アニメ

2019-01-19 15:30

【連載】『ソードアート・オンラインアリシゼーション』第13話感想：松岡禎丞×島﨑信長対談｜カーディナル(CV: 丹下桜)によって語られる《アンダーワールド》の成り立ち

2018年10月より放送中のTVアニメ『ソードアート・オンラインアリシゼーション』(SAOアリシゼーション)。1月5日には、TOKYO MXほかにて第13話「支配者と調停者」が放送となりました。

※※※第13話のネタバレが含まれています。本編視聴後にご覧いただくことをおすすめします※※※

《セントラル・カセドラル》の大図書室に隠遁する少女カーディナルに助けられたキリトとユージオ。彼女の正体は仮想世界《アンダーワールド》の秩序の維持を司る自律型プログラムだった。カーディナルはキリトに、アドミニストレータの過去や《公理教会》、《禁忌目録》の成り立ちについて語り始める。

そんな第13話の感想を、松岡禎丞さん(キリト役)、島﨑信長さん(ユージオ役)の2人がラジオ番組「ソードアート・オンエアーアリシゼーション」で語っていたので、そちらでのトークをお伝えしていきます。

＜連載バックナンバー＞
□【第1話】アンダーワールド
□【第2話】悪魔の樹
□【第3話】果ての山脈
□【第4話】旅立ち
□【第5話】オーシャン・タートル
□【第6話】アリシゼーション計画
□【第7話】剣の学び舎
□【第8話】剣士の矜持
□【第9話】貴族の責務
□【第10話】禁忌目録
□【第11話】セントラル・カセドラル
□【第12話】図書室の賢者
□【第13話】支配者と調停者
□【第14話】紅蓮の騎士　【第15話】烈日の騎士
□【第16話】金木犀の騎士　【第17話】休戦協定
□【第18話】伝説の英雄　【第18.5話】リコレクション
□【第19話】右目の封印　【第20話】シンセサイズ

カーディナル(CV:丹下桜)の独壇場！《アンダーワールド》の成り立ちが明らかに

松岡：第13話を振り返っていきましょう。

島﨑：スーパー丹下(桜)さんタイムだったね。

松岡：やっぱり先輩はすごかったなぁ。あれは無理だよ！アドミニストレータとか、カタカナも多いし漢字も多かったから、これは大変だなと。しかも丹下さんも前回1度来て、いきなりこれだから……。

島﨑：来ていきなりあれをやらされる……なかなか大変だよね(笑)。

松岡：本当にすごいなぁ。

島﨑：内容も、ずっと大事なことを言っているからね。

松岡：前回言わせてもらったけど、アドミニストレータが、人を殺してはいけないという《禁忌目録》をなぜ作ったのかというと、自分と同じ権限を持たせないためなんだよね。いわゆるレベル上げをしてはいけないという。あれは酷いよね。

島﨑：《アンダーワールド》の秩序と思えていたけど、その世界が崩壊していく感じだよね。闇の部分が見えてきて。

松岡：あとは《フラクトライト》の上書きとかも酷いよね。それにアドミニストレータとカーディナル(CV:丹下桜)との関係性も明かされてさ。

島﨑：カーディナルはいい子だよね。生きている時間的には長いかもしれないけど、たぶん人とコミュニケーションを取った時間で考えると、まだ若いというか、ある意味幼い部分があると思うんだよね。

松岡：そうかもね。しかもカーディナル自身が、この世界の他に別の世界があることに気づいているじゃん！　この世界の外に神(人間)がいることにも気付いている。

島﨑：いやぁ、それも切なかったよね。あのキリトに抱きつくシーンとか。

松岡：(人の温もりを知って)「これが、人間であるということか」みたいなね。

島﨑：本当はもっといろいろなことがあるよ！と言いたくなるよね。本当はもっと遊んだり楽しいことがあるわけじゃん。きれいなこととか、いろいろな思い出とかがさ。

松岡：そういう思い出を作っていけたのかもしれないけど、アドさんが狂っちゃったから……。欲望の塊になっちゃったから。

島﨑：アドミニストレータは行き着くところまでいっちゃってるからね。

松岡：それでさらに酷いところは、カーディナルまで利用しようとしたでしょ？

島﨑：そうだね。そのためにカーディナルを作ったようなものだから。

キリトを見守ってきた蜘蛛のシャーロットと《武装完全支配術》

松岡：あとはシャーロットさんも出てきたね。ああいう蜘蛛だったらいいなと思う。

島﨑：欲しいよね。

松岡：俺、本当に蜘蛛が苦手で、蜘蛛なんて触りたくはないんだけど…。

島﨑：まぁ、触りたい人はそんなにいないと思うよ(笑)。でも、シャーロットはなんかかわいく思えちゃうよね。

松岡：恥ずかしそうにぴょん、と。俺、ちょっと見てみたいなと思うのが、シャーロットの４コマ漫画。シャーロットは、ずっとキリトの髪の毛の中にいたから、たとえばお風呂に入っていたときとか地獄でしょ？

