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- 逆井マリ
- 神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。

──内田さんは「日髙のり子さんと一緒に収録させていただいた事に深く感謝します」といったコメントを寄せられていました。また、「自分で白いつもりでも、お隣に透明感があると自分の汚れがよくわかり、汚れちまった自分の使命は、何がなんでもこの純粋を守る事だと本能的に感じさせていただきました」ともおっしゃっていました。日髙さんとのアフレコにおいて印象的だったやりとりなどございましたら教えて下さい。
内田:日髙さんの澄美ちゃんの第一声をお聞きした瞬間に、その透明感に圧倒されて、透明でなく白い自分は汚れていると感じて、この透明感を守る役が自分である事に喜びを感じる。ここまで1秒。みたいな感じです。
これを頭ではなく心に打ち込んでいただいたので、最後まで甘水を演じる核となりとても助かりました。
──その他、アフレコで印象的だった他キャストとのやりとりや、ディレクションなどございましたら教えて下さい。
内田:収録が進むにつれ、石川界人君が日髙さんや上田さんとやりとりをしているのを見るとイラッとするようになりました。幸いこの時期は他の作品で石川君とご一緒していなかったので、その気持ちをそのままこの作品に利用しました。
それから、「澄美ちゃん」の言い方に凄くこだわってディレクションしていただいて嬉しかったです。
──甘水は美世たちからすると敵という立場にはなってしまうものの、澄美、美世に対する強い思いを抱くなど、複雑な感情を持っています。もし内田さんが甘水に声をかけるとしたら、どのような言葉をかけてあげたいと思いますか?
内田:言葉ではなく、思い切り抱きしめたいです。
──第二期で登場するキャラクターの中で、ご自身以外で特に気になるキャラクターや注目されているキャラクターを教えて下さい。
内田:勿論、澄美ちゃん。そして、やはり美世と清霞です。
組紐を編む様に一本一本、二人の絆が編まれる様子はとても素晴らしかったです。
──本作に参加されたことで、ご自身にどんな変化がありましたか? 得たこと、学んだことがあれば教えて下さい。
内田:先輩の圧倒的な説得力や、後輩のヒリヒリする突き上げ。また、他人と掛け合う事で何倍にも増幅する演技など、コロナ禍の別録りで薄らいでいた物を色濃く感じる事が出来ました。全てが作品に秘められていた力なのだと思います。凄い。
──次回、ついに美世と甘水が対峙することに。視聴者に楽しみにしていて欲しいことを教えてください。
内田:対峙なんてしませんよ。ただ美世を幸せにしたいだけです。
その為に、ただ真っ直ぐに。全てをかけて。愛します。
[構成・逆井マリ]

神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。
