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- シモヤマヨウ
- 関西出身のライター。アニメやゲーム、漫画、小説、映画、ドラマ、音楽、VTuber(ホロライブ)などが好き。

2026年4月より連続2クールで放送中のTVアニメ『本好きの下剋上 領主の養女』。
本作は、原作・香月美夜先生、イラスト・椎名優先生による、シリーズ累計1,400万部を突破(2026年7月1日時点)する人気ライトノベル『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』(TOブックス)のアニメ化作品です。
TVアニメは2019年10月〜12月放送の第1期を皮切りに、第3期まで制作。第4期にあたる今作は、原作ライトノベルの第三部「領主の養女」をもとにしています。
物語の舞台は、魔力を持つ貴族が支配し、厳しい身分制度が敷かれた異世界。本が貴重でほとんど手に入らないこの世界で、本好きの貧しい少女マインが、本作りに励む姿が描かれてきました。
第4期では、強大な魔力を持つ彼女が領主の養女・ローゼマインとして、貴族社会に身を置きながら奮闘していくことになります。
本稿では、8月8日に放送された第十七章(第17話)「領主会議のお留守番」の内容を振り返っていきます。
前回は、ドレス姿のブリギッテに一目ぼれしたダームエルのエピソードや、ローゼマインが印刷機完成の興奮で止まらなくなったり、領主の城で礎の魔術に初めての魔力供給をしたりする様が描かれました。
第十七章(第17話)では、ジルヴェスターとフロレンツィアの領主夫妻が領主会議へ赴く間、礎の魔術への魔力供給のため、ローゼマインとヴィルフリートによる城での留守番が始まります。
今回は領主不在の間の代理を務めるボニファティウスが、見守り役として登場。カルステッドの父親で、ローゼマインにとっては貴族の祖父にあたる彼ですが、なぜかローゼマインに厳しい表情を見せます。しかし、その態度の裏には、思いもよらない理由が隠されていました。
※以下、第十七章(第17話)のネタバレを含みます。
領主夫妻が留守の2週間、城で読書三昧の日々を過ごせると喜ぶローゼマイン。存分に本が読めるかと思いきや、彼女には領主候補生としてこなすべき多くの予定が詰め込まれていました。
朝食前や就寝前に隙あらば読書に没頭しようとしますが、そのたびリヒャルダに本を取り上げられる始末。さらにブリギッテのために考案した衣装をお披露目するお茶会の主催もあり、思い描いていたほど読書時間が取れません。
そんな中、補講にすべて合格したアンゲリカが戻り、ローゼマインはご褒美として彼女の魔剣に魔力を注ぎ始めます。
しかし、その様子を見かけたエックハルトの報告でフェルディナンドが急きょ駆けつけ、魔剣への影響を確認する事態に。ローゼマインの魔力が入りすぎることで、魔剣の持ち主が変わってしまう恐れがあったためでした。
ローゼマインに「馬鹿者!」と雷を落とすフェルディナンドでしたが、同時に思いがけない展開が起こります。なんと魔剣からフェルディナンドに似た声が出て、アンゲリカを叱ったのです。ローゼマインが魔力を注ぐ際に「知性」を望み、そこへフェルディナンドが確認のために流したわずかな魔力が後押しとなって生まれたと、魔剣は明かします。
予想外の進化を遂げたことを謝るローゼマインでしたが、アンゲリカは知性を備えた魔剣を「シュティンルーク」と名付けるなど、むしろ大喜び。そんな彼女に対し、ローゼマインが魔剣について「ものすごく口うるさいですよ?」と余計な一言を口にし、怒ったフェルディナンドに頬をつねられる流れには思わず笑いがこみ上げます。
今回の物語では、祖父のボニファティウスと孫娘のローゼマインの間で、互いに仲良くしたいと思いながらもすれ違ってしまう様子も描かれました。
日課の魔力供給を終え、供給の間から出てきたローゼマインとヴィルフリート。待機していたボニファティウスに感謝を述べ、その場を去っていこうとしたところ、ローゼマインは背中に注がれる視線に気づきます。
彼女が振り返った先には、何も言わず、険しい表情でじっと見つめてくるボニファティウスの姿が。そこから、自分が何か怒らせるようなことをしたのではと、ローゼマインは落ち込んでしまいます。
その後、ローゼマインが話しかけてもボニファティウスは相変わらず彼女をにらみつけるばかり。自分は嫌われているとローゼマインが思い込むのも無理はありません。
一方、ここでボニファティウスの隠していた本音が明らかになります。実は、ローゼマインのことが可愛くて仕方ないものの、自分の大声で一喝すれば虚弱な彼女が死んでしまうかもしれない。そうした恐れから距離を置いていたのです。