島﨑：必死にしがみつくシャーロットなのか、全力で回避するシャーロットなのか(笑)。そもそも、お風呂のときは髪から出ていたのか？とか。そういうのファンアートでも見てみたいよね。

松岡：絶対にギャグになるでしょ(笑)。

島﨑：「そのときシャーロットさんはどうしていた！」とかね。だってキリトが恥ずかしい寝言を言っていたら、それも聞いてるわけでしょ？

松岡：そうだね。

島﨑：キリトの行動全部見ていたわけだから。

松岡：まぁ、キリトにプライベートなんてなかったね(笑)。だからあんなに恥ずかしそうにぴょんと飛んでいったんだろうね。あなたのこと、全部知っているから！と(笑)。

島﨑：でも話を戻すと、カーディナルがいなかったら、アドミニストレータに対抗することはまったくできなかっただろうからさ。

松岡：そうだね。今後、《整合騎士》に対する対抗手段も教えてもらったからね。短剣だっけ？

島﨑：そうだね。アリスのためのものと、アドミニストレータを倒すためのものの２つ。だからそれがどうなっていくのかとかは楽しみだね。あとほら《武装完全支配術》。秘奥義とか奥義みたいなものだけど、言いづらかった。

松岡：《武器の記憶》を全解放してすごい攻撃をするみたいなやつだね。

島﨑：そう。武器の完全支配術。武器を完全に支配することで何が起こるのかは、お楽しみに！

松岡：でも、俺も思ってた。完全支配術は緊迫した状況だと、かなり言いづらい。

島﨑：わかる！　支配術と言うのが、緊迫しているとつらいよね。

松岡：不明瞭になっちゃうんだよね。かといって発音良く言う感じでもないから。

島﨑：ギリギリの状況で変にきれいに言うと逆におかしいから。ギリギリの状況で滑舌よくしゃべろうと思わないしね。何かを伝えなきゃ！というときは、はっきりしゃべるかもしれないけど。

松岡：我々の職業も聞かせてなんぼだから。

島﨑：そこの塩梅だよね。でもそのコントロールは僕らもするけど、音響監督や監督さんがコントロールしてくださっているし、何を言っているかはわからないけど、それが伝わって良いシーンになるとかも、たまにあるから。

松岡：うん。そんな感じで我々も作っています！　で、最後は《セントラル・カセドラル》のドアを開けるところで終わる。

島﨑：いよいよ《整合騎士》との戦い、《セントラル・カセドラル》攻略ですよ！

松岡：俺たちの戦いはこれからだ！

島﨑：まだ続くけどね(笑)。第２クールからはボスラッシュです！　

松岡：ということで、次回もお楽しみに！

[取材・文／塚越淳一]

作品情報

【イントロダクション】
「ここは……どこだ……？」

気づけばキリトは、なぜか壮大なファンタジーテイストの仮想世界にフルダイブしていた。ログイン直前の記憶があやふやなまま、手がかりを求めて辺りを彷徨う。

そして、漆黒の巨木《ギガスシダー》のもとにたどり着いた彼は、一人の少年と出会う。

「僕の名前はユージオ。よろしく、キリト君」

少年は、仮想世界の住人――《NPC》にもかかわらず、人間と同じ《感情の豊かさ》を持ち合わせていた。

ユージオと親交を深めながら、この世界からのログアウトを模索するキリト。そんな彼の脳裏に、ある記憶がよみがえる。それは、幼少期のキリトとユージオが野山を駆け回る想い出――本来、あるはずのない記憶。

更にその想い出には、ユージオともう一人、金色の髪を持つ少女の姿があった。名前は、アリス。絶対に忘れてはいけないはずの、大切な名前――。

【放送情報】
TOKYO MX：10月6日より毎週土曜 24：00～
とちぎテレビ：10月6日より毎週土曜 24：00～
群馬テレビ：10月6日より毎週土曜 24：00～
BS11：10月6日より毎週土曜 24：00～
MBS：10月6日より毎週土曜 27：08～
テレビ愛知：10月8日より毎週月曜 26：05～

[配信情報]
AbemaTV：10月6日より毎週土曜 24：00～(地上波同時配信)
＊放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。

【STAFF】
原作：川原礫（「電撃文庫」刊）
原作イラスト・キャラクターデザイン原案：abec
監督：小野学
キャラクターデザイン：足立慎吾鈴木豪西口智也
助監督：佐久間貴史
総作画監督：鈴木豪西口智也
プロップデザイン：早川麻美伊藤公規
モンスターデザイン：河野敏弥
アクション作画監督：菅野芳弘竹内哲也
美術監督：小川友佳子渡辺佳人
美術設定：森岡賢一谷内優穂
色彩設計：中野尚美
撮影監督：脇顯太朗林賢太
モーショングラフィックス：大城丈宗
CG監督：雲藤隆太
編集：近藤勇二
音響監督：岩浪美和
効果：小山恭正
音響制作：ソニルード
音楽：梶浦由記
プロデュース：EGG FIRM ストレートエッジ
制作：A-1 Pictures
製作：SAO-A Project