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漫画『薬屋のひとりごと』2種類ある違い・理由は何?どっちが人気?サンデー版とガンガン版を比べてみた

『薬屋のひとりごと』2種類の漫画「サンデーGX」版と「ビッグガンガン」版の違いを解説! どちらがおすすめ? アニメはどちら寄り?

現在放送中の人気アニメ『薬屋のひとりごと』。薬や毒が大好きな主人公・猫猫(マオマオ)が、後宮内で起こる事件や謎をその知識で解明していく様が痛快な後宮ミステリー作品です。

原作は同名のライトノベルで、小説投稿サイト「小説家になろう」で2011年から連載が開始されました。その人気から2017年にコミカライズされているのですが、実はコミカライズ版は「月刊サンデーGX」と「月刊ビッグガンガン」の二種類あるのをご存知でしょうか。

そこで本稿では、二種類の漫画の違いをご紹介! それぞれの特徴やアニメはどちらに近いのか、どちらがおすすめかなどを解説していきます。アニメをきっかけに漫画を手に取る際の参考にしていただければ嬉しいです。

「月刊サンデーGX」版の特徴

 
「月刊サンデーGX」版(以下、サンデー版)は、ミステリー部分に重点が置かれています。「月刊ビッグガンガン」版(以下、ガンガン版)に比べてサクサクと物語が進む印象ではあるものの、謎解き要素についてはこちらの方が詳しく描かれていることが多いです。

例として挙げられるのは、第三話「月下の芙蓉」(ガンガン版では第四話「月下の幽霊」)。本話は、中級妃・芙蓉妃が後宮の城壁の上で夜な夜な踊っているという噂が流れ、その真相を猫猫が探るというストーリーです。

猫猫がたどり着いた真相は、想いを寄せる幼馴染の武官と身綺麗なままで結ばれたいと願う芙蓉妃が、皇帝のお手付きを避けるために夢遊病を騙っていたというものでした。物語の結末は両誌ともに同じなのですが、彼女が下賜されるために必要となる幼馴染の武官の武功についてはサンデー版の方が詳しく描かれています。

さらに、前話で後宮を管理する宦官・壬氏に依頼されて猫猫が作った媚薬も本話に繋がっているのですが、媚薬の使い道や壬氏と思われる人物(後ろ姿)が暗躍する描写も。ミステリー要素がよりわかりやすいのがサンデー版と言えるでしょう。
 

「月刊ビッグガンガン」版の特徴

 
一方、ガンガン版は猫猫と壬氏を中心に登場人物たちの恋愛模様・人間関係に重点が置かれている印象です。先述の芙蓉妃の話の中で、目論見通り身綺麗なままで幼馴染と結ばれることになった芙蓉妃を見送る玉葉妃が猫猫に「芙蓉妃が羨ましいなんて言ったら私はひどい女かしら」と零すシーンは両誌ともに登場するのですが、他の妃の元にも通う皇帝について触れられているのはガンガン版のみ。

「恋が女を美しくするのであればそれは一体どんな薬になるだろう」という印象的なフレーズがガンガン版だけに登場していることからも、ラブストーリーに重きを置いているように感じられます。

また、ミステリー要素はカットされている部分もあるものの、細かい事象が原作小説に忠実に描かれているのはこちらで、サンデーに描かれていない描写も登場します。

例えば、猫猫が仕える玉葉妃が、園遊会の前に5人の侍女たちに装飾品を送るシーン。サンデー版では猫猫に首飾りを付けるところだけが描かれていますが、ガンガン版では猫猫以外の4人の侍女にどんな装飾品が送られたのかもわかるようになっています。

個人的には、壬氏と猫猫のキャラクター性も少し違うようにも感じました。壬氏が美しい人物として描かれている点はどちらの誌でも変わらないのですが、ガンガン版の壬氏はより自分の容姿に自信ある振る舞いをしており、性格や言動も少しナルシスト気味。

一方、猫猫はそんな壬氏への苦手意識がサンデー版よりも露骨に顔や態度に出ており、「これ、もはや嫌いなのでは?」と思うような場面も。猫猫がよりコミカルで可愛らしい印象を受けました。
 

アニメはどっち寄り?

原作小説に忠実であることからセリフや描写はガンガン版に近いですが、猫猫が話を聞く相手や物事の順番などは微妙に異なる部分も。また、ミステリー要素に関しては、アニメ独自の演出で視聴者に分かりやすいように補足されています。

先ほどの芙蓉妃の話が描かれた第3話「幽霊騒ぎ」では、芙蓉という花についての解説や芙蓉妃と幼馴染の武官の関係性がわかる演出が追加されていました。両想いの幼馴染と結ばれた芙蓉妃と、もっとも寵愛を受けてはいるものの数いる妃のうちの1人である玉葉妃の対比がより強調されているように感じます。

漫画を読んでいるとアニメオリジナルシーンがわかって、一層楽しめそうです。


 

どっちを読むのがおすすめ?

基本的なストーリーは同じなので、ミステリーと人間ドラマのどちらをメインに楽しみたいかで選びましょう。

筆者としては、ミステリーを軸にサクサクと読み進めたい方にはサンデー版、恋愛模様や人間ドラマをじっくり楽しみたい方はガンガン版をおすすめしたいです。もちろん好みの絵柄で選ぶのも良いと思います。

しかし、私が1番おすすめしたいのは、どちらも読むこと! どちらか片方にしか書かれていないこともあるので、両方読むと物語の理解がより深まります。また、違いを比べながら読むのも面白いです。

サンデー版は「サンデーうぇぶり」、ガンガン版は「マンガUP!」のアプリで無料で読めますよ。ちなみに、現在サンデー版は17巻まで、ガンガン版は12巻まで発売されています。

「サンデーうぇぶり」はこちらから

「マンガUP!」はこちらから
 

好きな方を読むべし!

サンデー版とガンガン版の違いを比較してみましたが、アニメも含めて比べてみると演出や表現の違いがわかって面白かったです。どちらも読んで物語やキャラクターへの理解が深まるとより作品のことが好きになりました。

今度は原作小説も読んでみたいと思っています。みなさんもアニメとともにコミカライズ版も楽しんでみてはいかがでしょうか。
 


 
 

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わたなべみきこ
出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
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