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『ウィンブレ』スペシャルイベントレポート

『WIND BREAKER(ウィンブレ)』スペシャルイベント「東風商店街ハロウィンまつり」夜の部レポート|内田雄馬さん、千葉翔也さんら豪華キャスト9名が出演!制作スタッフ陣が選ぶ名場面や生アフレコを披露

2024年10月13日(日)、ベルサール新宿グランド イベントホールにて『WIND BREAKER』のスペシャルイベント「東風商店街ハロウィンまつり」が開催されました。
 
『WIND BREAKER(ウィンブレ)』は、週刊少年マガジン公式アプリ「マガジンポケット」で連載中のにいさとる先生が描くヤンキー漫画。ケンカしか取り柄のないド底辺の嫌われ者が街の英雄になる物語で、2024年4月にTVアニメ Season 1が放送され、人気はさらに加速!
 
そんな人気絶頂の『WIND BREAKER』の豪華キャスト陣が集結したイベント。桜 遥役の内田雄馬さん、楡井秋彦役の千葉翔也さん、杉下京太郎役の内山昂輝さん、蘇枋隼飛役の島﨑信長さん、梅宮 一役の中村悠一さん、柊 登馬役の鈴木崚汰さん、梶 蓮役の岡本信彦さん、兎耳山丁子役の戸谷菊之介さん、十亀 条役の梅原裕一郎さんが出演。
 
キャストのみなさんの仲の良さも伝わる和気藹々とした雰囲気のなか、名場面の振り返りや即興演説サンプラー対決、生アフレコなどが行われました。
 
本稿では【夜の部】のレポートをお届けいたします。
 
 

「東風商店街ハロウィンまつり」がスタート!

TVアニメのオープニング曲、なとりが歌う「絶対零度」が流れ、歓声と拍手に包まれるなか9人のキャスト陣がステージに登場。千葉さんが昼の部に引き続きMCを担当し、まずはひとりずつご挨拶!
 
「夜もいっぱい盛り上がっていきましょう!」と内田さん。「素敵なハロウィンナイトを過ごしましょう!」と島﨑さん。そして最後の梅原さんは「十亀 条役、梅ちゃんです」と自己紹介。中村さん演じる梅宮こと“梅ちゃん”に被せ、会場を沸かせます。


 
 

にいさとる先生をはじめ、制作スタッフ陣が選んだ名場面を紹介!「楡井秋彦のマル秘ノート」

最初のコーナーでは、TVアニメ Season 1の名場面を振り返ります。昼の部ではファンが選んだ名場面を紹介していましたが、夜の部は制作陣が選んだ名場面や名台詞を紹介。アフレコやオーディション時の話、キャラクターの役作りについてなど、貴重なエピソードが数多く披露されました。


 
 

桜の「離れていくのは他人(ルビ:そっち)だろ!」

まずは桜の名場面から。原作のにい先生が選んだ第1話の他者から拒絶され『ヒトリ』で生きてきた桜の心の内を表すシーン。先生からは『ネームを描いている時から力が入っていたシーンで、ここを描いた時、桜のキャラクターが自分の中ではっきりと分かった気がしました。アフレコの時もこのシーンのセリフを聞いた時、「桜ってこんな可哀想なキャラクターだったのか」と再解釈された感覚があって、とても面白い体験だったので印象に残っています』とコメントが寄せられました。
 
内田さんは「桜の心に根付いている、孤独を怖く思っているのがこのシーンに表れている。口に出すのは強い言葉が多いけど心の中はナイーブ。その部分は丁寧に表現しようと思っている」と桜を演じるうえで気を配っていることを語りました。
 
 

蘇枋の「レオナルド・ディカプリオだ」

監督の赤井俊文さんが選んだのは、第2話の教室で蘇枋と桜が初めて対面し自己紹介をするシーン。『自己紹介のセリフ。このあたりのシーンは上手い作画さんが担当してくれまして、絵の芝居と声の芝居がとてもマッチしているな。とひっそり思っておりました。ぜひ見返していただきたいです』という赤井さんのコメントに、「監督に選んでもらえて嬉しい」と島﨑さん。「赤井さんの仰るとおり絵の芝居がすごい。やりすぎなくても蘇枋らしくやれば絵と相まって素敵なものになる」と安心して演じられたと話します。
 
満面の笑みで冗談を言う蘇枋の表情に焦点があたると、話は桜の方へ。「レオナルド・ディカプリオだ」と挨拶され、「お前、外国人なのか!?」と食いつき一生懸命英語を話そうとする桜。島﨑さんは「冗談をストレートに受け止める桜にたまらなくなっている」と蘇枋の気持ちを代弁。イジリともとれる言葉に内田さんは思わず「褒めてますよね?(笑)」と確認。1年の級長・副級長の関係性が、内田さん・千葉さん・島﨑さんの3人からそのまま垣間見える掛け合いもありました。


 
 

楡井の「ちょっとだまって‼」と杉下の「つぶす」

楡井と杉下の名場面も第2話から。外から来た理由を聞かれ「てっぺんとりに来たんだよ」と言う桜をフォローする楡井の台詞と、杉下が怒り狂うシーンが選ばれました。
 
楡井の台詞を選んだにい先生の『喧嘩は弱いのに桜にはぐいぐい行けてしまう、でも周りのクラスメイトはちょっと怖い、けど何とかしなくてはという楡井のキャラクター性が絶妙なバランスで表現されている声だなと思いました』というコメントを受け、「楡井と桜の関係性は独特だよね」と言う内山さん。舎弟っぽく見えますが、桜には結構突っ込む楡井。「(2人は)対等な感じがある。てっぺんまで案内すると言っていたのを桜なりに感じてくれているのかな」と内田さん、千葉さん。
 
