
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』連載インタビュー第18回:サンダーライコ役・渡辺明乃さん 後編|掛け合いで“楽しい流れ”が生まれる。この現場でサンダーライコを演じられて良かった
「楽しい」と思える声優人生をずっと送っていきたい
ーー渡辺さんが声優業で一貫して大切にされていることはありますか?
渡辺:若い頃は若いなりに一生懸命にやっていて、年代ごとに色んな気持ちがあったと思います。今でも「これから先、渡辺明乃はどうやって生きていくのか」「役者としてどうなっていきたいのか」など、色々と考えていますよ。
ただ、声優になって二十数年が経った今でも昔から一貫して変わらないのは「何をやっていても楽しい」という気持ちです。これまで役者一本でやってきた中で、「飽きたらやめよう」と決めていたのですが、疲れることはあっても、飽きたことはまだ一度もないんですよ。
ーー長いキャリアの中で、様々な役を演じてこられたと思います。
渡辺:若い頃にデビューして、ありがたいことにお仕事もいただいてきましたが、年齢的に役柄のシフトチェンジが必要になる時期があったんです。今まで通用していたものが通用しなくなった時には悩みましたけれど、今となってはそれも含めて「全部楽しいな」と思えています。
あと、年齢を重ねてきて、身体のことや喉のコンディションのことも考えるようになりましたね。私達にとって声は唯一の武器で、もしそれが潰れてしまったら……何も残らない。だからこそ、今まで楽しく生きてこられたことに本当に感謝しています。
いつかは身体的な理由などで、引退を考える日が来るかもしれません。でもその時に、「あー、楽しかった!」と思えるように、毎日お芝居を楽しみたいです。理想は“かっこいいおばあちゃん”や“かわいいおばあちゃん”を演じること。いつか役者を辞める日が来ても、「声優になって良かった」と思える生き方をしていたいです。
ーーお芝居へ向き合うことが、人生を楽しむことに繋がっている。
渡辺:そうですね。「声優として大事なこと」というよりは、「人としてどう生きていきたいか」という感覚に近いかもしれません。今は好きなお芝居を仕事でやらせてもらえていて、ご飯も食べられていますから、これだけで本当に十分です。でも、まだまだ吸収したいもの、これからの自分にしか出来ないことも、たくさんあるんですよ。これからも毎日「芝居って楽しいな」と思えるような仕事をして生きていきたいと思っています。
ーーそれは渡辺さんの中にある理想の声優像でもありますか?
渡辺:そうですね。「いてくれると良いよね」と言ってもらえるような声優でありたいなと。楽しいだけでは駄目なことは分かっていますけど、「この現場の空気、良かったよね」と言ってもらえるような、どの現場も良い空気にできる役者でありたいです。それと、「楽しい」と思える声優人生をずっと送りたい。その先で必要としてもらえるなら万々歳です。
ーー最後に、渡辺さん演じるサンダーライコを含め、本作の今後の展開を楽しみにしている視聴者の方々にメッセージをお願いします。
渡辺:サンダーライコを「かわいい!」と思ってもらえたら嬉しいですね(笑)。それと、これから彼女の可愛らしさが出てくる大きな要因は、中尾さんの存在、そして津田さんの演技のおかげでもあるので、そこにも注目してほしいです。でも、決してサンダーライコというキャラクターが大きく変わることはないので、安心してください。
渡辺:これから最終回へ向けて、サンダーライコだけではなく、それぞれのキャラクターがそれぞれの歩幅で前へ進んでいきます。丁寧に描かれたキャラクター達の成長を、ぜひ最後まで見届けてください!
[インタビュー/小川いなり 文/柴山夕日]




































































