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アニメ『グノーシア』リレーインタビュー第14回 Giga×TeddyLoid

「ジャンルやフォーマットを超えた新しい形の表現ができたと感じています」──アニメ『グノーシア』リレーインタビュー第14回 オープニングテーマ作・編曲 MAISONdes Gigaさん×TeddyLoidさん

2025年10月11日より放送がスタートしたTVアニメ『グノーシア』。

舞台は宇宙を漂う一隻の宇宙船、星間航行船D.Q.O.。人間に擬態した未知の存在「グノーシア」を排除するため、乗員たちは毎日1人ずつ、話し合いと投票によって“疑わしき者”をコールドスリープさせていきます。

しかし、主人公・ユーリは、どんな選択をしても“1日目”に戻ってしまう——そんなタイムリープの渦中にいました。

極限状況の中で交わされる会話を通じて、少しずつ明かされていく乗員たちの本音や秘密。信じるべき相手は誰なのか。何が正しい選択なのか。繰り返されるループの先に待つものとは——。

人狼ゲームをベースにしながらも、SF要素やキャラクタードラマを掛け合わせた独自の体験型ゲームとして熱狂的な支持を集めてきた『グノーシア』。その唯一無二の世界を映像として立ち上げるにあたり、制作陣はどのような試行錯誤を重ねてきたのでしょうか。

第14回は、オープニングテーマ・MAISONdes「化けの皮feat. こぼ・かなえる, 重音テト, Giga & TeddyLoid」の作・編曲を手がけるGigaさん、TeddyLoidさんに、楽曲制作の舞台裏や作品への想いを伺いました。

 


第13回はこちら

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物語の舞台は漂流する宇宙船。“人間に化けて人間を襲う未知の敵”───「グノーシア」が船内に紛れこんだことを受けて、乗員たちは疑心暗鬼の中、毎日1人ずつ疑わしい者を投票で選び、コールドスリープさせることを決める。グノーシアを全てコールドスリープさせることができれば人間の勝利。逆にグノーシアを当てられなければ、乗員たちは襲われてしまう。正しい選択が求められる中、なんと主人公・ユーリは、どのような選択をしても、最初の1日目にループする事態に。はたして乗員たちは正しい選択をすることができるのか?タイムリープに隠された秘密とは?そして明らかになる、乗員たちの隠された素顔とは──?わずかな時間を繰りかえす、一瞬にして永遠のような物語が、いま、幕を開ける。──それでは、良い旅を。作品名グノーシア放送形態TVアニメスケジュール2025年10月11日(土)~TOKYOMXほかキャストユーリ:安済知佳セツ:長谷川育美SQ:鬼頭明里ラキオ:七海ひろきジナ:瀬戸麻沙美しげみち:関智一ステラ:早見沙織夕里子:悠木碧コメット:佐倉綾音シピ:中村悠一ジョナス:津田健次郎オトメ:花澤香菜レムナン:大塚剛央沙明:江口拓也スタッフ原作:petitdepottoキャラクター原案:こ...


 

「一瞬で世界観に没入させる強いインパクトのあるサウンド」

──まずはプロデューサーの木村さんに伺いたいのですが、オープニング制作の方向性について、アニメ制作サイドとしてはどのようなテーマを意識されていたのでしょうか?

プロデューサー・木村吉隆さん(以下、木村):アニメ『グノーシア』のオープニングは、なにかサウンドとして新しいものを目指したいという気持ちがありました。新しいものというのは抽象的な表現ですが、最新のカルチャーを取りいれたものを目指したいというイメージです。

主題歌を検討しはじめたタイミングで、アニメ『【推しの子】』の主題歌としてYOASOBIさんの「アイドル」、TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』の主題歌としてCreepy Nutsさんの「Bling-Bang-Bang-Born」など、新しいカルチャーのアニメソングが出てきていたので、それがどのように作品とマッチングしているのか、どのようにファンに届いているのかを自分なりに分析して、『グノーシア』に生かしていこうと思いました。

──そこからMAISONdesさんへの依頼に至った経緯を教えてください。

木村:そうした構想をソニー・ミュージックの田坂(健太)さんにお伝えしたところ、あるとき「MAISONdesに相談するのはどうか?」という提案をいただきました。

MAISONdesさんは、TVアニメ『うる星やつら』の主題歌や、映画『トラペジウム』の主題歌をはじめ、とてもキャッチーなサウンドを手がけられていて。作品の世界観に寄りそうだけではなく、その世界観を音楽で拡大するようなアプローチをされている印象がありました。

『グノーシア』はゲームとして完成されている作品です。アニメにするためには原典をベースに、世界観を広げていく必要があります。そこにサウンド面で向きあうとなったとき、MAISONdesさんのアプローチはぴったりはまるのではないかと思いまして。

──GigaさんとTeddyLoidさんのお二人がプロデュースを担当されることになった経緯は?