一見怖い印象を受けるボニファティウスですが、その裏にあったのは孫娘を愛してやまない優しい祖父の顔でした。そんな彼がローゼマインに近寄るのを我慢する姿は可愛らしく、気持ちが伝わらないところにはじれったさがあります。
週末は魔力供給が休みで、ギルベルタ商会との話し合いもあるため、神殿へと戻ったローゼマイン。下町時代から親交の深いオットーと久しぶりに再会する中、ベンノから印刷関係の事業をギルベルタ商会から切り離し、マルクとルッツと共に新しい店を作って独立することが告げられます。
ここで新たな問題となったのが、ローゼマインの専属でもある実の姉トゥーリの契約です。現在は、彼女が10歳になればギルベルタ商会のコリンナの工房に移り、ダプラとして終身契約を結ぶ予定となっています。しかし、それではエーレンフェストから動けず、ローゼマインが他領へ移ることになった場合についていくことは叶いません。
そこでローゼマインは、いざとなればトゥーリのために工房を用意するという大胆な案を提案。自分の立場や財力を使って家族の問題を解決しようとする姿勢には、ローゼマインのたくましさを感じます。
その後、新しい店の名前をローゼマインがつけることとなり、印刷に人生をかけた実在の人物にあやかった「プランタン商会」と命名。本作りのためなら自重を捨ててもいいかと尋ねるローゼマインを、ベンノが怒ってツッコむ場面もあり、立場が変わっても変わらない二人のテンポの良いやり取りには自然と笑みがこぼれます。
やがて魔力供給も最終日を迎え、ローゼマインとヴィルフリートの城での役目は無事終了。ボニファティウスとは結局言葉を交わせず、祖父と孫娘はすれ違ったままに。今後、二人が仲良く言葉を交わす姿を想像せずにはいられません。最後に満足するまで読書をしようとするローゼマインですが、またもリヒャルダに本を取り上げられてしまうのでした。
第十七章(第17話)の放送後、Xには多くの感想が寄せられ、今回も大きな盛り上がりを見せました。
読書三昧を掲げていたローゼマインが、リヒャルダに本を取り上げられる場面が何度も差しはさまれた今回。Xでは「リヒャルダおばあちゃんも大変w」など、コミカルなやり取りを楽しむ声が集まっていました。
また、アンゲリカの魔剣がフェルディナンドの声で喋り始める驚きの展開には「神官長と同じ声w」「神官長が増えたw」といった声が。ローゼマインとフェルディナンドのお馴染みの掛け合いも含め、コントのように賑やかな場面が多くの方を笑顔にしたようです。
そして、ローゼマインを嫌っているどころか可愛く思っていた祖父のボニファティウス。そんな彼の一面を見た視聴者からは「おじい様がんばれ!」など、優しい祖父の姿を微笑ましく思うと同時に応援する声が目立ちました。
終盤に描かれた、自重を捨てようとするローゼマインと、それを一喝するベンノのやり取りに思わず吹き出してしまう方も多かった様子。「自重は捨てないでw」といった反応や、ベンノの鋭いツッコミを喜ぶ声も見られました。
ここからは、第十七章(第17話)の放送にあわせて、キャストがXに投稿したポストの一部をご紹介します。
『#本好きの下剋上 領主の養女』
— 福原かつみ (@AxlFukuhara) August 8, 2026
本日第17話が放送です‼️
よろしくお願いいたします‼️🙇♂️✨ https://t.co/d37n5AQjHI
TVアニメ
— 大久保藍子 (@aiko_okb) August 8, 2026
『本好きの下剋上 領主の養女』
【第十七章 領主会議のお留守番】
にブリギッテさんの先輩『女性騎士』役で声の出演をいたしました。
ローゼマインちゃんのお茶会のお客様でも少ししゃべっております。
素敵な作品に参加でき大変光栄です✨📖✨#本好きの下剋上 https://t.co/LOvSEgDKf0
城で留守番を始めたローゼマインが忙しい日々を過ごす第十七章(第17話)。作中ではアンゲリカの魔剣がまさかの進化を遂げ、祖父と孫娘の気持ちがすれ違ったり、新しい印刷関係の店の話がトゥーリの将来の話に及んだりと今回も見どころが詰まった回となりました。
なかでも、シュティンルークの誕生はハイライトの一つ。声だけでなく喋り方までフェルディナンドそっくりの魔剣は、アニメになったことでより存在感を増したようで、多くの注目を集めていました。
第十八章(第18話)「ダームエルの申し出」では、星結びの儀式にあわせて、未婚の貴族が結婚相手を探す宴が開催。そんな中、ブリギッテの前に元婚約者が現れ、再び婚約を申し込む思いがけない展開に。危機に直面するブリギッテのために、恋心を抱くダームエルはどのような行動を見せるのでしょうか。次回も見逃せません。
