SAOアリシゼーション第18・18.5話 感想:松岡禎丞×島﨑信長 対談【連載】

【連載】『ソードアート・オンライン アリシゼーション』第18・18.5話感想:松岡禎丞×島﨑信長 対談|《整合騎士》のトップとユージオの激闘、その頃キリトは――

2018年10月より放送中のTVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション』(SAOアリシゼーション)。第18話「伝説の英雄」と第18.5話「リコレクション」が放送となりました。


※※※第18~18.5話のネタバレが含まれています。本編視聴後にご覧いただくことをおすすめします※※※

《セントラル・カセドラル》の90階にたどり着いたユージオ。そこは大浴場だった。そこでユージオが対面したのは《整合騎士》ベルクーリ・シンセシス・ワン。只者ではない気配のベルクーリに、ユージオは単身戦いを挑む。一方、《セントラル・カセドラル》の外に放り出されてしまったキリトとアリスは、ユージオのもとに戻るため、壁を登り続けていた。

そんな第18・18.5話の感想を、松岡禎丞さん(キリト役)、島﨑信長さん(ユージオ役)の2人がラジオ番組「ソードアート・オンエアー アリシゼーション」で語っていたので、そちらでのトークをお伝えしていきます。

<連載バックナンバー>
【第1話】アンダーワールド
【第2話】悪魔の樹
【第3話】果ての山脈
【第4話】旅立ち
【第5話】オーシャン・タートル
【第6話】アリシゼーション計画
【第7話】剣の学び舎
【第8話】剣士の矜持
【第9話】貴族の責務
【第10話】禁忌目録
【第11話】セントラル・カセドラル
【第12話】図書室の賢者
【第13話】支配者と調停者
【第14話】紅蓮の騎士 【第15話】烈日の騎士
【第16話】金木犀の騎士 【第17話】休戦協定
【第18話】伝説の英雄 【第18.5話】リコレクション
【第19話】右目の封印 【第20話】シンセサイズ

 

第18話:チュデルキン役 高木渉さんの自然な演技に二人が敬服!

松岡:第17話の予告を見て、絵になったときにどうなるんだろう、というワクワク感とドキドキが止まらなかった…。

島﨑:ベルクーリさんがカッコいいよね!

松岡:あれはずるい! しかも何で浴衣なんだ(笑)。予告でもさ、あの方、裸足で床を踏み抜いているんだよね。痛くないのかなと、ちょっと心配になっちゃった。

島﨑:あはは(笑)。もう鍛え抜かれているから。だって、伝説のおとぎ話の中の英雄だし。

松岡:足もオリハルコン並みの強度でできているんだろうね。


島﨑:鉄とかも足でいけると思う(笑)。あと、第18話で印象的だったのは、Aパートはユージオとベルクーリしか出てないんだよね。アフレコは、テストをしてから本番があるんですけど、Aパートをテストでやったときはみんなブースの中で見ていてくれていたんです。

でも、本番は僕と諏訪部さんしかしゃべってないからと、二人きりにしてくれて…。諏訪部さんと二人きりで戦うというのは、貴重で楽しい体験だった。

松岡:あのユージオの(天命を賭ける)戦法は、若いからこそできることだよね。

島﨑:それができたのもキリトと一緒に過ごしてきたからだよ。剣を手放すとかもそうだけど、真っ向からやったら勝てない相手と戦うことになったときに、あの手この手を使って、どうしたら勝ち筋が見えるかを考える。それがどんなに通常ではありえない攻撃だったとしても。

だからあれはキリトの影響だと思う。ベルクーリも最初から完全に全部を出し切っていたらと思うところはあるけど、今回の戦いにおいてユージオが優勢だったというのは、キリトのおかげだね。


松岡:そう言われるとキリト演じてこられて良かったと思うけど(照)。

島﨑:あと、《リリース・リコレクション》も出して。

松岡:温泉が凍ったもんね!

島﨑:すごいよね。出力が段違いで、ベルクーリすら凍らせ、しかも氷だけではなく薔薇。《青薔薇の剣》は2つの属性、氷と薔薇を持っているからね。


松岡:でもそこから、ポンポンやってきた奴がいたよね。

島﨑:チュデルキンね。

松岡:高木渉さん、ズルすぎる!

島﨑:そのあとの話数の収録後に、2人でご飯を食べに行ったとき、高木さんがすごいという話をしたもんね。こんなにぶっ飛んだ役なのに、自然なんだもん。

松岡:自分たちがあのレベルのものをやろうとすると、やろうとしちゃうから。

島﨑:狙っちゃうんだよね。


松岡:それを自然にできるところがすごいという話を信長としていました。皆さん的には「何だこいつ」だったと思うんですけど。

島﨑:そしてユージオくんがさらわれたところで終わったんだけど、みんなも次の週どうなる?という気持ちになっているんじゃないですかね。

松岡:ドキドキものですよ。あと後半の最後のほうはキリトとアリスがしゃべっていたけど。

島﨑:順調に絆を深めていってるよね(笑)。

松岡:でも、お互い線引きはしているからね。アリスの肝っ玉母さんみたいなところは出ていたけど。焦げちゃうでしょ!みたいな(笑)。キリトはキリトで、ポケットから中華まんみたいなの出して。

島﨑:すごいよね(笑)。キリトのポケットには食べ物が詰まっているんだね。


松岡:多分四次元なんだろうね(笑)。

島﨑:だったらこの事態を解決するひみつ道具を出してほしいけど(笑)。でも、あの蒸した肉まんはめっちゃ美味しそうだった。

松岡:カーディナルにも軽食を出されたけど、SAOのご飯の描写は、いつもうまそうなんだよね。

島﨑:俺もアリスの料理食べてーな~と思ってた(笑)。アリスとセルカの料理食べたいな~と。

 

第18.5話:第2クール目の物語を振り返った第18.5話「リコレクション」

※第18.5話が、これまでの話を振り返る総集編だったので、ラジオではハガキに対してのコメントをするコーナーに。その中から、第18話と第18.5話について話していた内容を掲載します。

島﨑:第18話の映像を実際に見たけど、すごかったね!