木村:A&Rの廣瀬(太一)さんにお会いして、アニメ『グノーシア』のオープニングテーマとして、どの地平を目指すのかディスカッションさせていただきました。そして廣瀬さんにご提案いただいたのが、GigaさんとTeddyLoidさんのプロデュースによる楽曲制作です。

自分自身、お二人が手がけたAdoさんの「唱」を何度も聞いていたので、そのお二人が紡ぐ『グノーシア』の主題歌がどういうものになるのか、心の底からワクワクしたことを覚えています。

TeddyLoidさん(以下、TeddyLoid):最初にいただいた方向性は、「一瞬で世界観に没入させる強いインパクトのあるサウンド」でした。

『グノーシア』が持つ張り詰めた空気や、不穏さと緊張が共存する世界を音として明確に描くことが求められていたと感じています。そのため、イントロからリスナーの感覚を非日常へと切り替える構成を意識しました。

──今回MAISONdesのフィーチャリングアーティストとして、こぼ・かなえるさん、重音テトさんと一緒にタイアップ楽曲制作に関わることが決まった時のお気持ちを教えてください。

Gigaさん(以下、Giga):生声と合成音声のコラボ楽曲ということと、テトを調声するのが初めてだったのでどんな化学反応が起きるか楽しみという気持ちでした。

TeddyLoid:アニメのオープニングは、その作品の世界へと観る人を導く重要な入口だと考えています。そこに自分たちの音楽を刻めることは非常に光栄であり、強い責任感も感じました。

こぼ・かなえるさん、重音テトさんという異なる個性を持つ2人とは最初から特別な化学反応が生まれる予感がありました。MAISONdesならではの挑戦的な組み合わせに参加できることを、純粋に楽しみにしていました。

──『グノーシア』という作品に対して、どんな世界観や魅力を感じましたか?

TeddyLoid:閉ざされた空間で真実と嘘が交錯し、信頼関係が崩れていく構造が非常に印象的でした。静かな場面においても張り詰めた緊張感があり、美しさと恐怖が共存している点がこの作品の大きな魅力だと感じています。

気になるキャラクターは夕里子です。何を考えているのかが見えにくいミステリアスな雰囲気があり、作品全体の不穏さを象徴する存在だと思いました。

──その作品世界をOPに落とし込むにあたって、特に意識されたこと・大切にされたことは何ですか?

Giga:テディがくれた最初のラフでシリアスな神々しい部分が良いと思ったので、それを崩さずにどうキャッチーにもっていくかを考えて作っていきました。いつもふたりで作るときは世界のトレンドも意識しているので、サビでドラムンベースを入れたのもメリハリがついて良かったと思います。

TeddyLoid:「真実と虚構」「静と動」といった対立する要素を音の中に明確に組み込むことを重視しました。透明感とざらつき、静寂と衝撃、優美さと不穏さといったコントラストを重ねることで、作品の核にある揺らぎを音で描いています。

特にサビ部分は、アニメの世界観に負けない強度と存在感を持たせるため、細部までサウンドを緻密に設計しました。

──楽曲のタイトル「化けの皮」が決まった背景について教えてください。

TeddyLoid:タイトルは作詞を担当したDUSTCELLのMisumi君が提案してくれたものです。彼は言葉のセンスが非常に鋭く、作品の核心を一言で射抜く表現力を持っています。

「化けの皮」というタイトルには、『グノーシア』の世界観やテーマが見事に凝縮されていて、楽曲と作品の両方を象徴する言葉だと感じました。

 

急遽パートを交換したラップ部分

──こぼ・かなえるさんの歌声と重音テトの声質の違いを活かした楽曲構成のこだわりなどはありますか?

