『薬屋のひとりごと』猫猫(マオマオ)の情報をまとめてご紹介!|本来の素顔に秘められた生い立ちとは!? 後宮と猫猫との深い因果も解説します【ネタバレ】
薬屋を生業としていた少女・猫猫(マオマオ)が、後宮で起こる不可解な事件や謎をその知識や経験で推理し解決してゆく爽快なストーリーが「おもしろい!」と大きな話題となっているアニメ『薬屋のひとりごと』。
日向 夏先生のライトノベルを原作とした本作は、2023年10月から2クールでアニメ化。また、2社でコミカライズされているほどの大人気作品です。
そんな本作には、猫猫の華麗な推理はもちろんのこと、美しい宦官・壬氏(ジンシ)とのコミカルなやりとりや、複雑に絡み合う後宮内の人間関係の妙、謎に包まれた猫猫や壬氏の出自の秘密など、多くの見どころが満載!
本稿では、『薬屋のひとりごと』の主人公・猫猫に関する情報をまとめています。
※この記事には物語の重大なネタバレも含まれます。
薬師(くすし)・猫猫
猫猫は芸や身を売る妓女たちが集まる妓楼「緑青館(ろくしょうかん)」で生まれ育ち、養父でもある羅門を師匠とする薬師として生活していました。
妓楼で男女の色事を横目に育ったためか、17歳という多感な年齢でありながら色恋にはまったく興味を示さず、それどころか薬や毒に目がない猫猫。自身の左腕を毒蛇に噛ませたり、やけどを負って薬の治験をするほか、フグなどを摂取して毒に体を慣らす試みをするなど、「狂科学者(マッドサイエンティスト)」の一面も。
そんな猫猫でしたが、日課である薬草採取中に運悪く人買いにさらわれて売り飛ばされ、後宮の下女となってしまいました。
麗しい壬氏(ジンシ)の笑顔に虫唾が走る?
罠にはめたような出会い方も一因となったのか、それとも自身の依頼を猫猫が受けざるを得ないように仕向ける「やり手」で「粘着質」な面が見られるからなのか。または一国を滅ぼしかねない麗しきビジュアルを持つ壬氏がそもそも、性に合わないのか……?
猫猫はついつい壬氏に対し、虫やなめくじでも見るような視線を投げてしまいます。しかし逆に、そういった対応に免疫のない壬氏の興味を大いに惹いてしまうはめに!
傍目からでもわかるほど壬氏の「お気に入り」となった猫猫は、ことあるごとに壬氏から謎解きの依頼をされるなどして関わり合いを持つ機会が増え、2人の間柄は主従関係から徐々に変化を見せて行きます。
しかし、鮮やかな推理力を持つ猫猫なのに、壬氏のわかりやすい愛情表現にはなぜか鈍感な一面も。壬氏の本当の立場についても、いくつもヒントを得ていながら「面倒事は避けたい」として考えないようにしている模様。壬氏の未来はなかなかに険しいようです。
そばかすの下に隠された素顔
猫猫といえば痩せた「そばかす」顔の下女、という認識が定着していますが、実はそばかすは素顔ではなく「化粧」。猫猫の本来の素顔はおしろいも必要ないほどの美肌であり、最低限の紅を入れるだけで、後宮の一大イベント「園遊会」にも出席できるほどの美貌。素顔の猫猫は、男性はおろか同性の女性たちまでもが普段とは「別人」と思うレベルです。
そんな猫猫がわざとそばかす顔にしていたのにはワケが……! それは、生まれ育った花街で身を守るための手段であり、後宮では目立たぬ存在でいようという目論見でもありました。にも関わらず壬氏に見いだされ、帝の寵妃・玉葉妃の毒味役(目立つ存在)に昇進した猫猫には、そばかす顔を続けるメリットはなくなったように思われます。
しかしながら、素顔でいるのは猫猫にとっても落ち着かないようであり、猫猫の上司に当たる玉葉妃や壬氏にはそれぞれ思うところもあったため、その要望に応えるべく、これまで通りそばかす顔でいることがデフォルトとなっています。
語りたがらない生い立ち
「卑しい生まれなので」──そう語るだけで身の上話を口にしたがらない猫猫は、妓楼「緑青館」で生まれています。その後、養父である羅門に引き取られますが、そんな生まれからも察する通り、実は猫猫の母親は緑青館に勤める妓女。しかも高額での身請け話が持ち上がるほどの人気を誇っていました。
そして父親は、その妓女の元に通い詰めた客の1人。それゆえ猫猫の出生は、客の子を懐妊した妓女の価値を暴落させ、緑青館の経営が傾いた原因となってしまいました。
そばかすを取った猫猫の素顔が美しいのも、一流妓女であった母譲りであることがわかりますね。緑青館のやり手婆が隙あらば猫猫を妓女にしようと画策するのも納得です。
また、そんな自分の生い立ちから派生した緑青館への借金や恩があるため、「上客」として武官・李白を紹介したりする理由が猫猫にはあったのです。
「出来れば一生関わりたくなかった」後宮と猫猫との因果
とばっちりで後宮をクビになった猫猫が、今度は壬氏付きの下女として外廷で勤務し始めると、壬氏に執拗に絡んでくる人物が現れます。それは外廷にある軍部で「変人軍師」の名を轟かせる人物であり、実は猫猫の父親・羅漢でした。
父親だと認識する以前、羅漢に対して幼心に恐怖心を持った猫猫は、曲者でもある羅漢を嫌っており、そんな父親と遭遇する可能性のある後宮とは「出来れば一生関わりたくなかった」のです。
しかし、猫猫はさらに自分と後宮とに深い因果があることを知ります。それは養父でもある羅門。実は羅門には、後宮で「医官」として働いていた過去がありました。猫猫が魅力的に思うほど、後宮のあちこちに薬草が生えているのも、この羅門が存在した証でもありました。
