
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』連載インタビュー第0回:東島丹三郎役・小西克幸さん 前編|小西克幸は東島丹三郎になりたい!? 仮面ライダーの「魂」を体現する熱量と想い
「想い続けることがどれだけ力になるのか」を感じてほしい
──小西さんの中で、特に注目してほしいキャラクターはいますか?
小西:ファイルーズあいちゃん演じるユカリスのお芝居が狂気じみていて、最高に面白かったです。ただ、この作品は「特定のキャラクターが好き」というよりも、「今日の『東島ライダー』熱かったよね!」と語りたくなるような、全キャラクターで作品を作り上げている印象があります。どのキャラクターが欠けても、作品の熱量やバランスが崩れると思うほどにピースがかっちりとハマっているんです。そういう意味でも、隙がないと思っています。
例えば、津田(健次郎)さん演じる中尾八郎の舎弟(伊藤さとし・石毛ふくし・佐藤だいすけ)たちが、意外にも重要なファクターを担っているんです。普通なら若い役者をキャスティングするようなポジションで、鶴岡聡くん、落合福嗣くん、阪口大助くんという(笑)。この3人をキャスティングしている時点でどのくらい本気なのかが分かりますよね。みんなで作り上げている作品であり、熱量なので、視聴者の方それぞれに好きなキャラクター、苦手なキャラクターが出てくると思いますが、トータルで楽しんでいただけると嬉しいです。
──収録現場の雰囲気についても教えてください。
小西:リテイクもほとんどなく、テストの段階で音響監督が「面白かったです!」と言うくらいで、そのまま本番に進むことが多かったです。とにかく収録のテンポが速いんですよ。一方でめちゃくちゃ叫びますし、全員がそういう感情になっているというか、魂が燃えている感じがしました。みんなで戦うシーンはとんでもなくうるさいです(笑)。
やはり誰かが温度を上げると、次の人もそれに負けじと温度を上げますから。その結果、無尽蔵に上がっていきますね。その日は声が出なくなってもいい、という覚悟で取り組んでいます。遠慮したら負けると思うので、できる限りの無茶はしようかなと。怪人たちは別ですけど、人間はそれくらい魂を燃やさないと勝てないですね。
──小西さん自身は幼少期に『仮面ライダー』シリーズを観ていましたか?
小西:僕が初めて観たのは『仮面ライダー(新)(スカイライダー)』なんですよ。『スカイライダー』『仮面ライダースーパー1』の世代です。再放送で『仮面ライダー』『仮面ライダーV3』『仮面ライダーX』『仮面ライダーアマゾン』『仮面ライダーストロンガー』なども観ていました。
僕自身はどちらかというと、幼少期はスポーツに夢中だったので、ごっこ遊びよりも外で体を動かしていることが多かったです。あとボーイスカウトや塾にも行っていたので、特に夕方から夜にかけての時間がなく、小学生〜中学生の頃はほとんどTVが観れませんでした。大人になって、自分で自由に時間が使えるようになってから、順番に『仮面ライダー』シリーズを観直していった感じです。
『仮面ライダーBLACK』も好きですね。正確に言うと『BLACK』自体は飛び飛びで観ていて、『仮面ライダーBLACK RX』からしっかりと観るようになりました。
──最後に、放送を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。
小西:とにかく熱量の高い作品ですし、僕自身も「好きなことに全力で向き合うことの素晴らしさ」を教えられた気がします。この物語を通じて、「想い続けることがどれだけ力になるのか」を感じていただけると嬉しいです。
[インタビュー/小川いなり]
























