松岡:家で見ていて鳥肌が立った。

島﨑:ユージオとベルクーリのところをあんなに描いてくれて、すごく嬉しかった。

松岡:あれだけ繊細にきれいに描いてくれて、しかも迫力があって。浴場だから湯気の感じもすごくきれいで、水面の表現も手を突っ込みたいなと思うくらいすさまじかった。あと青薔薇の冷気が、本当に寒くなるような感じで。

島﨑:氷もだし、青薔薇の花も良かったし、あの世界の空気感をすごく作ってくださっているからこそ、ユージオからベルクーリへの言葉とかも、すごく上げてもらえたなと思う。あとはユージオの表情。一人のときのユージオは、キリトと一緒のときと違うんですよ。

結構第18話は挑戦的な表情とか、好戦的な表情をしていたりしたけど、キリトと一緒にいるときは柔らかくて優しいイメージが強いんです。でも皆さん思い出してください。キリトが帰ってくる前のユージオは笑わなかったんですよ!

松岡:うん。

島﨑:笑わなかったユージオは、実は彼の中にいて、それもまたユージオなので、柔らかい優しいユージオだけではないところがいろいろ見える回でもあったね。

松岡:だからこその「リコレクション」(第18.5話)があったんだよ。第18話に全力を投入して、エネルギー切れになってしまったのかもしれない……。

島﨑:でも本当にアニメーターの皆さんはじめ、SAOスタッフの皆さんは素晴らしいクオリティのものを作り続けてくれているんですよね。とはいえ「リコレクション」も、かなり手間はかかっているからね、結局。

松岡:編集とかもあるからね。

島﨑:これまでのおさらいをしてもらったけど、結局体力はみんなないと思う。ちょっとでも天命が溜まったら、すぐに《エンハンス・アーマメント》とか《リリース・リコレクション》をして天命を使っているから(笑)。常に天命1くらいで頑張ってる。

松岡:だからこそ、癒やしがないとね……。みなさんの応援の力で、すごく天命は回復するから!

島﨑:本当にそう。皆さんからの反響。SAOをたくさん見てくださって、愛してくださっているという声が、それこそキリトやユージオくらい血反吐を吐きながら作業してくださっている皆さんの力になると思いますので、これからも応援をよろしくお願いします! 本当に最高でした第18話!


[文・塚越淳一]

 

作品情報

【イントロダクション】
「ここは……どこだ……?」

気づけばキリトは、なぜか壮大なファンタジーテイストの仮想世界にフルダイブしていた。ログイン直前の記憶があやふやなまま、手がかりを求めて辺りを彷徨う。

そして、漆黒の巨木《ギガスシダー》のもとにたどり着いた彼は、一人の少年と出会う。

「僕の名前はユージオ。よろしく、キリト君」

少年は、仮想世界の住人――《NPC》にもかかわらず、人間と同じ《感情の豊かさ》を持ち合わせていた。

ユージオと親交を深めながら、この世界からのログアウトを模索するキリト。そんな彼の脳裏に、ある記憶がよみがえる。それは、幼少期のキリトとユージオが野山を駆け回る想い出――本来、あるはずのない記憶。

更にその想い出には、ユージオともう一人、金色の髪を持つ少女の姿があった。名前は、アリス。絶対に忘れてはいけないはずの、大切な名前――。

【放送情報】
TOKYO MX:10月6日より 毎週土曜 24:00~
とちぎテレビ:10月6日より 毎週土曜 24:00~
群馬テレビ:10月6日より 毎週土曜 24:00~
BS11:10月6日より 毎週土曜 24:00~
MBS:10月6日より 毎週土曜 27:08~
テレビ愛知:10月8日より 毎週月曜 26:05~

[配信情報]
AbemaTV:10月6日より 毎週土曜 24:00~(地上波同時配信)
*放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。

【STAFF】
原作:川原礫(「電撃文庫」刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:abec
監督:小野学
キャラクターデザイン:足立慎吾 鈴木豪 西口智也
助監督:佐久間貴史
総作画監督:鈴木豪 西口智也
プロップデザイン:早川麻美 伊藤公規
モンスターデザイン:河野敏弥
アクション作画監督:菅野芳弘 竹内哲也
美術監督:小川友佳子 渡辺佳人
美術設定:森岡賢一 谷内優穂
色彩設計:中野尚美
撮影監督:脇顯太朗 林賢太
モーショングラフィックス:大城丈宗
CG監督:雲藤隆太
編集:近藤勇二
音響監督:岩浪美和
効果:小山恭正
音響制作:ソニルード
音楽:梶浦由記
プロデュース:EGG FIRM ストレートエッジ
制作:A-1 Pictures
製作:SAO-A Project

【CAST】
キリト(桐ヶ谷和人):松岡禎丞
アスナ(結城明日奈):戸松遥
アリス:茅野愛衣
ユージオ:島﨑信長

【主題歌】
オープニングテーマ:ASCA「RESISTER」
エンディングテーマ:ReoNa「forget-me-not」

公式HP
公式ツイッターアカウント(@sao_anime)

(C)2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
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