Giga:こぼさんとテトの声質は力強い感じが少し似ているかなと思ったので、例えばバース部分でこぼさんが強めに歌ったら次のテトパートは囁きめに歌わせて、メリハリが付くようになどを意識してみました。

TeddyLoid:こぼ・かなえるさんは、可愛らしさと芯のある力強さを自在に行き来できる表現力を持つボーカリストです。感情の温度を自在に操れる声で、曲の中で幅広い感情を伝えてくれました。

一方、重音テトさんの声は独特の硬質感と浮遊感を併せ持っていて、こぼ・かなえるさんと対比させることで、作品の持つ二面性がより立体的に浮かび上がったと思います。Gigaちゃんのディレクションや調声も非常に的確で、この二人の声のコントラストを最大限に活かせたと感じています。

──OP映像をご覧になったときの感想を教えてください。

Giga:わたしはアニメの設定などを見ずに作ったので、映像を見たときに音とのシンクロ率が凄まじくてテンションがあがりました。歌詞のワードを汲んでいただいた演出も多くて、見ていてとっても気持ちいいです。一番好きなところはタイトルが出て静止からのまた動き出すシーンで、音の緩急がうまく表現されていて嬉しくなりました。

TeddyLoid:音と映像が重なった瞬間に、強い一体感を感じました。特にサビでビートと映像のカットインが重なる箇所は、楽曲が持つ緊張感と映像のテンポが完璧に噛み合い、作品と音楽がひとつの体験として完成していると実感しました。

──制作過程のなかで、特に印象に残っている出来事はありますか?

Giga:二番のラップ部分は最初テトのパートにしようとしていましたが、こぼさんが一応録ってくれたラップが良すぎて、それを受けて急遽パートを交換しました。

TeddyLoid:今回はMAISONdesというプラットフォームだからこそ実現できた、Giga & TeddyLoid、こぼ・かなえる、重音テト、Misumi(DUSTCELL)という異色で特別なコラボレーションでした。

それぞれが異なる個性と強みを持つアーティストでありながら、ひとつの作品の中で自然に共鳴していく過程は非常に刺激的でした。ジャンルやフォーマットを超えた新しい形の表現ができたと感じています。

──アニメタイアップだからこその面白さや難しさを感じる部分があれば教えてください。

Giga:普段自分が作っている作風ではない世界観やオーダーが来ることが多いので、いつもと違う音色を使ってみたりなど制作のモードが切り替わるのが面白いです。

TeddyLoid: アニメのオープニングは単なる一曲ではなく、物語とセットで記憶される特別な存在です。その世界観と音が噛み合ったとき、音楽はBGMではなく作品の一部として機能します。

その分、世界観の強度に負けないサウンド設計が必要ですが、そこにこそタイアップならではの醍醐味があります。

──最後に、この楽曲を聴くリスナーやアニメ視聴者に注目してほしいポイントを教えてください。

Giga:ぜーんぶです♪

TeddyLoid:イントロからラストまで緊張感と熱量のバランスを丁寧に積み上げていく構成になっています。サウンドの厚みや展開の流れには細かいこだわりがあり、リピートするたびに新しい発見があると思います。楽曲単体でも、映像と合わせても楽しめる仕上がりになったので、ぜひ何度も聴いてもらえたら嬉しいです。

 

【放送情報】
2025年10月11日(土)より放送中
TOKYO MX 毎週土曜 24:00~
BS11 毎週土曜 24:00~
とちぎテレビ 毎週土曜 24:00~
群馬テレビ 毎週土曜 24:00~
テレビ愛知 毎週土曜 25:45~
MBS 毎週土曜 26:08~
AT-X  毎週月曜 23:30~

【配信情報】
ABEMA・dアニメストアにて10月11日(土)より毎週土曜24:00~地上波同時配信
ほか、各配信プラットフォームにて10月14日より毎週火曜正午以降順次配信

※放送・配信日時は変更になる場合がございます

 

作品情報

グノーシア

あらすじ

物語の舞台は漂流する宇宙船。

“人間に化けて人間を襲う未知の敵”─── 「グノーシア」が船内に紛れこんだことを受けて、乗員たちは疑心暗鬼の中、毎日1人ずつ疑わしい者を投票で選び、コールドスリープさせることを決める。

グノーシアを全てコールドスリープさせることができれば人間の勝利。

逆にグノーシアを当てられなければ、乗員たちは襲われてしまう。

正しい選択が求められる中、なんと主人公・ユーリは、どのような選択をしても、最初の1日目にループする事態に。

はたして乗員たちは正しい選択をすることができるのか?

タイムリープに隠された秘密とは?

そして明らかになる、乗員たちの隠された素顔とは──?

わずかな時間を繰りかえす、一瞬にして永遠のような物語が、いま、幕を開ける。

──それでは、良い旅を。

キャスト

ユーリ:安済知佳
セツ:長谷川育美
SQ:鬼頭明里
ラキオ:七海ひろき
ジナ:瀬戸麻沙美
しげみち:関智一
ステラ:早見沙織
夕里子:悠木碧
コメット:佐倉綾音
シピ:中村悠一
ジョナス:津田健次郎
オトメ:花澤香菜
レムナン:大塚剛央
沙明:江口拓也

(C)Petit Depotto/Project D.Q.O.
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