この記事をかいた人

- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。

薬と毒の知識を持つ少女・猫猫(マオマオ)が、その知識や観察眼で後宮で巻き起こる事件や謎を解き明かす人気作品『薬屋のひとりごと』。怪事件の全容が明らかになっていく様が痛快で、さらに後宮内の複雑な人間関係もその魅力のひとつです。
原作は日向 夏先生のライトノベルで、2023年にアニメSeason1が放送され、2025年1月よりアニメSeason2が2クール連続で放送されています。
本稿では、麗しの宦官と称される壬氏(ジンシ)の従者・高順(ガオシュン)の情報をまとめました。基本プロフィールに加えて、性格や人柄、猫猫や壬氏との関係などを一挙にお届けしていきます。
※本稿には重要なネタバレが含まれます。
【高順(ガオシュン)】
年齢:36歳
氏族:馬(マー)の一族
家族:妻と子ども3人
従者として壬氏を公私にわたってサポートしている高順。彼の前だと気を許して勝手をする事の多い壬氏に振り回される苦労人です。しかしながら、生真面目な性格と厚い忠義を持っており、仕事の上でも出自の上でも苦労の多い主人を常に気にかけています。
精悍な見た目で寡黙な男性ですが、とてもまめで気が利く性格。猫猫も気配り上手な高順を「癒し系」と評しています。また、猫や甘いものが好きという可愛らしい一面も。気配りのできる紳士的な人柄は、密かに女官たちの人気を集めているようで、玉葉妃の侍女頭・紅娘が想いを寄せていたことも(既婚と知って諦めたよう)。作中のみならず読者人気も高い人物です。
高順は、代々皇族に仕え護衛役を務める馬(マー)の一族です。妻・桃美(タオメイ)との間に3人の子ども(長女、長男、次男)がいます。さらに、36歳という若さながら孫もいるおじいちゃんです。幼い頃から皇族と近い距離で接しており、実は現皇帝や四夫人の一人・阿多妃とは幼馴染。なお、妻は壬氏の乳母でした。
代々皇族と距離の近い馬の一族は、力を持ち過ぎないようにするため、護衛や副官になることはあっても役職を与えられることはなく、女の子が生まれても後宮に入ることはないそうです。
高順は壬氏の補佐として男子禁制の後宮に出入りしているため宦官の振りをしていますが、主人と同じく実際は去勢されていません。とはいえ、皇帝のための女の園で間違いが起きてはいけないので、壬氏と同じ男性機能を抑制する薬を服用しています。この薬は飲み続けると本当に男性機能が失われてしまうのですが、すでに子供も孫もいる高順は自分がそうなってしまっても構わないと考えているようです。
ちなみに、高順という名前は改名後のもの。表向きには太皇太后の怒りを買って宮刑(去勢)に処され、馬の名を捨て、“高順”と名を改めたことになっています。以前の名前はまだ明かされていません。
高順の代わりに猫猫の事件捜査にたびたび付き添っている若い武官・馬閃。彼は高順の19歳になる次男です。父のことは尊敬しているようで従順な態度を見せますが、猫猫のことは一下女としてしか見ていないのか、強気な態度を取っています。
高順は幼い頃から壬氏に仕えており、彼の素性を知る数少ない人物の一人。身分上は壬氏の方が上であるものの、幼少期からその成長を見守っていたことや妻が乳母だったこと、馬閃と壬氏が同い年ということもあり、もはや親子に近い関係のようです。壬氏が不適切な態度を取った際には諫めることもあり、体調や精神面にも気を遣っています。壬氏に対するそんな言動からは主従関係以上の愛情が感じられることも。
壬氏もそんな高順への信頼は厚く、気を許すあまり彼の前では「麗しの宦官」として振る舞うのをやめ、素の自分を出すこともしばしば。当然、高順は壬氏が猫猫に惹かれていることも察しており、時折主人の意に沿うよう計らいつつも基本的には静かに見守る姿勢を取っています。
猫猫のことを変わり者だとは思いつつもその有能さを買っているようで、高順から相談事を持ち掛けることも少なくありません。彼女の身分をわきまえた振る舞いにも信用を置いており、本来であれば下女に話す内容ではない重要な案件を話すこともあります。
同じくらいの年の娘がいることもあってか、「小猫(シャオマオ/まおちゃん)」と呼び、彼女が働きづめているとお菓子を差し入れたり、夜遅くまで仕事に付き合わせた際には部屋まで送っていったりとなんだかんだと可愛がっているようです。
その一方で、皇族や壬氏に仕える身として、"使える切り札のひとつ”として彼女を捉えている節もあり、情がありつつも冷静で絆されないところが彼の有能さを物語っています。
高順を演じるのは小西克幸さんです。4月21日生まれ、和歌山県出身。『鬼滅の刃』の宇髄天元役をはじめ、『ヘタリア』のアメリカ役など、数々の人気作品に出演しています。
| 作品名 | 薬屋のひとりごと |
|---|---|
| スケジュール | 2023年10月21日(土)〜2024年3月23日(土) 日本テレビ系にて |
