話が進む中、テティアは「魔法でたくさんの人を助けて、世界中から“ありがとう”の言葉を聞きたい!」と、明るく夢を語ります。一方、リチェはその話を聞きながら表情を曇らせ、「試験なんて大嫌い。描きたくない魔法を描かされるのは嫌だ」と感情を露わにします。そんな彼女に対し、アガットは「好きな魔法だけ描いていては、使える魔法は増えない」と冷静に忠告。しかしリチェは、「今のままでいい」と言い残し、先にアトリエへ戻ってしまいます。リチェが試験や大人を嫌う理由には、彼女なりの事情や背景があるのかもしれません。


その一方で、アガットは「今のままの自分は絶対に嫌だ」と力強く語り、全ての試験を早くクリアし、いつか「図書の塔」の司書になるという夢を語ります。司書はアガットの一族が代々務めてきた役目であり、彼女にとって大きな目標のようです。アガットの真っ直ぐな姿勢とリチェの消極的な態度は鮮やかな対比を成していて、それぞれの価値観の違いが物語をより深く彩っています。

その後、テティアはココに「どんな魔法使いになりたいの?」と尋ねます。ココは、自分はみんなとは出発点が違うため、まずは使える魔法を増やしたいと話します。そして、ココのその意欲を受けたテティアと共に、早速「風寄せの手」の特訓を始めるのでした。そんなココにキーフリーは心のなかで「描いたら覚える、覚えたら使える。身につけた力は君を裏切らないからね」と語りかけました。

ココの悪夢とキーフリーのつばあり帽への執着

朗らかな場面から一転、OP後はココが暗闇の中に佇むシーンから始まります。石にしてしまった母親の記憶やアガット、これまで関わってきた人々からの厳しい言葉が頭の中で響き続け、足元の泥に引きずられそうになるなど、不穏な描写が続きます。そして「全部全部君のせい、世界が壊れるのは君のせい」という“つばあり帽”の声で目を覚ますココ。その苦しい夢から目を覚まし、動揺するココに優しくフデムシが寄り添います。


普段は明るく前向きに振る舞うココですが、心の奥底に潜む深い闇が見え隠れするこのシーンは、彼女の内面にある葛藤を強調しています。また、美しい描写がそのダークな雰囲気をさらに際立たせ、観る者に強い印象を残しました。

一方そのころ、キーフリーは魔法具を準備しながら何かを企んでいるような様子を見せます。遅くまで魔法の練習をしていたアガットに出くわしますが、彼女を早く寝るように諭し、自身の魔法道具をそっと隠します。アガットが自室に戻ると、ココは机に向かい魔法陣の練習をしていました。悪夢の中で“つばあり帽”に追い詰められたココは、夢の影響でその不安を解消したいかのように必死になって取り組む姿を見せます。

そして同じく“つばあり帽”に頭を悩まされているキーフリーは、「双子瓶の魔法」がかけられている魔墨を調べようとしていました。キーフリーが魔墨の中に刻まれている魔法陣が描かれたメダルを取り出そうとすると、その瞬間、魔法が発動。キーフリーがいる部屋が一瞬にして水で満たされてしまいます。水の中では魔法が使えないため、キーフリーはなす術もなく苦しむことに。これもまた、“つばあり帽”がこうなることを予見して仕掛けた罠でした。


水が引いた後、息も絶え絶えになり倒れ込むキーフリー。その横に突然現れた“つばあり帽”は、空の魔瓶を掴み、握り潰して消え去ってしまいます。せっかくの手がかりを失ったキーフリーは、「諦めないぞ。必ず取り戻す。僕から奪ったものを」と悔しそうにつぶやきました。

キーフリーの奪われたものとは一体何なのでしょうか。そして、“つばあり帽”の謎めいた存在が、物語にさらなる緊張感をもたらしています。


ココとアガットの距離感

みんなで食事をしている最中、ココとキーフリーはあくびが止まりません。キーフリーは“つばあり帽”との対峙による疲労困憊、ココは魔法陣の練習に打ち込みすぎたことで寝不足のようです。リチェは「良い魔法は良い睡眠から、あとご飯」と心得を語り、テティアはオルーギオの言葉「ガキのうちは寝とかないと。大人になったらガタが来る」を借りて2人に忠告しました。この言葉は魔法使いだけでなく、誰にとっても心に刺さる教訓ですね(笑)。


そんな眠そうな2人を気遣って、テティアは安眠用のお茶を入れることを提案します。しかし、キーフリーは眠気のせいで話をきちんと聞いておらず、さらに自分でお茶を入れようとしてポットを床に落としてしまいます。どうやら昨晩の“つばあり帽”の一件の影響で、彼の手には痺れが残っているようです。