さらに猫猫と羅門は血のつながりも……! 「おやじ」と呼び慕い、薬の師匠でもある羅門は、実の父・羅漢の叔父でもありました。猫猫にとって養父・羅門は「大叔父」にあたる存在でもあります。
曲がった小指が意味するものは
時折、自身のゆがんだ小指を見て何かに思いを馳せる猫猫。そんな小指に秘められた赤子の頃の記憶は、母親らしき人物に襲われる悪夢としてたびたび再現されていました。
猫猫を身ごもった妓女・鳳仙は、目論見が外れて音沙汰のなくなった羅漢に対し、何度も文を送っていた様子。しかし、待てど暮らせど返事のない羅漢に捨てられたと思った鳳仙は、気が狂ったかのように自身の薬指を切り落として羅漢へ送ります。その文に、娘・猫猫の小指も添えて──
そんな壮絶な過去を持つ猫猫にとって父親は養父・羅門のみであり、鳳仙は母親ではなく自分を産んだ「妓女」、羅漢は「種馬」だと言い切ります。
「指は切っても生えてくるんですよ」とあっけらかんと言い放ち、齢17にして猫猫が人生を達観しているかのように育ったのには、こうした過去も一因なのかもしれませんね。
猫猫の声優は悠木碧さん
声優の悠木碧(ゆうきあおい)さんは、3月27日生まれ、千葉県出身。
猫猫役のほか、『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか役や、『戦姫絶唱シンフォギア』立花 響役など人気キャラクターを数多く演じています。
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画像をクリックすると、関連記事にとびます。2021夏から駆け出した新人ライター。大人になってから乙女ゲームに触れたことがきっかけで、男性声優さんに興味を持ち、本格的にアニメを見始めた文学部出身のオトナ女子。初めての乙女ゲームは『ときめきメモリアルGirl's Side(1st)』。作品などの聖地巡礼やコラボカフェも好き。ミドル層の男性声優さんやKiramuneレーベルについての記事を書くことが多いです。
TVアニメ『薬屋のひとりごと』作品情報
放送情報
毎週土曜24:55より日本テレビ系にて全国放送中!
※放送日時は予告なく変更になる場合がございます
※地域で放送時間・日時が異なります。詳細は各局番組表をご確認ください。
放送終了後、各種配信プラットフォームでも順次配信中!
イントロダクション
後宮を舞台に「毒見役」の少女が、宮中で起こる様々な難事件を次々に解決する、
シリーズ累計2400万部突破の大人気後宮謎解きエンタテインメントが待望のアニメ化!
ストーリー
大陸の中央に位置するとある大国。その国の帝の妃たちが住む後宮に一人の娘がいた。
名前は、猫猫(マオマオ)。
花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働き中である。
ある日、帝の御子たちが皆短命であることを知る。
今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っているという話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。
呪いなどあるわけないと言わんばかりに。
美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。
人間には興味がないが、毒と薬への執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。
きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。
壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。
稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。
スタッフ
原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)
キャラクター原案:しのとうこ
監督・シリーズ構成:長沼 範裕
副監督:筆坂 明規
キャラクターデザイン:中谷 友紀子
色彩設計:相田 美里
美術監督:髙尾 克己
CGIディレクター:永井 有
撮影監督:石黒 瑠美
編集:今井 大介
音響監督:はた しょう二
音楽:神前 暁・Kevin Penkin・桶狭間 ありさ
オープニングテーマ:緑黄色社会『花になって』
エンディングテーマ:アイナ・ジ・エンド『アイコトバ』
アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM
製作:「薬屋のひとりごと」製作委員会
キャスト
猫猫:悠木碧
壬氏:大塚剛央
高順:小西克幸
玉葉妃:種﨑敦美
梨花妃:石川由依
里樹妃:木野日菜
阿多妃:甲斐田裕子
梅梅:潘めぐみ
白鈴:小清水亜美
女華:七海ひろき
やり手婆:斉藤貴美子
羅門:家中宏
李白:赤羽根健治
小蘭:久野美咲
やぶ医者:かぬか光明
ナレーション:島本須美