| あらすじ | 大陸の中央に位置するとある大国。その国の帝の妃たちが住む後宮に一人の娘がいた。 名前は、猫猫(マオマオ)。 花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働き中である。 ある日、帝の御子たちが皆短命であることを知る。 今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。 美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。 人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。 きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。 壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。 稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。 |
| 話数 | 全24話 |
| キャスト | 猫猫(マオマオ):悠木碧 壬氏:大塚剛央 高順:小西克幸 玉葉妃:種﨑敦美 梨花妃:石川由依 里樹妃:木野日菜 阿多妃:甲斐田裕子 梅梅:潘めぐみ 白鈴:小清水亜美 女華:七海ひろき やり手婆:斉藤貴美子 羅門:家中宏 李白:赤羽根健治 小蘭:久野美咲 やぶ医者:かぬか光明 馬閃:橘龍丸 風明:日髙のり子 羅漢:桐本拓哉 翠苓:名塚佳織 陸孫:内山昂輝 鳳仙:桑島法子 皇太后:能登麻美子 子昌:チョー ナレーション:島本須美 |
| スタッフ | 原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊) キャラクター原案:しのとうこ 監督・シリーズ構成:長沼範裕 副監督:筆坂明規 キャラクターデザイン:中谷友紀子 色彩設計:相田美里 美術監督:髙尾克己 CGIディレクター:永井有 撮影監督:石黒瑠美 編集:今井大介 音響監督:はたしょう二 音楽:神前暁 Kevin Penkin 桶狭間ありさ アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM 製作:「薬屋のひとりごと」製作委員会 |
| 主題歌 | OP1:「花になって」緑黄色社会 OP2:「アンビバレント」Uru ED1:「アイコトバ」アイナ・ジ・エンド ED2:「愛は薬」wacci |
| 電子書籍 |
『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』電子書籍(コミック) 『薬屋のひとりごと』電子書籍(コミック) |
| 作品名 | 薬屋のひとりごと 第2期 |
|---|---|
| スケジュール | 2025年1月10日(金)〜2025年7月4日(金) 日本テレビ系にて |
| あらすじ | 帝の寵妃・玉葉妃の妊娠判明により、猫猫は翡翠宮の毒見役に復帰。 妃、そして帝の御子を狙った事件が再び起きないよう警戒をしながら、日々を送っていた。 先帝時代からの重臣を父にもつ新たな淑妃・楼蘭妃の入内、壬氏の命が狙われた、前代未聞の未解決事件、そして消えた容疑者・翠苓。 不穏な空気が晴れない中、外国からの隊商、さらには無理難題な要求をする特使も来訪。宮中にはさらなる暗雲が立ち込め始めていた。 猫猫と壬氏を待ち受ける新たな難事件。それらは、やがて国をも巻き込む一大事件へと発展していくー |
| 話数 | 全24話 |
| キャスト | 猫猫:悠木碧 壬氏:大塚剛央 高順:小西克幸 玉葉妃:種﨑敦美 梨花妃:石川由依 里樹妃:木野日菜 小蘭:久野美咲 子翠:瀬戸麻沙美 姶良:Lynn 愛凛:原由実 羅半:豊永利行 神美:深見梨加 ナレーション:島本須美 |
| スタッフ | 原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊) キャラクター原案:しのとうこ 総監督・シリーズ構成:長沼範裕 監督:筆坂明規 副監督:中川航 脚本:柿原優子 千葉美鈴 小川ひとみ キャラクターデザイン:中谷友紀子 美術監督:髙尾克己(ARED) 色彩設計:相田美里 CGI ディレクター:永井有 撮影監督:鈴木麻予(T2 studio) 編集:今井大介 音響監督:はた しょう二(サウンドチームドンファン) 音楽:神前暁 Kevin Penkin 桶狭間ありさ アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM 製作:「薬屋のひとりごと」製作委員会 |
| 主題歌 | OP1:「百花繚乱」幾田りら OP2:「クスシキ」Mrs. GREEN APPLE ED1:「幸せのレシピ」平井大 ED2:「ひとりごと」Omoinotake |
| 電子書籍 |
『薬屋のひとりごと(スクウェア・エニックス)』電子書籍(コミック) 『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~(小学館)』電子書籍(コミック) 『薬屋のひとりごと』電子書籍(ラノベ) |

1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。