杉下のインパクトのある台詞を選んだ監督の赤井さんからは『初めて出てきて、のしのし歩いてきてからのセリフ。一言ですがいい声で強そうだなと感じました。教卓を壊してましたが次の日には復活していたので問題ないです』とコメント。島﨑さんも、少ない台詞で印象を残せるのはすごいと内山さんを絶賛していました。
 
 

柊の「ことはちゃんについてと胃薬」

柊の名場面は、アニメーションプロデューサーの辻俊一さんとシリーズ構成の瀬古浩司さんが選んだ、ことはが危ない目にあったことは秘密にしろと桜に言いながら胃薬を出すシーン。辻さんからは『柊のギャップが良いです』と、瀬古さんからは『柊には悪いけど、やっぱり柊にはずっと梅宮に振り回されて胃薬を飲んでいてほしいと思います』という理由に観客からも笑いが。
 
「苦労が声音にのるよう意識している」と役作りについて話す鈴木さん。作中で一番初めに“ボウフウリン”の口上を言う柊。オーディションにもこの口上の台詞があったそうで、「オーディションから一番“かます”という気持ちで臨んだ台詞。アフレコでもめちゃくちゃ気合を入れた」とのこと。
 
柊は繊細で後輩から慕われる良き先輩。内田さんに「(柊の)繊細なところも崚汰に合っている。細かいところを見ているのがめちゃくちゃ崚汰っぽい」と言われ、繊細だとバラされた鈴木さんが照れる一面も。


 
 

梅宮の爆笑シーンと梶の「しし……とうれん……」

続いては第4話より「中村さん演じる梅宮一と、岡本さん演じるかじるぇぇぇん(梶 連)の名シーン…」と千葉さんが紹介すると、岡本さんも巻き舌を被せてきます。梶と一緒に多聞衆を引っ張る副級長の榎本以上の巻き舌に、会場は笑いの渦に。
 
そして紹介された名場面は、柊に電話を掛けてきた梶が「しし……とうれん……」とだけ言う、まだキャスト名も明かされていない頃のシーン。最初の挨拶のときに「『しし……とうれん……』でお馴染みの梶 蓮役の…」と盛り上げていた岡本さん。まさかこのシーンが選ばれると思っておらず大爆笑! 中村さんも「岡本君くらいになると(選ばれるのに)キャラクターの顔とかいらないんだね」と言い、さらに笑いを誘います。
 
梅宮の名場面は第3話の桜と杉下が獅子頭連を蹴飛ばしたと聞いて爆笑する、にい先生のお気に入りシーン。『原稿を描いている時、いい顔が描けたなと思ったお気に入りのシーンです。その時から笑い声のイメージもあり、そこに近づけていただくために何度もやり直してていただきました。アニメでもお気に入りのシーンです』と、にい先生。初登場の時からたくさんしゃべっていた梅宮。中村さんは「すぐにキャラづけをしないといけなかったので出たては大変だった」「ひとりだけ距離感がおかしい感じでやってくれと言われた」とアフレコ時の様子や苦労話を明かします。
 
 

兎耳山の絶叫シーンと十亀の「一人にして、ごめん。」

兎耳山と十亀は、どちらも第9話の兎耳山と梅宮のタイマン勝負のシーンから。兎耳山の絶叫は「拳の強さが梅ちゃんに伝わっていない困惑、どうやっても楽しくなれない、自由になれない、その葛藤を一気に発散している」と自分なりに解釈し、アフレコに臨んだという戸谷さん。兎耳山の見せ場だと思っていたと当時を振り返ります。
 
アフレコを見ていたにい先生も『つらさ、もどかしさが胸に来ました。ネーム、原稿と叫んでいるシーンは描きましたが、実際声で聴くと描いていた時以上に「つらぁ…」となりました。この回のアフレコは特に気合の入った、緊張した空気があったように感じました』とのこと。赤井監督も『兎耳山の葛藤がとても痛々しい。ぐちゃぐちゃな感情の叫び声もとてもよかったです』とコメント。コロナ以降みんなで収録するという現場が少なくなっていたようで、「一緒にやれるってやっぱり楽しいと思える極みのシーンだった」と感慨深げに話す中村さん。
 
十亀は現実から目を逸らし、兎耳山を一人にしたと謝るシーン。にい先生から『このシーンも原稿時、いい顔が描けたなと思ったシーンで声の演技もイメージぴったりでした。尺の関係で最初はもっとセリフのスピードが速かったのですが、「もっとゆっくりで」「もっとできます?」と何度もやり直していただきました』とコメントが寄せられ、梅原さんも「絵よりも溢していいからもう少しゆっくりで」と台詞のスピードについて先生とお話しいただきました。「オーディションにもあったシーン。それまでの強がりをかなぐり捨て、ようやく本心が出た場面」と、十亀にとって重要なシーンだったと紹介しました。


 
 
「自分でも会心の出来で描けたというところを、アニメでも素敵と言ってもらえるのって嬉しい」と言う島﨑さん。先生からこんなにもコメントをもらえたことに、キャスト陣みんな感激していました。
 
 
<次ページ:演説対決のコーナーや生アフレコを披露>
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