キーフリーがお茶の葉を取りに行っている間、ココはアガットを呼び出し、借りていた飛び靴を返却しました。実はココが寝不足になっていたのは、この飛び靴を返すために魔法陣を描く練習に没頭していたからでした。


アガットはココの行動や考え方に困惑し、「何を企んでいるのか」と問いかけます。また、自分が「第1の試験」を無理に受けさせたことを気にしている様子も見せました。しかし、ココは過去を悔いるよりも前向きに進もうとしているのです。そんな会話の途中、突然ココが倒れてしまいます。

アガットは返してもらった飛び靴を使い、キーフリーの元へ急ぎます。ココが高熱で倒れてしまったことを伝え、キーフリーはココをカルンの病院に連れていくことを決意します。道中、病院の場所が分からず困っているところに、偶然居合わせたタータが現れ、道案内を申し出ます。

ココを無事に病院へ預け、ひとまず安心したキーフリーはタータに感謝の言葉を伝えます。そして、「観察力が鋭いんだね。いろんな物事をよく見ているんだな」と声をかけました。その言葉を聞いたタータは、キーフリーに「少し聞きたいことがある」と告げ、第9話は幕を閉じました。


第10話「銀色の約束」の注目ポイント!

第9話では、ココの悪夢やキーフリーと“つばあり帽”の対峙が描かれ、物語はダークな雰囲気が漂う展開となりました。また、ココが高熱で倒れてしまうシーンでは緊迫感が高まり、彼女の体調を心配せずにはいられない状況が描かれています。

一方で、ダークな場面だけではなく、ココの前向きな姿勢や、アガットとココの間に見られる微妙な距離感の変化、さらにフデムシの可愛らしい仕草にほっこりする場面も盛り込まれ、緩急のある構成が印象的でした。

SNSでは第9話について、「この世界の魔法使いの試験の仕組みや皆の目標が少しずつ見えてきた」「キーフリー先生は“つばあり帽”に何かを奪われた過去があるのかもしれない、そのせいで冷静でいられないのでは」「先生の真似をするフデムシがあまりにもかわいすぎる」など、さまざまな感想が寄せられています。

次回、第10話では、キーフリーとタータの会話、燃える塔の描写、そして涙を流すタータの姿が描かれるシーンが予告されています。タータは強烈な光の話やノルノアの記憶について、キーフリーから何か聞けるのでしょうか。次回の展開に注目です!

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五反田ちさと
東京都出身。アニメイトタイムズでライターデビュー。好きなアニメ作品は『カードキャプターさくら』、『らんま1/2』、『氷菓』。最近は朗読劇にハマっています。座右の銘は「当たって砕けろ」。

『とんがり帽子のアトリエ』作品情報

とんがり帽子のアトリエ

あらすじ

「魔法」――、それは世界に溢れていて人々の生活を豊かにする、
なくてはならない便利な“奇跡”。
けれど、 “魔法をかけることが出来るのは魔法使いだけ”。
魔法をかける瞬間を見てはならないのがこの世界の掟。
小さな村で母親の手伝いをしながら暮らす少女・ココは、
それでも幼い頃から魔法使いへの憧れを抱き続けていた。

ある日、村を訪れた魔法使いの青年・キーフリーが魔法を使うところを
覗き見てしまい、大きな秘密を知ることになる。
それは、特別な道具で魔法陣を描けば、本当は誰にでも魔法が使えるという、
魔法使い達が隠した「絶対の秘密」だった――。

壮麗で幻想的な世界の裏に影を落とす、大人達が口を閉ざした魔法の歴史。
「知らざる者(ふつうの子) 」として生まれ、キーフリーの弟子として魔法を学ぶことになったココは、
アトリエの仲間と共に探求と成長を重ねていく中で、
秘密多き魔法使いの世界へと足を踏み入れていく。

――これは、絶望を知り、希望へと手を伸ばす、子供たちの物語。

キャスト

ココ:本村玲奈
キーフリー:花江夏樹
アガット:山村響
テティア:陽木くるみ
リチェ:月城日花
オルーギオ:中村悠一
アライラ:三石琴乃
ユイニィ:石橋陽彩
タータ:田村睦心
ノルノア:安原義人
イースヒース:諏訪部順一
ウトウィン:笠間淳
ガルガ:安元洋貴
ルルシィ:石川由依
ダグダ:小西克幸
クスタス:熊谷俊輝
フデムシ:久野美咲
イグイーン:斎賀みつき
ササラン:中尾隆聖

(C)白浜鴎/講談社/「とんがり帽子のアトリエ」製作委員会
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